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2018-12-25 14:42

第324回 「名将エディ・ジョーンズHCのコーチング」

元日本代表・現イングランド代表のHCであるエディさんのコーチングの際立ったポイントは2つ。
1つ目が、徹底した数値管理とその実行。
3つ目が、選手の徹底した個別対応。



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経営コンサルタント 中井隆栄の 幸せな成功者育成塾
この番組では、18歳で起業し、6社の社長を歴任した実業家出身の経営コンサルタントであり、
自ら経営塾を主催する中井隆栄が、これまでに1200人以上の経営者の方々の経営相談・人生相談に応えてきた
農科学・心理学とマーケティングを活用した独自のノウハウで、
ビジネスと人生のバランスの取れた幸せな成功の実現をお手伝いします。
先日、イングランドのヘッドコーチ、エディ・ジョーンズ・エディさんがやっているわけですが、
国際試合を日本がイングランドに遠征して、
イングランドの聖地、野球でいうと甲子園みたいなところですが、
前半10対15で日本が勝って折り返し、
ハーフタイムの間、興奮して待てないという感じだったんですが、
さすがエディ・ジョーンズ、元日本のヘッドコーチですから日本のこともよく分かっているので、
戦略を変えてきたら全く別のチームみたいになって、
コテンパンにやられて後半、ダブルスコアで30点ぐらい取られて負けちゃったわけですが、
それにしても前半勝って折り返すというジャパン強くなっているのは手応えは感じましたが、
エディさんのコーチングの話をしたいんですが、
本もたくさん出ているので読まれたら、特にコーチングやられている方とか、
スポーツの指導者やられている方に読まれたらいいと思いますが、
このエディさんのコーチングは一言で言うと何が他の人と違うのかというと、
ポイントは2つあると思うんですが、1つはとにかく数字化なんですよ。
例えば、ボールがラックというんですが、
ボールが地面についてフォアドがもみくちゃになっているやつがラックというんですが、
ラックにスクラムハーフというボールを取って後ろにパスする人が入って、
パスするまでの時間を0.2秒縮める練習とか、そういうのを全部やるんですよね。
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とにかく全部数字化で、スクラムでもすごいなと思ったのが、
接戦で相手が勝っている、ジャパンが負けている相手が勝っている、
しかもフォアドでスクラム組むときに劣勢で1回押されてからそれをもう1回押し返すぐらいのスクラムが組めないと、
日本は海外とやったときに歯が立たないというところでスクラムを鍛えていくんですけどね。
そのときの数値目標が、もともと相手のほうが大きい、重い、相手のほうが強い、しかも点数を負けている、
そしてスクラムも劣勢で1回押されたやつをさらに押し返すという究極の極限の状態ですよね。
これを実現するには一体何キロ押さないといけないかという話なんですけど、
スクラムの練習ってスクラムマシーンっていうのがあってそれに重り付けて押すんですけど、
エディさんの目標設定は160%。
だから日本のスクラム、今、日本も大きい人が多くなってきているから900キロぐらいですよね。
900キロぐらいで160%っていくら?だいたい1500キロぐらい。
1500キロぐらいのスクラムマシーンに重りを負荷かけてそれを押すっていうね。
そのぐらいでないとプレッシャーの中で大きい、重い、強い相手に1回押されたやつを押し返すっていうのは無理だっていう練習をさすんですけど、
初めはみんなクレイジーだっていうふうにエディ・ジョンズのことを思ったけど、選手は。
そりゃそうですよね。普通は1割増しとか練習するときに向こうのほうが重いから、
実戦でだいたい1割ぐらい重いんですよね。1割相手を想定してスクラムマシーンで押すんですけど、
6割増しですよ。クレイジーですよね。誰も初め動くと思わないんですよ。
ところがエディ・ジョンズはそれをやめさせない。毎回毎回ずっとやって、それを3年ぐらい続けるんですよね。
そうすると選手もさすがに初めは無理と思ってたけど、だんだん何とかして押したいと思ってくるわけですよ。
これはそのときのロックをやった大野ひとしさんってレジェンドですけど、
こないだオールブラックスを見に行ったとき、味の素スタジアムで一緒に写真を撮ってもらいまして、
すごいミヤなんですけど、日本代表98キャップっていうのが日本記録なんですけど、
レジェンド大野さんが、なんかこれいけんじゃないかっていうふうに一瞬思ったんですよ。
で、次ちょっとみんな気合い入れて、これ押そう。いけるかもしれないって言って押したら、
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3年押してて1ミリも動かなかったのが5ミリぐらい動いたんですって。
そしたらみんながうわーって押せるかもって言ったら、もうその次のスクラム組んだときに、
1500キロですよ。1キロ1.5トンですよ。それがしっかり押せたっていう。
そっからもう日本のスクラムがすごい強くなって、テストマッチで2015年の南アフリカに勝つやつ、
史上最大のアップセットがオーバーに狂わせて、前の全勝戦で去年、その前の年に押されたジョージアっていうところの国際チームに
押し負けないで勝っちゃうんですよね。ジョージアって世界で一番フォワードがでかいんですよ。
だからスクラムが強いんですよね。スクラム主体の国なんですけど、
それを押し負けないで日本が勝っちゃうっていうことが起こるわけなんです。
そういうふうに、1つは徹底的な数値目標を作って、それを実行というか実現させるっていうことが1つ。
もう1つすごいのが、本にも何回も出てくるんですけど、コーチングをするときに相手は人で個人だから、
みんなひとまとめで、日本のコーチの人ってコーチの言うことにみんな合わさそうっていうふうにすると。
だから力が出ないんだっていう。全部個別対応で1人ずつ選手によって性格とか価値観とかいろんなものがありますよね。
当然個性があるわけですから、その個性に合わせて全員とケースバイケースでコミュニケーションを取ったり指導したりするっていうね。
これがすごくて、例えば五郎丸はすごいセンシティブな選手なんですね。
五郎丸と喋るときはみんながいるとこじゃなくて2人で、人前で五郎丸を叱ったりとか五郎丸に何か言ったりはしないんですよ。
ちょっと五郎丸元気ないなって言うと寿司食いに行こうって言って、寿司屋のカウンターで最近どうなのみたいな話をじっくり聞いてあげるみたいな。
そういう対応をするかと思えば、藤田義一選手、当時2015年のときに2人だけ大学生からジャパンに選ばれた快速ウイングがいるんですけど、
彼が前回のワールドカップイングランドに行ってから練習に力が入ってなかった。
そしたらエディ・ジョーンズは激怒して、お前今すぐ日本に帰れみたいな感じで激怒して、そこから4試合あるから1ヶ月間滞在するんですけど、
無視して口聞かないでしょ。藤田としては初めてジャパンに選ばれて、初めてのワールドカップで、
当然それは選手ですから出たくて出たくて出たくて、たまらないわけですよ、4試合のうちどれか1つでも。
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全然無視されて、ラグビー行って試合の3日前の練習終わった後にスタメント、リザーブ、保潔の選手に発表されて、
1人ずつにジャージをヘッドコーチから渡されるんですけど、当然初戦外される、2戦目外される、3戦目外される、口聞いてもらえない。
でも出たいから必死で頑張ってアピール、もうアピールすると。最後最終戦のアメリカ戦でこれ出られなかったら、
ワールドカップ来て1回も出られなかった、ベンチに入れなかったという話になるわけじゃないですか。
だから彼はもう必死でアピールするわけです。そしてスタメント発表の時にやっぱりウイングでスタメントでバッティキされるんですよ。
そしたらもう頑張りますよね。で、彼はなんとその試合で2トライ上げたっていう大活躍するんですけど、
だからそういうふうに性格を見て選手の1人1人にすごい細やかな気を使って対応するコーチングの仕方を見事に変えるっていうのが
エディジョンのすごさと思うんですけど、僕一番すごいなと思ったのはマカベ・シンヤっていうサントリーのロックガールの人がいるんですけど、
その人がその前々回のワールドカップに選ばれたんだけど直前に怪我して結局出られなかったんですよ。
そして今度2回目日本代表を選ばれたんだけどまた直前に怪我しちゃって、出れるかリハビリして出れるか出れないかもうギリギリわからないっていうような感じの状態。
で、入院して手術して入院してっていう中で、彼はもういてもたってもいられなくて足が悪いんだけど上半身は動くからっていうんで病院を脱走してリハビリセンターに行くんですよ。
本当に脱走してお医者さんは出てなさいって安静にしてくださいって言われてるわけですから。
で、大騒ぎになるんですけどADジョーンズはもうそんなことはじめからわかってるんですよね。
そのリハビリセンターの担当のドクターに先に電話をして多分マカベはいてもたってもいられなくてリハビリセンターに練習に来ると思うから、
リハビリの運動をしに来ると思うからその時は温かく迎えてやってくれっていうふうに先に電話してるんですよ。
で、マカベシニアはリハビリセンターに行ってどういうふうに説明しようっていうふうに思いながら
おそろおそろ入っていったら、エディから聞いてるよって一言言われてええ?みたいな話になって。
それもやっぱり画前にやる気になりますよね。
で、結局ギリギリ間に合って南アフリカ線の最後後半出てきますよね。
最後後半出てきてスクラムを押すんですけど、やっぱりそういうふうにやる気になりますよね。
だからやっぱり人ってそれぞれなんで細かな対応のコーチングができるっていうのがエディ・ジョントンのすごいところかなというふうに思います。
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来年いよいよワールドカップ2019年日本大会ということでジャパンの活躍をもちろん願ってるわけですし、
予選プールをクリアもしできたらもっかいイングランドでぜひエディ・ジョンズでやるっていうのが
ジャパンの一番の恩返しだと思うんで、ぜひ頑張っていただきたいなというふうに思います。
今日は信濃川のオフィスのほうからラグビーのエディ・ジョンズがヘッドコーチ。
2015年の時はジャパン、2019年はイングランドのヘッドコーチですけど、
エディさんのコーチングのすごいところ、数値化の徹底と徹底した個別対応という話をさせていただきました。
ぜひ来年ラグビー盛り上がると思うので、ラグビーよくわからないという方も興味を持って
今から見といていただけたら嬉しいなというふうに思います。
2013年4月に始まりましたポッドキャスト中井孝之の幸せな成功者育成塾。
おかげさまで今日で324回目を迎えることができました。
そして今年は400万ダウンロードということで、本当にたくさんの皆さんに聞いていただいて感謝をしております。
今年もいろいろとお話をしてきましたが、また来年2019年、
いよいよラグビーワールドカップの年ということでワクワクしておりますけれども、
2019年もいい年にしていきたいなと思います。
今年も1年間お付き合いいただきましてありがとうございました。
では、良いお年をお迎えください。
ではまたお見にかかりましょう。
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