1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
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2017-04-13 17:54

第88回 特別ゲスト・瀬戸賀司氏「パワハラの潜在的リスクは世代間ギャップ!?」

第88回 特別ゲスト・瀬戸賀司氏「パワハラの潜在的リスクは世代間ギャップ!?」
弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。
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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律のもとで展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えは、 弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、
経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、 ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説します。
こんにちは。遠藤和樹です。 向井蘭の社長は労働法をこう使え。 向井さん、本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今日は向井先生の事務所から ゲストの方がお越しいただいているんですよ。
瀬戸義塚先生。よろしくお願いいたします。 よろしくお願いいたします。弁護士の瀬戸義塚と申します。
義塚ってすごいですね。カガのガニ塚さん。 義塚。ごめんなさい。
今、実は事務所の名前を言ってから 瀬戸先生を紹介しようとして、
柿磁畑経営法律事務所と 呼ぼうとしたんですけども、
そういえば、向井先生、事務所名変わったのに 一回も放送していないじゃないですか。
忘れてます。 忘れてますよね。これちょっとちゃんと一度。
もともとパートナーの名前を並べていたんですが、
ちょっと岸田弁護士がパートナーになるということで、 名前をちょっと4人も入れると鬱陶しいと。
しゃべりづらいと。まあまあ確かに。 ということで、ちょっと名前を入れるのはもうやめて、
名称変更しようと。 その時にいろいろ候補があったんですが、
色から考えていただいた デザイナーの方がいて依頼した。
デザイナーの方が紛争の私どもからヒアリングしていただいて、
むしろ紛争っていうよりは、紛争を収める、予防する。 そちら逆側の色。
青とか。 紛争って赤とかそういうイメージがあるのに対してってことですね。
青紫って言えばいいのかな? でも柿磁畑って色があるんでね。青紫とかそういう色ですよね。
で、色がこの色が気に入ったとデザイナーの方がですね。 で調べていったら柿磁畑の花と同じ色だったんです。
じゃあ色から逆算してこの名前がいいんじゃないかと。
色からイメージ、話を聞いていただいて、そこから色をイメージして色から社名の方に。
そうすると紛争とかいうものよりもどちらかというと調和とか協調とかそういうイメージなんですかね。
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和とかですね。 そちらになりますね。
という柿磁畑経営法律事務所の瀬戸先生から知られていると。
あと経営の部分は経営者の見方、立場になって弁護をしていきますので、
柿磁畑経営という風にしています。
あと柿磁畑の字なんですけれども、若いという字が入っていまして。
若手がどんどん増えてきましたので、若手がこれから盛り立てていくということも含めて柿磁畑としていると私としては感じているんですけれども。
そうですね。よくまとめていただいて、うまくこじつけていただいて、忘れてましたね。
なるほどですね。今って柿磁畑経営法律事務所は若手?何人くらいいらっしゃるんですか?
20代は4人です。
ちなみに瀬戸先生は?
今29です。
若手の一人ですね。疲れてますよね。
そうですよ。もう経験豊富ですから。
労働法には相当精通してますね。
もう本当に案件はかなり数は相当こなしてますね。
先ほど収録前には20年くらい労働分野をやっている弁護士の先生くらい?
一般の弁護士さんが20年、弁護士経験積んだ時よりも、労働分野に限っては経験積んでるんじゃないかという。
なるほど。そういうそれほど精通した方が今日はお越しくださってますので、早速やっていきたいなと思うんですけども。
ちなみに今日はどんなタイトル?
今日はパワハラ、今までも取り上げてきたんですが、ちょっと面白いニュースがあって、それもちょっと無理矢理結びつけたところがあるんですが、ぜひ知っていただきたいと思ってですね。
それはどういうことかというと、パワハラの加害者の方って自覚症状がなかったり、悪気がないことが結構あるんですよ。
突然内部通報されたり、突然匿名の手紙が届いて、この人がこういうひどいことをやってますとか、なだしで言われたりするんですね。
気づかないことが多いし、言われてからも、いや自分はやってない。パワハラじゃない。この溝が埋まらないんですね。
被害者側から見るパワハラ上司のイメージと、そのパワハラ上司と言われてる方のご自身が考えてる教育指導ですね。
そこにギャップがあって、なかなか埋まらないから、昔から今の若い者はみたいな言い方も何十年前からあると思いますが、
すごく衝撃的なニュースを僕が見て、これじゃないかというニュースがあってですね。
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三重県の自動車教習学校で、やってる内容は普通の教習所なんですけど、普通の車を運転して、隣に教官が座って、
カーブ曲がったりとか、坂道発進したりとか、そういう普通の教習所なんですけど、ある特徴があって、それは何かというと、
叱ることはしない。叱らない。褒める。叱らない。これを徹底する。全教官が。絶対叱ってはいけない。
いつも通り来ましたけど、何か関係ありましたっけ?
なんでそんなことを経営者の人が実行したかというと、自動車教習所ってベテランの教官が多いから、年齢でいくと、僕が習った時も50代60代の方が多いですよね。元タクシー運転手さんとか。
大体大学生ぐらいの時にとると、お父さんぐらいの方が教えてくれるイメージですよね。
そうすると、そうじゃないでしょうとか、そこ右とか、そういう言い方で怒られる時はあるわけですよね。だって運転始めたばっかだから、完璧にいきなりできないから。
僕の世代はしょうがないなと思って、すみませんって言って終わりなんですけど、今はここ右、どうしてこれできないのとか言われると、心が折れちゃって、自動車教習所に来なくなっちゃうらしいんですね。
本当ですか?
来なくなって、その悪い評判が広まり、っていう悪循環で年々入所者が、人口減少もありますけども減ってきて、そこで考えついたのが、もうやめようと、こうなったら、叱るのはやめよう、笑顔で全部。
タイムカードの代わりに、教官は朝来たら、顔を識別する装置に向かって、笑うの。笑わないと出勤したことにならない。
朝来は、隣の教官と話をして、30分間褒め合う。いいですね、今日のその髪型。今日肌艶いいですね。それを毎日やる。なんとか褒め検定という検定試験もあって、それを受からないでしょ。
そこまで徹底してる?
徹底してる。おそらく反発した教官は辞めてるはずで。
本当ですか?その前はどうなったんですか?
ご自身が辞められた。
若い女性の教官とか、若手の教官が多くて、それで行跡が急回復した。
え?で?何なんでしたっけ?
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で、まずそもそも私運転下手くそでしたが、知らないけどね、それどうでもいいけど。
怒られた記憶はありますが、だから何?っていう話で。
行くのはめんどくさいってあっても、叱られるの嫌だから行きたくないっていうのは考えたことすらない。その発想すらない。行きたくない。叱られるのが嫌だから行きたくないっていう。
その発想すらないのに、今はかなりの数の若者がそれで行きたくないって言って本当に来ない。これがまずびっくりしたのと。
そのニュース、どういう形で見たかわかりませんけど、見てそういう感想を覚えられたわけですね。
やっぱり叱られるとか、そういうことを慣れてない。免疫がない。
え?これは?この話知ってました?児童小学校は。
先ほど聞きました。
これ瀬戸先生って何?これもうあれですよね。弁護士としての前にの、世代としての話されてますよね。
私もせっかく来てるから。
今おっしゃられたように、私たち若い世代は叱られる習慣っていうのは小さい時からあまりないので、
私は小さい頃は剣道やってましたので、かなり厳しく指導されたところはありますけれども、
他そういうスポーツですとかそういうのやってない方々っていうのはなかなか厳しい指導っていうのを今まで受けてこなかった方々が多いので、
確かにおっしゃるように慣れてないっていうところはあると思います。
教習所ってある程度高いサービスなので、わざわざお金出してまでなんで怒られるのかというところもあるので、
そういうところで確かに褒めるっていうところも需要があるのかなとは聞いていて感じましたけど。
じゃあ違和感あまりないってことですか?
剣道されてたんでご本人としては。
行かないかではありますけれども、一つのサービスとして面白いなと思います。
瀬戸先生はこういう自動車教習所が例えばちょっと遠いところにあって、
家の近くもうちょっと普通の自動車教習所があって、値段が同じだったらどっち行くんですか?
私は近い方行きます。
同じ距離にあったらどっち行く?
同じ距離にあったら褒める方に行く。
言わせてませんか?
これマワハロじゃないですか?
完全に誘導してます。
なるほど。
人気は出ると思います。
まあ宣伝効果もありますよね。
これ何回も取り上げられてるみたいだから、
そりゃ宣伝効果抜群。
まあそれもあると思いますけど、
こういうのを求める人が多いんだっていう。
っていう人たちが労働者、部下とかとして働いてる。
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社員として働いてるってことですよね。
そうすると突然ね、特に今問題にバブル世代の上司の人って、
やっぱり当時はもう人がたくさん、
若い労働力たくさんありましたから、
いろいろ理不尽な新入社員の頃なんか、
厳戒儀をやらせられたりね、
今まで考えられないみたいなことをやったみたいな話は、
よく聞くんですけども。
確かにね、靴の中にお酒入れてた。
そうね、昔ね。
それでそのノリがどうしても残っちゃっててですね、
その感覚が抜け切れずに、
やっぱり教主上に行くような若者と、
仕事の上でぶつかるとパワハラに見えちゃう。
だろうね。
上司の方、よく言われるのが、
私の頃はもっとひどいこと言われたと。
私の中でやってることなんて大したことないっておっしゃるんですけれども、
それでも今の人にとっては大したことがあるので、
それなりの強度があったので、
もうさじ加減というのはなかなか分かることが難しいと思うので、
褒めちぎる教主上のように、
もう振り切って褒めることしかしない。
するっていうのが一つの手段として面白いのかなと、
きりで思いました。
だとすると、
やっぱり実際にいろんな案件とかを見られてきてても、
さっき冒頭に向井先生がおっしゃってましたけど、
ご本人としてはパワハラなんてやってる気もないのに、
気づいたら世の中の時代的にとか、
受け手側的にパワハラでしょっていうのがやっぱりあるものですか?
あるっていうかほとんどそうだよね。
ほとんどそうなんだ。
私パワハラですと思ってる教主の方はなかなかいないよね。
訴えられて初めて気づくと?
いや、訴えられても違う。
人違いだみたいな。
ほうほうほう。
それ同性同盟の誰かのはずだと。
これやってないと。
確かにこれは言ったけどこうこうこういう理由で、
こうこうこうするためにこうこうこういう文脈で言った。
もしくは昔俺はこれは普通に言われてた。
特にそんな深い意味はないみたいな。
そういう感じですね。
でもやっぱり時代を考えたりすると背景的には。
あとそれだけ自分が気にかけてあげてると、
これが愛情なんだみたいな。
その場合はどうなったんですか?
それでも結局はそれが愛情であれ何であれどういう理由があれ、
パワハラに似てされる場合はあり得ますから。
なるほど。
もちろん過敏に反応する方全てがパワハラになるわけじゃないですけど、
やっぱりバカとかね、お前なんかいらないとかね、
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そういうのを継続的に必要に言ってる場合はやっぱりパワハラ。
ご本人の意図は置いておいてパワハラになる可能性高いですから。
だからただ自覚症じゃないんですよ。
昔それは当たり前だったから。
新入社員だったら厳しく否定されて、
当然最初はできないんだからと。
それで自分も仕事ができるようになった、覚えたと。
悪気ないですよね。
向井先生、毎回ニュース、前回は非常に面白い話でしたけど、
パナソニックさんの、
あ、パナソニックね。
ヒルジさんのね、代表変わったという話を見て、
世の中がこうなるとか、
あの三重の自転車学校を見て、
パワハラパワとか、見方変わってますよね。
いやもうネタないと喋ることない。
芸人みたいになってるじゃないですか。
ネタ探しですよ。
大変ですよこれ。
そうなんですね。
で、結局今日のお話は。
要はもうその前提条件が違うので、
お父さんお母さんに18年間22年間怒られたことありません?
っていう子供が、かなりの割合を占めてる時代なので。
そうなんだ。
いきなり強い負荷をかけると、
過敏に反応してしまうと。
そういうことをぜひ認識していただきたいと。
本当にそういう潜在的なリスクを、
もう世代が違うってことだけで抱えてるってことに
気づいてほしいと。
いう感じですか?
そうですよね。
うちはないですけどね。
いいんですよ。
うちはないです。
全部言わされてる。
これもパワハラ。
なるほどですね。
潜在的な、世代が違うってこともリスクになり得るので、
しても世代のちゃんと価値観とかも認識をした上で
付き合っていかないと危ないですよという一つの忠告ですかね。
そうですね。
ぜひ注意していただきたいと思います。
本日もありがとうございました。
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