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俺は木。かっこいい木なんだぜ。
俺は、まっすぐな木なんだが、
俺の友人は、曲がりくねっていたり、
右に寄っていたり、左に寄っていたり、
いろんな形状がある。
でも俺は違うんだ。
俺はまっすぐ、太く、長い、そんな木なんだぜ。
俺には仕事がある。
俺の仕事は、息をすること。
息をする、それが俺の仕事なんだぜ。
俺の息っていうのは、人間様のそれとはちょっぷり異なる。
俺の息っていうのは、二酸化炭素を吸い込んで、酸素を吐き出すってわけ。
でも、人間様の息っていうのは、二酸化炭素を吐き出すんだ。
吸い込むんじゃねえ、吐き出す。
そして何を吸うかというと、酸素を吸い込むってわけ。
人間様の呼吸と、俺の呼吸は、全くの正反対。
そんな感じなんだぜ。
俺の息には、別称がある。
それを人々は、恒号性と言ったりするんだぜ。
俺の呼吸は、恒号性。
人の呼吸は、単なる呼吸。
だから俺は、人と共存して生きていく。
俺には、成長すると目指す先がある。
その目指す先っていうのが、人間様の目指す先とは、ちょっぴりと異なるってわけ。
俺の目指す先っていうのは、おでんと様。
上へ上へと伸びていく。
伸びて伸びて、伸びまくる。
伸びまくる。
伸びまくって先には、そう、焦点できる。
だから俺は、その焦点を目指して、上へ上へと伸び伸び伸び伸びていく。
伸び伸び伸び伸び伸びていく。
それが俺の成長の果てなんだぜ。
俺は伸びて伸びて伸びきって焦点する。
そんなことが俺の仕事。
お聞きいただき、ありがとうよ。
また聞いてくれよな。
