内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、12月3日から今日12月9日までが障害者週間ということで、この1週間は障害とか障害者をテーマに配信しようと思っております。
2回目の今日はですね、わかりにくい、理解されにくい障害の一つとしてですね、
昨日は内部障害、精神障害とかを挙げましたけれども、今日、抗耳・脳機能障害ですね、これをちょっと取り上げたいというふうに思います。
今までまで、抗耳・脳機能障害の話を何回かしたことがあったと思うんですけれども、
私、以前の病院でリハビリの病院に勤務していて、この抗耳・脳機能障害の患者さんを結構受け持っていたんですね。
やっぱり抗耳・脳機能障害の方のわかってもらえなさとかですね、あとリハビリの大切さみたいなのを改めて痛感しまして、
この抗耳・脳機能障害についてあんまり知られてないですけれども、
ご自分、もしくはご自分のご家族とかですね、知り合いの方がなる可能性まで十分にありますので、
ぜひ基礎知識として知っておいていただけたらなというふうに思って今日ご紹介しようと思います。
今日ご紹介するのは、この東京都抗耳・脳機能障害支援普及事業っていうところで、
国立病院機構、東京病院が作成されているこの抗耳・脳機能障害って何だろう、
脳卒中や交通事故などの後、以前と違った様子はありませんかっていうこの資料を元にお話していきたいと思います。
ただですね、この資料40ページもありまして、全部はご紹介式でないんで、
今日メインにはですね、このよくある症状と対応の仕方、5ページから15ページ目ぐらいから、
あと抗耳・脳機能障害とはっていう総論的な部分ですね、
この前半の3分の1ぐらいをご紹介して、あとはちょっと読んでいただけたらなというふうに思います。
かなり地域的なことも書いてあるので、その辺はちょっとこの地域の人しかお役に立たない部分もあるかなというふうに思いますので、
はい、っていう感じです。
まずはPDFでいうと1ページ目にページ目ですね。
これ多分、冊子の見開きみたいな感じになっているんだろうと思うんですけれども、
脳卒中や交通事故などの後、こんな症状はありませんかっていうことで、10個の症状が書いてあります。
左上から記憶障害、注意障害、あと失語症、失効症、知識的障害、
あとは社会的行動障害、推行機能障害、失人症、
あとは反則空間無視、反則身体失靈とかですね、はい、というのが書いてあります。
で、具体的にはちょっとこの後お話しますけれども、PDFの3ページ目ですね。
PDFというか資料の3ページ目ですね。
脳の働きについてっていうところから書いてあって、
これはですね、ご存知の方もいらっしゃるかもしれないですけれども、
脳って大脳、小脳、脳幹っていう大きく3つの部位に分かれるんですけれども、
そのうち人が人たらしめているところっていうのは大脳っていう部分なんですね。
で、大脳は4つの部分に分かれますっていう、
これも結構有名でご存知の方もいらっしゃるかもしれないですけれども、
前頭腰、頭頂腰、側頭腰、後頭腰っていうこういう4つの分野に分かれていて、
で、各々役割が異なっているという、そんな感じになっております。
で、その中でですね、この工事の機能障害とはということで次のページ行っていただくと、
事故や病気などが原因で脳が損傷され、
話す、考える、覚える、集中することなどが難しくなり、
生活に支障をきたす状態を言いますということになっていて、
本当にね、症状、障害なんですけれども、
症状が分かりにくいというのが非常に特徴の1つですね。
で、原因としては大きく3つあって、脳卒中ですね、脳血管障害、
あと脳外症、頭部外症ですね、
あと脳炎とかですね、低酸素脳症とかっていうのによっても起こってくることがあるということですね。
で、どんな特徴があるの、
そうですね、これが先ほど返っているように、外見上症状が目立たないんですね。
だから周囲の人が気づきにくいっていうのもありますし、
党の本人ですね、当事者の方も症状に気づきにくいっていうこともあったりしますね。
あとは、日内変動があったりとかですね、いろんな症状があったりとか。
ただ、ひとりひとり異なりますって書いてますけれども、
本当にね、個人差がかなり大きいですし、
あとは先ほど言った脳のどの部位が障害されるかによっても、
その障害の起こり方みたいなのもだいぶ変わってくるという感じになっております。
はい、で、続きましてが、
ここからがよくある症状と対応の仕方っていうことで、
合計10個かな、の症状が書いてあります。
まず1つは記憶障害ですね。
これはね、字のごとくっていうか、分かりやすいと思うんですけれども、
新しい物事を覚えたり、発症前後の記憶を思い出したりすることは難しくなりますっていう、
そんな感じになっていて、症状の例としてですね、少し前の出来事や予定を忘れてしまうとかですね、
何度も同じことを言う、何度も同じ間違いをするとかっていうのが書いてあったりします。
で、この資料ですね、非常にいいのが、各々の対応の例っていうのが書いてあるんですね。
これね、非常にいいなと思って、
例えば記憶障害の場合には、そのスケジュール帳や日記をつけるって、これよくやる方法ですよね。
あとはその日常をよく使うものは同じ場所に置くとかですね、必ず。
そういうことで習慣化するっていうのは非常に大事になってきます。
はい、で続きまして注意障害ですね。
注意障害ね、ちょっと何のことって思うかもしれないですけれども、
この切り替えですね、普通ね、我々こう1つの、例えば今配信してますけれども、
配信が終わったら次の行動に移れるんですけれども、
それが移れなかったりとかですね、
あと同時に2つのことに注意を向けるとかですね、そういうのは難しくなってきます。
はい、で、具体的にはこの集中もできないっていうことで、
仕事や今してることはすぐに飽きて長続きしないとかですね、
あとぼんやりすることが多いとかですね、そういうのが起こってきたりするので、
環境を整えるとかですね、そういうのが非常に大事になってきます。
はい、で続きましては社会的行動障害。
これちょっとね、なんか行儀惜しい名前ですけれども、
これいろんなパターンがあるんですね。
この中ではこの欲求や感情が抑えられない場合と、
あと予約がわからない場合っていう2つが書いてありますけれども、
本当にその感情のコントロールですね、
この感情のコントロールって基本的にはね、この前等用っていうところがになってるんですけれども、
そこの障害とかによってこの感情とか、あと行動とかですね、
こういうののコントロールが難しくなるっていうのが、
この社会的行動障害っていうやつですね。
で、4つ目がですね、
あ、4つ目が遂行機能障害ですね。
はい、遂行機能って、例えばこの配信もですね、
このパソコンを立ち上げてとかですね、アプリを立ち上げてとかそういう感じでやってますけれども、
これがね、物事が順序立ってて、計画してできなくなるっていう、
だから料理とかもしにくくなるんですよね。
これが遂行機能障害ということで、
状況に応じて物事の計画や優先順位が付けられないとか、
することを一つ一つ言われないと行動ができないとかっていうような症状が、
この遂行機能障害っていうことになってきます。
なので、これはね、この下の図にも書いてありますけれども、
スケジュールを順番に書いておくとかですね、
手順をちゃんとこう、はじめに書いておくとか、
あとは周りの方と一緒にやるとかですね、
そういう感じで対応するっていう感じですね。
はい、で、続きまして、失人症ですね。
失人症ってね、ちょっと難しいんですけれども、
この見えてるんですけれども、認識ができなくなるっていう、
だから視覚障害とは違うんですよね。
見えてるけど分からないっていうですね、
はい、っていう感じで、
目は見えているのに色、物の形、物の用途や名称が分からなくなる。
例えば何でもいいですけど、ハサミとかを出して、
これは何するものですかって言ってもちゃんと言えないし、
みたいな、そんな感じになってくるっていう感じですね。
あとは人の顔が見飽きられないみたいのもあったりしますよね。
はい、続きましてが、
えーと、反則空間無視ですね。
反則空間無視も、これもね、非常に独特なんですけれども、
この右側の絵に書いてあるように、
これ、お花の絵を描いてくださいみたいな感じで言うとですね、
言うとっていうか、この上の絵と同じように描いてくださいって言うと、
このお花の右半分だけを描くっていうですね、
はい、これが反則空間無視っていうことになるんですよね。
はい、だから、これね、結構ね、事故の原因になりやすいんですね。
左側が見えていなかったりするんで、
左側のものにぶつかったりするっていうことはよくあるんで、
はい、非常にね、日常生活の中で問題になることが多い、
工事の機能障害のひとつですね。
はい、で、えーと、あとは、
反則空間、違う、反則身体失認ですね。
はい、これは、さっきの反則空間無視と違って、
ご自分の体のことですね、これを認識できないっていうことですね。
はい、で、特によくあるのは麻痺、
あの脳梗塞とかで麻痺が起こることはあるんですけれども、
その麻痺自体はそんなに重くないんですけれども、
それをうまいこと使えないとかですね、
はい、っていう感じで問題になってくることがあります。
えーと、ちょっとこのペースでいくと全然終わらないんで、
知識障害、あ、そうですね、
まあこれはその、まあ名の通りっていう感じですけれども、
場所とか方向などが分からなくなるっていうようなもの。
あとは、えーと、失効症ですね。
はい、失効症も、まあこれも図で書いてありますけれども、
例えば、あー、ブラシとかですね、
髪の毛を溶かすものみたいなのは分かってるんですけれども、
これがうまいこと使えないとかですね、
あのお箸がうまいこと使えないとかっていうのもあるんですけれども、
はい、そういうものが起こってきたりします。
で、最後がこの失効症ですね。
失効症は、まあこれはね、分かりやすいかと思うんですけれども、
聞く、話す、読む、書くことは難しくなるっていうことで、
まあこれ失効症の中にもね、いろんなタイプがあるんで、
一言で失効症と言ってもね、ちょっと難しいんですけれども、
理解できなくなったりとか、逆に話せなくなったりとかね、
いろんなタイプの失効症があるんで、
はい、だからこれはね、コミュニケーションの障害になることが非常に多いんで、
あの難しいですね、はい、という感じです。
はい、で、あとですね、この資料のね、ちょっと最後の方に行っていただくとですね、
PDFの34ページ目かな、
あの、生活と行動チェック表っていうのがあって、
これね、非常にいい資料だったんで、
ぜひ、ご活用いただけたらなというふうに思うんですけれども、
まあ冒頭にも言ったようにですね、この抗自脳機能障害ってね、
あの分かりにくいんですよね、はい、分かりにくいし、いろんな症状があるんで、
どの症状が出ているのかってパッと見分からないこともあるんですよね、
だからこういうね、チェック表に基づいて確認するっていう、
まあもちろんね、診断は最終的には医者がするんですけれども、
ただこういう症状があって、どういう症状が出ているかっていうのをチェックリストになっているのがね、
非常にいいなというふうに思って、
これ、ぜひご活用いただけたらなというふうに思います。
はい、ということで、じゃあ最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー、しんしんじゃんけんじゃんけんちょき!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お相手はないかゆうたけでした。
今日もみにしんしん。