第9回「ちょっとしたことに10年かかる」
・おはようございます。
・第8回と第9回は五反田のビッグエコーからお送りしております。
・午前4時、五反田の始発待ちです。
・始発を待つかどうか迷っている間にビッグエコーが見えて「録っちゃう?」といってきました。
(大山)辞めるとき人事と面談があった。辞めた後どうするのかとか聞かれた。どうするのか関係ないだろとこっちは思ったけど人事的には重要らしくて書類に書かされた。最初の何年かは同業他社に転職できないみたいなルールもあった。職がきまらないのに辞めるのに抵抗があるみたいだった。「写真家」と書くのもなあと思って「写真・執筆業」と書いた。
(大山)NHKBSにレギュラー出演していた話は人事の人たちもじつは知っていた。他の副業と違ってテレビだからね。笑 「大山さんひとこと言ってほしかったな」と人事の人に言われた。
(座二郎)じゃあ、いい関係ですね。
(大山)そうそう。それで会社辞めるの決心したのは、、、、時間大丈夫かな?
(座二郎)始発って一本逃すと次まで長くなったりしますよね。(笑)調べながら聞いてもいいですか?
(大山)だめだったら、第九回これで終わりってことになっちゃうじゃん。
(大山)会社なにで辞めてもいいとおもったか……
・ここでしばらく始発の検索が続いたのち、、、時間があるということが判明。
(大山)パナソニックには「入りたく入りたくて」という流れで入社した流れではなかった。大学の先生に言われて自分のポートフォリを人に説明したら就職が決まってしまったようなところがある。結果的にすごくよい会社経験ができたとは思うけど、「どうしてもここでこの仕事がやりたい」という感じにもなれなかった。だから最初っから斜に構えてたところがある。松下電器は松下幸之助の考え方を叩き込まれる。「企業も利益は社会に対して良いことをしたときの対価でしかない」というような話もあったけど綺麗事だなと思っていた。
最後に関わっていた北京オリンピックのショールームでいろんな人に話しを聞きに行ったりすると、やっぱり10年もすると会社も社会貢献しないとだめだなと思うように変わった。
自分はあることを学んで腑に落ちるまでに10年かかることがわかった。これから部下ができてそれがわかるのに10年かかるのかと思った。ということはいまか10年後かどちらかとだと思い、だったら今だ!と思って辞めた。
(座二郎)流れで会社に入ってしまったのは全く同じです。こっちが追っかけて結婚した相手じゃない。追っかけて結婚した相手じゃないと「俺レベルでよかったわけでしょ」とどうしても思ってしまう。
部下をもつ話の方ですが、大山さんが残らなかった10年後までいたのが私の話で、やっぱり辞めたのはその部下にまつわる部分、というか部下を含めた「組織」に絶望して辞めたと言える。
(大山)知りたくなかったことを知ってしまった?
(座二郎)知りたくなかったというか、、、ここでは無理だ。という感じでした。
(大山)部下をもつのがしんどいってこと?
(座二郎)部下を含めた組織を回すっていうのがいやで逃げたところがある。あんまりこの話すると「お前たいしてできてなかったじゃないか」って言われるからしたくないんですけど、、とにかく苦手だったししんどかった。なんか部長くらいの人で全然仕事してなさそうに見えたりしたりするけど、あの人達って相当そこに労力使ってるってことがわかりました。
(大山)会社のいいとこだけみたような気がする。
(座二郎)いいとこだけかっさらえばいいじゃないですか!
プルルル
延長しないのであと5分
(座二郎)座二郎が独立している業務でもしかしたら人を雇うかもしれないし、今は妻と仕事をしているけどそこではそのノウハウは役には立っている。相当妻もイライラしていると思いますが。笑 ちょっとしたことですけどね。
(大山)ちょっとしたことって10年かかるよね。
(座二郎)こういう上司はいやだったなという経験だけでやっているだけですけどね。
(大山)前回いい教訓出たけど今回はなんだろうね。辞めるタイミングと収穫の時期、という味方もできるんじゃないかなあ。
(座二郎)それ言われると辛いなあ!俺は完全に時期を間違った気がしますよ。まあお給金はたくさんいただきましたから。私なりの気づきは流されて会社と結婚しちゃだめだなってことですね。最後まで現状を疑ってしまう。「本当にここでよかったんだろうか」と。
(大山)だからこそ裏切られたら辛いんじゃない?
(座二郎)なにか小粋なタイトルを考えます。
(この後始発で帰りました。)