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俺は、タイヤ。まんまるなタイヤなんだぜ。
俺には、仕事がある。
俺の仕事は、回ること。
回ることが仕事なんだぜ。
回ることが仕事だから、形は丸くなってる。
丸いから、この形状を利用して、回って回って、重いものを運ぶことなんかもできるってわけ。
丸いからこそできる仕業。
それが、タイヤのお仕事、回ること。
時には、自動車のタイヤなんて役割も与えられたりもする。
自動車のタイヤは、4人ペアになるってわけ。
4つのタイヤだ。
4つのタイヤを同時に回して、表へ表へ自動車の車体を、あっちこっちへと運んでいく。
それが、俺、タイヤの仕事。
自動車のタイヤっていうのは、路面のコンディションによっては、ボコボコしたり、滑らかだったり、時には熱くもあり寒くもあるってわけ。
タイヤってのは、ずっと走ってると摩擦が起きる。
摩擦が起きて振動が走るんだぜ。
摩擦が起きて振動があったり、ボコボコしたり、滑らかだったり、なるべくドライバーの機嫌を損ねないように、いい感じに回らなきゃいけないってわけ。
ドライバーを焦点させることが目的なんだぜ。
路面をずっと走ってると、振動が、摩擦が、気持ちよくなってる。
気持ちよくなってくるということで、その気持ちよさをドライバーに伝える。
ドライバーはその気持ちよさを感じ取って、ドライバーズハイ、そう焦点する。
だから俺は一生懸命回る。
俺の素材はゴムでできている。
ゴムでできたタイヤが路面を走る振動を読み取って、気持ちよくなって、最終的にはドライバーを焦点させる。
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これが俺の仕事、タイヤのお仕事。
お聞きいただきありがとうよ。また聞いてくれよな。