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内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおでございます。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週日曜日は医師国家…噛みました。
医師国家試験クイズの日ですね。
ということで、皆さん張り切ってやっていただけたらと思いますけれども、
今日も非常にシンプルな問題ですけれども、でも超難問。
多分過去一難問なのかもしれないなという問題をちょっとピックアップさせていただきました。
取り上げる問題は114回のC問題の18っていう問題ですね。
では問題いきます。
被験者…被験者って検査を受ける方ですね。患者さんの検査1回あたりの放射線被曝が最も多いのはどれか。
問題文から難しそうですけれども。
選択肢がさらに意味不明という。
A. FDG PET
B. 頭部単純CT
C. 上部消化管増栄検査
D. 腹部ダイナミックCT
E. 胸部単純X線写真
はい、ということでいかがでしょうか。難しいですよね。
まず検査…選択肢の意味が分からないっていう方結構多いんじゃないかなと思うんですけれども、
もう一回ちょっと選択肢だけいきますか。選択肢は、
A. FDG PET
B. 頭部単純CT
C. 上部消化管増栄検査
D. 腹部ダイナミックCT
E. 胸部単純X線写真
はい、ということでいかがでしょうか。
これですね、ちなみにね、医学生の国士の生徒率で出てるサイトがあるんですけれども、
それでもね、やっぱり64%とかなり多分難問だったんだろうと思いますね。
ということで、いかがでしょうか。
続々回答が…
A. D. A. D. D. D.
あ、Dが多いですね。
で、全然分かりません。
全然分からなくても、当てずっぽうで答えたら5分の1で当たるんで、
ぜひ。
あ、PETって書いてあるので、
E…あ、全く根拠ありません。
あ、やっぱり割れもんですね。結構割れてますね。
でも、AとEと…
Dかな?
Aが多いかな?
あ、多いっていうか、抽出されてる感じですかね。
Cを選んでる方とかいらっしゃないですね。
BCはゼロですか?
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BCはいらっしゃなさそうですね。
スタイフにもスペースにもいらっしゃないので、
はい、では正解発表いたします。
正解は…
ジャカジャカジャカジャカジャカ…
これ、予想された方も結構いらっしゃいますかね。
Dが正解ですね。
これが一番被曝量多いですね。
ただ、これね、ちょっと…結構というか、かなり難問だと思いますね。
これね。
そもそもね、検査が分からないとかですね、
昨日ちょっと投稿にも書きましたけれども、
単純って何みたいな、そういうのもあるかなと思って、
まず検査の概略から説明したいと思うんですけれども、
まずはX線写真は分かりますよね。ちょっとEからいきますけど、
X線写真は分かりますよね。胸部単純X線写真。
これは普通に検診とかで撮るやつですね。
胸の、いわゆる胸のレントゲンっていうやつですけれども、
ただこれ単純ってついてるじゃないですか。
これ単純ってBにも単純CTってついてるんですけれども、
この単純って何かっていうので、
単純の反対って何でしょうかって、
これまたいきなりクイズしてしまってますけれども、
単純の反対って複雑と思うでしょう。
ではないんですよね。
複雑X線写真とかないですからね。
単純の反対は造影なんですよね。
造影検査じゃないやつを単純っていうことになっていて、
だからBに関しても頭部、頭のCTなんですけれども、
これ造影剤を使わない普通のCTっていう、
プレーンって言いますけどね。
プレーンのCTのことを頭部単純CTというふうに言います。
Bはわかりますよね。
頭のCTっていうので、
特に骨折したりとか出血、
脳梗塞も古い脳梗塞はCTで見れますけれども、
新しいのはCTでは見つけられないんですけれども、
そういう用途で使う、
頭のいわゆる輪切りの検査っていうやつですね。
これがBですね。
その次に多分馴染みがあるのはCなんじゃないかなと思いますけれども、
頭部消化管造影検査っていうですね。
これ一般的には胃のバリウム検査が一番多分有名じゃないかなと思いますけれども、
実際には胃以外の部分も見てるんですけれども、
要はバリウムっていう造影剤を飲んで、
その消化管、
特に食道胃、十二指腸あたりですね。
これを見るっていうような、そんな検査ですね。
これどうやって見てるかっていうと、
ずっと放射線を当てながら、
放射線をずっと当てながら、
透視っていう言い方をしますけれども、
その透視で、
動きながら見るっていう、
リアルタイムに見るっていう、そんな検査がCですね。
あとDですね。
D、腹部ダイナミックCTっていうので、
これ同じCTじゃないかっていうので、
ダイナミックって何って思うじゃないですか。
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CTを使うんですけれども、造影検査とも違うんですね。
腹部造影CTっていうのもあるんですけれども、
これは普通に造影剤を使ってCTを取るんですけれども、
このダイナミックはですね、
その名の通りダイナミックなんですけれども、
動的検査って言いますけれども、
何回か複数回にわたってCTを取るんですよね。
例えば、血管の異常だったら、
動脈に造影剤が入っているフェーズと、
っていうことで2回取ったりしますし、
あと例えば肝臓の腫瘤とかを見るときには、
それを同じような感じで3回取ったりするんですよね。
っていうのがあったりして、
普通の造影CTよりさらにね、
撮影回数が増えるっていうものが、
このダイナミックCTっていうものになりますね。
最後ね、ペットですけれども、
PETですね。
犬とか猫のペットじゃありません。
PET、ポジトロンエミシショントモグラフィーっていうやつで、
これも放射線を使った検査なんですけれども、
よくね、昨日の放送でも取り上げましたけれども、
人間特にオプションとかで
ついたりするとか、
最近もね、とある芸人さんがペットでね、
腫瘤が見つかったみたいなのがあったりしますけれども、
実はね、腫瘤以外にもね、
やたらと光ってくるっていうものがあるんですね。
これがPETっていう検査で、
特にね、PETそれそのもので使うことって
結構少なくて、PETCTっていうですね、
CTと組み合わせて使うことが多いんですね。
PET自体の解像度って非常に荒いんで、
そのCTと組み合わせてどこに病気とかがありそうかっていうのが
わかるっていうような、そんな検査になっています。
はい、ということで、
検査の概略を説明しましたけれども、
これ少ない、ちょっとね、
明らかに一番多いやつと明らかに一番少ないやつとあって、
明らかに一番少ないやつは、
ちょっとでも書いていただきましたけれども、胸部単純X線写真ですね。
これね、実はね、むちゃくちゃ少ないんですね、
被曝線量。だから、
全然とってもね、ほぼ影響ないものが
いいっていう感じになりますね。
その次に少ないのは、
頭部の単純CTですね。これ意外かもしれないですけれども、
CTの中でもですね、
頭は一発撮るだけ、
一回だけ撮影しますし、
あとはね、被曝線量そんなに多くないんですよね。
ということで、これがその次に少ないかなっていうので、
それと同じぐらいか、
まあそうですね、
ペットはですね、意外と少なくて、
これ、ペットCTだとね、
CTの分の被曝量も上乗せになるんで多いんですけど、
これ多分FDGペットって書いてあるんで、
これは比較的、もしかしたら単純CTより少ないかもしれないかなっていう感じで、
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ABは中間ぐらいっていう。
Cもですね、
Cも、
検査の技術によるんですけどね、
当然ですけど、時間が長くなれば長くなるほど、
被曝量って多くなるんで、上手い技術さんとかがやればね、
線量少なめでいけるんですけれども、
でも、中間ぐらいの被曝量っていうことで、
これ圧倒的に被曝量多くなるのは、
このFDGDCTっていうのですね。
これ先ほど言ったように、何回も撮らないといけないんで、
っていうこともありますし、そもそもFDGCT自体はね、
被曝量って結構多いんですよね。
なので、Dが一番被曝量が多くなるっていうような、
そんな解説でした。
これですね、ちょっと非常に難しいんですけれども、
これ参考にですね、先ほど
Xのところに投稿、環境省のですね、
診断で受ける放射線量っていうような
表があったので、
それを参考に入れさせていただきまして、
そちらも参考にしていただけたらと思います。
ということで、今日はちょっと難しかったですかね。
何かに参考になれば幸いです。
では、しんしんじゃんけんいきますよ。
しんしんじゃんけんじゃんけん、
パー!
ということで、今日も幸せな一日にしてありますように、
お相手はないかいのたけでした。
興味津々。