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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には、子育てネタや、留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
さて、前回まで数回に分けて、お散歩に使う道具についてお話をしてきました。
お散歩がうまくできないとしても、まずはお散歩にワンちゃんを連れ出してあげるということはとっても大切なことなので、すぐに上手にできないなとしても、諦めないでいきましょうね。
興奮や引っ張り、ストライキ、拾い食い、ワンちゃんや人への方へ、いろいろな問題があるとしても、それだけが愛犬ちゃんのすべてではありませんよね。
問題だなぁと思うところにだけ目を向けるのではなくて、いい調子、うちの子かわいい、かっこいいと思うところをどうか探し出してください。
例えば30分間のお散歩の間にどれだけ見つかるでしょうか。
そのいいところ探しが悪いところ探しを上回ったとき、少しずつ何かが変わってくるはずです。
さて、今日はですね、今朝はシトシトと雨が降り、とうとう梅雨入り、まじか梅雨入りするかなという雰囲気の関東地方です。
そして梅雨が上げたら暑くて暑くてどうしようもない夏がやってきますよね。
皆さんは雨の日、暑くてなかなか外に出られない日、ワンちゃんとどのように過ごされていらっしゃいますか。
もちろん雨なんて気にしないとお散歩を楽しむワンちゃんもたくさんいらっしゃると思いますし、多少の雨であれば私も行きますが、激しい雨だとお散歩を中止したり、短いお散歩でやめるということもよくあります。
それでも雨でも絶対お散歩には行ってくださいとは私は言いません。
それでも特に若いワンちゃんはエネルギーの発散が必要ですから、お散歩ができないときはその代わりにエクササイズができるとより充実した過ごし方ができるかなと思います。
暑い日もそうですよね。暑い日もお家にいる時間というのが長くなってしまうと思います。
これから暑さが本格化してくるので、特に大きなワンちゃんとか花ぺちゃさんのワンちゃんというのは日中の時間帯はなかなかお外に出られないと思います。
真夏になると日が沈んでもアスファルトがまだすごく暑くて、少し熱が引くまでお散歩はなかなか行けないということもあると思います。
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今日は雨や暑さで長時間お外に出られないワンちゃんへおすすめのエクササイズをご紹介します。
前回でも配信した室内で行うリードを張らないお散歩や、呼んだら目を見る、アイコンタクトのエクササイズはもちろんおすすめです。
そして宝探しを今日はご紹介するんですけれども、こちらはワンちゃんが張り切って行ってくれるエクササイズの一つです。
食べることが好きなワンちゃんであればなおさら、ルールは簡単で、フードやおやつを隠してそれを探し出してもらうというだけのものです。
やり方は星の数ほどあるのですが、ここではまず箱とトイレットペーパーの芯、紙コップを使ったものをご紹介しますね。
お菓子の空き箱などにトイレットペーパーの芯を隙間なく敷き詰めます。
その中におやつをパラパラと2、3粒入れて箱を軽く振ります。
トイレットペーパーの芯の中央に入れてももちろんOKです。
それをワンちゃんの目の前に置いてみてください。
好きなようにその中のおやつを取ってもらうというだけのエクササイズなんですが、これはワンちゃんによって本当にいろいろな反応を見せてくれます。
少し匂いを嗅いで諦めたり途方にくれてしまう子もいますし、
ペーパー芯を1本ずつ加えて器用に箱の外に取り出す子、箱を押したり前足でひっくり返そうとしたり、箱やペーパー芯そのものをかじろうとする子もいます。
これはワンちゃんの問題解決能力における個性を端的に見られて面白いのですが、
ここでワンちゃんがどのような解決法を取るにしても、それは叱らずに見守ってあげること、そして必要に応じて過剰にならない程度の手助けをしてあげるという2点を飼い主さんは守ってください。
例えば少し匂いを嗅いで諦めてしまったり途方にくれてしまう子、そもそも箱が怖くて近づけないという子には、
目の前でおやつを箱に入れる様子を見せてあげるといいですよ。
また最初はペーパー芯を入れずに箱におやつを入れて食べさせてあげて、それができたらペーパー芯を1つずつ増やして入れていくと、だんだんと難易度の高いものも自然とクリアできてしまいます。
また最初からペーパー芯を食べてしまったり、箱を破壊にしっかかってしまう子というのは、ペーパー芯の代わりに280mlなどの小さなペットボトルを使ったり、
箱をいくつか用意しておやつの入っていないダミーの箱も作ると、鼻を使っておやつを探すということをしてくれるようになっていきます。
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だんだんと上手におやつを取り出せるようになってきたら、レベルを上げていきます。
箱の大きさや数を変えてみたり、中に入れるものをペーパーの芯だけではなく、ペットボトルや紙コップなどにしてみてもいいと思います。
ワンちゃんが途中で諦めてしまうようであれば、おやつを取り出してはいっとあげるのではなく、障害物を減らして自分でおやつをゲットできるという成功体験をつけてあげると、次回につながりますよ。
これらはヨダレでベチョベチョになったり、噛んで破れてしまっても、もともとゴミみたいなものですから、そのまま捨ててしまってOKです。
もう一つは紙コップを使ったエクササイズです。
こちらは紙コップを最初は2つか3つ用意をして、そのうち1つにおやつを入れます。
この時ワンちゃんがそれを見ていても見てなくてもいいんですが、アクセスできないようにだけ注意してください。
紙コップを床に並べて探してという合図とともに、中身の入っている紙コップを探してもらいます。
最初は上向きに置いて、慣れたら伏せて置いてみてください。
自分で伏せたカップをひっくり返して中身をゲットできるようになったら、紙コップを増やしたり、コップ同士の距離を離したり、物陰にそっと置いて隠してみたりしてください。
増やした場合にはおやつを入れるカップを1つではなく2つ3つと作ってもいいですよ。
探してという合図が、どこかに隠れているおやつを見つけ出してゲットしていいという合図だとわかったら、ワンちゃんに別の部屋で待っていてもらって、用意ができたら探して、と部屋中のコップを探してもらうのも楽しいですね。
お子さんがいらっしゃるお家であれば、お子さんにコップを隠すという任務をお願いしてもいいでしょう。お子さんも張り切ってやってくれると思います。
多くのワンちゃんは、見つけ出し、ほじくり出して、自力でゲットしたものを食べるということが大好きです。
これらのエクササイズは、楽しいとともにワンちゃんの五感と本能を使うので、いろいろと組み合わせるととてもいい頭と体のエクササイズになります。
ただし、隠れている食べ物を発見することが格段に上手になっていくので、うっかり人間用のおやつを入れたバッグをその辺に置きっぱなしにした、なんてことには気をつけてくださいね。
本日も最後まで聞いていただきありがとうございました。あなたとワンちゃんの今日がますます輝くものになりますように。また次回もよろしくお願いいたします。