そうですね。お祭りであり、そういう次への準備というかステップでもあると。
でね、エピソード1がシャイニング・ブライトリーとブランニュー・ケイオスがあるということで。
まあそうなったらね、今やるならこれしかないって感じですね、このアナザーサイド・オブ・シリーズ2は。
ちょうどまさにっていうことですよね。こんな上手い話があるんですかって。
こんな上手い話があるのかって。いや本当ですよ。
今やるときでしょ、これっていう。
もうね、シャインと2000年のルナシーはやっているわけなのでね。
単純にそれを2回目やるよりは、このアナザーサイドをやったほうがいいよね。
いいよね。
ということでね。
スレイブの奴らはこれが好きでしょっていうね。
カップリング好きでしょ、あなた達っていう。
これがシャイン期と2000年のルナシー期のカップリング集ということで。
これ自体は、このアナザーサイド・オブ・シリーズ2っていうCD自体は2002年の3月6日に出てるんですね。
2002年。
すごい。
3月6日。
私の誕生日なんだ。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
あ、そうなんだ。
これね、2年。
ユサオさんの生誕を祝う。
祝ってくれてたんだね。全然知らなかったけど。
これだから極東アイラブユーと同じ日に出てますよね。
えー。
相当盛大に2002年祝いましたね。
祝いましたね。
ありがとうございます。
ルナシーさんとバクチクさんに祝っていただいてたんだね。
バンドつけろって。
えーそうなんだ。極東は買ってたけど、
そこのルナシーのそれはあんまり知らなかった。
思いが届いてなかった。
これでも僕も買ってないと思いますね。
気づかないよね、そんなね。
イヤタイムでは自分も買ってないかもしれない。
認識してたのかどうかもあんまり記憶にないというか。
認識してたとしても、そのシングル全部持ってるしみたいな。
そうだね。もう全部持ってるから。
確かにあえてこれをそのタイミングで買うかっていうと。
そうですね。
あれはあったと思うな。当時はやっぱもう収穫して2年経ってるわけだし。
収穫して2年後にこれが出てるんだ。
これはなんかわからないですね。
そこになんか意識はないよなっていう。
そんな気がしますね。
Jのソロとかは聴いてたかなって感じだと思います。
Jのソロとか。
あとちょっと前後してるかもしれないけど、フェイクとか。
そういうタイミングかな。
CD出たのは正直あんまり意識はないかな。
そうですね。確かに。
入ってる曲たちはね、ストームのカップリングに始まり、
それ以降出てるシングルのカップリングが全て入ってると。最後ラブソングまで。
なので、今回はいつものアルバムみたいに時系列とかもないので、
そういうのも含めて曲のところで見ていこうという感じですね。
なので、いきなり1曲目のところからいきますけど。
まず1曲目がこの世界の果てでということで、これがストームのカップリングですね。
ストームが出てるのが1998年の4月15日。
これが97年のソロ活動を経て最初のシングルですね。
そうですね。これはまだ90年代なんですね。
この曲は誰作曲なんですか?
自分はちょっとちゃんと、今回のアルバムの作曲者たちをちゃんと把握してないんですけど、予想はしてるけど。
なるほど。じゃあ予想は。
そう。これを今回やるにあたって、あえてあんまりちゃんと調べないようにしようと思って予想をしていこうと思ってるんですけど。
これはね、自分の予想はイノランですかね。
当たり。
まあそりゃそうでしょ。
そりゃそうだよな。
当たったからって調子乗るなよ、お前。
見事的中。
カップリングといえば。
イノランって言っとけば正解率。
一番倍率というか一番オッズが高いですよね。
1.2倍ぐらいですよ。
1.2倍だよね。確かに1.2倍ぐらい。
まあでもこの曲はそうですよね。その中でも。
まあそうだね。
なんかやっぱりアルペジオの感じとか。
最初の?
最初の感じとか。あれってでもスギゾーか。
あれでもスギゾーが弾いてんだよね。
スギゾーだね、確かに。スギゾーだね。
でもあれイノランっぽいよね。
っぽいなとは思った。その響きな感じは。
でも右側で鳴ってるから多分スギゾーなんで。
あのライブのやつでもスギゾーが弾いてたから。
じゃあもうそっか。
まあでもやっぱこのメロディーの雰囲気だったりとか。
曲に漂うダークさというか、
あの感じがイノランなんだろうなって気がする。
いやーこれちょっと俺今回全部当てられる気がしてきたな。
楽しみ。
自信を今まず1曲目当たったことで。
ちなみにタクとエヌゾーさんは全部把握されてるんですか?作曲者、ラインナップは。
僕はまあ知ってますね。
タクはもう確認済みというか。
それはもう前から知ってたというか。
あーもう当時から。
どっちかっていうともう相談に。
エヌゾーさんも把握してますよね。
いやー。
分かんない。
じゃあ予想してもらって。
予想していきましょうよ。
知ってるのもあるし知らないのもあるって感じかな。
知ってるのもね、明らかにこれあれだったよなとか、
当時これあれ作曲だったんだみたいな話をしてた記憶はね、残ってるから。
もうそれがどの曲だかもうその時点で分かるもんね。
それはもう分かる。
ただそれを再確認はしてない。
当時確かそうだったなみたいなので。
再確認せんでもん。
再確認せんでもん。
この曲はイドランだなーって感じはしますよね。
独特のアンニュイさというか、ダークさというか、マニアックさというかみたいなのが、
いわゆるルナシーのカップリング曲に漂う雰囲気とか色とか匂いっていうのが色濃くあるので、
これはイドランなんだろうなーって感じはしますよね。
そうなんですよね。
この世界の果てで、これってあれじゃないですか、初の日本語タイトルとかじゃなかったでしたっけ?
そうだよね。
これだからその印象がかなり強いというか、
ストーム、98年最初のシングルストームってなって、
カップリング、この世界の果てでって、えー!みたいな。
日本語のタイトル、ルナシーがっていうのを覚えてる。
ですよね。
ざわざわとセッツしてたもん。
日本語、ついに解禁。
その辺のこだわりみたいなのがあんまよくわかんないですけどね。
なんだろうね。あんまわかんないよね、ほんと。
あんまわかんないですよね。
フジいてても別にわかんないんだよね。
さほど大きい意味があるとも思えないし、
単純にここら辺でそういうタイトルがあってもいいんじゃないかぐらいのノリなのかなとは思うんですけど。
そうですね。
ただ、この時期やっぱ、いろいろ、なんていうんですかね、
自分たちに対するアンチテーゼみたいなところで、
いろいろどんどん崩し始めてる時期ではあるんですよね、やっぱ。
そうですね。
だんだん化粧しなくなったりとか。
だからそういうところで、今まではすごくね、
英単語みたいな、一文字でバシッて決めるみたいな、
そういう感じでやってたのを、今まで使わなかった日本語タイトルをこう使って、
今までの自分たちとの違いを見せるみたいな、
そういう意識ももしかしたらあったのかもしれないですね。
これは結構、音からもそうだし、やっぱ感じるところではありますね。
音からもそうですもんね。
なんかね、なんとかこう、先へ先へっていう感じがするんですよね。
やっぱルダシーって、はっきり言えば、マザーで普通なら終わるんですよっていう。
普通ならあそこでもう完成してしまって、そこで終わってもおかしくないっていう。
で、そこからさらにもう一歩先へ、もう一歩深い宇宙へ踏み出してるのがスタイルであって、
でもそこまでいったらもうさ、どうにもならねえじゃんっていうところで、
一旦休止して、オノのソロ活動をやって、またバンドに戻ってきて、
で、またその先を模索していくんだけどっていうところの一つの方法論として、
じゃあ今までやってなかったことをやっていきましょうよみたいな。
そういう一環なのかなって感じしますよね。
そういう意図というか、狙いみたいなのはあるかもしれないですね、本当に。
特にタイトルって言ってみれば何とでもなるわけじゃないですか、最後に。
だからそこであえてやっぱやってるっていうのはそういう意思を感じますね。
ここからは本当なりふり構わずというか、やってなかったことをどんどんやってみて、
そこで未来を見出そうとしてたんじゃないかなっていう感じがしますね。
それの一つの象徴がタイトルであり、音的にもやっぱそういう感じするんですよ、この時期の音って。
いますね。
ものすごくクラブミュージックであったりとか、
ヒップホップ的なアプローチであったりとかっていうのを積極的に取り入れるし。
いろんなこと、実験的なというかやりたいことすごいいっぱいいろいろ詰め込んでるなっていうか、
そういう感じは模索しながらっていうか。
特にこれはカップリングだから特に実験的な面は強く出てますよね。
そうですね。
どの曲も。
やっぱ結構自由だなって感じがというか本当に。
自由ですね。
結構リミットを外して好きなやりたいとこまでとことんやっちゃってるなって感じは。
そういうなんか実験的というところで、この世界の果てでっていうこの曲は、
すごいイノラン的なダウナーな雰囲気はありつつもすごいリズムは跳ねてるというか。
そうですね。
結構なんか骨太なリズムっていうか、なんていうんですかね。
骨太ですよね。
間奏の部分が跳ねてる感じってなんかその、結構by the wayみたいな感じの間奏なんですよね。
ドラムとかベースの感じとかも。
間奏すごいよね。
だからリズムというかグルーヴのアプローチがヒップホップなんですよねこれ。
すごいダウナーな雰囲気なんだけどリズムはヒップホップで、
そこにさらにチェロっぽい音とか、特にアウトローでは顕著ですけど、
そこら辺をなんか融合させてるのがなかなか斬新なんですよね。
確かになんか最後の方が入ってますもんね。
めちゃくちゃなんか。
それ続きますよね。
冒頭にも薄く入ってるんですけど、そういうところがなんかすごい実験的だなーって思いますね。
結構あのイノランの97年のソウの世界観も近いですよね。
そうそうそうそう。
そうなんですよ。だからめちゃくちゃ。
あそこで出してるグルーヴ感というか。
そうそうそうなんですよ。
そうなんですよ。
そうです。
そうなんですよ。
めちゃくちゃね、そのクラブミュージックとしてのヒップホップみたいなグルーヴ感なんですよね。
ヒップホップって言っても、ヨーヨーヨーヨーヘイヘイみたいな、そっちではなくみたいな。
そうですね。
なんかインサイドに閉じこもっている方のヒップホップなんですけど、
そこのグルーヴ感であり方法論を取り入れてる曲だよねっていうのは感じますよね。
そこでねイノランはずっとバッキングに徹してるのも面白いなと思いますけど。
確かにね。
あのバッキングもすごい好きなんですよね、あのリズムが。
すごくキレがいいリズムで入ってくるんで。
これはでも本当全パートかっこいいですよね。
あれもでももう終始あれもアルペジオになってるしね。
イントロで入ってて、1回目のAメロはなんかもうないけど、
2回目のAメロから出てくるし、サビでもそれをあるっていう。
もうなんかあれをずっとやり続けるっていう。
枯れた音というのかな、なんて言ったらいいんだろうな。
あれが曲のダークな世界観を作ってるアルペジオ。
ですね。
間奏とかもすごいかっこいいですよね。
ベースがグリグリして、ベースのアルペジオもすごいかっこいい。
ベースがグリグリして、ベースとドラムでやって、
その後にそのベースにイノランのギターがユニゾンでかぶさって、
スギゾーのアバンギャルドなギターがやって、
最後はドラムだけでサビに戻る。
なかなかやってますね、いろいろ。
本当、カップリングらしい実験的なというか。
実験的ですね。
根本的にはものすごくミニマルな発想で作られてる曲団ですよね。
それがバンドになるとドラマティックな展開するのがルナシーというバンドの面白さで、
それがミニマルでありながらドラマティックっていうのが同時に体現されてて面白いなって思いますけどね。
なかなかないですからね、こういうことをやるバンドって。
ですよね。
この曲はストームのカップリングということで、
ストームは多分皆さんお二人もリアルタイムでCD、シングル買ってっていう感じだったと思いますけど、
当時の印象としては何か記憶にありますか?
ストームの?
ストームの方の話はね、今までいろいろしてるんですけど、
そのカップリングっていう意味でのこの曲に対する印象というか。
なんか多分カップリングの方はね、結構一体通りだったなって感じだった気はする。
あーわかるわかる。
俺は多分そうだな。
なんかそんな感じだった気がするな。
これは求めてたルナシーだみたいな。
求めてたルナシーのカップリングだっていう。
カップリングのそこに求めてたやつね。
こっちの方が自分の求めていたイメージとかとの相互が少ないっていう感じなんですよね。
ストームは曲はめちゃくちゃこれだよこれ、これが欲しかったんだよルナシーさって思うんだけど、
やっぱボーカルがずっこけるんですよ。
おーあれ?ってなっちゃうんだけど。
この世界の果てでの方がそこのマッチングがもうちょっと合ってるかなって感じ?
そうですね、そこは。
改めて聴いてみるとやっぱボーカル甘いなとか思うんですけど、
やっぱその曲自体がダウナーな感じだから、
あんまりその河村隆一感も全開にはなってないから、
多分そこにこれこれルナシーこっちだよねみたいなのを感じたのかなと思うんですけど。
まあ多分ね、そういう我々と同じような気持ちを当時抱いてた人も多いのかなって気もするんで。
皆さんいかがでしょうかって感じですね。
やっぱりやってることはマニアックですしね、音的には。
隆一がそこに引っ張られてるよね、カップリングでは。
ストームの表題曲、シティングルの方では元河村隆一が出ちゃってるんですけど、
カップリングの方ではやっぱりその全体のマニアックさに隆一の方が引っ張られてるかなっていうのがあって、
それがやっぱスレイブからするとそっちの方がちょうどいいなって思っちゃう部分があったかなと思いますね、当時。
そうですね。
じゃあ次の曲に行きますが、次が2曲目のルーパー。
ルーパー。
これがシャインのカップリングですね。
ルーパーは。
これはあれですか、原曲の話をまずひできくんに振った方がいいのかな。
じゃあ、これね、ちょっと迷ってるんですよね。
なんというか、さっきのこの世界の果てでの話を聞いてたら、ちょっと迷いが生じてきたっていう感じなんですけど。
その話をする前に思ってたのは杉澤原曲かってちょっと思ったんですけど、
でもさっきの話をしてたらちょっとインドランかもみたいな。
そう、みんなそうそうって言ってたから。
なあ。
そうそう。
これエルドゾンは知ってるんですよね。
ルーパー?
はい。
いやでもこれね、やっぱオッズ的には絶対インドランなんだけど、でもね、これは杉澤原じゃないかなっていう。
ルーパー知らんわ俺。
あ、そうなんですね。
え、でもこれ意外とJだったりすんのこれ。
ああ。
いやー。
ファイナルアンサー。
ひできくん的ファイナルアンサーは何?
いやー、ちょっと今完全にわかんなくなってますね。
Jっぽい気もしてきたけどね、たぶんでも、いや、まあちょっと杉澤で。
杉澤。
杉澤。
エルドゾンさんは?
え、杉澤。
おお。
きた、ここで。
同意見。
杉澤じゃないです。
うわー。
杉澤なわけないじゃんかさー。
そう?
杉澤じゃないと思ったんだわー。
次OK。
え?
じゃあもうイノランかな?
いやー。
イノラン、イノラン。
ブー。
うわー、Jだ。
Jだよ、バカヤロー。
Jなんだ、やっぱJか。
Jじゃないです。
Jじゃないの?
え、誰だよ。
杉澤。
杉澤でもない。
りゅういち?
え、これりゅういちなんだ。
りゅうでもない。
これはね、原曲者がいない曲なんですよ、りゅういち。
おい、それは反則でしょ。
原曲者がいないってあるの?
原曲者がいないってないだろ、そんなの。
自然発生的な?
無から生まれた。
これはでも人造人間16号なの?
無から。
俺は無から生まれた。
ヘルズフラッシュ。
ヘルズフラッシュっていう。
ヘルズフラッシュなの、これ。
うなしい敵ヘルズフラッシュなの。
そうです。
いやー、じゃあさ、悪い意味、めっちゃ自分がさ、さっき迷ってたのはすごい、結構、まとえてない。
まあそうかもしれない。
まあこれはどういうことかというと。
はいはい。
まあこれはね、たぶん唯一原曲者が存在しない曲らしいんですけど。
この社員のレコーディングが長くなってるんで、なんか実験的なことをやってみようみたいなことで始まったらしいんですけど。
まずその、Jと深夜が話をして。
まあそのドラムのところを実際に叩くんじゃなくて、サンプリングでハートのドラムをスピード上げてループさせて。
これそうなんだ。なるほど。
これはだからね、めちゃくちゃマニアックな曲ですよね。
そう、この曲は本当にマニアックすぎて、それで最初、杉蔵かなってちょっと思ったんですよ。
英語詞の部分があるしね、杉蔵の。
あれがあるって、なんか明らかに杉蔵だろうみたいな。
なんだけど、さっきのヒップホップ感とかソウとかのあれにっていう話もしてると、
イノランもこういうのを好みそうなところあるなとも思ったんだけど、
Jの曲っぽいベースのうねり方もしてるなっていう感じもするし、
なるほどな、この曲はいいっすね、面白いっすね。
ある種、ルナシーっていうバンドの本質を表してるというか、
This is ルナシーっていう曲なのかもしれないですね、そういう意味では。
確かに。
ものすごく、やっぱマニアックなバンドなんだよねっていうらしいって。
すごいオタクなバンドなんですよ。音楽オタクなバンドなんですよ。
音楽オタク。本当そうっすね。音楽オタクがこれに現れてますよね。
これをだって楽しいと思って作って、楽しいっていうか、なんだろうな。
これを作り…。
楽しんでますよね。
これを作り上げる作業っていうのがまさに。
それが多分、それを多分一番楽しいとする集団なんだよなっていうか、
どこからともなく湧き上がったものが、ロックという形になってくる。
それを一番楽しむバンドなんですよね。
すごい本質的な部分だなと思いますけどね、これだと。
ギターも本当なんかすごいいろいろ入れてますよね、音。面白い音。
いろいろね。
なんかゆらゆらする感じのギターも入ってたりとか。
ものすごい、本当成り立ちからして、多分全員が全員、これはやっていいんだろうというか、
実験していいんでしょ、好きなことやっていいんでしょって、みんなが思ってる曲なんですよ、これって。
だからもう本当なんか好き勝手やってるよね。
好き勝手そうですね。
そこがなんか特に杉なんとかっていう人は見えますけど。
そうっすね。
ものすごいね、いろんな、やっぱあの人、異常じゃないですか、YMOから入ってて、
やっぱギタリストとしてもフランクザッパが好きだったりするでしょとか、あとはプリンスとかっていう異常に変態的な方が好きなんですよね、杉蔵って。
それがなんかここにすごい現れてるなっていう。
確かに。
それでありながら、現代的なヒップホップの手法も交えつつ、ヒップホップのグルーヴとかリズム感っていうのも交えつつっていうのをなんかここにぶち込んでるよねっていうのが見えて、
だからすごいやっぱ面白いですよね、プレイ的に見て。
あのフレーズすごいですよね。
あれってもうほんと全部入ってるじゃないですか、YMO的であり、フランクザッパ的であり、プリンス的でもあり、ある種そのDJシャドウ的でもありとかっていうのがなんか全部あそこに入ってて、で杉蔵テイストも入っててみたいな。
そうですね。
あの辺はやっぱ面白いですよね。
重ねに重ねてますね。
すごいな。
そういうところでなんかものすごい自己主張がものすごい激しく出るところが杉蔵らしいと思うし、だからこそなんかこの曲は杉蔵でしょって多分俺も秀木が思ったっていうのはそういうところなんじゃないですかね。
そうですね。
実験的な曲となったらものすごい英語が出るというか。
いわゆるアーティスト英語、あんた一番強いですよねっていうのがなんか見えるのがなんか面白いところなんですけど。
確かに。
ギターの音もやっぱいいじゃないですか、ジャンっていう。
いいですね。
多分ジャガーだと思うんですけど。
なんでしょうねあれは。
歯切れのいいめっちゃ。
歯切れがよくて。
こうね、確かに歯切れいいかもしれない。
なんか、ケイカラーメンのキャベツみたいな。
ケイカラーメンのキャベツ的でもあり。
生煮えの面的でもあり。
生煮えではない。
硬いね。生煮えでちゃんと火が通ってるから。
あれはちゃんと調理済みですので。
まぁこれもね。
イノランのギターもね、その中で途中すごい存在感出してくるところもかっこいいなって感じですけど。
あれはなんかBメロなのかな。
全てはやり直しのループさ、みたいな。
なんか結構、切れのいいアルペジオみたいな感じ。
そう、切れのいいアルペジオがいきなりグイって入ってくる。
割と切れ味の。
左側からね、鋭いのが。
鋭いアルペジオ。
あれもなんか、来たーって感じがするしね。
するねー。
俺もいるぞ。
そういうところが面白いですね、やっぱルナシーは。
この曲もカップリングだから、ものすごい趣味性が強く出てるんですよね、ルナシーの。
だからリュウイチのすごいポップなところというか、川村リュウイチ的な側面があんまり気にならないんですよね。
聞いてみると出てるなぁとは思うんですけど、それ以上にルナシーのマニアックな面が強く出てるんで。
あー、ルナシー、ルナシー、ルナシーってこういうのだよねーっていう方に引っ張られて、聞いてる方としてもね。
カップリング聞くと安心するみたいなのが、正直はあるかもしれないですね。
これもA面はシャインなわけですからね。
そこもやたら両極端になってますよね、シャインでも。
狙ってる気がしますよね。
狙ってると思うんですけど、やたらA面はポップで、ルナシーが川村リュウイチに引っ張られちゃったかのような曲をやってるけど、
それのカップリングではやっぱものすごい異常にマニアックな面を出してくるっていうのは狙ってるよねっていう。
そんな気がしますね。
そこもやっぱルナシーのロックバンドとしてのスピリッツは全くなくしてないというか忘れてないんだよっていうことなんですよね。
割とこの時期のルナシーはね、シングルにしてもアルバムにしても、ともするとやっぱり川村リュウイチにすごく持ってかれてしまってるっていう印象が強いんですけど、
このカップリングを聞くと決してそうではないというか、ルナシーのルナシーとしてのアイデンティティーは見失ってなかったんだなって思いますけどね。
そうですね。
杉蔵の英語詞はいかがですか。
間奏っていうか途中の音ここに入ってくるやつ?
途中の。
あれがあるのがかっこよくないですか、あれ。
あれがあるからマニアックさがめちゃくちゃ増してると思います。
杉蔵の声が入るとマニアックになるよね。
これはね、本当に97年のソロ活動経てのこれじゃないですか。
まさに、本当に聴いた時、トゥルースって思ったもん。
トゥルース。
ユニバーサルビューティーが、ユニバーサルビューティーが、はぁーみたいな。
サルベーションって感じがやっぱありましたから。
でもこれかっこいいですよね。
かっこいいかっこいい。
こういう感じだとすごいかっこいいな。
ザ・ケイジとかも。
確かに確かに。
こういうぽそぽそっとしたラップ的なのをやって、それがかっこいいじゃないですか。
雰囲気を出しつつ。
それをここでもやってきたんだなっていう感じで。
単純になんかかっけえなと思いましたね。
杉蔵は結構そういう早いパッセージをやった方がいいのかもしれないですね。
声質自体にすごい雰囲気があるから。
それで歌い上げちゃうと、やたらと情緒的になりすぎるのかもしれないですね。
確かにね。
早いパッセージを歌った方がロック的というか、ちょうどいい塩梅になるのかなとかっていう。
本当になんかちょっと上下のハイハットのシンバルが開ききんないんだけど閉めきらないみたいな。
その辺の感じがすごい絶妙ですね。
ちょっとハイハットの音というか、シンバルの音をぜひぜひ聴いてほしいなという感じです。
なるほど。
結構なんか個人的な聴いた感触として、ウィズラブみたいな。
ウィズラブな感じの。
ローファイでちょっと歪んだような感じの印象なんだけど。
あれって結構エフェクトかけてるんじゃない?
それではないんだ。
もうちょっとナチュラルなのか。
部分部分でかけてるところもあるんですよね。
サビ前とかですごいローファイな音にしてるようなところとかあるんですけど。
多分基本は生音ベースじゃないかなって感じですね。
叩き方とかのニュアンスでそういう感じにやってんのかなと思うんですけどね。
なるほど。
がっつりエフェクターかけてたらもうちょっとすいませんっていう間違いでした。
がっつり加工してるかもしれないですけどね。
あとこの曲はi4uのカップリングですけど、
i4uと含めてアルバム全体の作業の中で一番最後にやってたらしいんですよ、この2曲。
っていうところで、ちょうどi4uはミックス作業をしてて、
このwithに関しては杉澤はギター撮りをしてたというタイミングで、
この98年の5月2日があったというところで、
入れがなくなったわけですよね。
そういう作業の途中でそういうことが起きてしまったんで、
杉澤が本で書いてるんですけど、
もうギターなんて結構ないっていう感じになったらしいんですけど、
でもそれでそのi4uとかwithがダメになったら、
ひでさんに怒られるって言って震い立たして、
おつやとか国別式から帰ってきてもギター撮りをしてたっていう。
のがこのwithという曲ですね。
なるほど。
だから、明確にギターソロがっていう話はしてなかったですけど、
かなりエモーショナルなギターソロなんだよ、これとか。
そういう話を聞いてからこれを聞くとすごくグッときますねっていう。
ちょうどそのタイミングの時の。
ちょうどその年なんでね、これは98年だから。
この曲のすごいギターソロめちゃくちゃ好きなんですよね。
めちゃくちゃいいですよね、これ。
いいですよね、それはもうその日で云々関係なく、
すごいその曲の展開にもめちゃくちゃ合ってるし、
やっぱどんよりした曲にすごい日差しを投げかけるようなソロで、
すごい希望に満ちてるんですよね、ギターソロが。
そこがものすごく好きで、
それはそういう杉蔵の秀に対する思いとかもあった上で、
そういうのが反映されてるんだろうけど、
それを抜きにしても別に知らなくても、
心にすごい染み渡ってくるようなソロですよね。
そう、染み渡るソロですね。
このナウにするとほんといいですね。
それをちゃんと形として表現できてるのがやっぱ、
やっぱすげえ表現者だなって思いますね、今のエピソードを聞いて。
なんか何か感じるものがあると思うんですよ。
このギターソロ聞いたら、なんかあるでしょ、皆さんみたいな。
いやー、これはほんとに。
ものすごい心の深いところに刺さってくるじゃないですか。
かなり近世に触れてきますね。
そこに宿ってますよね。
すごい刺さるんだけど、痛々しい刺さり方じゃなくて、
優しく刺さってくるんですよね。
それがなんか、ああ、そういうことなんだというか、
エピソードを聞くと納得がいくような音だし、フレーズだと思うんですよね。
それをちゃんとやれてるじゃないですか、杉澤さんって。
ほんとすごいと思う。
やっぱりそういうものを、すべてを表現してくれるギタリストであり、
アーティストだなって思いますよね、それを聞くと。
ちょっと特別な曲になるエピソードかなと思います。
ですね。
はい、じゃあ、今回はね、この世界の果てで、
ルーパー、ビーズ、3曲、97年のシングル、カップリングということでやってきましたけど、
アナザーサイド・オブ・シングルス2、また続き、次回やっていきたいと思います。
次回へ続きます。