1. 二番経営 〜組織を支えるNo.2の悲喜こもごも〜
  2. #46 実は大企業の方がイノベー..
2025-01-22 23:02

#46 実は大企業の方がイノベーションが起こりやすい?!No.2的イノベーション論

▼今回のトーク内容: 

「イノベーション」と聞いてイメージするもの/18世紀以降で括り、生成AIに列挙させてみた/ネットやスマホはもちろんある/夢の機械「トランジスタ」が入っていた/過去に遡ると「鉄道」「上下水道」なども入っていた/今では当たり前だけど昔は「イノベーション」だったもの/天才たちの発明品/それを支えるのがNo.2/イノベーションはどうやって起こる・起こすのか/2017年の本「真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学」/大企業の方がイノベーションが起こりやすいという論/一番イノベーションが起こせるのは「国である」/2012年の本「イノベーションの理由 資源動員の創造的正当化」/ビジネス書というよりは学術書/イノベーションとは「経済成果を生み出す革新」/イノベーションの「順番」/発明・発見/実用化/事業化/社会への普及/これを以てイノベーション/日本の特許件数の75%が大企業/実用化までには「人」と「金」が要る/資源動員/スタートアップなら資金調達/大企業なら社内調整/推進する人とそれを支える人たちの存在/トップとNo.2的な人たち/イノベーションを起こすにはどちらも不可欠


真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学 (講談社現代新書 2425) https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000210911

中野剛志さんの日経クロステック対談記事 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02827/082100008/

書籍「イノベーションの理由」 https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641163928


▼番組概要:

COOや副社長などの「組織のNo.2」。その仕事をテーマに、トップのビジョンの実現の仕方や、仕事の面白さ・大変さなど「No.2の悲喜こもごも」を語っていく番組。製造業に特化したコンサルティング企業、オーツー・パートナーズ取締役の勝見靖英と、幻冬舎「あたらしい経済」編集長の設楽悠介がMCを務める。毎週水曜日配信。

▼番組ハッシュタグ:#二番経営

▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください:

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オーツー・パートナーズ公式サイト

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.o2-inc.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

▼MC:

勝見 靖英(株式会社オーツー・パートナーズ 取締役)

1971年生。慶應義塾大学文学部卒。ジャパンエナジー(現ENEOS株式会社)、PwC、デロイトトーマツコンサルティング、日本IBMなどを経て、2015年7月よりオーツー・パートナーズに参画、2018年4月より取締役。製造業を対象とした戦略策定、業務改革、ERP/PLM等大規模システム導入等のプロジェクトを多数経験。プロジェクトマネジメント、チェンジマネジメントを得意とし、現在は経営企画/会計/人事総務/組織開発/IT/マーケティング広報等を管掌。HCMIコンソーシアム RX 推進人材・高度ロボットSI エンジニア育成事業技術委員会RX 推進人材育成分科会技術委員。

設楽 悠介(幻冬舎「あたらしい経済」編集長) ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/ysksdr⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

1979年生。明治学院大学法学部卒。マイナビを経て幻冬舎に。同社でコンテンツビジネス局を立ち上げ。電子書籍、コンテンツマーケティングなど新規事業担当。2018年にブロックチェーン/暗号資産専門メディア「あたらしい経済」を創刊。幻冬舎コミックスの取締役を兼務。「Fukuoka Blockchain Alliance」ボードメンバー。ポッドキャスターとして、Amazon Audible original番組「みんなのメンタールーム」や、SpotifyやAppleにてWeb3専門番組「EXODUS」など配信。著書に『畳み人という選択』(プレジデント社)。

▼ディレクター:

関岡 憲彦

▼プロデューサー:

野村 高文 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/nmrtkfm⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

▼制作:

Podcast Studio Chronicle ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://chronicle-inc.net/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

▼カバーデザイン:

松嶋 こよみ ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/

サマリー

このエピソードでは、企業の二番経営に焦点が当てられ、特に大企業がイノベーションを生み出しやすい理由について考察されています。また、イノベーションの定義や発生過程、さらに日本国内の成功事例についても触れられています。イノベーションの過程は発明から社会への普及に至るまでの段階に分けられ、大企業の資源動員の重要性が強調されています。また、イノベーションの実現にはスタートアップとの違いを踏まえた大企業の役割についても言及されています。大企業におけるイノベーションの重要性が再評価される中、様々な成功事例が紹介され、日本の企業が持つ独自の強みや可能性についても触れられています。

二番経営の視点
スピーカー 2
二番経営 No.2の悲喜こもごも、この番組では、なかなか表に出ない会社の二番 No.2をテーマに、トップのビジョンの実現の仕方や、この仕事の面白さ、大変さなど、No.2の悲喜こもごもをリスナーの皆さんにお届けします。
スピーカー 1
こんにちは、株式会社オーツーパートナーズ 取締役の勝美康稲です。
スピーカー 2
現当社新しい経済編集長のしだれゆうすけです。
二番経営第46回、今回のテーマは、No.2視点のイノベーションというテーマでございます。勝美さん。
スピーカー 1
はい。年始の一発目でも、ちょっとイノベーションというのを実はやりたくて、ためてたんですってお話を申し上げたその回なんですけども、
ひょっとしたら今後もですね、二番経営の中でイノベーションというのをテーマにですね、何度かやらせていただくかもしれないんですけども、それのその1みたいな感じですね。
早速なんですけども、しだれさん、イノベーションっていう言葉でイメージするものとか、人とか、こととかって何かあります?
スピーカー 2
今本当に率直にパッと思い浮かんだのは、やっぱりインターネットかなというのが、まず一番初めに浮かびましたね。
スピーカー 1
はい。インターネットはもうまさに大革新、大変革ですよね。
スピーカー 2
し、なんか多分自分も世代的に、僕今45なんですけれども、なんかちょうどインターネットが入ってきて、1年でやる仕事とか売る商品が変わるみたいなところも働き出してちょうど目の当たりにしてる世代でもあると思うので、
すごく身近なイノベーション、まあ細かく言えばもっとそのインターネットの中で何とかもあるとは思うんですけど、やっぱりなんか浮かんだのはインターネットかなって感じですね。
スピーカー 1
ちょうどなんかイノベーションテーマに話をするときに、イノベーションってどんなものがあるかなっていうのを生成AIに聞いてですね、で、ちょっとリストアップしてもらいましたと。
スピーカー 2
生成AIもイノベーションですねって話をすると。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
まさにでもそうですよね。
スピーカー 1
で、それで18世紀頃からですね、現代に至るまでのイノベーションを起こしたもの、こと、そういうものをリストアップしてくれと。
で、ついでにそれに点数もつけてくれっていう。
おお、評価を。
それで出したのが今28項目あるんですけども、これはなんか番組のXかなんかでもちょっとあげておこうと思うんですけれども、これで見るとですね、インターネットっていう言葉とワールドワイドウェブ2種類出てきてるんですけれども、インターネット自体は1960年代に生まれたみたいです。
ただまあ普通の人は多分使ってるものではなかったと思うので、実際にはワールドワイドウェブだと思うので90年代ですね。
そうですね。
これはGPT-40は90点とつけてますね。
スピーカー 2
おお、結構高いですね。100点満点中ってことかな。
スピーカー 1
はい。これで最近だとスマートフォンとかGPSとか、あとディープラーニング、AIなんかも90点と。
最近の一番新しいのだと量子コンピューティングっていうのを売れていたりとか、ちょっと数年前だとmRNAワクチンなんかも入ってます。
まあいろんなご意見あるかもしれないですけども、そういうものをちょっとピックアップしています。
一方でですね、13番目に書いてあるのはトランジスターって言葉が出てきてるんですけども、これソニー編でやりましたね。
そういうのがあると夢の機械だっていうので、トランジスターラジオっていうのを作られたっていう話が出てます。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
あの方たちがアメリカ、ヨーロッパに行ったらジェット旅客機で行ってますので、それもセセエアイはピックアップしてますね、ジェット旅客機っていうのも。
スピーカー 2
ありますね。
スピーカー 1
ここら辺はもう確かに革新的なものだなというふうに思うと思うんですけれども、ちょっと前の方をずっと見ていただくとですね、
たぶん18世紀の中央だと防石機ですね。
これは旗織りなんかをするやつですね。
蒸気機関蒸気船、教科書に出てくるような産業革命時代の話だと思うんですけれども、
そのあと19世紀になると鉄道とか上下水道とか電信電球内燃機関とかっていうのが続いてきます。
ただ自動車とかラジオとか厚生樹脂とかっていうのがこの中に出てくるんですけれども、
当たり前になってて、イノベーションっていう感覚すら思わない。上下水道とかって。
大企業とイノベーション
スピーカー 2
まあ確かに。
スピーカー 1
全然ですよね。でもやっぱりこの時に生まれて当たり前になってきたものっていう感じ。
スピーカー 2
そういうことですね。
スピーカー 1
長々と過去にこんなのあったっていうのを今お話ししたいんですけども、
こういうものがどうやって生まれているのかっていうのはそれぞれだと思うんですけれども、
最近のワクチンだったりとか量子コンピューティングとか、
ドローンとかスマホとかもあるんですけども、
こういうものはそれを代表する企業とかが思い浮かんだりすると思うんですけども、
ほとんど昔のやつはそういうのも思い浮かばないような国家事業なんじゃないかとか、
あるいは電気に乗ってる発明家のようなものとかっていうのがイメージされるかなと思うんです。
こういうイノベーション、イノベーションを起こす何かっていうのって、
どっか特別な人、発明家のような天才が生んだ何かっていうのがすごくイメージとして。
天才とか特別な人っていうのはこの2番系的にはちょっと違う、
そういう天才の人たちがいて、そういう人たちを支えるっていうのがどっちかっていうと2番系だと思うんですね。
なのでともすればちょっと縁がないというか、
メインのプレイヤーにならずに周辺で支えるっていう感覚かなというふうにちょっと思うんですけれども、
これをですね、確かにそういう面っていうのはすごく多いんですけれども、
イノベーションっていうのがどうやって起こっていくのかを考えた時にですね、
イノベーションを起こすのは新しい若者とか若者とかよそ者とかっていうような言葉もありますけれども、
例えば今で言うとすごいイケてるスタートアップ企業とか振興企業がバーンと生まれてですね、
そこから新しいものが出てくるっていうイメージは何となくあると思うんですよね。
確かにロケットが戻ってきてお箸でパタッと挟まるような、そんなのはっていう感じありますし、
そうじゃなくても身の回りでもですね、そういうスタートアップがあるんでっていうのはあると思います。
そういうイメージとは裏腹にですね、いやいやそんなことないよっていう本が見つかったので、
今日はぜひ紹介したいと思って持ってきました。
ちょっと二つあるんですけれども、一個は新書なんですけれども、
評論家で今官僚もされている、大学の先生もやられてたんですけど、
中野武さん。TPP防国論っていう昔本を書いた方ですけども、
中野さんが書かれた新設企業論、ビジネススクールが教えない経営学という中で触れられている内容なんですけども、
大企業のほうがイノベーションに向いている。
一番イノベーションを生み出す組織っていうのは国であるっていうような、そういう論調でまとめてる。
世の中でスタートアップ、シリコンバレー、アメリカ最強みたいなやつっていうのは、そうでもないよっていうことを新書で触れてる本です。
めちゃくちゃ面白いですね。ぜひお勧めしたい。
スピーカー 2
これはちょっと読んでみたいですね。
スピーカー 1
中野武さんが、宣伝っぽくなっちゃうんですけども、うちのオーツパートナーズっていう会社の社長がいるんですけども、
それこそ私の一番経営の松本というものと対談してる記事が日経クロステックに出てまして、
そのタイトルで大企業のほうがイノベーションに向いているっていうタイトルで出たりとか。
もし新書まではなっていう方はこの記事読んでいただくだけでもちょっと面白いかもしれないんで、
概要欄にリンク貼っておきますんで、よかったらご覧になられてください。
スピーカー 2
大企業イコール、ある意味イノベーションっていう言葉とよく合わせて使われるイノベーションのジレンマみたいな言葉があって、
それを痛感することもすごくあるというか、やっぱり現状を壊せないから、
結局スタートアップとか有利みたいなことが言われてたりしますけどね、そうではないっていう考え方なんですね。
スピーカー 1
そうですね。
この中野たけしさんが引用している書籍があって、それが今日の本題になるんです。
こちらも書籍でして、たけいしあきらさん、青島やいちさん、かるべまさるさんが書かれたイノベーションの理由っていう書籍です。
このお三方は経学を専門とされる大学の先生ですね。
たけいしさんは京都大学の名誉教授で、学習院大学で今教員となっていらっしゃいます。
青島さん、かるべさんは一橋大学のイノベーションセンターからずっと研究されてる方で、
夕日学から出てるイノベーションの理由という本です。
スピーカー 2
結構ですね、みっちりしたビジネス書っていうか学術書の感じです。
スピーカー 1
学者先生が書いた本当に学術書って感じなんですけど、これが面白かったんですよ。
それこそ中野さんが引用されてるんですけども、めちゃくちゃ面白くてですね。
この本に何が書いてるかっていうと、まずイノベーションってどういうものだっていう定義をして、
それを紐解いていくと、ここって大企業のほうがいいでしょうっていうところが仮説として出てくるんですね。
それを実際に日本の国内で起きてるイノベーションを評価する賞があるんですけども、
イノベーティブな製品とか。
それを事例として何重も調査をした結果をまとめた書籍になっています。
イノベーションの定義と流れ
スピーカー 1
その賞っていうのは大コーチ賞っていう優れた技術革新に与えられる賞があるそうなんですけども、
それで分析をされています。
ちょっと今日はこの本を一部紹介していきたいと思うんですけども、
まずイノベーションイノベーションって言ってるんですけども、
これが何かとどういう定義で言えるかというところなんですけども、
イノベーションの定義はですね、
イノベーションの生みの親と言われてるのがシュンペーターという学者さんですけども、
彼の定義をこのイノベーションの理由の中で引用していてですね、
その定義は経済成果をもたらす革新っていう言い方をしてます。
発明品とかだけだと、それはイノベーションと言わなくて経済効果なので、
いろんなところに広がっていって使われて、
価値が移動していってっていう話になるんですけども、
どんだけ広がるかというところになるんですけども、
経済成果をもたらす革新のためのステップというか順番があります。
これどういう順番になってるか、これもエッグかなんかでも
ちょっと挙げさせていただこうと思うんですけども、
順番としてはですね、まず発明発見があります。
これは研究開発とかで起こるようなやつですね。
発明発見があって、今度はそれを実用化っていう段階がきます。
何か現象とかを見つけて、それが実用化される。
よくこういう技術が実用化されるようになりましたみたいなニュースとかってあると思うんですけど、
実用化段階。
今度はその実用化されたものを事業、ビジネスにしていくということで、
事業化っていう段階があります。
最後に社会への普及。
これはもうマーケットに対して社会への向こう。
これが揃って初めて経済成果をもたらす革新というのができますよということになります。
大企業の資源動員
スピーカー 1
最初の発明発見っていうのは、研究開発とか、
それこそ発明家の方がイメージされるかもしれないですけども、
企業の中に研究開発の分野をやられてる方たちっていうのがいっぱいいてですね、
技術的なシート、シーズって言われたりしますけれども、
これを数量的に見ていくと、特許の件数がたぶん一番わかりやすいと思うんですけども、
この特許、特に日本の場合なんですけども、
特許件数の75%っていうのは大企業に集中しているんですね。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
なのでよくスタートアップ振興企業で何かっていうのがあったとしても、
実はそこでコアになってる技術っていうのは、
もともと大企業が見つけたものであることがすごく多い。
なるほど。確かに。
スピーカー 2
でもそこの研究開発に避ける人員コストもやっぱり大企業の方が多いってことですもんね。
スピーカー 1
全然ありますよね。
今度は実用化っていう段階になってくるんですけども、
今度は研究開発からさらに進んで技術開発の量産をどうやってしていくかとかっていうことを考えるみたいなものも含めてなんですけども、
実用化段階になります。これも企業の中でそういう地位があります。
あと事業化っていうところですけども、マネタイズも考えるっていうところなんですけども、
新しいビジネスモデルを考えるっていうとちょっとイノベーティブなアイデアみたいな感じかもしれないですけども、
もっとベタに作って売っていくっていう話ですね、事業化っていうのは。
生産とか販売の体制ですね。どういう代理店を通して売っていくかとか直販するかとかそういったことも含めて事業化。
最後は市場に対してはそこからいろんな人に使っていただくっていうことになるんですけども、
この最初の発明発見、研究開発、実用化、技術開発、事業化、生産販売体制、
ここはですね、かなりの人と資金が必要になっています。
なのでイノベーションを起こすためにはですね、めちゃめちゃ人とお金が必要です。
これをこの本の中では資源動員っていう言葉を使っています。経営資源ですね、人、お金。
そういうものを集めてこないといけないということになります。
じゃあ資源動員っていうのが一般的なスタートアップっていうかっていうと、
スタートアップは当然お金がないので、お金を持ってこようとするとベンチャーキャピタルの方ですね、
こういう事業をやりたいんでっていうので募集をしていただく。
そういうことで資金調達をしてって感じだと思うんですけども、
一般企業、大企業の場合はそれは社内でやるプロセスですよね。
なのでどう考えたら社内のほうがやりやすい。
スピーカー 2
まあまあそうですよね。
スピーカー 1
役員会の承認がなかなか下りないんだ、だからスタートアップのほうがなんてことはあまり起きなくて、
役員会の人たちは同じ会社の人ですよ。
直接知ってるかどうかは別として。
ベンチャーキャピタリストの人はおそらく知らない人がほとんどだと思います。
複数いらっしゃったらその方たちに経営者の人とのありを分かってもらって、
事業を理解してもらってっていう段階が必要になってくるので、
ハードルはやっぱりそっちの方が高いですし、
複数の投資家が関係してくると説明コストも圧倒的に高くなってきます。
そこで得られるのはまずお金だけなんですよね。
販売本を生産するための工場も研究開発の拠点もない。
どう考えても大企業の方が得られる。
スピーカー 2
言われてみると全部そう思うな。
二番系の役割
スピーカー 1
はい。なので一般的に大企業のほうがっていうところも当たり前の話なのかもしれないんですけども、
アメリカだと違う、西海岸のほうだと違うとか、
そういう話もあるのかもしれないですけども、実際はそんなことはなく、
大企業で賄える部分っていうのがあります。
ただ全く同じことをやってると、先ほどしらさんおっしゃったようなイノベーションのジレンマのようなものが起きるので、
なかなか新しいアイデアが生まれにくいですとか、
既存の事業を思い切り進めようとすることで新しいものを入れていく、
隙間がなくなるっていうことも起こり得るので、
そういったものを考える必要はあるんですけれども、
土壌として間違いなく大企業のほうがやりやすい。
この書籍の中では、何かを考える変革の推進者みたいな人っていうのは、
当然普通じゃない人が当たることが多い。
ただその推進者の人、これはスタートアップでいうと経営者になるんですけども、
その人だけでは成立しなくて、
この資源動員の意思決定のプロセスの中で、
ところどころで再三度返しでやったれっていうような人もスポンサーとして必要です。
これ何十ケースも見ていって、その当時の社長会長が後押ししたとか、
自分が所属している上長の人がものすごく一生懸命に応援してくれたのでできたとか、
それが数年でできた場合、20年かかった場合とかっていろいろあるんですけれども、
もう全然画一されたものではなくて、その会社によって違うっていうところなんですけども、
ここには特別な方の存在っていうのは確かに大企業とはいえあったんですけども、
やっぱりそれを支える仕組みっていうのは普通の人というか、
普通の仕事やってる仕組みの上にですね、でき上がってるっていう印象なんですよね。
なのでまさに二番系的な人たちが活躍する場っていうのがめちゃくちゃあってですね、
二番系の人たちだけだと生み出せないものなのかもしれないんですけども、
イノベーティブな人、なんかちょっと変わってるな、すごいアイデア持ってるなっていう人だけでもですね、
やっぱりことは成し得なくて、イノベーションというのは実現できない。
今回ちょっと申し上げたかったのはですね、
すごいスター経営者だったりとか、インターネットって言ったらあの人だねみたいなとか、
ドローンだったらどうこうだねとか、
なんかそういう世界じゃなくても我々が普段ですね、
仕事をしている大企業に限らないことかもしれないんですけども、
そういったこういろんな営みっていうのが、
全部そういうところにつながっていくっていうことが可能であってですね、
そういうものに触れながら推進していくっていうのも、
二番系的な醍醐味だったりとかするかなというので、
この本をぜひご紹介したいと思って持ってまいりました。
スピーカー 2
ありがとうございます。
今回はイノベーションということですけど、
先ほどのイノベーション分解すると、
発明発見があって、その次に実用化があって、
事業化があって、社会への普及があると。
こう4つにこの順番で分解してみたときに、
改めて本当に二番系的に思うのは、
発明発見は確かにいわゆるさっき言ってたナンバーワン、
イーロンマスクみたいな人が必要なんですけど、
実用化とか事業化みたいになってくると、
多分そこで二番系者が重要になってくるっていうフェーズですよね。
社会への普及ももしかしたら両方必要かもしれない、
目立つような経営者とか考えたときに、
意外とイノベーションってかつみさんおっしゃってた通り、
天才現れ、時代を変えるみたいな雰囲気があるんだけど、
それって発明で、それが世に広がらなければ、
事業にならなければ、そして社会に届かなければってことを考えると、
常にそこはセットだなっていうのは、
イノベーションと大企業の重要性
スピーカー 2
今日は改めてイノベーションっていうと、
派手な天才イメージがあるのが整理できたなって感じがします。
だから二番系の番組ポジショントークではあるんですけど、
やっぱり二番系の重要さ、これまでの歴史とか、
いろんな大企業編でも話してきましたけど、
スピーカー 1
そこの重要性っていうのを改めて俯瞰してみると思いましたね。
なんかちょっと自分とは無縁の世界だとか、
選ばれた人の領域っていう感覚で、
なんかあるじゃないですか、イノベーション。
企業の役割っていうのはマーケティングとイノベーションだって、
ドラッガーの本にも書いてあるんですけれども、
なんかじゃあ俺ってなんだろうとか、
ビジネスやってるのに、どっちも携わってないなって、
私自身が思ってたこともあったんですけども、
極めて普通だと思うので、
そういう時になんかですね、ちょっと新しいこととか変革っていうんですかね、
憧れみたいなものを感じていたこともあったんですけども、
決してそれだけではなんかできない。
我々こっちの立場だから考えることができるっていうのがあるなっていうのは感じた本でしたね。
スピーカー 2
でもなんかそういう観点で言うとね、
なんかいわゆる大企業とかもオープンイノベーションだみたいな話とかで、
いろいろやってはいますけどね。
あとCVCでスタートアップを近づけたりとかしてますけどね、
そういう意味では確かにそこから何か生まれてくるみたいなのが、
見えないような気もする。
もちろん素晴らしい事例あるんですけど、
なんか事業こんなに変わっちゃったんだみたいな大企業の。
なんですけどもっとそういう可能性が出てくる。
日本的に得意そうですしね、そっちの方が、なんとなくいわゆる。
スピーカー 1
そうですね。
イノベーションを普通の大企業でもガンガンやってるっていうのは、
高校知書っていうのを研究の対象にした、
今回のですね、このイノベーションの理由っていう本の中で、
なるほどなっていうのが結構あったんですよ。
例えば2002年にパナソニックさんがIHクッキングヒーターで、
この書を取ってるんですね。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
なるほどって感じですよね。
カオオさんが1990年にアタックで取ったりしてます。
あと東北パイオニアさんで有機ELディスプレイ。
これもすごい発明ですよね。
いろんなものを変えてると思います。
あとコエンザイムQ10っていうのもありますよ。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
2003年ですね。
あとはオリンパスさんの超音波内視鏡とか。
みんなが内視鏡ちょうだいとかって行列できることはないかもしれないですね。
もう医学の進展に間違いなくイノベーションを起こしてるんですよね。
一番最初に石田さんがインターネットかなとイノベーションって言ったらとか、
生成案もそうだったんですけど、
そういうみんなが知ってるっていうものじゃなくてもですね、
日々10年に1個のものじゃなくても、
やっぱり毎年こういうものって生まれてるんですよね。
しかも我々が知ってる普通の大企業で。
ただそこは誇りに思っていいことだと思うし、
別にこれを取ってるものが全てってわけじゃなくて、
普通の企業活動の中でやっていて、
今申し上げたのは皆さんが知ってる大企業の例を挙げているんですけども、
そうじゃないものっていうのもたくさんあると思うんですよね。
それを作っているのはほとんどの場合、
普通の人っていう言い方をあえてしますけれども、
なんかちょっとここは日本だからとか、
今までと同じやり方だからとかっていう風に決して卑下することなく、
もう十分やってますっていう。
そうですよね、確かに。
スピーカー 2
ありがとうございます。
今回はちょっとイノベーションというテーマでお話しいただきました。
成功事例と日本の強み
スピーカー 2
2番K、ナンバー2の引き込む後もここまでお聞きいただきましてありがとうございました。
気に入っていただけましたら、番組のフォローをお願いします。
Xやお便りサイトでの感想もお待ちしております。
ここまでのお相手はしだれゆうすけと、
スピーカー 1
はつみやすいででした。
ありがとうございました。
23:02

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