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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT自体のリテラシーを中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、
本屋でタイトルを見ただけで宮部?と思った話、よって件のごとし、というものです。
月曜日は、自宅の本棚にある本の話をしています。
が、今回は本屋さんで見つけた本の話をします。
この間、ずいぶん行っていない書店に久しぶりに来ました。
札幌駅の周辺で書店というと、木の国屋書店か三聖堂書店です。
どちらも規模の大きい本屋さんです。
以前は規模の小さい本屋さんがちょこちょこあったのですが、他は閉店してしまいました。
今はそこそこの規模がないと本屋さんは成り立たない時代になったのかもしれませんね。
サラリーマン時代は札幌駅から会社に行っていたので、お昼休みとか会社帰りによく木の国屋書店に行っていました。
木の国屋書店は1階と2階に広いフロアのある書店です。
もう一つの三聖堂書店はステラプレイスの5階にあって、ちょっと上がっていくのが面倒なイメージがあったので、僕は木の国屋書店の方によく行っていました。
サラリーマン生活に区切りをつけて、週に2回札幌駅近くで仕事をすることになりましたが、行き先は木の国屋書店の逆方向になって、今は三聖堂書店の方に行くことが多くなりました。
さらに札幌駅の新幹線工事が始まって木の国屋書店側に行く通路が塞がってしまったりもして、以前は毎日のように通っていた木の国屋書店にはほとんど行かなくなってしまったのですね。
そんな風に疎遠になってしまった木の国屋書店に、この間、超超久しぶりに行ってみました。
平日の暇だったこともあると思うのですが、なんとなく以前よりも人が少ないような気がしましたし、2階に上がるエスカレーターの横の壁が薄汚れていて、本屋さんはやっぱり時間が経つとこんな感じになるのかなーなんて思いました。
ここに行くことにしたのは調べたいことがあったからで、とりあえず2階の医学書や看護系の棚から関係がありそうな本を引っ張り出してパラパラと見て、
その後、児童書のコーナーに行って図鑑を手当たり次第に開いてみて、さらに絵画とかデザインの棚を試食してみました。
これらは全然関係がないようですが、すべて一つの目的を持ってみたのです。
残念ながら目的は達成できていませんが、まずはこうやって情報を頭に入れていくことが必要なことを最近やっているというわけです。
こういうある種の調べ物には書店が役に立つんですよね。どういうわけか図書館に行くよりも効率的に情報を得られるような気がするのです。
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この感覚は僕が10代の頃から全く変わっていません。
そうやってひとしきり浅い調べ物をしたらちょっと疲れてしまったので、1階に降りて入口近くの新刊の棚を眺めました。
そこの文芸書の棚で目に飛び込んできたのが、「よって九段のことし」というタイトルの本でした。
目に入ったのはこのタイトルだけでしたが、その時思ったのが、「宮部っぽいなあ」ということでした。
宮部って宮部美諭のことですね。
僕は宮部美諭の作品がわりと好きですが、たくさん読んでいるかというとそうでもありません。
というか、宮部美諭作品はむちゃくちゃ数が多いじゃないですか。
だからファンと言えるためにはかなりの数の作品を読まなければならないような気がしてしまうのですよね。
最初に宮部作品に触れたのはクロスファイヤーだったような気がします。
その次に読んだのが華奢。
アニメ映画のブレイブストーリーもお気に入りで、ファンタジーもいくつか読みました。
それ以上に気に入っているのが時代物の作品です。
宮部美諭の時代物小説を読んで、
ああ、このジャンルはそもそもファンタジーだったんだと思ったんです。
そんなわけでなんだかんだで10作品くらいの時代物を読んだような気がします。
時代物ってタイトルが面白いんですよね。
かまいたちとかぽんくらとかおそろしとかね。
宮部作品は特にちょっと気になるタイトルが多いような気がするのです。
で、新刊棚で見たよって九段のごとしというのを見たとき、
あ、これは宮部っぽいと思ったのです。
まあ実際にはカバーの印象などもあるし、
実際カバーには結構大きく宮部美諭とも書かれているので、
無意識にそれらを総合したイメージだったのかもしれませんけど、
とにかく宮部っぽいって思ったんですね。
大した数を読んではいないのだけれど、手に取った作品にはハズレがありません。
読めば絶対面白いのが宮部美諭なので、
気になったということは読めってことなんでしょうね。
こういう出会い方って本屋さんじゃないとありえない気がします。
僕はAmazonを結構使う方ですが、
Amazonのサイトで読みたいと思う本に出会うことはまずないのです。
ネットは目的指向が強すぎて、ほとんど偶然みたいな出会いがあまりないのですよね。
まあそんなわけで、ぼーっと本棚を眺めているだけで頭に入ってくるものがあって、
そこに出会いが生まれてくるってことを考えると、
やっぱり本屋さんはすごいなぁと改めて思ったのでした。
今回は本屋でタイトルを見ただけで、宮部?と思った話。
寄ってくだのことし、という話をしました。
今日はここまで。
読書と編集ではITを特別なものではなく、
常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。
ではまた。