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じゃのめのおくりもの、ぶん、ますあかえ、おすいち、しのんびのさとにふゆがやってきた。
しんしんとこごえそうなさむさです。
そんなさむいなか、しのんびのじゃのめは、ひとりでなやんでいました。
どうしたのかな?
おろち、さみしそうだったな。
ふゆでみんなとあそべないもんね。
へびのおろちは、じゃのめのあいぼうです。
じゃのめとおろちは、むかしからずっとずっといっしょにいました。
おろちはへびなので、ふゆがとってもにがてです。
ほかのあいぼうたちとちがい、おろちはふゆのあいだ、へやのなかでまるまっています。
そしてみんなでおそとであそんでいるのを、へやのなかでさみしそうにみていました。
じゃのめは、そんなおろちのかおをみてかなしくなりました。
やっぱりわたし、おろちにわらってもらいたい。
そしてじゃのめは、おろちがふゆでもおそとにでられるほうほうをかんがえました。
それからじゃのめは、なかまのにんじょにそうだんしたり、ほんをよんだり、
おろちのためにたくさんがんばりました。
そしてすうじく、すうじくご、すうじつご、
これだ!これでおろちもさむいふゆでもうごける!
そういうと、じゃのめはさっそくひみつどうぐをつくりはじめました。
なにをつくっているのかな?
すうじく、すうじつご、きょうはしんにんのあいさつまわり。
さむいけどがんばらなければ。
おろちはさむさでふるえながらも、じゃのめのもとへいきます。
すると、おろち、おはよう。
あのね、わたしからおろちにおくりものがあるの。
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おくりものですか?
このひたいあてだけどつけてみて。
おろちはじゃのめからひたいあてをうけとると、
あたまにつけました。
するとどうでしょう?
おろちのからだがぽかぽかとあたたかくなってきたのです。
おゆあげたかい。
おろちはさむいふゆでも、
そとにでられるようにあったかくなるすごいかいろうをつくったの。
じゃのめはわたしのために?
うん。これでふゆでもあいぼうたち、
あいぼうたちともあそべるし、
にんむりぼうでられるよ。
おろちはじゃのめのおくりものをもらって、
とってもうれしくあたたかいきもちになりました。
じゃのめ、ていせつにします。
ありがとう。
えへへ。よかった。
じゃのめ、ひとつおねがいがあります。
なに?
じゃのめとゆきあそびしてみたいです。
わたしでいいの?
じゃのめがいいです。
だいじなあいぼうですから。
そっか。うれしいな。
わたし、おろちとゆきあそびしたかったんだよね。
そうゆって、ふたりはわらいあうと、
しろくきらきらしたゆきげしきにはちりだしました。
そのひ、じゃのめとおろちは、
たくさんやきだるまをつくってわらいあいました。
らいねんのふゆもいっしょにあそぼうね。
おしまい。
にんにんにんじゃ。じゃのめとおろち。