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みなさん、おはようございます。
こんのゆるラジチアプップへようこそ。
この放送は、子どもも大人もゆったり過ごせるよう、
本とともに朝のひと時をお届けします。
はい、今日は前回の続きの、
ちびのふとっちょのお話をさせていただきたいと思います。
ノルウェーミンはですね、前回トロルに捕まっちゃったふとっちょは、
まあなんとかね、だまして帰ってこれたけど、
トロルがめっちゃ怒っているっていうところで終わったと思いますので、
そちらの続きをお話しします。
ちびのふとっちょ。
あくる日、おかみさんはいつものようにまたパンを焼いておりました。
すると、急に犬が吠え始めました。
ちびのふとっちょや、外に出てグルタンがどうして吠えているのか、
見てきておくれと、おかみさんは言いました。
あきれたよと、ちびのふとっちょは出てみるなり言いました。
頭をわきの下に隠して、
背中に大きな袋をかついだ、あのいやなトロルがまた来たよ。
お前は早くこねばちの下に隠れなさいと、
ちびのふとっちょのお母さんは言いました。
こんにちはとトロルは言いました。
今日ちびのふとっちょはおうちにいますかね。
いいえいいえおりませんとお母さんは言いました。
お父さんと一緒に森へとりうちに行きました。
それはつまらないねとトロルは言いました。
きれいなかわいい銀のスプーンをあげようと思って
持ってきたんだけど、ピッピッここにいるよと
ちびのふとっちょはこねばちの下から行って出てきました。
私は年とって背中がこわばっているから
袋の中に入って自分で取り出しておくれとトロルは言いました。
ところがちびのふとっちょが中に入りきってしまうと
トロルは袋を背中にかついで外に出て行ってしまいました。
けれどもしばらく道を歩いているとトロルはつかれてしまって
ちびのふとっちょにたずねました。
ひるねができるところまではあとどのくらい行けばいいのかな。
1マイル半とちびのふとっちょは袋の中から答えました。
そこでトロルは袋を道におろすと
ひとりで小さな森の中へ入っていき
横になってねむってしまいました。
そのあいだにちびのふとっちょは袋にあなをあけ
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外にはいだすとかわりに大きな石をいれておきました。
それからお母さんのいる家に走って帰りました。
トロルは家に帰ると暖炉に火をもやし
大きな鍋をかけてちびのふとっちょを煮るようにしました。
ところが袋を持ち上げてちびのふとっちょを鍋に移そうと思ったところ
石がどしんと落ちてきて鍋の底にあなをあけてしまいました。
そしてあなから水が流れ出て火が消えてしまいました。
トロルはかんかんにおこっていいました。
こんなことをまたしようたって
にどとその手にはのらないぞ。
みっかめもまえとおんなじでした。
いぬがほえはじめました。
ちびのふとっちょや
そとにでてぐるたんがどうしてほえているのか
みてきておくれとおかみさんはいいました。
まただよとちびのふとっちょはでてみるなりいいました。
あたまをわきのしたにかくして
せなかにおおきなふくろをかついだ
あのいやなトロルがまたきたよ。
おまえははやくこねばちのしたにかくれなさいと
ちびのふとっちょのおかあさんはいいました。
こんにちはとトロルはいいました。
今日ちびのふとっちょはおうちにいますかね。
いいえいいえおりませんとおかあさんはいいました。
おとうさんといっしょにもりへとりうちにいきました。
それはつまらないねとトロルはいいました。
きれいなかわいいぎんのフォークをあげようと思って
もってきたんだけど
ピッピッここにいるよとちびのふとっちょは
こねばちのしたからいってでてきました。
わたしはとしをとってせなかがこわばっているから
ふくろのなかにはいってじぶんでとりだしておくれ
とトロルはいいました。
ところがちびのふとっちょがなかにはいりきってしまうと
トロルはふくろをせなかにかついで
そとにでていってしまいました。
こんどはトロルもとちゅうでねむったりしないで
ちびのふとっちょをふくろにいれてかついだまま
まっすぐいえにかえりました。
そしてそのひはにちおびだったので
トロルはむすめにいいました。
さあちびのふとっちょをだしてころすんだよ
わたしがかえってくるまでに
おいしくにておいてくれ
きょうかいにいっておきゃくをしょくじによんでくるからね
ひとりるすばんをするむすめは
ちびのふとっちょをふくろからだしてころそうとしました。
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けれどもどうしたらいいのかわかりません。
ちょっとおまちどうするのかおしえてあげよう
とちびのふとっちょはいいました。
まないたにあたまをのせてごらんわかるから
あほうなむすめはいわれたとおりにすると
ちびのふとっちょはおのをとって
にわとりかなにかのようにむすめのくびを
ちょんときりおとしてしまいました。
それからそのあたまをベッドのうえにおきました。
からだはなべにいれるとぐらぐらにました。
それがすむとやねのうえにのぼり
もみのきのねやいしもやねにのせました。
みんながきょうかいからかえってくると
ベッドのうえのあたまをみて
むすめがねむっているとばかりおもいました。
そこでみんなはすうぷをのむことになりました。
おいしいおいしいちびのふとっちょすうぷは
ととろるはいいました。
おいしいぞむすめのすうぷは
とちびのふとっちょはやねのうえのえんとつからいいました。
けれどもだれもきがつきません。
それからとろるのおっとがスプーンをとって
うまいぞちびのふとっちょすうぷはとすすりました。
うまいぞむすめすうぷは
とちびのふとっちょがえんとつからいいました。
そこでみんなはうえでいったのはだれだろう
と思ってそとにとびだしました。
ところがそとにでたとたん
やねのうえからちびのふとっちょは
もみのきのねやいしをあたまのうえにおとして
みんなのあたまをこなごなにくだいてしまいました。
それからちびのふとっちょは
そのうえにあったきんやぎんをみんなもって
おかあさんのいるうえにかえりました。
おしまい。
いやー、いがいとおそろしいはなしでしたね。これは。
うーん、あのね、こんなえがうではなすようなはなしではないと思うんですけども
ちびのふとっちょ、なかなかダークなおはなしでございました。
そうぞするとちょっとこわいですね。
はい、それではきょうもおききくださりありがとうございました。
ほんでした。ではまた。
