・ダイジェストのメモ、大事
・聞き直したけど、酔っ払いすぎてるの反省
・もう少しテーマをきめたほうがいいのでは。例えば「会社をどうしてやめたか」
(大山)2007年にやめた。何年か前からNHKBSの熱中時間という番組にレギュラー出演していた。番組プロデューサーはそののちブラタモリを立ち上げる。面白い趣味に熱中している人の話を聞く番組だった。最初はゲストとして団地をやっていた相棒と二人で出演。2002年頃だったか。
(大山)野球チケット博物館をやっている人とかいろんな人がいた。力石を持ち上げて動かす人など。
(座二郎)力石はちょっと前にニュースになっていましたね。
(大山)ゲストで出たあと、熱中人サイドで解説する人としてでたらどうかとプロデューサーに言われて、それからレギュラー出演したいた。そこでアリtoキリギリスの石井さんと仲良くなった。
(大山)石井さんもカメラが好きでそれがきっかけで仲良くなった。
(大山)当時は副業禁止が当たり前だった。上司に相談することにしたが、デザイン組織だったこともあり上司は理解がある人だった。その年、たまたま会社のトップからの訓示で「デザイン部門は会社の外で活躍するべきだ」という話があった。上司と相談したところ、その話もあるし、なんか言われたらその話を使えばよいと言われた。
(座二郎)いい上司ですねえ。
(大山)テレビの人がいうには「テレビに取り上げられるといい気になって会社を辞める人が多い。大山くんはやめないほうがいいよ」と散々言われた。結構真に受けていた。
(座二郎)俺も漫画がすこし売れ始めたときに色んな人に言われました。
(大山)何年か躊躇していた。「工場萌え」も在籍中に出版した。当時2008年の北京オリンピックにパナソニックがでかいショールームをつくる仕事があり、担当していたので、終電で帰って執筆して2時間寝て出勤するという繰り返しになっていた。こんなことは続けられない。いよいよどっちか選ばなきゃいけない。会社の仕事も面白かったけど、大山顕個人にいろいろ頼むなんてことはなかなかないからやめることにした。
(大山)記憶は曖昧だが毎日考えすぎて、普通に出勤して上司に「辞めたいんですけど。」って言ってしまっていた。
(座二郎)え〜!そんなことあります〜?
(大山)先日、その「会社やめるなよ」といったプロデューサーにあったのでその話をしたら、「そんなこと言ったっけ?」と言われた。
(座二郎)座二郎も漫画がうまくいきそうになるたびにみんなに会社やめるなって言われた。先日とりたかったコンペに落ちたときに落ち込みつつももっと早くやめとけばよかったと思って「会社やめるなって言った人を恨んでいます」とSNSでつぶやいてしまった。
(座二郎)その人達はちゃんと覚えてはいるようだ。彼らは責任をもって言っているつもりだろうけど、「会社やめないほうがいい」のほうが実は無責任だということに彼らは気がついていない。(怒)
(大山)普通はやめるなっていうほうが責任がある感じはするけどね。
(座二郎)でも今の大山さんをみて何年も前の大山さんにやめるなっていうのはやっぱり無責任じゃないですか?俺はその後会社の中で辛酸をなめたので、そこをちゃんとわかってくれるのかって言いたいし(怒)そもそもこの話は人に聞く話じゃなくて自分の人生のことくらい自分で考えろという話ですけどね。
(大山)いま思い出したけど、なぜひっかかっていたかというと、そういえば母がずっと「一番好きなことは仕事にしちゃだめよ」と言っていたのでそれを受け止めすぎたのかもしれない。今度聞いてみようかな。やっぱり「そんなこと言った?」って言うかもしれない。
(座二郎)新卒のときって思ったより家の影響を受けますよね。昔、学生映画をバリバリやっていた後輩が両親と同じ代理店に入ったのを思い出します。うちはサラリーマン家庭だったので。サラリーマン以外稼ぎ方を知らなかった。
(大山)僕が会社をやめたときは当時の彼女と別れたばかりだった。子供がいてやめるのは大変だったんじゃない?よくやめたよね。
(座二郎)意外と社宅しばりが辛い。会社やめるのに加え、今の家から引っ越すのもセットになるのがハードルになる。
(座二郎)「辞めたいんです」という言い方をすると条件交渉とか「なにが不満なんだ」みたいな話になるのが想像されたので、「辞めます」という断定的な言い方にした。
(大山)奥さんとは相談したの?
(座二郎)ずーっと話をしてるし、早くやめればいいのにくらいだったはずです。
(大山)配偶者が反対している人も多いだろうね。
(座二郎)配偶者が反対しているんならそのお仕事はお続けになったほうがいいかもしれません。配偶者を含めて考えている人を止めるべきではないですよね。
(座二郎)要注意案件として、こっちが相談してもいないのに「会社辞めないほうがいいよ」っていわれたときはよく考えたほうがいいですね。むしろやめるべき条件が揃っているとおもったほうがいいのかもしれない。
(大山)僕も相談したわけじゃなかった。
(座二郎)彼らは「(会社辞めたいだろうけど)会社辞めないほうがいいよ。」といってくるけど、まわりからみて「会社辞めたいだろうけど」って見える時点でかなり辞める資格あると思っていいと思う。
(大山)そりゃそうかもしれない
(座二郎)第8回の結論でましたね。