2024年1月11日 (木)
『ビボう六』刊行記念トークイベント
佐藤ゆき乃、中川学、有松遼一「妖怪の書き方、描き方、謡い方」
<内容>
2023年11月に刊行された小説『ビボう六』は、おかげさまで発売直後から大きな反響をいただいています。
著者の佐藤ゆき乃さんは、本作で、心優しい妖怪が暮らす「夜の京都」のファンタジーを描き、第3回京都文学賞を受賞しました。
主人公の土蜘蛛の怪獣・ゴンスに込めた思いを、こう語ります。
「人間の肉体を持たないものによって心情を描いてみたいと思ったんです。『焦って冷や汗が出た』とか『拳を握り込んだ』みたいに、肉体を通すとそこに心情が収斂されてしまう感覚がありました。だから、体をなくしたときに心はどう描けるんだろうかと。そこで作ったのが、怪獣のゴンスなんです」
中川学さんは、京都のお寺の住職でありながら、イラストレーターとしても活躍。
泉鏡花原作の絵本『化鳥』『龍潭譚』、京極夏彦・文『えほん遠野物語 やまびと』など、妖怪や怪物を描いた幻想的な作品を数多く発表し、高い評価を得てきました。
有松遼一さんは、京都で活動する能楽師ワキ方の新鋭。
著書『舞台のかすみが晴れるころ』収録の曲《半蔀(はじとみ)》のように、幽霊や妖怪といったこの世ならざるものの存在を、謡(うたい)の声によって表現してきました。
京都で活躍する中川さん、有松さんと、デビューしたての小説家・佐藤さん。
異色の組み合わせで語らう「妖怪の書き方、描き方、謡い方」。
新年のスタートを楽しむにもってこいの、妖しく楽しい一夜を、ぜひお楽しみください!
*イベントの一部を無料で視聴いただけます。
→#1 デビュー・デビュー・デビュー
<関連書籍>
『ビボう六』 佐藤ゆき乃(著)
『幸せに長生きするための今週のメニュー』 ロビン・ロイド(詩)/ 中川学(絵)
『舞台のかすみが晴れるころ』 有松遼一(著)
※AIによる文字起こしのため、一部文字表記に誤りが生じる場合があります