いや、これね、非常に良いご質問だなと思いました。
というのは、ステロイドパルス、私もう何十回、
もしかしたら100を超える数やってるかもしれないですけれども、
100は超えてるな、多分、はい、と思うんですけれども、
簡単にですね、説明の用紙みたいなのに説明するんですけれども、
ただ、やっぱりね、どうしても臨床現場って忙しいので、
ステロイドパルスの説明ってね、5分できたらいいからっていう、
多分5分もかけずに説明してしまってるなというふうに思うんですけれども、
実際にはね、そもそもステロイドパルスのステロイドってないっていうところから
お話ししないといけないですし、
やっぱりね、説明時間足りてないなというふうに思うんですね。
なので、改めてちょっとこの10分ぐらいでですね、
ステロイドパルスについてお話ししようかなというふうに思います。
実際にはね、ステロイドについて語ると、
多分ね、1時間とか2時間とかかかるんですけれども、
今日はその中のエッセンスをですね、お話ししたいなというふうに思います。
で、何もですね、ちょっと資料がないとあれかなと思って、
東京女子医大の腎臓病総合医療センターの腎臓内科のページですね、
そこにステロイド治療っていうところがあったんで、
これをね、ちょっと皆さんと一緒に見ながら解説していきたいなというふうに思います。
で、そもそもステロイドって何っていうところですけれども、
ステロイドってですね、体の中から通常でも出てるホルモンの一つなんですね、
コルチゾールっていうのがあるんですけれども、
これが腹腎っていう腎臓の上の方にですね、
帽子みたいな感じでついてる臓器があるんですけれども、
ここから出てるのがステロイドホルモンっていうやつで、
それを外から補うっていうのがこのステロイドっていうのの治療になります。
具体的な作用としてはここに書いてありますように、
体の中の炎症を抑えたりとかですね、
体の免疫力を抑制したりする作用があり、
さまざまな疾患の治療に使われていますっていうことになっておりまして、
これステロイドってですね、大きく二つの投与法っていうか、
あれがあって、一つはね、全身にステロイドを使うっていうものですね。
で、二つ目がですね、局所っていって、
ある特定の部分にだけステロイドを使うっていう、
具体的には、気管室全足の吸入ステロイドっていう、
あれは呼吸器の通り道、空気の通り道だけでステロイドを効かせたいっていうので、
全身的な作用はね、ほぼないんですけども、
っていうのとか、あとはアトピー性皮膚炎ですね。
皮膚にステロイドを塗るって、ステロイドの概要材っていうのはありますけれども、
これも局所にステロイドを塗るっていうことで、
基本的にはその部分にだけ効かすっていう、
あと関節注射とかステロイドする場合もありますけど、
これも関節の中だけに効かすっていう感じで、
その部分だけ効かす方法と、あと全身に使う方法っていう二つがあって、
これは全身に使うっていう方法ですね。
で、全身に使う方法でも二つあってですね、
この主要方法はっていうところに書いてありますけれども、
一つはね、飲み薬ですね。飲み薬として使うっていう方法と、
あとは点滴ですね。今日のテーマになってます、
このステロイドパルスっていう点滴で投与するっていう、
二つの方法があるっていうことですね。
使う病気はですね、本当に様々あります。
これね、腎臓内科のページなんで、腎臓の病気しか書いてないんですけれども、
それ以外の病気にも結構使うんですよね。
ここに書いてあるのでいくと、ネフローズ症候群っていうタンポ感が非常に漏れ出る病気とかですね、
あとはIGA腎症とかですね、あとこれちょっと難しいですけれども、
急速進行性の子球体腎炎っていうですね、
安価関連血管炎っていう、血管が炎症を起こす病気で腎臓が悪くなるのがあるんですけれども、
それに伴って起こってくる炎症を抑えたりするのとか、
あとは全身性エリティマ等ですね、SLEっていうのに伴う腎臓の病気、
ループス腎炎っていうふうに言いますけれども、これで使ったりとかですね、
でもそれ以外の病気でも、例えば神経の病気とかですね、
あとは、ここ最近だと、コロナでも初期に、今はほとんど推奨されなくなってますけれども、
初期にこの炎症が、いわゆるサイトカインストームっていうので、
それが良くないんじゃないかっていうことで、ステレオパルスをね、
超重症の方には使われていたりしましたけれども、
今はそういうのをかなり控えられるようになってきましたけれども、
いずれにしてもそういう炎症とか、あと免疫の暴走みたいなのを抑えるための治療としてですね、
かなり幅広い病気で使われることがありますね。はい、という感じです。
で、使用方法はということで、先ほど言ったように、口から飲む方法ですね、
蛍光ステロイドっていうのとステレオパルス療法っていうのがあって、
これそもそもですね、ステロイドはその体重あたりどれぐらい飲んでいただくか、
どれぐらい使うかっていうのはだいたい決まっていてですね、
そもそもステロイドの種類がいくつかあるんですけれども、
基本的には体重あたり1ミリグラムっていうのが原則になっていて、
それを超えるステロイドの量、通常使わないんですね。
だから例えばここだと20から60ミリグラム程度って書いてありますけれども、
60キロの人だったら60が上限みたいな感じで通常は使うんですけれども、
ただそれを超えるステロイド量を使うとですね、プラスアルファの、
ちょっと通常のステロイドを使うのとは違う作用も出てくるということで、
このステロイドパルス療法っていうのを使うことがあって、
これはですね、ここに書いてありますようにメチルプレロニゾロンっていうですね、
ソルメドロールっていうのを使うことが多いんですけれども、
これでいくと500から1000ミリグラム、だから普通に飲み薬でいくと、
何百錠とかっていうような、あ、違う、何十錠か、
いうような量を点滴で投与するっていうような、そんな形になります。
ただ実際行うことはですね、本当に点滴するだけなんで、
抗生物質の点滴とかと同じような感じで、
普通にボトルの100ccぐらいの生理食塩水の中にステロイドが入っているっていうだけなんで、
やること自体は非常にシンプルですね。
それを通常は3日間行うっていう、そんな感じになってます。
これもね、500から1000ってすごい幅があるなっていうふうに思われるかもしれないですけど、
そもそもね、このメチルプレロニゾロン、1000ミリグラムの、
なんで1000になったかっていうのもですね、
これ、本当か嘘かちょっとわからないんですけれども、