1. Off Topic // オフトピック
  2. #110 イーロン・マスク、Twitt..
2022-04-19 50:12

#110 イーロン・マスク、Twitter買収提案 Part1: 何が起きてる? / ポイズンピル事例 / Twitterの価値

◎今週のトピック  

買収まとめ、何が起きてるのか? / イーロン・マスクが提示した株価は妥当か? / イーロン・マスクの買収に対しての市場の期待値 / どこまで本気なの!イーロン / どこからお金出すの? / ByteDanceがUS事業の売却検討でVCが買収/ 株を持ってる人は誰か?重要人物は誰? / ジャック・ドーシー追い出しで和解へ持っていった人 / Twitter社の選択 / 受け入れるか、却下するか、別の売却先を探すか / ポイズンピル発動!(名前が怖い)/ ポイズンピルの事例を紹介するよ〜Netflix・ピザチェーン「Papa John’s」・マクドナルド〜/ 敵対的買収の成功率は? / 54.2ドルの正当性 / 株価が上がらないTwitter / 取締役会の課題  【4/25(月)20時】#わたしとポッドキャスト 第4回ゲストは「Off Topic」 https://note.com/events/n/nc75d940ae95c YouTubeでリマインダー設定してね! https://www.youtube.com/watch?v=dzhaWhvoRlw  

◎今回の登場人物 ・イーロン・マスク(テスラ・モーターズ社 CEO) ツイッターの株式9.2%を取得したことが明らかになる。取締役に選ばれそうになるも、断る。その後、Twitterを買収しよう試みる。ミームの使い手。 ・ジャック・ドーシー (Twitter創業者、取締役) 2022年の株主総会での任期満了後、取締役からも退く予定。 ・パラグ・アグラワル (Twitter 現CEO) ソフトウェアエンジニアとして2011年入社。Twitterの元CTO。 ・ブレット・テイラー(セールスフォースのCo-CEO、Twitterの会長) ・イーゴン・ダーバン(米IT系投資ファンドSilver LakeのCo-CEO) ジャック・ドーシーが追い出されそうになったときに、Twitterに約1000億円出資し、ドーシーCEO体制存続した。イーロン・マスクとは仲良しらしい。 ・ジェシー・コーン(米ヘッジファンドElliott Managementのパートナー) アクティビスト投資家。最近取締役から辞任。 

 ◎参照リンク 

多数あったのでNotionにまとめました。
https://offtopicjp.notion.site/110-Twitter-Part1-9a60fc5ea015403c9ac12ef9ddb5ff90


【Spotifyオリジナルで新番組がスタート!】 

bytes by Off Topic http://spoti.fi/bytesPodcast  

\ インタビュー動画シリーズもはじめました / https://www.youtube.com/c/offtopicjp  

◎Twitter Off Topic https://twitter.com/OffTopicJP 

Miki Kusano https://twitter.com/mikikusano

 Tetsuro Miyatake https://twitter.com/tmiyatake1

00:06
みなさん、こんにちは。草の幹です。 宮武徹郎です。
Off Topicは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報を緩く深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、イーロン・マスク、Twitter買収提案について話していきたいと思います。
はい。いやー、すごいですね。
はい。ちょっとこの話をしないといけなかったっていうところですね。
いやー、今週、月曜日に出したバイツのトピックでもこれ取り上げたんですけど、
それ、10分とかではちょっと短い。解説には短かったですね。
そうですね。で、ちょっと今回は特別に、解説をしっかりしたいので、
2話に分けてこの話をしたいんですけど、今回、初めてですかね、Off Topicとしては火曜日に出すって。
そうですね。2回に分けてとかで言うと。
ちょっと1週間に2個出すっていう。
ちょっと場合によっては数週間後、1回お休みいただくかもしれないですけど。
その分。確かに。
いやー。
ちょっと今回は2回に分けて1週間に届けたいなっていうところですね。
いやー、なんか展開が。先々週ぐらいにイーロン・マスクが役員になるかもみたいな。
あー、そうでしたね。
役員になるかもみたいな話があって、買収するかも、買収提案するかもみたいな。
いやー、すごいですよね。それでなんかいろいろ動きがありましたけど、
もし、たぶんOff Topic聞いてる方々であれば、ニーソー知ってると思うんですけど、
簡単に話すと、イーロン・マスクさんがTwitterを買収しようとしてますと。
当たり前の話になってると思うんですけど、
一株54.2ドルで買収しようとしてますと。
今回2つに分けるんですけど、
パート1が何が起きたかっていうあらすじだったり、
Twitterの売却を判断するキープレイヤーが誰かとか、
イーロン・マスク、キャッシュで43ビリオン持ってないので、
それをどうやって資金繰り集めるのかっていう話だったり、
Twitterが取れる道のりと、あとは先週末ですね、
発動させたポイズンピル制度とは何かとか、
あとTwitterがコントロール保つべきなのか、ではないべきなのか、
いろいろ意見分かれてるので、そこの話をしていきたいなと思ってて、
03:04
逆にパート2とかですと、Twitterが抱えてる今の課題でしたり、
イーロン・マスクとホワイトナイトが来るのであれば、
誰がホワイトナイトになるのかとか、テック業界のリアクションとか、
なんでイーロン・マスクがこういうことをやってるのかとか、
これからのTwitterの方向性について話していけばなと思います。
最初にイーロン・マスクさんが買収を一緒に表明したレターがあったと思うんですけど、
あのレター結構ヤバかったですよね、まず。
ヤバかったですね、今の会社じゃ無理だよね、みたいなレターですね。
そうですよね、経営者に信頼を失ったみたいな。
あれ数日前にボードに入るの満足してますみたいなことお互い言ってなかったっけっていう。
ジャック・ウォーシーも嬉しいよみたいな。
そうですよね、言ってましたよね。
急に冷めちゃった。
経営者はダメだっていう。
その経営者の、いわゆるTwitterが言論の自由のプラットフォームなんで、
そこを保てないと思って、自ら買収して、最終的には経営者をリプレイするっていうところで、
逆にもし買収オファーを合意しなかった場合には、持ち株の9.2%ぐらいですかね、を売りますと。
9パーにしてる理由もそこにあって、10パー以上ですと流動性がいろいろ制限があるので、
あまり売れないんですけど、9パー持ってるとすぐに売れるので。
そうするとおそらくですけど株価が、Twitterの株価がかなり影響されると。
じゃあもともとこれ考えてたんですかね?
オプションとしては考えてたんじゃないですかね。
多分オプションとして考えていて、Twitterの取締役になれる機会があって、そこを検討していったんですけど、
ボードメンバーとしてのプレッシャーを与えるっていうのを考えてたんですけど、そこが難しかったり、
場合によってはボードメンバーになると、これもTwitterのガバナンスのルール上はあるんですけど、
14.9パー以上、15パーセント以上の株式は所有できないので。
なのでそこもいわゆる色マスクさんとするとオプションが減るので、
なんで取らなかったんじゃないかっていう話もあって。
06:02
今回この54.2ドルっていうプライシングなんですけど、ちょっと倍値でも話したと思うんですけど、
今の株価から多分20パーぐらい上がっていて、これ多分草野さんも言ってたと思うんですけど、
色マスクさんが最初に株式を所有してるって公開してからは38パーセント上がっていて。
ただ同時に去年のTwitter株がピークした時は77ドルだった。
なのでそこからは下がってますと。
これを54ドルが良い値段か悪い値段かっていうのはちょっとパート2で話すんですけど、
ちょっと比較すると今回Twitterが43ビリオンぐらいのバリエーションになってるんですけど、
だいたい売上の7倍ぐらい。7倍8倍ぐらいですかね。
じゃあ他のSNS企業どのぐらいかというとスナップチャットが10倍ぐらいなんですよ。
でもスナップチャットの方がTwitterより早く成長してるので、だから10倍になっていて。
逆にアルファベット、Googleですね、だと5.3倍。
メタとPinterestですと5倍ぐらい。
なのでバリエーションの売上マルチプルベースで見ると割とだと
54.2ドルがひとかばったり。
じゃあ無理なお願いではないってことですね。
そうですね。無理な、リーズナブルなオファーですと。
いわゆる検討しなければいけないレベルのオファーになると。
いわゆる例えば今の株価より、例えば半分の株価で提示した場合にはもちろんNGをすぐ出せるんですけど。
もしくは同じ値段であればとか。
それに比べると40%ぐらい上がってるっていうところですね。
今現在のTwitterの株価、この収録してる月曜日なんですけど、
を見ると株価は変わってないんですよね。
むしろちょっと下がったぐらい。
それって何を証明してるかというと、
市場のイロンマスクさんの期待値レベル、
その買収に対しての期待値レベルを証明していて、
いわゆるその買収が実現しそうかしなそうかっていうのが株価で分かるんですよ。
大体このM&Aみたいな大きなM&Aが起きると、
特に上場企業で起きると、
例えばですけど、今回54.2ドルっていう株価を指定してるんですけど、
09:00
大体そうすると買収されそうな会社の株価が上がるはずなんですよ。
その54.2ドルに。
Twitterもそれぐらい上がるはずなのに。
上がるはずで、いわゆる実現すると思った場合には、
そこの株価に近しい株価になるはずなんですよ。
いわゆるそのぐらいで評価されるからっていうところで。
逆にそれより下回ってる場合ですと、おそらく起きないんじゃないかと。
もしくはかなり時間がかかるんじゃないかと。
例えばアクティビジョンブリザードの株価を見ると、
マイクロソフトが提示した株価より低いんですよね。
なんでそこがなんとなく今の市場の期待値が分かると。
へー面白いですね。
市場も毎回正しくはないんですけど、
今の期待値感を表してるっていうところですね。
っていう意味だと、あんまり期待値は高くはないってことですか。
そうですね。いわゆるツイッターの推しマイクが却下するんじゃないかと。
うーん。
いうことになっていますと。
で、その中で一つ個人的にも疑問が出てるのが、
どれだけ色マスクがこれ本気でやってるのか。
うーん。
で、楠さんも言ったように、すごいスピードで急に買いたいみたいな話になったじゃないですか。
はい。
もちろん前もって考えてた可能性も全然ありますし、色マスクさんなので、
めちゃくちゃすごい器用化なので、考えてる可能性も全然あるんですけど、
そもそもツイッターの取締役になるっていうところから、
それ自体もちょっとおかしいっていうか。
そもそも本当に本気でツイッターを買収したいのであれば、
多分ボードになった場合15倍以上所有できないっていうことを知ってたはずですし。
ちゃんと調べていれば。
断る前提で買ったっていう。
ただ色マスクさん、アクセプトしましたって言ってましたよね、ツイッターで。
あー、確かに。
そうなんですよ。そこでオファーもらったけど、リジェクトしましたであればわかるんですよ。
うーん。
でもアクセプトしましたっていう発言が最初出たんで、
これって15倍以上持てないことを知りながらアクセプトしたのかなっていう。
うーん。
もしかしたら知らなかったんじゃないかなっていう。
12:01
確かに。
そういう話もあれば、あとは次回とかに話すツイッターのコンテンツモデレーションの課題でしたり、
そこに対してどれだけしっかりプランを持ってるかというと、
まあ明確ではないんですけど、完璧なプランというかすごい詳細なプランは持ってなさそうな気はしますと。
アルゴリズムをオープンにするとか、編集ボタンつけるとか、
なんか結構機能改善みたいなのはありますけど、大きくこういう風にしたいみたいなのはまだわかんないんですよね、正直。
そうですね、でももしかしたら井上さんもそこを結構真剣に考えていて、それをただ提示してないだけかもしれないですけど、
だいたいこういう買収のプランって何ヶ月も前から計画するわけなので、その感じは今のところそんなにないっていうのが正直なところ。
確かにそう見るとやっぱ本気なのかなっていうのは感じちゃいますよね。
そうなんですよね。なんかそこもあれば、あと今回のエピソードの後半にポイズンピルの話もしますけど、
正直そのポイズンピルが来るっていうことも多分、買収計画をしていれば絶対オプションとして出てたはずなので、
それに対してのワークアラウンドが何かっていうのをまだちょっと見えてないっていう部分もあるんですけど、
そこに対して井上さんはどう動くかっていうのはちょっと気になるなっていうところなんですけど、
ちょっとそこのどれだけ本気なのかっていうのが、本気なんだとは思うんですけど、どこまで計画してたのかっていうところがちょっと不安要素でもあるかなっていう。
まあそうですよね。バイツでもお話ししましたけど、ツイッターの社員の方からしたら今までやっちゃったことっていうのも絶対あると思いますし、
それで何かいきなり変わったりとかしたら、今までそれこそコンテンツモデレーション改善してたのにって思いますよね。
そうなんですよね。そこら辺に関しては特に井上さんがTEDのインタビューとかでも明確に回答はできてないので、
なのでそこもちょっとどういう考えを持ってるのかは今後ちょっと、もしかしたら井上さんも言ってくれるかもしれないですけど、
まだちょっと分かんないっていうのが一つありますと。
でもう一つあるのが、じゃあもしツイッターがOKした場合、どうやって43ビリオン払うのかっていうところで、
で実際言うと43ビリオンではなくて、すでにQパワー持っているので、だいたいそれでも39ビリオンくらい払わないといけないですけど、
15:02
そのキャッシュでじゃあどこからくるのかっていう話で。
4兆ぐらいですかそしたら。
4兆以上ですよね。個人で4兆円出す人ってなかなかいないと思うんですけど。
すごい話ですよねもう。
そうなんですね。
なので一つのオプションは絶対取らないオプションですけど、自分のテスラの持ち分とかスペースXの持ち分を売ること。
でもそうするとスペースXとテスラの株価が落ちるので、スペースXは落ちないですけど未上場株なのでテスラ落ちますよね。
いやなんかこれやってるのがテスラっていう事業もやってるのにっていうのが面白いですね。
テスラ、スペースX、ノットボーリングカンパニー、なんかやりすぎやしそう。
テスラの社員はどう思われてるのかちょっと気になりますね。
確かに。
賣却するのは多分ありえない話なので、ただ株を担保にするっていうのはできるんですよ。で借り入れするっていう。
テスラの株を。
そうです。そこは制限がありまして、これはもう明確になってるんですけど、テスラの株を持ってる人たちはテスラ株の25%まで担保できると。
すでにイロンマスクさんって一部担保に出してるんですよ。
よくお金持ちの人たちがやるパターンなので、借り入れをやることによって利益を出さないっていう。
で、税金をその年払わなくていいっていうやり方なんですけど。
今すでに担保に出してる株式がフルフル活用してた場合、残りもちろん半分ぐらいを担保に出せるので、
そうするとざっくり計算ですけど、大体19ビリオンUSDか20ビリオンUSDぐらいは借り入れで集められますと。
それ自体もすごい話ですけどね。2兆円借り入れするっていうのは。
ただそうするとあと2兆円ぐらい必要ですと。
そこが多分他の個人のお金持ちでしたり、Pファンドでしたり、外部から集めるっていうのは場合によってはVCとかも入れたいっていう人たちもいるかもしれないですけど、
ここが正直ちょっと難しいなと思っていて、普通だと集められるんですよ。
18:04
それこそバイトダンスがTikTokのUS事業を売却を検討してた時に、VC人が買収するっていうパターンが出たんですよね。
そのセコイア含めて。
それで未上場企業にしましょうみたいな話であったんですけど。
一番の問題がイノマスクさんがTEDのインタビューで言ったこととPファンドとかVCのインセンティブが揃わないっていうところで、
イノマスクさんがエコノミックスがどうでもいいって言ったんですよ。
もしそれが本当、もしくは例えばトントンでTwitterを動けばいいっていう話であれば、
そうするとPファンドとかからするとリターンが出ない。
したら投資する意味ってあるんでしたっけってなるじゃないですか。
そこかそこのインセンティブが揃うか揃わないかっていうのが一個大きな課題になりそうだなっていうのは思います。
どうでもいいって。
それがイノマスクさんが本気でそれを言ってるのかもわかんないので。
ちょっとそこの至近ぐりの課題はそういうところにありまして。
Twitter、これを判断するのが誰かというと、まずはTwitterの取締役ですと。
ちょっとそこに関しては後々話しますけど、
Twitterの一つ面白いところはこれも後々Twitterの課題として話しますけど、
株を大株主が少ない。
今一番所有してるのが実はイノマスクではなくて、
バンガードグループっていうファンドが10%ちょっと持ってますと。
次にイノマスク、モルガンスタンネ、ブラックロック。
個人ですと2番手にジャック・ドーシーさんがいるっていうところで。
イノマスクの次にってことですか?
そうですね、個人だと。
じゃあ誰がTwitterの重要キープレイヤーなのかっていうと、
おそらく一番はジャックさんですと、ジャックさん自身ですと。
なぜかというとまだ一応取締役であって。
それ以上にファウンダーであるのと、
やっぱり彼の考え方って多分すごい影響力持つので。
Twitter社にいて。
Twitter内で。
21:01
確かに確かに。
なんで彼がこの方向性の方がいいですよって言った場合には、
ある程度の人はそれを信じるとは思いますと。
なんでここは結構重要な多分、
イノマスクさん側に入るのか、今の現CEOのパラグさんの方に入るのか。
どっちだろう。
難しいですよね。イノマスクと仲良かったりするんですけど、
でもパラグさんってジャックさんの後を継いだCEOでもあるので。
今のCEO、そうですね。
パラグさん、今のTwitter CEOのパラグさんってあんまり表出てこないですよね。
そうですね、あんまり表出てこないですね。
でも結構前からTwitterにいた人ですよね。
そうですね、2011年とかなので。
ジャックさんが一番かなと思うんですけど、
それ以外、ボードメンバー以外の何人か話しますと、
一人がシルバーレイクって大きなファン、
ファンドのCEOのイーゴン・ダーバンさんっていう方で、
もちろんTwitterの株主でもあるんですけど、
シルバーレイクの一つ重要な過去の役割ですと、
過去にエリオットマネージメントってアクティビスト投資家が入ってたじゃないですか。
彼らがジャック同士さんを押し出そうとしたじゃないですか。
実はそこは結局合意できたんですよ、Twitterとエリオットの中で。
そこの合意したきっかけが、シルバーレイクのイーゴン・ダーバンさんが間に入ったからなんですよ。
イーゴンさんがTwitterに行って、Twitterに出資しますと。
エリオットがボードシートを欲しがってたので、取締役になりたかったので、
そうすると彼ら結構影響力持つので、シルバーレイクもTwitterの味方としてボードシートくださいと。
その代わりに1ビリオン、1000億円出資しますと。
いわゆる前回のアクティビスト投資家とのエリオットとの戦いの中で、シルバーレイクがTwitterのホワイトナイトだったんですよ。
なので今回も同じことをしてくれるかとか、そういう期待値は人によってはあったりなかったりしますし、
ただエリオットとの戦いの中でシルバーレイクとも提携をしたんですけど、最終的にパートナーシップというか提携をして、
24:04
その提携の中である条件があって、シルバーレイクが5%以上の株を取得してはいけないという話もあるのと。
あと正直、イーロン・マスクさんとシルバーレイクのイーゴン・ダーヴァンさんは仲良いですと。
別の会社の社外取りでもあって、2人とも。
噂によると、イーロン・マスクさんがテスラを未上場企業にしようとしたタイミングでシルバーレイクと働いて、一緒に動いてたと。
なので、シルバーレイクはどっちに転ぶかわからないですと。
もちろんもう一つ、もう一社大きな会社はエリオットマネジメントですと。
そこの担当者、ジェシー・コーエンさんなんですけど、彼らは最近取締役から辞任して、
今エリオットが4%ぐらい持っているんですけど、もともとの提携だと7.5%以上持たないという話だったんですけど、
あの提携が切れたんで、今4%持ってますけど、理論上イーロン・マスクと組んで乗っ取ろうとする可能性はなくはないっていう。
でもジャック・ドーシーからしたらちょっと嫌ですよね。追い出されそうになった。
まあそうですね。
そこは多分NGを出しますよね。
もう自分の居場所なくなっちゃいますよね。
でもジャックさんも来月ですかね、一応正式に辞任するんで。
取り締める彼が。
なんで彼は一応関係なくはなります。
一株主として動くだけで。
あと一応最後のキープレイヤーで言うと、ブレッド・テイラーさん。
ブレッド・テイラーさん。
聞き覚えがある人だと思いますけど、セールスフォースの後仕様ですね。
いやいや、ここにも関わっていたとは。
会長なんで。
会長。あんまり知らなかったです。
割と最近です、会長になったの。
ブレッド・テイラーさんが行ったタイミングだと思いますけど、
セールスフォースをツイッター買収検討もしてた時期もあったので。
それも後々、なんで辞めたのかとか話しますけど。
彼ももしかしたら会長としても影響がある人かなっていうところですね。
ツイッターからすると、どういうオプションを持っているのか。
27:07
簡単に言うと、3つかなと思ってまして。
1つ目が合意しますと。
これはしなかったですっていうところで。
イローマスクのオファーを受け入れて、そのまま売却するっていうパターンは一応オプションとしてはありましたと。
ただそれはもう取ってないので、それは基本的に問題ですと。
2つ目は、そのまま却下する。
その場合は結構いい説明は必要になってくるんですけど、これもちょっと後々話します。
次回ですかね、ちょっと話す予定ですと。
3つ目が、他の売却する会社とかを探す。
そういうプロセスを走らせるっていうのができますと。
ざっくり言うと、その3つのオプションかなっていうところですね。
最後のやつは、イローマスクに買収されるなら別のところに買われた方がマシだっていうことですか。
そういう話もあるんですけど、
一社しか、イローマスクさんしかオファー出してないと、本当に市場がその価格で評価しているのかわかんないじゃないですか。
もしかしたらもっといいオファーが世の中に存在するかもしれないので。
もっといいオファーっていうのは株価ベースっていう話もあれば、事業シナジーっていうこともあれば、
いろんな考え方で考えないといけないので、いわゆる一社だけ見るのは危険だねっていう。
それは当たり前の話だと思うので、一応他も見ましょうっていうところですね。
じゃあ、ツイッター何をやったかというと、先週末ですかね、ポイズンピルっていうのを発動させましたと。
ポイズンピルは何かというと、ニュースとかでは皆さんいろいろ聞いてるかもしれないですけど、
名前がやばいですよね、ポイズンピル。
名前がやばいですよね。
毒薬。
毒薬ですかね。
悪そうな意味でしかなさそうな。
いわゆる敵対敵買収を避けるための守りの戦略、戦術でもあって。
簡単に言うと、ある一定のパーセンテージ以外の株主、それより低い株主に対して
新規株を発行して、それをディスカウントでオファーしますと。
30:00
そうすると、例えばツイッターの事例で言いますと、ツイッターが何をやったかというと、
彼らが15%以上ツイッター株を持ってる人以外の人たちに対して、50%ディスカウントでツイッター株を売りますと。
新しい株を発行します。
これは条件として、誰かが15%以上の株を持ち始めたらというのがトリガーするタイミングなんですよね。
なので、それまでには誰もそれを発動しないんですけど、
もし色マスクさんが15%とか20%の株式を取得した場合に、他のツイッター株主が全員、今の株から半分でツイッター株を購入できますと。
そうすると、色マスクさんの株の割合が希薄化されるので。
なるほど。
それによって、より色マスクさんがお金を使わないと株式を取得できない。
理論上ですけど、ツイッター株を半分で購入できて、皆さんがそれで株を購入し始めると、
理論上、色マスクさんは2倍の価格を払わないといけないですと。
なので、86Bを払わないといけないですと。
とてつもないヤバい数字なんですけど。
なるほど。
一応、今回のポイズンピルは来年の4月まで有効期間がありますと。
その期間中に15%以上誰かが取得すると、ポイズンピルの制度が発動されますと。
なるほど。
常にではないので。
とりあえず、今から4月まで。来年の4月まで。
なんか金融の用語ってかっこいいですよね。
ポイズンピルってかっこいいですか?
なんかホワイトナイトとか。ホワイトナイトは有効的な買収策みたいなイメージじゃないですか。
色マスクみたいな敵対的な買収を阻止するために有効的な。騎士ってことですもんね。
そうですね。よくプリンセスを助けるのが白馬に乗る王子様ですよね。それと同じ感じですね。
わかりやすくていいなと思います。
ホワイトナイトはすごいわかりやすいですね。
ポイズンピルはいかにもヤバい状況だっていうのがわかる。
相手に毒薬を飲ませないといけないみたいな感じですね。
確かにそういうことか。
このポイズンピルは正直言うとめちゃくちゃ適切っていうか、ツイッターからすると買収されたくないじゃないですか。
33:04
色マスクからも多分他の誰からも。
今のままでみたいですね。
この敵対的買収を避けるためには非常にいい戦略なんですよ。
ポイズンピル乗り越えるのってすごい難しいので、よほどお金持ってないとできないので。
倍になっちゃうわけですもんね。
倍になったり、倍によってはもっとなったりとかするので、それはそれで厳しいですと。
ただ同時に、もし発動された場合、例えばですけど、僕と草野さんがツイッター株式を持ってたとしますと。
それで色マスクさんが15倍以上所有し始めると、例えば草野さんがディスカウントでツイッターの株があるので買いましたと。
僕が例えばお金持ってなくて買わなかったとすると、僕の株が契約化されちゃうんですよね。
なので全員がちょっと苦しむっていう、購入しなかった場合。
全員契約化してしまうっていうのは一個ダウンサイドとしてはありますと。
じゃあ既存株主からしたらちょっと。
購入しないと。
追加で払わないと。
薄くなっちゃう。
もし同じ割合が欲しければですけど。
そういうダウンサイドもありますと。
ただ、先ほども言ったようにめちゃくちゃ有効的な対策ですと。
もちろんですけど、ポイズンピルって今回1回目ではないので、ちょっといくつか事例を話しますと。
2012年にネットフリックスがある個人の投資家のカール・アイカンさんという方がネットフリックスの9.98%の株式を取得してたんですよ。
2012年のネットフリックスの株価を見ると分かるんですけど、だいぶちょうど1年ぐらい前がピークで、そこから結構下がってしまっていて、そこから結構フラットだったんですけど。
カール・アイカンさんはネットフリックスは売却するべきだと。
マイクロソフトかAmazonに行くべきだと。
なるほど。
そういう主張をしていて、ネットフリックスの経営者がその判断をしないのであれば、自ら株式を取得して、そこのプレッシャーを与えますと。
いや、怖いですね、そういう人って。
怖いけど。
彼としてはそれが事業判断として正しいと思ってたから。
36:02
そういう事例もあるかもしれないですね。
お金持ってる人たちはそういうことができる、そういうパワープレイができるっていうところは怖いですよね。
確かに、創業者からしたらちょっと待ってよってなりますよね。
そうですよね。
ちょっと待ってって。考えてるからみたいな。
そうなんですよ。
なんでそれに対してネットフリックスがポイズンピルセイドを発動させて。
ネットフリックスの場合ですと、個人が10倍以上持った場合、企業が20倍以上持った場合、ポイズンピルを発動させますと。
やっぱり有効的で、結果としてカール・アイカンさんはそれ以上株式を取得しなかった。
逆に株を売り始めたっていうところで、これも後々、今回のエピソード最後の方に説明しますけど。
ネットフリックスからするとこれが正解でした。株価ベースで見ると正解でしたっていうところで。
今、当時株価が11ドルぐらいだったんですよ。
今現在341ドルなんですよ。
なんで2012年から10年後ですね。10年後で30倍ぐらいになったと。
それは確かに売らなかったのが正解でしたと。
そうですね。今の時点では成功です。
ツイッターからすると多分ネットフリックスの事例を見るべきかなと思うんですけど、それが1個あると。
2018年にパパジャーンズっていうピザ屋さん、チェーン店があって、そこは創業者が株式の30%ぐらい持ってたんですけど。
創業者兼会長だったんですけど、ちょっと彼が人種差別的なことを言ったんじゃないかっていう噂が出てきて、それで退任したんですよ。
退任した後に、いや待てよとちょっと心変わりして、やっぱ会長であるべきだっていう。
完全に抜けるのはちょっとやめようって。
完全に抜けるのはちょっとやめようっていうことになって、戻りたいですと。
それをオッケーしなかった場合にもっと株を取得して、創業者なのにもう一回乗っ取りますと。
そこに対してポイズンピル制度が、その場合だと31%以上っていう制度にして、結局パパジャーンズの創業者のジョン・シナッターさんがそれ以上株式を取得してませんと。
39:00
戻ってこなかったんですね。
戻ってこなかったです。
出戻りはしなかったですっていうところで。
最後に話す事例だと、これもちょっと意外だったんですけど、1985年に実はマクドナルドがポイズンピル制度を使っていて。
マクドナルドでもその上場してたんですね。
すごいですよね。当時、個人ではなくて企業が買収してたんですよ。
それをそこから守るためになったんですけど、買収しようとした企業がフィリップ・モリスで、タバコ会社の。
結局そこもポイズンピル制度を使って防いだんですけど、まさかのフィリップ・モリスがマクドナルドを買収しそうだったっていう。
なので、この敵対的買収ってどれくらいの成功率があるのか。
これは少し古い情報ではあるんですけど、1997年から2002年の間の情報によると、その期間中、5年ぐらいの期間中に200社ぐらいの、200件ぐらいの敵対的買収が行われた結果、
3割から4割ぐらいが失敗。2割から3割ぐらいがホワイトナイトを見つけた。
残りが成功した。いいところなので、割とイーブンに分かれてる。若干会社が買収される側にとって有利っていう。
失敗したっていうのは、ポイズンピル発動してもまた買ったっていう人がいたってことですか?
失敗したっていうのは、敵対的買収しようとしてる側が失敗した。
結果。
結果として。なので、追加で一株も買わなかったとか、いわゆる株を全部売ったとか。買収ができなかったっていうところですね。
でもポイズンピル絶対発動するって、イーロンマスク分かってない。
分かってそうですけどね。
そこまで行くのかが見えてなかったのか、それでも勝てると思っていたのかとか。
正直ポイズンピルをやると、次回で話すことでもあるんですけど、おそらく訴訟にはなるので。
これは別にイーロンマスクvsツイッター取締役ではなくて、ツイッター株主vsツイッター取締役の訴訟が出ると思うんですよ。
ある程度フェアな株価なのに、なぜこういうポイズンピル制度みたいなものを発動させて、それによってもしかしたらイーロンマスクさんが株を売って株価を下げる。
42:10
それって株主だってバリュー提供ではないですよね。そこもどっちも異論があるんですけど、ツイッターの取締役からすると、すぐに判断はしたくない。
このポイズンピル制度を取った一部の理由は時間稼ぎのため。
いわゆるイーロンマスクにこれ以上株を取得されると、それもそれで困るので。
なんでそこを一旦止めて、その間ちょっとどういう動きをするかって考えながら行うっていうところで。
ただやっぱりそこに対して難しいのって、この54.2ってある程度フェアなオファーではあると思うので。
ここで多分一個、次回でも少し話すことなんですけど、重要なのはイーロンマスクがより良いオペレーターとか言論の自由をより守ってくれるかっていう中で判断してないんですよ。
ツイッターの取締役たちは。そこで判断するべきではないんですよ。
彼らが判断するべきポイントは、この54.2ドルっていうのが一番株主にとって一番良いバリューなのかっていうところ。
しかもそれはツイッターの将来のことを考えながら。
例えば来年それが70ドルになると信じていれば、今54.2ドルで売るのはもしかしたらフェアではないっていうか、過小評価してるんじゃないかっていう判断もできるので。
そこの話がある中で、それを株主に提案する場合は、ツイッターの戦略がこれからすごい良いですよっていうプランを出さないといけないんですよね。
今の株価以上の株価のオファーをされてるので、ツイッターとして54.2までいくとかそれ以上になるっていうのを出さない限り、逆に分かんないですけど、5年後ツイッターが同じ株価であった場合だったら多分色マスクのオファーを取った方がいいじゃないですか。株主からしたら。
なんでそこが結構重要なポイントで、ツイッターがより良い会社になるかではないんですよ。
ツイッターの株価が上がるかどうかっていう話で。
ツイッターの取り締めからすると、それを見せるためには今後のロードマップとかこういうこと考えてるんですよとか、そういうのを見せないといけないっていうところで、我々を信じてくれは絶対言っちゃいけないことで、それだけで売るのは良くないことで。
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なぜかというとこれも次回話しますけど、ツイッターが上場した時の株価と今の株価ってほぼ変わってないんですよ。
10年間経ってるんですけど、ほぼ変わってないんですよ。
いい会社なんですけどね。
プロダクトはいい、面白いプロダクトですよね。ただ株価として上がってない限り、そこに対して株主への責任はあるので。
なんか不詳評価されてる気がしますけどね。
そうですよね。
めっちゃいいプロダクトだし可能性が、イルマスクも言ってましたけど、並み外れたポテンシャルあると思うんですけど。
ポテンシャルあるのに、でも株価が10年間伸びてないんですよ。
それを見せられてないっていう意味だと確かに。
逆に言うと、普通にS&P500といわゆる株式市場に普通に投資していれば、それ以上のリターンは出てるんですよ。
2013年から入れていた場合。
じゃあそこの歴史があるのに、我々信じてくれって言えないと思うんですよ。
なかなか厳しいと思うんですよ。
ただTwitterからすると直近の特に1年はかなり伸びてるので。
2019年の売上が3.4ビリオンで、前年から13%成長なんですよね。
2020年がちょっと苦しんだ年で3.7ビリオンの売上で、一応伸びてるんですけど7%ぐらいしか上がってないんですよ。
2021年が5ビリオンの売上だったので、36%成長してるんですよ。
なので悪くはないんですよ、その成長率で言うと。
それこそ去年のオフトピックのポードキャストでも草野さんとも話したように、
Twitterの戦略とか最近買収とかも結構アグレッシブにやってるので、
プロダクトの方は結構いい感じになってるのかなっていうところはあると思うんですよね。
なのでここの54.2ドルっていう株価の正当性っていうのは1個難しいポイントであるんですけど、
逆にTwitterからすると、Twitter社がいわゆる株主に言えるのは、
もしイーロンマスクさんのオファーを受け入れた場合にはそれっきりなので。
いわゆる株主からすると、イーロンマスクがよりいいプロダクトを作れるかってどうでもいい話なんですよ。
もちろんお金儲け、いわゆる株価ベースで言うとどうでもいいんですよ。
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でもそれってそうなのかって感じもしますよね。
もちろんほとんどの人はそれだけで考えないんですけど。
株価ベースだけで考えると、いわゆる54.2ドルで売った場合に、
いくらイーロンマスクさんがその後Twitterをすごい良いプロダクトにしようが、
すごい悪いプロダクトにしようが、その後どうでもいいじゃないですか。
株価がどう上がるか。
言いたいことは分かります。
ただもちろんTwitterがカルチャー的にインパクトとか、そこは1個影響すると思うので、そこですよね。
次回いろいろ話す内容が、そんな中でTwitterがそれ以上抱えている課題とか取締役の課題であるので、
今のこの取締役が、これはTwitterだけではないんですけど、
この今の取締役陣が判断するべきなのかっていう。
っていう課題があったりとか、実際じゃあホワイトナイトキーがどういう会社になりそうなのかとか、
イーロンマスクさんがじゃあそれをなんで買収したくて、
それによって買収してもしなくてもTwitterの今後の戦略、今後の行くべき道はどこなんだっていうのをちょっと
次回解説していきたいなと思います。
じゃあ次回もぜひ聞いていただいて、
今回も聞いていただきありがとうございました。
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それではまた次回お会いしましょう。さよなら。
さよなら。
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