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2024-05-30 19:11

#165『関心領域』の感想をふたりでダラダラ喋ったやつ

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ゴゴゴゴゴ

() 『サウルの息子』 : こちらは塀の内側の話。アウシュヴィッツ収容所で働くユダヤ人労働者(ゾンダーコマンド)をやたらと寄り気味な独特のカメラワークで撮る。終始引きの定点カメラで撮られる『関心領域』とは真逆で興味深い。同じ題材なのに、登場人物の立場、映し出されるエリア、カメラワークと全てが対照的。

() リンゴを埋めてた女の子 : 屋敷で働いていたポーランド人の下女だそうです。取材でその存在を知り、映画に取り入れたとか。

() チクロンB : アウシュヴィッツのガス室で毒ガスとして使われたとされる殺虫剤。

() エブエブのドーナツちゃん : 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のヴィラン、ジョブ・トゥパキ。マルチバース実験の被検体として、あらゆるマルチバースを渡り歩く全知全能の存在となってしまい、自分や世界に意味を見いだせなくなった彼女は「ベーグル」を使って別次元に消えようとする。ドーナツではない。

() ドレミファソ : 音感ないので適当言ってますが、レミファソラな気がする。

00:06
これ、誤解を恐れずに言うと、すごい退屈な映画だよね。
めっちゃ眠くなった。
いわめて、意図的に、わざと淡々に退屈に撮ることによって、
その壁の向こうで行われている非道というか、残虐性を引き立たせるという意図で、やってるよね。
たぶん、人間ってこうだよな、っていうかさ、人類史に残る大犯罪に対して、行き通りを覚えるとかじゃなくて、
たぶん、だいたいの人間が、ああなるんだろうな、っていう怖さはあるよね。
なんなら、今、そういう状態ではあると思うんだよね。
パレスチナとかの話をしている?
もう、世界中各地で、おそらくこういうことになっているだろうな、っていう断片的な情報だけは、身に入ってくるんだけれども、
実質的に、何かの方法と暮らしているので、
それは、我々とあまりにも物理的な距離の隔たりがあるから、実感できないというところが、自分自身への免罪符としてあるんだけれども、
この映画では、壁一枚でもそうなるんだな、というところが、まざまざと見せられるわけで、そこはすごいよね。
たぶん、自分もそうなると思う。
だから、怖いとか、そういうのは特になくって、人間ってこんなもんだろうな、っていう印象だね。
最初に始まるときに、タイトルがスーッと消えて、ブラックアウトして、ちょっと嫌な音がいえいえ聞こえる。
だんだん鳥のピーチ食い音が混ざってきて、黒い部分がすごい長かった時点で、嫌な音を聞かせてくる映画なんだろうな、という予感はあったのよ。
A24だしね。
あの時に思ったのは、サウルの息子なんだけども、同じアウシュビッツの話で、ガス室の向こうで悲鳴が聞こえてきて、あのシーンが本当に怖かったんだけども、
系統が違うんだよね。
ここでは、ずーっとゴゴゴゴゴゴゴゴ、というおそらく脳の音が聞こえていて、
あとはドゴーと悲鳴と銃声が日常的に聞こえてるっていう、
その印象的なシーンで恐ろしい音を聞かせるっていうんじゃなくて、ずっと聞こえていて、こっちが麻痺するっていうね、というのがすごいよね。
常に流れてるのよ。
そうね。ボゴボゴボゴがずっと。
確かに音にフォーカスしてくださいねっていう意図はわかるんだけど、あまりに淡々としてるから、いやほんと麻痺させられるの。最初に
大地がぼやーって霞んできて、目がすっごいしょぼしょぼするってなって、ブワーって
なんか音がボワーってすっごい長いじゃん。灰色の状態でずっとぼーっとしてると、頭がぼやーっとしてくるんだよね。
03:04
そういうブラックアウトして音聞こえるシーンっていうのはすごい4回あってさ、ブラックアウト、ホワイトアウト、あと真っ赤になるシーンもあったよね。
で、最後のエンディングのところをもう一回ブラックアウトしてくる。 だからまあ
音を効果的に使おうっていう意図は大変よくわかるんだけれども、 まあどうなんでしょう。それが効果的になっていたかどうかっていうのはちょっとよくわからない。
もう普段から聞こえてくる悲鳴とか、それを 部分部分で際立たせようと。逆に麻痺してた我々にそれを自覚させようとする人はあるのかね、あれ。
こんぐらい兵の向こうで、兵の向こうはまあサウルの息子なわけよ。 あれは当事者の話じゃん。中にいる人の話じゃん。
で、兵の隔てた家庭のところが、たぶん我らが置かれるシチュエーションというか、その想像みたいなのをしちゃうんだよね。
ずっとなんかだんだん音に慣れてくるから、あのフィルターかかっちゃうんだよね。
で、絶対にさ、あの無音のシーンがあると思ったんだよ。 まあなかったんだけども、それと同じ意図を持ってやられているのがパーティーの中で、
急にパーティーのきらびやかな音楽が止んで、例のゴーゴーゴーが聞こえてくるシーンだよね。
で、妻と電話してさ、パーティーの参加者をどうやってガスで殺そうか考えてたとかさ、言うじゃない。
まあ、だからこれも麻痺だよね。 当たり前のように考えてるっていうさ。
で、関心領域っていうタイトルは本当によく言ったもんでさ。 自分と自分の属する何かが存在している、いわゆる関心領域の外に対しては、人はどれでも冷酷になれるっていうところなのかなと思うんだけども、
冷酷っていうよりは本当にただの無関心ってすごいよね。
まともに関心を寄せようと思えば寄せられるんだと思うんだよね。
あの最後さ、主人公の誰だっけ?ヘスさん? ヘスが吐いてたじゃん。あれって関心が蘇っちゃったってことなのかな?どうなんでしょうか?
その関心を持ってる人としてはさ、赤外線カメラで撮られてた女の子のリンゴを埋め込んでさ、あれ多分強制労働させられてる人たちの食料として置いてるんだよね。
ただ皮肉にもそれの奪い合いで揉め事が起きて、撃ち殺されちゃった人がいたみたいだけど、それも音だけでね。 そういうことなんだ。
あれがどこの誰だかわかんないんだけど、あそこの近所に住まう人だろうね。おそらくね。
ちょっとね、その辺がよく意味がわからなかったからパンフレットを買って読もうかなって思ったら、俺も気になってた。
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だからそういう人が実際にいたって話なんだと思うんだけど。
監視の目を盗んで自転車でね、行って。 だから
いわゆる監視領域に閉じこもっていない収容者に対して、ちゃんと人間らしい感情を持っている人たちっていうのは赤外線カメラに撮られてるんだよね。
貸しできないってことか。 わかんない。
人間の貸し領域にないということですか。 わかんないけど、あの赤外線映像結構インパクトあったよね。
何してるんだろうっていうのと、あとさ、なんかヘンゼルとグレーテルになぞらえたところが全体的にあるよね。
赤外線のシーンの後、そのまんまで子供に対する読み聞かせに移行するんだよね。
あそこにどういう意図があるのかちょっとピンとこなかったけど。
魔女の手から逃れるための光る石になったのかもしれない。あのリンゴが。
揉め事が起こったので壁が壊れるとかなんか縛れちゃったとか、何か理由わかんないけど、
なんか関連性があるのかなーって思ったので答え合わせをしようとしたらパンフがなかったでござる。
売り切れの早い。 まあまた入荷されるんじゃないの?
初日で全部売れちゃったのかね。そんなに客が入ると見込んでなかったのかもしれないね。
シアター小さいし。 でもなんかすごいお客さんいっぱいだったから、買えない人今日の箱だと。
ところヒリヒリじゃないんだけど、
すごい感覚がどんまする感覚を味わったって感じ。 そうなんだよ、そうなんだよ、まさしくそれなんだよね。
あの人たちは当たり前のように隣で人が焼かれていることを認識してるんだよね。
だから歯磨き粉にダイヤが入ってたとか、この服持ってっていいよって配ったりとかやってるわけで、
あまりにそこから確実されてるから、隣で何が起こってても興味を持たないんじゃなくて、ちゃんとわかった上であのどんまっぷりっていうのが
恐ろしいんだけども、なんかそんなエリキタリーの言葉じゃなくてさ、
繰り返しになっちゃうけど、人間そういうもんだよねって思っちゃうよね。
だからわかってても、そこを閉ざしてしまう心の中で、関心領域外にシャットアウトしてしまう機能っていうのが人間にはあるんだよね。
ただそれをさ、普段はなんとなくそんな状態になるっていうのを、映画として作品として体感させてくれるっていうのはすごいなぁと思った。
あの嫁さんが、夫が転属になった時にこんな良い環境を捨てるなんてみたいな切り方をするのさ、やばいよね。
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あたりはここに残るから、あんた一人だけ単身不倫しろや。
しろやって言った逆に、あなたがいないと寂しいって、戻ってきたら顔出してねみたいなことを言って、
俺あの時に、ルドルフだったら妻をスッと抱きしめた後、そのまんま川にそーいって。
あ、そっち?そのまんまどーんって?
絶対やってるわ。
あのチクロンBだらけの汚い川に。
お前自分で単身不倫言っといて、その態度なんやねんってなるよね。
とってつけたように、なんかね。
張り飛ばしたくなったわ。
まあ、とにかくクソ女じゃないですか、あの方は。
で、あの母方のばあちゃん、あの妻の母親っていうのは、最初は天国みたいなところね、みたいなことを言ってたけれども、
夜に窓の外から火を見て、それで状況を理解して出てったのかな。
そういうことかな。
なんでこんなにここは恵まれてるのかとか、あっちで火が燃えてるとか、
あと戦争のさ、結構終局に、もうすでに収容所はドイツのゼンドとか、
あとこれからハンガリーに行くと言ってるところだったから、で冬じゃん。
もうちょっとでなんか結構、戦局があれだよね。
そうね、ちょっとホロコーストのことは不勉強だから、ハンガリーって言ってれば、わかる人はね、どういう時期だかわかるんだろうけど。
私もちょっとあんまりちゃんとはわかんないけど、
でいうのとか、いろいろおばあちゃんはわかりをして、で手紙を置いて帰ったんだよね。
あんたもこんな環境になれたらダメやで、とか書いてあったんじゃない?
なんて書いてあったかわかんないけどね。
ちょっとさ、娘が見て気持ちの良くない内容の置き手紙をして、
母が出ちゃったんだけど、そのままごみ塩ギャクロにボーンして、
で塩に見当たったりしてね。
お母さんの皿が並んでるのを見て、これは私への嫌がらせみたいなことを言って、
本当に最悪だったんだけどね。
あの女が一番の靴でしたな。
まあそういうふうに書かれてるんでしょうね。
本当になるのかな、ああいうアウシュビッツの女王みたいな人。
ね、夫にそう言われたって嬉しそうに言ってたからね。
ね、なんかまんざらでもない感じの。
まんざらでもところじゃないよ、喜んでたよ明らかに。
むけむけやってたよね、やばって思う。
あのね、母親に庭をね、見せて説明しながら歩くシーンね。
こう横からスーッと舐めていくと、収容所の監視塔からさ、収容塔からずっとさ、映るんだよね。
基本的に庭を撮ると、いつもさ、監視塔がさ、向こう側にあって、でその上に歩いてる人とか見えて。
だから、全体的に何だろう、引きのさ、つまんない画角の絵をわざと撮ってるんだよね。
そこの、向こうの背景には、必ず収容所の何かみたいなの映ってるんだよね。
12:05
で、あとヘスさん、ルドルフさんがさ、こう吐くシーンでさ、あれ未来を原始してるんだよね。
そういうこと?
靴がダーッて積み上がってたりとか、その収容者が着てた服だとか、松ばぜだとか、ずらーっと並んでしょ。
あれ、たぶん未来の博物館だよね。
未来っていうか、現時点でヘスさんがいた建物は、そのまま博物館になってるんだと思うんだけれども。
あの建物なのか、収容所なんかそのものが博物館なのか知らないけれども、なってて、それを見たんだと思うんだよ。
あ、見たのか。
ヘスさんがね。
で、その横で興味なさそうに掃除してる人たち。
あ、あれも領域なのか。
そう、だと思うの。
やっぱり、ガラスの向こうの生産な事実の物証に対して、手前で掃除してる人たちは、自分の領域しか見えてないから。
っていうので、そういう現実を我々にも見せつけてきてるっていうオチだと思うのね。
だからって、これじゃいけないなとか、そういうふうに反省できるようなみずみずしい心を俺は持ってないんだけども。
どうしろっていうのを探しな。
この映画を見て、心にダメージを受けたりとか、衝撃的だったとかいう人は立派だと思う。
これを見た上で、見せつけられた上で、やっぱり俺は自分の関心領域から出らんないもん。
自分が安寧であるうちはね。
なんか、改めて自分のどんま具合を日頃思ってはいる、自覚はあるっていうか、
なんか、所詮なんか対岸の火事みたいな感じで見ちゃってる自分を日々ね、なんかニュースとか聞いてるとなんか思うんだけど、
でもな、ってなってる状況を、これ見て、ああ、だよね、みたいな感じになりそうな感じがした。
ガザのニュースとか聞いてさ、気持ちがへこんで、それで終わりだもんね。
その後、むしゃむしゃ飯食ってる。
だから、庭園の中側にいるよね、我ら。
で、っていうのを改めて思って、はあ、ってなった。
で、その庭園から出られる気がしない。
人間の正常性バイアスって怖えなっていう。正常性バイアスなのかな?
わかんないけど、結局は自己中だよね。自分が良ければいいっていうところから出らんない。
それはそう。
だよね、ってなっちゃう。
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己をかえり見て反省しなきゃっていうふうには、なれまさい。
なれません。
かむぐらいには動揺してはいるんだけどね。
いや、ほんとにごめんなさいって気持ちにはなるな、そういう意味で。
人間ってさ、他の人知らんけど、基本自分を守りたいものなんじゃないかと思うんですけれども、
私は自分の幸せが担保されれば、何をしてもいいとは言わないけれども、
みんなそれぞれ人間がいて、みんな各々を守るものなんじゃないかと思うんだけれども。
それは大前提にありつつ、それぞれの関心空間の広さが違うってことだよね。
全人類までその空間が広がってる人も中にはいるんだよ。
博愛の人ですよ。神ですよ。
遠心認定なんですかね。
そういう人もいるし、大抵の人はそうではないと。
そこまで関心領域が無限に広がっちゃうような人って、繊細すぎて精神に異常をきたす気がするんだよね。
凡人の場合はね。
俺もちょっと思った。正気ではないよね、それって。
だから、自分の心を守るためにパーティションを区切っちゃうところが、
機能みたいなのが人間の心には機能としてあるんじゃないかと思うのね。
だと思う。
それができないと、おかしくなっちゃうよ。
ニュース聞いてて、気持ちが落ち込んで、うつっぽくなっちゃったりとかって、
最近あれじゃん、世状がさ、世界情勢、とんでもないことになってるでしょ?
それで、毎日ニュースとかSNS見てて、それにさらされ続けてて、
なんか元気なくなっちゃったとか、そういう人ってなんか結構いるみたいなんだよね。
だから、なんかそれって、領域、関心領域の外側、開きすぎてるんだと思うよ。
そういうことだね。
で、SNSとか見まくると、関心領域、むやみに広がらざるを得なくなって、
エブエブのドーナツちゃんは、関心領域無限に広がっちゃった子でしょ?
あんな風になるんちゃう?
あらゆる並行世界を認識できるようになっちゃったから、世界を消すしかないってなっちゃったね。
もう終わりだーっつって、全て滅ぼしてやるってなっちゃったのがあれでしょ?
ベーグルね。
ドーナツじゃなくて。
なんか絵面しか思い出せない。
っていうような、だからね、関心領域を広げてた方が、意識は高いんでしょうけど、
そんなに強い心の持ち主でない場合は、
自分自身を削ってしまうから、
私としてはその人なりに、できる範囲で募金をしてみるとか、
そういうので、適宜自分自身の心を守んなきゃいけないんじゃないの?って。
18:00
そうだと思う。
ただ、それはわかった上で、ごめんなさいって気持ちにはなるようになる映画だったね。
まあ、いいや、とりあえず終わるよ。
トンティンタンタンの話してたよ。
トンティンタンタンの話はいいよ。
ドレミファソ、ドレミファソ、ってなって、すごい悲鳴みたいな音楽で終わったね。
最後の嫌な音楽を作曲した人は、いったいどんな精神状態であの音を作るんだろうなとは思ったね。
大丈夫かなって思ったね。
どれだけ人を嫌な感じにさせるかっていうことを考えて作ってる音楽だよね。
A245ヨータシーの音楽かな?
ただのね、主な旋律はドレミファソ、ドレミファソ、みたいな。
だから、すごい、いまだに耳について離れない。
うわーってなった。
まあ、てっとてず病とは印象的でした。
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