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2024-12-09 30:53

v133-2 K-saxMusicSupport・北嶋恭子さん~私自身が実験台

前回に引き続き、K-sax Music Support代表・北嶋恭子さんにお話を伺います。サックスの演奏家として、そして音楽教室の経営者としてのお仕事をされている北嶋さん。今回はまず、音楽教室の経営のお話について、伺いました。
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ゆいなわさんの聞く人ラジオ
皆さんこんにちは、ゆいなわさんの聞く人ラジオのお時間です。
前回に引き続き、K-saxMusicSupport代表、北嶋恭子さんにお話を伺います。
サックスの演奏家として、そして音楽教室の経営者としてのお仕事をされている北嶋さん。
今回はまず、音楽教室の経営のお話について伺いました。
少し話が変わりますが、今ここで音楽教室という場所を持っていて、
というのはやりたいことだったのか、流れがあったのか?
そうですね。流れとしては、一人暮らしでいろいろやっていて、
結婚バナンスが出た時に、結婚するんだったら一回実家に戻りなさいと。
家から出ていくという、ちゃんとけじめをつけなさいということで、
戻った時が一瞬あったりとかしたんですけど、結局その結婚がダメになっちゃったりとか。
それでもなんだかんだ一回結婚して離婚するに至るんですけど、
その時に地元の大和市にちょっと居づらくなっちゃったんですね。
結婚していた相手も大和市内で仕事をしている人だったので、
それで一回全然関係ない川崎という町に行って、
3,4年休憩して、休憩するにあたって、
その段階で大和で商工会議所に入ったりとか、ライオンズクラブに入ったりとか、
いろんな活動をしているのに、それを一回全部やめちゃったんです。
急にやめたから、いろんな人に迷惑をかけている自覚はあったんです。
立つとおり後を濁したみたいな感じで。
それが終わったので、3,4年しっかり休憩させてもらったから、
また戻ってくるにあたって、今度こそしっかりやろうというのと、
迷惑をかけた人たちに対してお詫びすると言っても、
時間を取り戻さないから、お詫びのしようがないので、
これからきちんとした活動をちゃんと地に足つけてやることで、
これからいろんなことに貢献していけたらというので、
マンツーマンレッスンができるような小さい拠点でいいから、
まず物件を探して、音楽教室を始めようかなと思っていたんです。
地元の不動産の方に相談したら、
今ちょうど駅前にいいところがあるよと思って、
ただ思っている以上に広い拠点だって。
紹介されたのがここの物件だったんですね。
本当に思った以上に広いなって。
思ったんですけど、せっかくこんなにいいところがあるので、
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これで何もやらないほうがもったいないかなと。
音楽で生きていくって、こういう場所を持っていなくても大変なんですよね、みんな。
音楽で仕事してますっていうのは本当に難しいことなんですけど、
そこでさらに自分の拠点を持っちゃうと、
高熱費だったり家賃だったりいろんなものがかかるので、
めちゃくちゃ大変なのは分かっているものの、
でもやらないことのほうがもったいない気がして、
結局よしやってしまおうに繋がりました。
ちなみにこちらは何年ですか?
ようやく3年目突入したところですね。
3年前にその決断をされて、スタートさせて、
今はたくさんの方がいらっしゃっていて。
まだたくさんというにはまだ足りないですけど。
イメージとしてはもっとたくさん?
もっと。
でも一つ一つ一歩一歩進みながらいろんな方がいらっしゃって、
教える方もいらっしゃって、生徒さんもいらっしゃって、
イベントをやったりとか。
それはどんな感じですか?今そうなっている。
まだ追いついていない感がありますね。
やっぱり演奏家としてやっている期間のほうが長かったので、
ただ演奏家ってみんな自分でどっかのホール借りて、
演奏会企画して自分でリサイトル開催したりとか、
仲間とコンサートをやったりとか、
そういうことをずっと若い時からやっているから、
小さい規模だったら音楽家ってみんな何かしら企画ってできるんですよ。
ただやっぱりここぐらいの規模になると、
今度は維持をするためにはやりたいものをやっているだけだとダメなので、
やっぱり経営といったものをちゃんとやっていかなきゃいけなくなるんですけど、
じゃあ経営の勉強しっかりやったことあるんですか?
そこはもうゼロなので。
そこから勉強を始めた?
勉強かといって机に向かって勉強する時間はあるかといったら、
立ち止まっている暇もないので耐え当たりじゃないですけど、
もう一回ライオンズに入ったりとか、もう一回商工科学所に入ったりとか、
それじゃやっぱり足りないから、いろいろ経営者が集まるような会に自分から入っていったりとか、
その中でどんどん実践的に学ばせてもらって、
何が一番大変なのかというと、これを計算しといてねという数字だけ目の前に置かれたら、
誰でも計算できるんですよね。
やらなきゃいけないことをやらなきゃいけない。
そうじゃなくて、心構えの方が私にはもう断然足りていなくて、
覚悟が足りないもそうだし、人との接し方もそうですし、
そっちをもっともっと学んで磨いていかないと、
やっぱり一体不特定多数の人と地域密着でやっていくには必要なので、
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地元が大和ということもあって、離婚する前から地元密着でずっとイベントの実行をやったりとか、
関わりはすごく大和市とはあったんですけど、
でもやっぱり拠点を構えるとなるとまたちょっとステージが違ってくるので、
その時に自分自身も1ランク、2ランク上がっていかないと、
これダメだなってすごく感じて、そっちに今すごく時間をかけているようになっています。
そういうことですね。それをやっていくと上がってきますよね、きっと自分にも。
思います。あと反省点もすごく見えてくるし。
ここはこうしなきゃとか、いろいろやっていく中でも強くなっていくみたいな感じ。
過去の自分を振り返って本当に子供だったなって思う時も、
そんなことばっかり思いますし、過去の自分を見ていると。
じゃあ今は、こちらの経営と演奏家として音楽を中心にやっているということですよね。
ちょっと角度が違いますけど、音楽をやられている方って、
例えば北島さんはサックス、でも他の楽器の方とも一緒にやることもある?
あります。
何人かとか、音で会話します?
します。
というのが、やっていない人にとっては分かりづらい気がするんですけど、
例えばジャズとかでフリーになるじゃないですか、あれとかって分かるんですよね?
そうだと思いますよ、きっと。
私専門が一応クラシックから上がっちゃってるので、
完全なジャズの人の思考回路っていうのは、いまいちちゃんと全部把握はできないんですけど、
基本ベース音楽っていうところで言うのであれば、
やっぱりあなたはそうしたいので、じゃあ私こうするよって。
こうしたことによって、うーんわかった、じゃあこうやってあげるよみたいな雰囲気はやっぱりステージ上でいつも生まれるものですね。
そういうことですか。
それはやっぱりその時じゃなきゃ生まれないというか、その時じゃなきゃ分からないことですよね。
なんかあれ?調子悪いの?とか、調子いいじゃん?とか、そういうのっていうのは音で判断するんですか?
分かりますね。悪い時は、こいつ今日なんかやらかすかもしれないから気をつけようと思いながら一緒に演奏したりもあります。
それ演奏中に思うんですね。
思います。
自分の音を流したりとか、相手の音を聞きながら。
学譜をめくらなきゃいけない時に、指が滑ってめくりなかなか普段通りめくれない時とかっていうのは、
そうなっているので、じゃあちょっとここをテンポ遅くしてあげようかみたいな。
なるほど、なるほど、そういうことですよね。
そういうのってやっぱり音楽家という方々はみんな持っているんだろうなと思いながら、
持っています、持っています。
分かりづらい世界というか、分かんない世界。
だから言ったら言葉じゃないことで対話しているみたいな言語外で、非言語コミュニケーションというかそういう行為というのが日々行われているんだ。
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行われています。
たぶん同じ年代じゃないにしても音楽家同士ですけど、みなさんがたぶん分かりやすいので言えば、
大人の方が自分の子供、ましてやまだ乳児、赤ちゃんの状態ですよね。
の様子を観察するのと同じだと思います。
赤の他人から見ても分からないけど、お母さんお父さんだったら、
お腹空いてきたんだな、この子って漠然と分かっているじゃないですか。
そろそろ眠たいんだな、この子とか。
その漠然とが、うちらはステージ上にたぶんそうなんじゃないかがいっぱい空間にあふれているだけです。
なるほど、なるほど。
時にそれが、そういうことをやりとりしながらすごくいいものになっていったりすることもあるんですよね。
あります、あります。
自分でも、なんだこれ、みたいな。
それって意図しては起こせないと言いますか、みんなのグルーヴが。
そうですね。
ドキドキありますか?
あります。狙っててもできないんですよね。
狙ってない時になぜか急に生まれちゃった奇跡みたいなのもありますね。
そういうのを体感したりとか、お客さんとしてもそういう時感じることはあるんですけど、
すごい現場に立ち会ったとか、その瞬間。
やってる方もそうでしょうし、見てる方も夢中になるし。
終わると、なんだったんだあれは、みたいな。
っていうのを感じることがあるんですけど、そういうのってある?
あります、あります。
そんなに頻繁には起きないんですけど、でも確実にあります。
ありますよね。あれ何なんでしょうね。
あれ増えてる時も、今すごいことが起きてるって感じる時もあれば全く感じない時もあって、
もう頭の中が無になってる時とかもあるし、逆にすごくテンポの速い曲を演奏してるのに、
すごくスローに全てが見えてる時もあるんですね。
すごい集中してるし、集中してすごくテクニカルなことやってるのに、
あ、あの人鞄からティッシュ出したとか、見えてたりとか。
多分すごい鋭くなってるんですよね、感性が。
だから、どこで何が行われてるのかも、なんとなく感じることができるのに、
演奏もすごく集中してる。変な状態。
ありますよね、鳴ります。鳴る。
でも今おっしゃったのが、すごくオーって鳴りますし、
すごく俯瞰的な視点もあるし、自分もあるし、
そうです、そうです。
メタな状態もあれば、会場全体を包み込むような自分。
全能感って言ったらちょっと言い過ぎかもしれないですけど、
なんかそういう感じ?
そうですね。
いきなり音ずれて。
だから、悠体離脱じゃないですけど、
集中してる自分とそれを客観的に見えてる自分とのバランスがいい時って、
そういうことが起きるのかなと思ったりもしますね。
面白い。そっか、でもそれすごい面白いですね。
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僕以前、舞台俳優やってたんですよ。
なので、そういう感じっていうのはわかるという。
若干わかりますね。
見えてないのに何が行われているかわかる瞬間。
背後で何があるとか、
まさにお客さんがどこに視線を送っているとかっていう感じとか。
わかりますよね。
わかります、わかります。
全員が自分に集中している瞬間もわかるし。
そうそう、視線の行き場とか。
だったらさっきのあれじゃないですか、音がない時間のセリフとセリフの合間じゃないけど。
そうなんです。
っていうのがわかるようになってきたっていうのも、
なるほどなっていうのとかもあるんですよね。
そうですよね。
そういうものが僕個人としては面白いなって思ったりするので、
そういうのがまさに、例えば生の現場で起こったりすると、
ワクワクするし、好きだなって思ったりするっていうことが。
あれはもう楽しいですね。
だから正直、音がない時間とか大好きですね。
なるほど。演奏会という中での無音の時間みたいな。
無音の時間。
お客さんもそこに集中してシューッと鳴って、
演奏会も集中してスッと何かそこの無音空間みたいな。
なるほど。
今から始めますねって言って前にこう入ってすぐ始めても全然いいんですけど、
もうこうすれば絶対いるから全員集中するっていうのがわかるので、
それを待つのも楽しいし、
曲の中でフッて音が消える瞬間に空気がシーンって静まり返る瞬間も楽しいし、
はいはいはい、ありますね。
もうみんなが次を待ってる、次音が出るのを待ってる、見てるっていうところで、
自分が出したいタイミングの、出したい音量の、出したい音色が出せる時だったりとか、
はいはいはい。
もうたまらない瞬間ですよね。
いやー、それはすごいな、そうですよね。
そこに自分がこの音っていうものをフッと何か置くのか出すのかわかんないですけど、
出た時のおお、何か高揚感。
それで自己満なのかなって思う時も多々あるんですけど、
だけどやっぱりそういう時ってお客さんも気づいてるんですよね。
後で感想とか聞いたりすると、あの瞬間息ができなかったとか、
なるほど。
呼吸の音を出すのがもう自分で怖いっていう。
はいはいはい、そっかそっか。
うわー、それいいですね。
いいですね、ああいう時間は。
なるほどな、そっか、面白い。そうなんですよね。
で、このお話聞く人では、お仕事の話と好きなことを聞くんですよ。
はい。
じゃあ、好きなこと何ですかっていう質問だったとした場合は、何て?
好きなことがすごくわからないんですよ、私。
全くわからなくて、よく趣味何ですかって。
全くわからないんですよね。
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それが自分で不思議な感じです。
例えば、サックスが好きっていうことにはならないんですか?
ならないです。
あ、ならないんだ。サックスは好きじゃないんだ。
サックスは好きじゃないです。
ただ、嫌いじゃないですよ、もちろん。
嫌いじゃないですけど、好きかって言ったら、好きなんだと思うんですけどね。
ただ、そんなに何が何でもっていう。
ただ、わからないですよね。子供の頃からずっとそばにあるので。
これがもしなくなった時に、もしかしたらすごくショックを受けるのかもしれないですけど。
そっかそっかそっか。
現段階では、何が何でも一番好きなものっていう感覚ではないですね。
今お話いただいている中で、例えば東海大学に進まれて、
音楽じゃなくて数学って言った時に、やっぱり音楽に行くっていうのは、
ちょっと失ったことによって。
そうかもしれないですね。
そうですよね。やっぱりこっちっていう。
やっぱり欠落っていうことって、一つ何か築きに繋がってくることだと思うので、
もしかしたらそこでやっぱり選択したっていうのは、
好きとはちょっと違う話かもしれないですけど、
自分にとってはこっちだってさせたものだと思いますし。
サックスっていうのは好きじゃないけど、
やっぱり北島さんの人生みたいなものにおいては、
言ったらもう長年一緒にいるパートナーみたいなものだから、
確かに好きっていう言葉で表しちゃうのも表現としてはぴったりこない。
そうですね。サックスについては、ある程度飢えてる状態作っておかないと、
たぶん辞めたくなっちゃうみたいな感覚は自分でもってて。
東海大中退したのもそうですけど、音題の3年生から4年生に上がる、
4月直前の2ヶ月間、私全く吹かなかったんですね。
それは意図的に?
意図的に。ちょっと自分が腐ってた時期でもあったんですけど、
もうケースに触れることもしたくなくて、ケースに埃がかぶった感じで。
そんな数ヶ月間があって、もちろん下手になるわけなんですけど、
4月から用意どんで気持ち入れ直そうっていうのは決めてたんですけど、
そうしたら今度逆に練習できる喜びの方が増えちゃって、
ラスト1年間が受験生の時並みな異様な練習の仕方をしてたんです。
あと卒業してからの1年間と、お金貯めつつもすごい練習して、
多分その2年間が人生上で一番練習してた2年間なんですけど。
そうなんですね。
今も結局経営の方をやらなきゃいけないっていうところがあるから、
練習できる時間と、しなければならない。
本番が迫ってくるので、しなければならないっていうのもあるんですけど、
練習できる時間をすごく貴重な時間として自分の中で捉えるようになってて、
あとは基礎練習をやったりするところが、
自分の中で頭を無にできる時間っていうような捉え方にもなっているので、
18:02
そのおかげもあって、サックスっていう楽器が嫌にならず飽きずに進んでいる。
弾きたいだけでは十分な時間を与えられていないので。
そっかそっか。ちょっと飢えてる状態ぐらいがちょうどいいみたいな。
多分そうなんじゃないかなって、
ここ数年の自分と過去を振り返って、そうなのかなって思うように。
ちょうどいい距離感みたいなことかもしれないですよね。
それも面白いですね。不思議ですね。
不思議なことに、そうなのかなって思ってます。
あえて触らない期間があったからこそ、やらない期間があるから、
またそこでグッと入っていくみたいなのって大事ですよね。
そうですね。練り張りがたぶんそこで自分の中に生まれて。
例えば自分の知り合いのサックス奏者なんかも、
毎日毎晩10時まで絶対練習するっていう人がいるんですけど、
やっぱりそれだけ練習してるだけあってすごく上手いし、
やっぱり素晴らしい活動されてるし、
けどたぶん私はそういうタイプではないんだろうなっていう感じですね。
そっかそっか。それも人それぞれで自分のスタイルが
確立されていくみたいなところをずっと吹きたい人もいるし、
適度な距離もあるし。
楽器を演奏する方って結構そういうのって人それぞれであるのかもしれないですよね。
私なんかプロのサックス奏者っていうカテゴリーにおいては、
すごく練習しない方になってると思います。
他にやることをやっちゃってるみたいな。
音楽家がどのようにして音を通じて対話をするのか。
そして音がない静寂の時間の重要性。
サックスという楽器と向き合うに際し、
あえて飢えている状態を作るということ。
北島さんならではの視点からのお話が続きます。
いろいろやってるから見えることもあるじゃないですか。
ありますあります。
ありますよね。
音楽家ってバカだなってすごくいつも思ってるんですけど、
それはもうすごくひどい言い方をしてるのも分かってるんですけど、
社会不適合者の集団だと思ってるんですね、私は。
はいはいはい。
私もいい例ですけど、私は実家が自営業なので、
音大出た時に母親に、
あんた開業届け出した?青色進国会入るのよ。
確定志望化しなきゃいけないんだからねって教えてもらえたんです。
そっかそっかそっか。
だけどご両親が、
詰め人だったらないですよね。
ないです。
というところがまず根本的に、
音楽大学って個人事業主廃出しようとしている学校なのが、
それを教えないんですよ。
おかしいじゃないですか。
それすごい大事なことですよね。
そうなんです。
それを教えた方がいいですよね。
納税って何?消費税払ってるだけじゃいけないの?みたいな。
それを普通に事業としてやった方がいいですよね。
そうなんですよ。
今の問題どうかわからないけれども、
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昔よりから多少進んでるかもしれないけど、
そういうことを教えなきゃいけないじゃないですか。
教えたからといって、はい終わり。
というわけにもいかないと思うんですよね、本来だったら。
そっか。
演奏家として生き残れる確率の方が少ないっていうのを、
大学の教授たちは全員経験済みだから、
知ってるはずなんですよね。
そうですよね。
それ以外がほとんどやめる可能性があるって分かってるくせに、
それをどう受け止めるかを。
ああ、それ。
仕組みができていないから、
じゃあどこのご家庭でも、
子供が清掃学部入るっていう時に、
楽器高いからやめてよっていう気持ちと同時に、
もし万が一この子がプロになりたいって言ったらどうしようって、
不安材料しかない職業なんですよ。
そっかそっかそっか。
そこを例えば北島さんが開拓していけるんじゃないですか。
ってことを今考えてるそうですよね。
そうそう。すごくやれそうって。
例えば大学という場所で言ったら、
そういう風な現状があるわけで、
みんな分かってるわけだから、
例えば納税とか、
金融的な生きていくための事業絶対必要ですよねっていうのを、
提案していくとか切り開くとかもできるでしょうし、
やられてるから、
演奏家もやって経営者もやってるから見える部分ってすごくあるから、
それって北島さんだからできることみたいな。
これからの時代とかって言い方あれですけど、
そういうのって色々やってる方だから分かることを、
声を大にしてなんか、
やったほうがいい。
悪しき慣習をちょっと覆せるところだと思うので。
今考えてるのそこの部分なんですよね。
そっか。
あともうちょっと自分でちゃんと勉強と経験積み重ねていけば、
せいせい堂々と大学で授業を持てるぐらいのことになれるので、
そこまでまず自分をスキルアップさせていきたいと。
私、BNIも入ってますけど倫理法人会とか、
色んなところに入ってて、
そんなことここまですごいたくさん入ってる演奏家ってまずいないんですね。
まずいないって言った部分で、
私が私自身を実験台だと思ってるんですよ。
こんなことやってる演奏家はまだ日本ではほとんどいないので、
しかもそれを全部とりあえずお付き合いで片手間で入ってるんじゃなくて、
どこの組織もちゃんと役付けるぐらいは真剣に打ち込んでるので、
そこまでやった結果何が生まれるのか、
そこまでやった結果音楽家がどういう風になっていくのかっていう先駆者はいないんですよ。
そうか。
さっき言ったように80代ぐらいのどこまで現役ないんだろうねっていうところもまだ未開拓の部分もありますし、
例えば指揮者の小沢誠司さんとか博士太郎さんというのは、いわゆる氷山の一角で、
そこはもう先駆者いるわけで、あと盲目のピアニストの方だったりとか、
もう世界的にも有名なプレイヤーさん、氷山の一角はいるから、
24:01
そこの先駆者はいるんですよ。
2流3流がどうやって、私音楽家ですって言った時に、
じゃあアルバイトでもやってるの?って思われずに住む一人の一社会人として見てもらえるか、
これからの実験にかかってると思ってるんですよ。
そうですね。
そうですよね。より音楽をされてる方が、
ちゃんとって言い方あれですけど不適合な、
じゃなくて普通に演奏もできるし、生活もできるような仕組みなのか何なのかっていうのを構築していくとかって大事なことだと思いますし、
あとはだから演奏とかが身近にある状態で、
例えばヨーロッパとかってそういうのって気づかれてるじゃないですか。
週末、夜になったらカルテッドとか街に行ってみたいなそういう風にあるじゃないですか。
そういうのになったらもっともっと楽しいし、音楽身近になりたいって人がまた生まれてってとか、
確かにそうですね。
そうなんですよね。
私も今、商工会議所入ったりとかいろんなことやってて、
接する人、すごく数自体は増えてますけど、
やっぱり音楽やってるってだけで珍しい職業っていうのは絶対数が少ないから仕方がないんですけど、
でも絶対数少なくて言っても音楽家は腐るほどいるんですよ。
毎年すごい人数多いんだけど、
そういう場に行ってる音楽家がいないだけなんですよね。
だから珍しくなれるっていうわけなんですよ。
そこが繋がってない感じですね。
繋がってないんですよね。
そこに道を切り開いていくっていう。
藤岡さんとか高橋さんちゃんとかはすごく身近に音楽家がいる状態で、
一緒の団体入ってるとかいろいろやってるので、
何か一つの催しを一緒に頑張るってこともやってるから、
私個人を見てくれてると思うんですよ。
そういう人が大和市でどんどんどんどん増えて、
一緒に何かやろうっていうことは増えてるんですけど、
そうじゃない演奏家たちの方が大量に溢れてる状態なんで、
それをいかに前に出させるか。
私は前に出たいから地域関係なく、
いろんな経営者の方と出会いたいから、
そうやって出会って自分で勉強していってますけど、
やっぱりそれってめんどくさいと思う演奏家もたくさんいるわけで。
で、ぬるま湯がいいんですよね。
演奏家って演奏家同士のほうが話し合うし。
だからプロの演奏家の氷山の一角ではなくて、
私のような演奏家たちのリサイタルに行くと、
客席ってほぼ同窓会状態なんですよ。
同窓会だったりとか、楽器店の営業さんだったりとか、
その人の生徒さんたちの内輪なんですよね。
世界としてそこで完結しちゃいがちなかな。
なぜ私がそこのコンサートに行ったかって言ったら、
この人がこの前私のコンサートに来てくれたから。
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お互いチケット買い合ってるような、
そういう状態のリサイタルが、やっぱり日本の演奏家ってすごく多い。
それだと世界ってどんどん狭まっていく一方だから、
それをどう広げていって、外と接する機会を増やすか。
私のコンサートなんか逆に同業者誰も来ないんです、絶対に。
地域の人。生徒と生徒の友達もそうですけど、地域の人。
一緒に所属してるところのメンバーだったりとか。
ほぼ同業は呼ばないですよ。
呼ばなくてもなんとかなってるのが実験台としてあるから、
だからもっと外に目を向けた方がいいし、
めんどくさいけど多業種と地域と付き合った方がいいし。
確かに確かに。
いない池にちゃんと行かないと、
新しいところに行かないと、ずっといってぬるまいな状態だと、
そこで以上にならないし。
そこはちゃんと考えて、明日やりたいこととしてはあるってことですね。
あるんです、あるんです。
ここで演奏してる子たちも地元がここじゃないので、
自分の地元で同じことをやればいいじゃんって思うんですよね。
まず友達も誰もいないけど、商工会議所に入ってみればいいじゃん。
相談してみればいいじゃん。
地域のイベント。
最初はボランティアでもいいから関わらせてもらえれば、
演奏をやってるってことで広がってるかもしれないし、
実例はあるので、やるかやらないか踏ん張れるかどうか。
確かに。
そこまで見えてるってことはできるってことですからね。
できるはずなんです。
一人で心細いんだったらサポートにあげるじゃないですか。
そしたらここはチームでサポートにあげるっていうのも得点はあるし。
そうやってみんながそれぞれの生まれ育った地域で、
自分が安心して演奏活動ができるフィールドを作ることができれば、
音楽家っていう職業がやっててよかったなって思える職業に変わってくると思うし。
確かに。ほんとそうですね。
っていうのをやっていきたくて。
なるほど。
じゃあそのために今も一つずつやってるってことですよね。
そうですね。まずは自分が実験台になって、
自分が先駆者になれるんだったらなりたいし、
こういうことやったらこういう失敗があった。こういうことやったらこういう成功例があった。
たくさんの失敗例と成功例を作って。
だけど私にとっては失敗でも味方によっては成功だと思う人もいるので。
とにかくいろんなことをやっていろんな例を作っておけば、
見る人は楽しんでくれると思うので。
それで二流三流だなってみんなそれぞれ自覚するんですよね。
上には親がいるのも知ってるし、下にも見れば下もいっぱいいますし、
自分がどこら辺にいるのかって、見たくないけど見ようと思えば絶対みんなわかってるので、
それを見たときに自分だったら何ができるのかっていう。
30:01
なるほど。
そこで迷わないでいられるような、実験台になっていられたら一番いいのかなと思って。
その業界にいる意味って何なんだろうと思うとそのぐらいしかないんじゃないかなって私は思うんです。
そっかそっか。
音楽家が職業として生計を立てる現状について、
北島さんは音楽家が生き抜くための方法を伝えていきたいと語ります。
私自身が実験台として自らの道を切り開いていくその言葉には非常に力強さを感じました。
北島さんありがとうございました。
それではまた次回、ユイナアさんの聞く人ラジオでお会いしましょう。
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