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2024-12-12 16:38

#151 現代人のための仏教心理学 #1 「不安との付き合い方」

🧘‍♂️ 現代人のための仏教心理学 #1
「不安との付き合い方」

2500年の歴史を持つ仏教の知恵を現代に活かすシリーズ企画がスタート。
第1回は「不安との付き合い方」について解説します。SNSやスマートフォンによる情報過多、円安など、現代特有の不安を抱える私たちに向けて、仏教における不安の本質と、具体的な対処法をお伝えします。

仏教では、全ての物事は常に変化するという「諸行無常」の考え方があります。
不安の正体は、この変化を受け入れられない心にあるのです。
本エピソードでは、呼吸法や感情の観察法など、日常生活で実践できる3つの具体的な方法をご紹介します。

次回は「怒りのマネージメント」についてお話しします。

#仏教 #マインドフルネス #心理学 #瞑想 #メンタルヘルス #不安解消 #自己啓発
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おはようございます。コウブンです。
栃井県の片田川にある蓮城院というお寺で、福住職をしております。
はい、この放送、いつも言ってますけども、これはですね、前日の夜、散歩をしながら収録をしております。
この収録をした日、つまりこの放送の前の日、昨日ですね、昨日の昼間何をしていたかと言いますと、
私、大根を収穫して干しておりました。
なんで?って思いますよね。
なぜかと言いますと、私はですね、ここ数年、実は手作りのたくあんを作っております。
しかも畑から大根を育てて、そしてそれを収穫して干して受けて、というところまでやって作っております。
なのでね、このたくあんを作るのに大体5ヶ月くらいかかるという、それくらいものすごい時間をかけてたくあんを毎年作っております。
なぜそんなことをしているかと言いますとですね、
私たちの宗派、総統宗の御作法で、食事の中で、つまり精進料理ですね。
精進料理の中でたくあんというのはとっても重要なんですよね。
なかなかね、これは、もしかしたらこれを聞いた人、びっくりするかもしれません。
どういうことかと言いますと、たくあん、必ずたくあんが、食事の際はね、2切れ3切れくらいかな、必ず出てくるんですけども、
そのたくあん、一切れだけ残してですね、他のご飯とか味噌汁とかおかずとかをいただいて、たくあんを一切れだけ残す。
そしてお茶をご飯の入っていた器に移して、そこに残ったたくあん1枚を入れて、それをお箸でお椀を洗うようにぬぐうわけです。こする。
そしてそのこすったお湯とかお茶を次のお椀、お味噌汁のお椀とかに移して、そういった形で各お椀を洗っていく。
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そして最後にそのお茶とかお湯を飲んで、また一緒に洗ったたくあんをいただくという、そういうお作法があるんですね。
これを洗髪と言います。洗うに8、かねへんに10と書いて8ですね。洗髪、そういったことをやるんですね。
なのでたくあんはとても重要である。
ということで、いつかこのたくあんを使って、自家製たくあんを使って、精進料理教室みたいなものをやっていきたいな、なんてことを思ってたくあんを毎年作っております。
今のところ1、2回くらい、精進料理教室というか、使った催し物をやったんですけども、圧倒的に無駄が多いですね。
なので結局のところ、皆さんにお配りするというところなんですけども、
もしこれを聞いてくださっている皆さん、リスナーの皆さん、私の作ったたくあんをお配りするタイミングが来たら、どうぞお知らせしますので、その時はもらってやってください。よろしくお願いいたします。
ということで今日のお話、今日からシリーズもののお話をしていきたいと思っております。
どういうシリーズかと言いますと、現代人のための仏教心理学といったシリーズでお送りしたいと思います。
そして今日は第一回のテーマは不安との付き合い方、そういったことをお話ししていきたいと思います。
昨今、多くの方が不安を抱えている。
昨今じゃなくても、もしかしたら昔からそうかもしれませんが、特に最近だとSNSの普及であったり、あるいはインターネット、スマホでの情報肩であったりとか、
あとは日本の最近の円高であったりとかいうところから、将来への見通しの立ちにくさ、みたいなところで不安を抱えている。
そんな現代だからこそ2500年以上続く仏教の知恵、それが現代に活かせるんじゃないかなというふうに考えているわけでございます。
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というわけで、まずは不安の本質についてお話をしていきたいと思います。
まず仏教から見た不安の正体についてなんですけれども、私たちの不安の多くは、このままでいいのだろうか、将来はどうなるんだろうという思いから生まれてくるものです。
仏教ではこの世の中のすべてのものというのは常に変化している、移ろいゆくというふうに考えております。
これを諸行無常というふうに呼んでおります。
例えば空を見上げますね、雲というのがありますよね。
この雲というのは常に形を変えて、そして移動し続けているということ。
それと同じように私たちの心もまるで空を流れる雲のように常に変化をしている、そういうことがあるんです。
ところが私たちはこのままであってほしいとか変化をしたくないという思いが直接的にそういうふうに思っていなかったとしても、心の奥底でそういう思いというのを抱えている。
なのでそこに執着をしてしまうところがあるんです。
仏教ではその執着というのが不安とか苦しみのもとである、生み出す原因だというふうに考えているわけなんです。
つまり不安の本質というのは変化を受け入れられない心というところにあるんです。
ではどういうふうにその不安と向き合っていけばいいのかというところですけれども、
今日は特に実践方法として3つという方法をお伝えしたいと思います。
まず1つ目は呼吸に意識を向けるという方法ですね。
皆さんもぜひすぐにでも実践していただきたいんですが、呼吸というと吸って吐いて、もちろんなんですけど呼吸のやり方ですね。
私が推奨するのはお腹の力を使って腹式呼吸で呼吸をすることですね。
なのでお腹の下の方を意識しながら呼吸をまず吐いてみる。
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これはとにかくゆっくり吐くんですね。
イメージとしては8秒ぐらいかけてしっかりと吐く。
そして4秒ぐらいかけてゆっくりと吸う。
それを意識的にやってみるというところですね。
2つ目の実践方法。
これは不安を観察するという方法ですよね。
不安を観察する。難しいんですけども。
これはどういうことかと言いますと、何かしら私たちというのは外からの影響を受けるものです。
私たちの感情というのは外からの影響によって生まれると言っても過言ではありません。
特に私たちを不安にするような何かが起こったとき。
例えば大切な人が亡くなってしまったとかね。
そういうときにもちろん悲しいという感情が出てきます。
でも同時にそのときに自分がなぜというか悲しいという感情が生まれているんだというところを
まるで第三者の視点のように少し遠目に見てみるというところですね。
自分が今不安という感情が芽生えているんだというのを観察するといった方が分かりやすいかな。
そのような形で自分の感情というものを少し俯瞰してみるという姿勢ですね。
そういったイメージでやってみる。
これが二つ目の実践方法ですね。
三つ目の実践方法としましては今できること、今目の前のことに集中をするということですね。
例えばお茶を飲むとき、皆さんどうしてますかね。
おそらくペットボトルに入っているお茶、蓋を開けてペットボトルの口に当てて飲むという流れ。
ほとんど無意識でやっていると思います。
そしてもちろん味わいですね。一瞬感じると思いますけども。
グッとしたらまた蓋を閉めてという形でほとんど飲むこと自体にものすごく意識を向けるかといったらそうでもないですよね。
なのであえてそこを意識を向けてみる。
ペットボトルのお茶でもコップに入った水でも何でもいいんですけども、
それを飲む際にまず手に持ったときにその重さであったり香りであったり色味であったりそこをしっかりと見る。
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そしてそれを口に運び口に入ってきた液体の温度を感じてみる。
匂いを感じてみる。味を感じてみる。
そして入ってきたお茶を飲み込むときに喉に通る感覚。喉から胃の方に流れる感覚。
そういったところに意識を向けてみる。
そういった方法であったりとかあるいは歩いているときですね。
歩くという行為。これもまたほとんど無意識に皆さんしていると思います。
私も当然ながら同じように今収録しながら歩いているわけですけども。
この歩くことに関してほとんど意識を向けておりません。
なのでそこの歩くということに関してあえて意識を向ける。
右足を出したときに右足から地面についてその時の足の裏の感覚であったりとか
そのまま左足を出したときに右足はどのタイミングで地面を蹴るというか押すのかとかね。
あとは上半身がどういうふうな動きをしているのかとかね。
そのような形で歩く行為そのものに意識を向けるとかね。
そういったことが不安と向き合う実践方法としては良いのかなと思います。
なぜかと言いますと不安という感情ですね。
感情に観察をするのも大事なんですけども
意識を他のところに向けることでその感情そのものに心が完全に支配されない状態と言ったらいいのかな。
そういったことを作ってみるということですよね。
何か自分の日常において嫌な出来事とかあったときにどうしてもそれが年中頭から離れない。
常にそのことを考えてしまう。そういったことがあるかと思います。
その時はどうぞ今言った方法ですね。実践してみてください。
ちょっとおさらいします。一つ目は呼吸に意識を向けること。
二つ目は不安、感情を観察するということ。
三つ目は今目の前の行動に集中をする意識を向けるということ。
これらの実践を日常の中で無理なく実践すること。
できれば日々小さく実践していただくのが一番いいのかなと思います。
例えば朝起きたときに呼吸を3回ぐらいでいいと思います。
意識的に深く呼吸をしてみるとかね。
あとはスマホとか持ったときにスマホをいじる指の動きであったり目の動き、重さ。
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そういったものを少し意識をして見てみるということですね。
体の動きの方ですね。書いてあるスマホの画面に映った内容ではなくて
自分の身体、感覚の方に意識を向けてみるとかね。
そういったことをちょっとだけやってみるということは
やはり自分の心をニュートラルな状態に戻す訓練になるのかなと思います。
どうぞ皆さん実施をしていただければと思います。
ではですね、皆さんの日々の生活の中でどんな不安を感じているか
またはどのように向き合っているかということを
もしよろしければコメントでお知らせください。
私もできるだけそういったことを知ることで
今後の放送に活かしていきたいなと思います。
ではですね、次回は怒りのマネジメントというテーマでお送りしたいと思います。
では、連常院副住職の幸文でした。ではではまたね。
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