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Project Design Roomへようこそ。この番組では、企業家や科学者、クリエイター、
さまざまな分野のプロフェッショナルの原動力に迫り、プロジェクトを成功に導く秘訣を探っていきます。
ナビゲーターは、Konel ・知財図鑑代表の出村光世です。
早いもので第12回となりますが、今回は番外編です。
本日は2024年5月16日ですが、ちょうど明日から5月25日まで、東京の表参道にて無目的室 毛布インを期間限定で開業いたしました。
これがBridgestone Soft Robotics VenturesさんとKonelが1年がかりで進めてきたプロジェクトの第一弾のお披露目となるんですが、
その名の通りといいますか、Bridgestone Soft Robotics Venturesという非常に噛んでしまいそうな名前ですが、
このソフトロボット、つまり柔らかいロボットの上に寝転んで、そして上下をそのロボットに挟まれながら身を委ね、
そして委ねられることで、どんどん無の境地に誘われていくというような身体験を味わっていただけるような場所になっています。
かなり見た目がないと伝わらないような感覚があるかもしれませんが、ぜひ検索して見た目もご覧いただきたいなと思っております。
この無目的室、毛布インという名前なんですが、毛布というのが柔らかいロボットの名前でして、それが設置されているという空間です。
皆さん、東横インとか、なんとかインみたいな形で、ホテルの名前にインっていう単語が付いているところ、聞いたことがあるかなと思うんですけれども、
大都市の中でもゆったり回復してもらいたいなというような思いから、毛布インというネーミングになっています。
今回の番外編では、開業を記念して行われたトークショーの収録音源をお送りいたしますが、スピーカーの参加がとても豪華です。
まず1人目が著作家であり、独立研究者でもある山口周さん。
そしてロボット事業のトップランナーでもある、アナソニックの安藤武さん。
最後がブリジストンソフトロボティクスウェンチャーズの創業メンバーでもある山口雅宏さん。
このお三方をお迎えして、私出村が司会を務めさせていただいた1時間のセッションとなります。
テーマは柔らかいロボットが導く未来の輪郭となっていますが、かなり縦横無尽にいろんな発想が飛び出していますし、
企業同士のコラボレーション、どういうふうに進めていくといいのか、なんていう新規事業の視点も得られると思いますので、ぜひ楽しんでお聞きください。
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それではどうぞ。
はい、それでは定刻になりましたので、毛布委員トークセッションの方を始めさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
今日は表参道のひぐまカフェからお送りをしておりますというところですね。
ゴム人工筋肉に自らを委ねる無目的質毛布委員、そしてこのイベントのタイトルがソフトロボティクスが描く未来の輪郭ということで、
相当そのタイトルだけで何が話されるんだろうということを理解した人はおそらくいないんじゃないかなと思いつつ、
この平日の忙しい時間にお集まりいただいているという方、かなり感度の高い方がきょうは聞いてくださっているに違いないということを想像しつつ、
Zoom越しにお伝えをしていきたいと思っています。
そしてきょうは会場の方にはメディアの方にもいらっしゃっていただいていますので、随時ご質問があればメモしていただいたりしながら進めていければというふうに思っています。
セッションの最後に時間をうまく取れれば質疑の方も対応していきたいと思っております。
それではまず本日のスピーカーの皆さまをご紹介させていただきます。
まず私の隣に座っていらっしゃいますのが、ライプニッツ代表取締役であり、そして独立研究者であり著作家でもあられます山口周さんです。よろしくお願いします。
簡単に一言だけいただいてもよろしいですか。
僕は役に立たないものというのは大好きなので、目的とか素晴らしいなと思っています。
お誘いして二つ返事でこちらに来ていただけたのも非常にうれしく思っております。ありがとうございます。
そしてお隣に座っていただいておりますのがパナソニックにてロボティックス推進室をリードされております安藤武さんです。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
普段どんなことをされているかなどちょっとだけご紹介いただいてもよろしいですか。
普段は組織の名前の通りロボットを作って事業化するというところで、いわゆる工場の中で使うロボット以外を新しいことをしなさいという宿題をいただいておりまして、
人手不足みたいなところに対して真面目にどうするのかというようなこともしますし、一方で生産性ばかり上げてもその先に人間どうするのみたいなところで今共有されているんですかね。
ちょっとおふざけっぽいですけど苔をちょっと歩かせてみたりとかですね、手を上げるだけのロボットを離れた家族に渡してみたりみたいなことをする方で、
人間の可能性というかですね、人間をどういうふうに最大限生きがいというか生きて楽しい世の中にするのかみたいなところを考えながら、その両立をどうするのかということで普段仕事をしているという感じになります。
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ありがとうございます。今日はある意味ロボットに毎日接されている安藤さんということでお呼びさせていただきました。ありがとうございます。
一番最後ですね、今回のプロジェクトのオーナーでもあります、ブリジストンソフトロボティクスベンチャーズの山口さんに来ていただいております。よろしくお願いします。
お願いします。
ではちょっと簡単に山口さんがやられていることとかも、日常の部分をまずは簡単にご紹介ください。
はい、もう一人の山口ということと、
山口さん二人いらっしゃいますからね。
ヒグマ的な形で、今日は、
ヒグマカフェで収録をしております。
毎日はですね、この柔らかいロボットというものを日常に馴染ましていくには、どういう問いを立てたり、どういうプロダクトを作ったりサービスを作ったりすればいいのかということを、
ややちょっと技術起点ではあるんですけど、ゴム人工筋肉という一瞬SFっぽい響きの技術を使いながら、
未来を作るアーティストさんとか、クリエイターさん、コネルさんのような方々と一緒にですね、
ちょっと先の未来を引き寄せていると、現実に引き寄せていると、そんな活動をしております。
ありがとうございます。
山口さんとも今ちょうどお仕事させていただいておりまして、
座安藤さんとも過去プロジェクトをやらせていただいた経緯があるんですけれども、
あえて率直にお伝えしてしまうと、超大企業の、日本の古き良き大企業の中の結構異端の人たち、
2人が今日そちらに座っていらっしゃるなという景色で。
山口 ヒグマでした。
タシヒグマさんです。
はい、非常に楽しい会になるかなというふうに想像しています。
私ですね、今日モデレーターをお持ちいたします、コネル自在図鑑の出村です。
よろしくお願いいたします。
まず最初にですね、少しだけ今回のテーマになっている毛布インというものに関して、
お話をさせていただきたいというふうに思っております。
東京にいらっしゃる方なんかだとよく目にするかもしれないですけど、
東横インとか丸々インみたいな、ホテルだったり休息をするようなスペースに
よくINという文字でインが書かれているんですが、
こちらもそういった空間になっていますと。
ここはふと立ち寄れる無目的室、他者を気にせずに過ごせる何でもないスペースです。
柔らかいロボット、毛布たちが訪れる人を迎えます。
そのままのあなたを委ねに来てくださいというような立て付けになっております。
これ実は今日の今朝撮りたての写真なんですけれども、
先ほどゲストのお二方も体験をいただいた毛布のメインルームになっておりまして、
ちょっと暗くてわかんないかなと思いますが、こんな場所になっています。
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毛布は日常に寄り添うロボットということになってまして、
先ほど乗っかっていたあれが毛布ということになっています。
例えば象の呼吸であったり、空を飛ぶ鳥の翼の動きであったり、
繰り返される潮の道引き、あとはこの生物の怠惰ですね。
こういった世界に存在する生の動きが映像から抽出されてデータになると。
それをゴム、人工筋肉にインストールすることによって再生していくというような試みですね。
動きの記憶を持つ柔らかなロボット、毛布との目的のない時間を過ごしてくださいというような場所になっておりまして、
本当に目的だらけの街、東京という場所で、こういった無目的な場所を贅沢に出していくと。
実際、これがプロダクトを利用しているシーンのものになりますね。
毛布の上に乗っかって、毛布ミニを抱きかかえながら、逆に抱かれているような感覚といいますか、
そういった間に挟まれるような体験になって、
どんどん目的を失って、こういう表情になっていくというような形になっています。
どこが人工筋肉なんだということで、よくお問い合わせいただくんですけれども、
実は当然人間も動物も筋肉は皮膚で覆われていますから、直接は見えてこないわけですが、
中身がこういった人工筋肉という、これは山口さんから簡単にご説明いただいてもいいですか。
ブリジストン、タイヤの皆さん、自転車タイヤブリジストンですけれども、
そこで培ってきたゴムチューブですね。そこの周りに高強度の繊維を巻きつけると、
ちょっと目で今合図をしたんですけど、出村さんが取り出してくれたのが実物になっていまして、
空気圧であるとか油圧みたいのを入れると、まさに人間の筋肉のように
収縮をするときに力を発揮するというものになっています。
これバラエティーが収縮型という縮むタイプと、あとは曲がるという今絶賛筋肉が配られていますけれども、
そういったいくつかの種類の筋肉を組み合わせて今回の毛布、そして毛布ミニというのが作られているというところですね。
ありがとうございます。本当に僕もこれ初めて触ったときに、
なんか笑っちゃって、うーんって膨らんだり、まとわりついてきたりとか、
ものすごい生き物みたいだなということで、面白かったのが非常に印象的でしたけれども、
普段の活動としては今映し出されているような、これはロボットハンドだったり、
これもちょっとだけ触れてもらっていいですか?
そうですね、これは安藤さんもおっしゃっていた工場とか倉庫で、
単純に柔らかいものとか壊れやすいものを掴むという目的ではなく、
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もし柔らかいロボットが状況に応じて自分自身を変えながら、
様々なアプローチで状況と対話するような形で、
物に触れたり、あたかも知識があるような形で、
これ多分デコピンしているシーンだと思うんですけど、
まさに掴めなかったからリピートするんじゃなく、掴めなかったからデコピンするみたいな、
そういう余白みたいなところが柔らかいロボットの面白いところかなと思ったコンセプトのロボットハンドになっていて、
デザインの大きな賞をいただいたというものになっています。
面白いですね。
いろんなことに便利をもたらしてくれるようなロボットの一つであるということでございました。
まさに工業の現場といいますか、ビジネスの中で活用されているものなんですけども、
今回のMorphという柔らかいロボットの中ではちょっと変わった使い方をさせていただいておりまして、
こちらの図にありますように、まず自然界のデータですね。
今ライオンが映っていますけれども、
左側がライオンの生の映像というふうにイメージしていただけると、
そこに特徴点を抽出した部分が赤くドットで打たれているというような状態ですね。
この部分が特徴的な部分であり、
その動きがどれぐらい一定時間の間にあったのかということをデータとして記録するような仕組みを今回開発をしているものになります。
動画が数字になりかわって、数字があるからそれを空気の圧力というものに信号として使うことで、
非常に有機的な動きが筋肉に伝わっていくというような流れを作っているということですね。
なんで毛布の中で再現されているのは、地球上のどこかでリアルに起こった現象が再現されているというふうに思っていただければと思っています。
最後こういうだいぶ無目的な顔になっていくということで、
非常にこの体験を言葉にするのがなかなか難しいなということで、
今日もメディアの皆様とお話もしてたりして、うなっていただいたりなんかもしてたんですけれども、
ちょっとここから少しシュウさんと安藤さんにも、
今日はほやほやですけれども体感いただいたところのコメントをいただけたらなと思いますが、
まずシュウさんからいかがでしたか。
僕はね、ずいぶん癒された感じはしましたけどね。
癒された感じ。
なんか生命感というか、考えてみると、大人になってから大きなものに抱かれるってないじゃないですか。
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ないですね。
子供のときってね、結構体の大きさが全然違うから、
子供って抱っこされたりとか隣に寝たりするとね、
いだかれるっていう感覚があると思うんですけど、大人になっちゃうとね、なかなかないんで。
それは布団にくるまるとかね、そういうことはあるわけですけど、それはそれでこんな生命感がない。
完全にその無機物ですよね。
すごく有機的な生命感のあるものに抱かれるっていうのは、
久々、50年ぶりぐらいに味わった感覚で、なかなかいい感じの役立たなさだなって思いましたけどね。
まさに無目的の境地と言いますか。
ありがとうございます。
癒しというキーワードが出ましたけれども、安藤さんはどうでしたか。
そうですね、私はあと3分あったら早く寝たんじゃないかなっていうぐらいの、
特に何も考えなかったというか、というのは感じましたよね。
しゅうさん言われたように、何て言うんだかな、
いわゆるF分の1ノイズ的な揺らぎみたいなものを感じるっていうのはもちろん、
リラックス効果があるよみたいなことはあるんでしょうけど、
そんなことは別に深く考えなくても、すごくリラックスした。
やっぱり下側だけ、背中側だけではなくて、
上側にもあるっていうのが結構いいんじゃないかなというような気がして、
サンドイッチされてるというか、
重量はどれぐらいあるんですかね。
ズッシリ感があって。
もちろん具体的な数字はここにはないですけれども、
子供が上から抱えても、もちろん窒息するようなことはないような設計にはなってますが、
かなりズッシリしてますよね。
結構面白いというか、北欧とかなんかではああいうセラピーがあるんですよ。
認知症の方とか発達障害をお持ちの方とかって、夜寝れなくなったりするんですけど、
だいたい6キロぐらいって言われてるんですけど、
その重量があるものを体の上に上手く乗せてあげると熟睡できるとか、
認知症の方と排解が減るみたいなことも言われてたりして、
それに近い、そういう方々だけではなくて、
いろんな方に安堵感というか、そういうのをもたらす可能性があるんじゃないかなと思って、
そんなことは後付けで考えたんですけど、よく寝そうでした。
ありがとうございます。
睡眠みたいなキーワードも飛び出したりしますよね。
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山下さん、ちょっと嬉しいですね。どうですか、感想を聞いて。
嬉しいですね。
無駄なとかってすごい余白的な、安堵さんロボットのその道の方ですけども、
僕らが事業化をしたいといったときに、産業用ロボット以外は柔らかくしてもいいんじゃないかみたいなところもあったので、
すごく余白無駄みたいなところとか、間みたいなところは我々として問いを立てていきたい領域かなと思うんですね。
ありがとうございます。
ちょっと突然、僕の余談を一回挟み込んでみるんですけども、
弊社で製造してたので、毎日やってたんですね。
たぶん一番この世でやってるかなっていう会社ですけれども、
自称クリエイティブアスリートっていうふうに僕は思っていて、
アイデアを出すのも段取りが必要だったりとか、脳の状態をどう整えていくかみたいなことを毎日考えていて、
僕レベルで毛布と向き合い続けると、5分後バーってやっぱり寝ちゃうんですよ。
たぶん4分20秒ぐらいでほぼ落ちるようになってきてるんですね。
なんで都合を40秒ぐらいしか寝れてないんですよ。
お疲れ様ですとかって言われながらパッと起きると、
ちょっとした仮眠を取ったときの脳がぼやーっとするイメージっていうんですかね、
体感あられるかと思うんですけど、あの状態が得られるんですよ。
それがちょっと癖になってるというか、
すごい何かがその余白にアイデアが飛び込んできそうな感覚というか、
だいぶストイックな使い方を逆にしてしまって、
ちょっとこれ便利になっててやべえなとか思ってるんですけども、
ただやっぱりその5分に関しては本当に何も考えない状態というか、
落ちていけるっていうのはあるので、結構毎日使っても面白いかもしれないし、
時間空いたなみたいなときに来ていただいてもいいのかななんて思ったりしています。
というところまでをちょっとイントロとさせていただきます。
ここからですね、いくつかパネルを用意をさせていただいてまして、
一つ目ちょっとアイスブレイク的な問いになりますが、
日常でロボットを意識して生活する時間と書かせていただいてます。
どうですかね、しゅうさん。
普段ロボットっています?身の回りに。
いいんですよ、うち。
某社が出してるペット型のロボットがいてですね、
うちのリビングを徘徊してるんで、
大変よくできてて、やっぱり感情を揺さぶられるますよね。
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あんまりそういう家庭が一般的だとは思わないんで、
うちは特殊かもわからないですけれども、逆に言うとね、ロボット感はないんですよ。
家族とかそういう感じですか?
だから本当何とも言えないんですけれども、
名前も、皆さんね、あれ買うと名前つけるわけですよね。
ロボットって通常名前つかないと思うんですよ。
一般的に役に立つロボットっていうのはね。
ただ名前があって、ある種のアイデンティティみたいなものとかも持ってる感覚なんで、
何がロボットで何がロボットじゃないのかっていう境界が逆に結構曖昧ですよね、そういう意味で言うとね。
確かに。逆に言うとAIのエージェントとかって、
じゃあアレクサとかシリとかって、みんなの家にいるけど名前が一つだったりとかしていて、
何がロボットで何がエージェントで、結構本当に曖昧なテーマだなと思うんですけども、
安藤さんどうですか。やっぱり家に何十台もロボットあったりするんですか。
もちろんですよ。
でも一時期は我が家にはロボット掃除機と呼ばれるのが5台ぐらいいたこともありましたね。
でもロボットの定義ってすごく難しくて、
昔からいろんな議論があるんですけど、
一応今、日本的にはお役所がちゃんとつけたので、
センサーがあって、頭があって、要は知能があって、
アクチュレーターって今回いうと筋肉みたいなね、モーターみたいなのがついているものっていうのは
ロボットにしようっていう話で、一応業界の中では言ってるんですよ。
あるんですね、定義が。
でもね、この間海外の方が来たときに、
これは日本の一番誇るべき最先端ロボットだって言われたのは
トイレでした。
日本に来たら、まずトイレを開けたら自動で蓋が開いたぞって。
そこでフェンシングして、
用を足してまた自動で流して蓋も閉める。
こんなロボットな国はやっぱりジャパンだなって言われて。
西洋思いがこみ上げてきますね。
それはもしかしたらプラスも微妙な気持ちもいろいろありますけど、
それこそトイレにちょっと笑顔の目がついてるだけでもロボットになるんじゃないかとか、
そんな感覚もありますけど、どうですか、山下さん、お話聞いて。
結構ロボットなのってロボットの展示会なのに
ベッドみたいなロボットを出したときにすごい言われたんですけど、
逆に嬉しくて、
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結構ヒューマノイド路線とか専用的なお掃除ロボットみたいな形で、
ある程度柔らかい陣から見ると、
これまで堅い系ロボットの方々は割とカテゴライズされてくるのかな、
みたいなところの中で、
そうやって生活にあるものの一部として認識されるっていうことは逆に嬉しくて、
思いっきりロボットですって言い張ってたっていうのもあったので、
そういう日常に紛れてくるみたいなところは、
我々としても面白いなと思っているところですね。
そうですよね。確かに僕も記憶に新しいところで言うと、
まるまるロボット展みたいな、いわゆる大型のビッグサイトみたいなところでやられているところに足を運ぶと、
白銀の世界っていうふうに誰かが例えられてましたけれども、
スキー場とかそういうことではなくて、
とにかくシルバーがめちゃくちゃ多くて、
硬くて直線的で、
物が右から左にすごいスピードでピューンって通っていくみたいな、
物がロボット展の体感7,8割ぐらいだったんですよね。
当然鉄腕アトムであるとかドラえもんみたいなロボット、
みんながロボットといえばって思う物って、
やっぱり鉄腕っていうふうに称されているように硬くて丈夫で、
そして多分塗装を履くと銀色しているのかなみたいな感じがありますけれども、
柔らかいロボットって言っている時点で、
もうちょっと異質な感じはしますよね。
ちょっとテーマを少し、
今実は2つ目のお話まで進んでいっているので、
先に進んでいこうかなと思うんですけれども、
なぜブリシストンがロボット作業に取り組むのかと。
タイヤの会社ですよね。
そうですね。
あってますよね。
ほぼほぼ。
どうしちゃったんですか。
ソフトロボティクスベンチャーズは。
僕が好きな言葉から始めると、
ブリシストンは世界の未知を知っているけれども、
まだまだゴムは未知に溢れているっていう、
この未知の部分を掘っていっているっていうのが、
我々の存在かなと思っていて、
決してその次なるタイヤぐらい大きな事業と作ろうということではなく、
その未知の部分と向き合って、
どんな変化や問いを立てられるかみたいなところが、
我々やっているところかなと思っております。
未知と未知がかかっているっていうところですよね。
はい、皆さん分かっていただけたかって、
ちょっとやや心配になりましたけれども、
日本語ありがとうって感じの。
シュウさん知ってました?
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ブリシストンがロボットをやってるって。
いや、知らなかったですね。
僕も出会うまではあれだったんですけど、
いわゆるビジネスの目線から見て、
それってどういうふうに映ってますか?
急にあれですけど。
まあ、よろしいんじゃないでしょうかって感じなんですけど、
そうね、だから、
結構、汎用イノベーションだと思うんですよね、
やっぱりね、ゴムっていうのは。
ですから、いろんな領域、
医療器具をはじめとしたところに展開されてるわけですけども、
アプリケーションとしてはもっとあるんじゃないかということで、
それはその、やっぱり機関、
本当だから、
ジェネリックなイノベーションなんで、
そこは面白いことね、
いろいろ考えられるのかなとは思いますけどね。
ありがとうございます。
もちろん安藤さんはご存知でしたよね、逆に。
もちろん、もちろん。
メールロボティックスを専門にされてる立場からして、
例えばじゃ山口さんがやられてることって、
結構面白がって見られてたりとか、
逆にめちゃくちゃ新たなライバルだなって警戒されてたりとか、
わかんないですけど、どういうふうに見えてるんですか?
ぜひぜひ頑張って、一緒に頑張っていきたいなというふうに思ってますけど、
いわゆるこの空気式のゴム人工機、
機弁とかいったりしますけど、
これは別に新しい技術じゃないんですよね。
何十年から前で割と世界中で一瞬量がを仕掛けたんですよ。
でもやっぱりどれくらいこれが縮むのかとか、
安定した性能を出すのかっていうのを比べたときに、
いわゆる産業ロボットの中では使いにくいよねっていう中で、
一回沈みかけたところ、
あえてこのゴムの専門家であるブリジストンさん、
ブリジストンさんは昔からやってたはずなんですよ。
それでやって、今日体験させてもらってもやっぱりすごい収縮するし、
こういう一定の方向に曲げるような技術力を含めて、
やっぱりこれはゴムの会社がやるから、
もしかしたら今まで難しいって言われたこともできるのかもしれないなと、
心の底から応援しております。
ありがとうございます。
実際、コラボレーションというか、
何か一緒に取り組もうと思ったら、
全然プロジェクトもあり得ますもんね、きっとね。
どうですか、山口さん側からパナソニックさんのほうを見て、
安藤さんのほうはもう俺としたその道の、
もちろんブリジストンさんもそうですけど、
なんかいいなとか、どういう絡みがあると面白いなとかありますか。
ありますね。先日お邪魔させてもらって、
企業博物館みたいなのを見ながらいろいろ話をした中で、
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安藤さんのことをより知ったんですけど、
新しい領域、例えば介護とかを調べていくと、
必ず安藤さんが監修とかでもいらっしゃるっていうところに最近気づき始めてたので、
新しいところに挑戦するのに安藤さんに声をかけようかな、
みたいなところを最近改めて思ってるっていう感じですね。
ちょっと具体的なところもね、これから始まると面白いかなというふうに思いますが、
4つ目のお題に移っていきたいと思います。
先ほど白銀の世界みたいなキーワードも飛び出たわけですけれども、
一周回ってこの柔らかいロボットというふうな表現を僕ら今していますが、
これがあると何がいいんだろうみたいなところを、
ちょっとブレストしていけるといいかなというふうに思っていて、
これも直感からでいいかなと思うんですけども、
実際体感いただいた上で、
これ以外にも柔らかいロボットってあるかなと思うんですけれども、
やっぱり、たとえばじゃしゅうさんの観点から見て、
生活の中にロボットっていてくれた方がいいのかなとか、
そいつが柔らかかったら何が嬉しいんだっけみたいなのを、
ちょっと想像してみたときにどうですか。
さっきの話もこれ絡むんだけど、
ロボットっていうと、とりあえず人間の形してるとか、
動物の形してるとか、
世界と動く死体、働きかける死体の関係性でいうと、
自然の世界は自然の世界があって、
今、僕らが生きてる都会の世界ってほとんど人間が作ってるんで、
人間にとって都合のいいようなアフォーダンスを持っちゃってるわけですよね。
だから、その世界で何かやろうとすると、
必然的に人に似た形になっちゃうっていうのが、
結局150年前くらいなのかな、ロボットって一番最初に出てきた。
あれ、もともと労働って意味する、チェコウゴかなんかですよね。
だから、人間の代わりに人間が作った環境に働きかけて、
人間の労働の代わりになってくれるっていうのは、
もともとのロボットだったわけですけど、
それがすごくロボットの可能性を小さくしちゃってる感覚っていうのはあるんですよ。
だから、だいたい人間がもともとやってたものを代替させてる。
工場のロボットも全部そうですよね、基本的にね。
人間がやってた労働っていうものを全部機械に切り替えていくっていうことだったんですけど、
もともと人間がやってたことを機械に置き換えるっていう枠組みの外側に、
ロボットの何か貢献できるものがあるっていうのが、
なんとなく実は感じたんですね。
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基本のね、モーフィンで体験して。
そうすると、典型的に掃除してくれるロボットとか、
料理してくれるロボットみたいなのが出てくるんですけど、
それも結局、人間がやってたことを全部機械に切り替えるっていう発想なんだけど、
その考え方やってる限りで言うと、
人間が今まで体験してきたある種の豊かさとか、
ある種の感応みたいなものも外側に出られないと思うんですよ。
だから、ゴミという柔らかさを体現できるものと、
ロボットというものをもっと拡張した概念として捉えたときに、
人間性の発露とか、
ウェルビーングの実現っていったことに、
今までのロボットでは及ばなかったものが何かあるんじゃないかっていうのを直感的にしてるんですね。
そこはぜひちょっとせっかくなんで、
人間がやってたものを何かに切り替えるというのは、
これまさに役に立つ発想なんだけど、
人間そのものを拡張しちゃうようなインタラクティションというのかな、
その働きかけ、さっきのモーフィンも環境に働きかけるわけじゃないです。
人間に働きかけるわけですよ、そういう意味で言うと。
それは結構面白い、
外にちょっとはみ出るヒントになるものが出てきたなって感覚は思ってますけどね。
はい、ということで前半の約30分をお聞きいただきましたが、皆さんいかがだったでしょうか。
かなりこの後も盛り上がってまいりますので、ぜひ後半もお楽しみください。