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みなさん、おはようございます。作曲家で大学教員の小松正史です。この放送では、音や音楽についての話題を1日1つずつお届けしております。
今日は、多忙な毎日を音で乗り越えてみようという、そんな方法をお伝えしたいなと思います。
僕はいつも忙しい状況を続けているので、僕の専門である作曲と音響心理学のやり方をミックスさせて、自分がやって、これは良いぞという3つのポイントを含めてお伝えしていきましょうかね。
先にポイントを伝えておくと、ポイント1としては、音楽を使ったリラクゼーションという従来のやり方があるよということですね。
ポイント2としては、瞑想の中に音を取り入れていくという、そんな方法ですかね。
ポイント3は、自然の音を使ったリラクゼーションがあるんじゃないかということですね。
ポイント4が、自分のサウンドスケップというか、自分の音の想像的な世界観を作っていこうという、そんな話をしてみたいなと思います。
ポイント4つになりましたね。3つと言いながら4つになってしまいましたが、早速やってまいりましょう。
ポイント1の音楽によるリラクゼーションなんですけど、音楽って心を落ち着かせたりとか、ストレスが軽減する力があるというところで、皆さんもよくお使いになっているんですけれども、
ポイントとしては、今の自分の気持ちをしっかり把握して、それに基づいて自分が今聴きたい曲は何かなというものをあらかじめリストアップしておくということが必要かなというふうに思うんですね。
良くない例で言うと、音楽何でもいいや聴こうかという感じで、適当に出した曲があまりにも自分の今の心情と合ってなくて、これもう全然ダメやんと、音楽聴いたけどダメになっていくという経験があるんですよね。
なので、パターン的にネガティブな状況、ニュートラルで重要な状況、そしてちょっとポジティブでちょっとワクワクする状況という3つぐらいでいいと思うんですけど、その状態に応じた音のリストをプレイリストか何かで入れておいた方がいいのかなというふうに思います。
なのでこれね、もう何でもいいやって感じで押すと良くないんですよね。始めからの仕込みがいるわけですね。なので仕込むためには自分の今の心情がどうなのか、3つぐらいネガティブ、重要、ポジティブみたいな感じで音楽あるいは自分の好きな音を仕込んでおいて、それでたくさん聴かなくてもいいです。
もうスイッチみたいなもんですからね。音っていうのは1曲とかせいぜい10分以内ぐらいでいいと思うので、そんな感じで日々の生活の中に音楽を使った自分を開放させていくっていうそういう方法を使っていってもいいのかなというふうに思います。
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そして2つ目が瞑想ですね。これマインドフルネス瞑想にほぼ近いんですけど、これ普段って自分って外の感覚ばっかり感じることが多いんですよ。内側っていうのが本当は大事で内側の自分軸を探していくっていう方が心が整うんだけど、そうじゃなくて人って周りの外からの情報にめちゃくちゃ影響を与えられてしまいますよね。
それによって心がざわついたりするっていうことがあるんですけどね。そうじゃなくて自分の内側を意識する音の聞き方っていうのがやっぱり大事なんですね。具体的には呼吸音なんですね。呼吸音を感じてって言ってもなんかあまりピンとこないじゃないですか。行動までは結びつかないですよね。
なので僕がお勧めしているのはですね、吸った音と吐く音の違いを意識しながら呼吸してみようっていうそんなやり方なんですよ。吸うときは鼻で吸うし、吐くときは口で吐くことが多いと思うんですよ。その違い、必ず音違いますから。その違いは何なのかなっていうので大体吸って吐くっていうのを10回してみてください。
すると僕は落ち着こうよとか自分軸を探そうよっていうふうに口で言うよりも体が体感して出てくるので、ぜひともですねこの番組終わった後で5分程度ぐらいの瞑想タイムぜひ持ってみてくださいね。
そしてポイント3としてはですね、自然の音を感じながらリラクゼーションを伴っていこうということなんですね。これ本来ですと自然の音がある場所っていうのがいいんだけど、なかなかそういう場所に住んでいるとは限らないわけです。僕もそうなんですけど、都市の中で周りを人工物に覆われて生活しているので、なかなか難しいなっていうのがあるんですね。
そうした時にとりあえずモバイルと言いますか、メディアの中にある自然音とかその辺りを使ってもいいと思うし、僕がお勧めなのはですね、自分でフィールドレコーディングしたらどうかなって思うんですよ。
これ今ね、スマホ使ったりする方いらっしゃると思うんで、ボイスメモっていうアプリがあるので、それでちょっと遠出して、この音いいなとかカバンの音を自分で録音するんですよ。これポイント自分ですよね。自分で録音した音ってその時の風景とか雰囲気がその音の中に入ってますから、その音を聞くんですよ。
市販の音とかYouTubeにアップされた音、これも悪くはないんだけど自分ですよね。そういう機会も今アプリで持ってるし、僕もそういう音もたくさん持ってますから、そういうのを聞くことがあるんですね。そうすることによって自分の撮ってきた音のリアル感が出てくるので。
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これ音は視覚じゃなくて聴覚で聞いてますけど、視覚的にもその時に録音した時の雰囲気が思い出されるので、頭の中で目をつむると自分の録音してきた音から視覚的な広がりも出てきますから、そんな効果もある感じでおりますので、自然音とか街の音でもいいです。自分がリラックスできそうだなっていうものをあらかじめ仕込んでおくってことですね。
それによってだいぶリラクゼーションの頻度も上がってくるんじゃないかなっていうふうに思いますね。そして最後ポイント4なんですけど、サウンドスケープを作ってみようっていうね、これはかなり想像的なリラクゼーションにつながるんですけど、自分だけのサウンドスケープ作るんですよね。
これ具体的にどんなことをするかというとですね、人によっては視覚的にできるかもしれないけれども、自分で録音した音、あるいは自分で撮影した写真、動画でもいいと思うんですね。これポイント自分ですよね。自分が収録する、記録するっていう、その素材を使ってちょっとね、こしらえてみるんですよね。
音だとしたら、革の音があったらその革の音をですね、ループ再生するなり、ちょっとよくできる人、アプリ使える人はノイズ除去をして、そして自分好みの音質に変えて音源を作ってみるんですよね。そんなふうにしていくと、自分の撮った音がより快適に再生されるので、リラックス効果も絶大になるかなと思いますね。
あるいはですね、動画を作っていろいろアップしている人もいると思うし、動画を作らなくても、とりあえず動画を収録するっていうことぐらいはできますよね。そんな感じでね、カメラのところにビデオっていうのをね、選択していいなと思う。自分がここいいなっていうところをちょっとね、録画するわけなんですね。録画というかね、撮影する。
すると動画、視覚的なものも動くし、それに伴って音楽とか音、音環境もですね、そこに収録されていくので、その部分をですね、何かリラックスしたいなっていったときに、それを見て、ちょっと癒していくっていう感じなんですね。
人が撮った、収録したYouTubeでも悪くはないんだけど、ちょっと遠いところにあるじゃないですか。だから、ポイントとしては自分が撮影するっていうことなんですよね。そういうふうにして、自分だけの音風景、サウンドスケープをね、作っていく。そしてそれを見ていくっていう風な、そういうアプローチが必要なんじゃないかなっていうふうに思います。
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これまとめると、これ、受け身だけでそういう空間にはなりづらいっていうのがお分かりになるんじゃないですかね。音を積極的に聴いたり、音を収録したり、動画を収録したりして、事前の仕込みが絶対いるわけなんですよ。その仕込みをしっかりと手数ね、手間をかけることによってですね、やっぱり自分にとっての癒し空間とかリラックスするね。
多忙な日常をね、乗り越えられるんじゃないかなということで。ちょっとね、厳しい話になっちゃいますけどね。人が作ったコンテンツでは、それなかなかならない。自分で作っていくっていうことですよね。そこがね、ちょっとポイントとしては、ハードルが高いかなというふうに思いますけど、ぜひぜひね、そんなことを試してみていただければと思います。それでは今日も良い音の一日をお過ごしください。