はい、みなさんこまるんちんはこまるです。 本日はゲストに加賀さんをお招きしております。加賀さんよろしくお願いいたします。
こんにちは、よろしくお願いします。 はい、今回はですね、以前番組内でご案内しておりました
シンクトゥルフ神話TRPG、クイックスタート・ルールパックに収録されている ソロシナリオ、1人炎に立ち向かうを加賀さんと一緒に遊んでいきたいと思います。
私こまるが進行のキーパー役を。 ゲストの加賀さんにはプレイヤーの探索者役をやっていただきます。
キーパー目線でのコメント、探索者目線でのコメントを通してですね、 シンクトゥルフ神話TRPGとはどんなゲームなのか、リスナーの皆さんにお伝えできたら嬉しいと思っております。
加賀さんには事前にシンクトゥルフ神話TRPGで使うですね、 探索者シートをお手元に用意してもらっています。
ゲーム中にシナリオに従って進行役から指示がありましたら、 探索者シートに記入をしていただくという形になっております。
はい、印刷しておいております。 今日の意気込みとかありますか?
そうですね、死なないようにクリアしたいなぁというふうに思っています。
重たいコメントですね。はい、頑張りましょう。
そうですね、あのシンクトゥルフ神話TRPGはあっさり死ぬこともあるので、 選択はですね、慎重に選んでいかないといけないこととかですね、
軽々しい行動をとるとですね、 すぐにお亡くなりになってしまうこともなきにしもあらずということなので。
そうなんですね。
はい、それではプレイしていきましょう。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ソロシナリオ、一人炎に立ち向かう。
太陽は空高く上がり、無慈悲な熱の塊と化している。
あなたがオズボーン薬局の前にあるバス停にたどり着く頃には、 日差しが痛いと感じるほどになっていた。
重いカバンを置き帽子を脱ぐと少し楽になる。
あなたは顔を仰いだ。
あなたの故郷であるこの地の夏は長いのだが、ひどく気だるさを感じさせる。
あなたは通りの向こう側を見た。
薄汚い食肉店、日よけが色あせた雑貨店、それにみすぼらしいタバコ屋、
いぶかしげな表情の連中がすれ違いざまにあなたを睨み、着衣と荷物に目をやった。
それらはあなた自身が選んだものではなく、ここに住んでいた両親が選んでくれたものだ。
あなたが幸せな子供時代を過ごしたのは、もう少し南、
プロビデンスの白塗りの壁を持つ家々と、緑豊かな墓地の中でのことだった。
あなたが必要としている変化は、たぶんアーカムでの新しい仕事で得られることだろう。
あなたはここに住んでいる人しか知らない出来た。
あなたはアーカムに住む人を誰一人知らない。
あなたは自分が正しいことをしているのかと自問した。
答えはここにある。
友達だと思っていた人は、誰一人としてあなたを見送りに来ていない。
あなたは一人ぼっちだ。
いかなる挑戦がアーカムに待っているとしても、
それは新たな人生であり、素晴らしいものとなるだろう。
灰色の小さなバスが停留所に近づき、ガタガタと音を立てながら停車した。
あなたは帽子をかぶり直し、鞄を持ち上げた。
263へ進めという指示が書いてあります。
むっつりとした表情の若い男が二人、バスから降りてきた。
一人は離れる前に、あなたのことを頭からつま先までじろじろと見ていった。
運転手もバスから降りて、向かいの煙草屋に行こうと道を渡る前に、あなたのことをちらりと見た。
戻ってくるとき、運転手は黄ばんだ指の間で煙草を回している。
最後に一度ひねると、マッチ箱に手をやりながら、彼はあなたのことを値踏みするように見た。
運転手は五十代の痩せた男で、バス会社の車掌のついた薄汚れたシャツを着ている。
しかし、くぼんだ眼下から鋭くあなたを見ていた。
どこまでだい?あなたはオスシピまでの切符を見せた。
そこからロチェスターを経てポーツマスまで乗り継ぎ、ニューベリーポートへの海岸沿いを進んで最終的にアーカムにたどり着く。
あなたはそのうちのどこかでは鉄道の切符を手に入れなければならないのだが、それができなければこれは長い長いバス旅行の最初の工程になるはずだ。
ふーん。
運転手はマッチを吸って煙草に火をつけた。
先端の火が揺らめいて一服する。
そうすると彼は息を吐いて、バスの後部を身振りで示した。
そっちに荷物置きがある。