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みなさん、おはこんばんちは、ABのBです。 全国的に梅雨に入り、どん天の天気が続く今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
ぶたさん文庫リレー朗読の振り返り
前月は、ぶたさん文庫プレゼンツ キコアベ2周年企画
リレー朗読 太宰治作ヴィヨンの妻を聴いてくださり、ありがとうございました。 これどうなんだろう?面白いかな?と思いながら始めた企画でしたが、
やってみたら、僕自身はもちろん、みなさんにも楽しんでもらえたようで、 よかったよかった。安心した。と、ほっとした
先月のリレー朗読でした。 それで、やりっぱなしは良くない。
僕は楽しかったけど、他のメンバーはどうだったんだろう? これからのぶたさん文庫、聴いてはこれからのキコアベにとっても、ここは総括しないといけないと思い立ちまして、
今月はいつもの朗読でなく、振り返りのコーナーにしようと考えたわけです。 さてその振り返りですが、他のメンバー3人にあらかじめ3つの質問を送りまして、それに答えてもらっています。
その答えを聞きながら、私Bのコメントも挟んで総括していこうと思っていますので、 よろしかったらチャンネルはそのままで。
それでは早速メンバーに質問してみましょう。 最初の質問は、
どうしてあんな風に読んだんですか?と聞いてみました。 一番楽しかったのはですね、
やっぱり人が変わればこうも読み方が違うんだと思ったところなんですね。 それでまずこんな質問をメンバーにしてみたくなったわけです。
リレーの順番通り、Jさん、Aさん、そしてCさんの順で答えてもらいました。 それではJさん、
どうしてあんな風に読んだんですか?
これはですね、おじさんの長台詞が途中からずっとあるんでね、もうあれで読むしかなかったですね。
リズムがすごい難しくてですね、そのためにですね、ああいう感じになっております。 私の朗読の限界でございました。
朗読の限界なんて、またご謙遜を。
では次、Aさん、どうしてあんな風に読んだんですか? そうですね、
あの、役者としてというよりかは、 きちんと朗読に真っ向勝負を挑んでみようっていうふうに思ったので、
あんな風に読みました。
きちんと真っ向勝負。 案外真面目なAさんの人柄が出てますね。
ではCさん、どうしてあんな風に読んだんですか?
あれはですね、何でしょうね、考えすぎて、読み込みすぎて読むとおかしなことになると思ったんで、
割とねフレッシュな気持ちを持った状態で挑んだら、あんな感じになりましたっていう感じです。 特に意図したわけではないですね。
はい、Cさんありがとうございました。なるほど、 フレッシュな状態で読みたい。
ある意味、出たとこ勝負で読んでみた、といった感じなんですかね。 出たとこ勝負で読むっていうのは案外大事だと思います。
舞台と同じで、その時出てきたものが一番良かったりするということも、朗読には大日であると、
ぶたさん文庫をやっていてBは思っています。 それで僕自身なんですけれども、
僕はこのBを読むにあたって、あまり悲しみすぎない、
つらすぎない、どこか常人離れしている、そんな女の人を感じ取ってもらえたらいいなと思いながら読みました。
では次に2つ目の質問に行ってみましょう。 2つ目は、登場人物で具体的にイメージした人はいますか、いないですか、という質問を投げかけてみました。
Bはですね、吉田日出子さんという女優さんをイメージしたつもりです。
昔所属していた劇団の看板女優さんで、とってもいい役者さんでした。 皆さんご存知でしょうか。今は現役を知り添えているみたいな感じになってますけれども、
僕はその吉田日出子さんをイメージして、あのヴィヨンの妻やってみました。
ではJさん、Jさんはイメージした人いる?
これはありますね。太宰の奥さんの方なんですけども、これ私の中で小雪さんでしたね。
節々に小雪感を出していると思うんですけどもね。あの皆さんもね、感じ取ってもらえたかなと思うんですけどね、小雪でございました。
あとね、あの居酒屋のおじさんなんですけどもね、下読みの段階ではこれビートたけしでやろうと思ってたんですけどもね、できなかったですね。
あのね、奥さんね、あれ、あの時以来ね、1円たりともね、お金もらってないんだよバカ野郎!って言ってやれなかったんですけどもね、そもそもが似てないということで、却下となりました。
ほう、小雪。そしてご主人はビートたけしですか。
僕はですね、ご主人は国村隼さん。国村隼さんをイメージしてやりましたね。
でも小雪さんが店に出たらそれはモテますよね。
あとビートたけしやってもらいたかったですね。 僕もいつかやろうかな、ビートたけし。
なんだこの野郎! 僕はあんまり似てないですけどね。
はい、ではAさん。Aさんはいますか?
具体的にイメージした人っていうのはいなくてですね、読み手としてのAというのは意識していましたけれども、
しいて言うならば、最初と最後の笑いのところですね。
あそこは奥さんのつもりになってやってみたというところでしょうか。
Aさんはいないんですね。
確かにでもAさんの読み方は他の3人とはちょっと違ってたと思いますね。
何かこう、ある目的があってやってる。
それはみんな同じだと思うんですけれども、
自分というのを意識してすごくやってたような印象があります。
あとですね、Aさんのところには確かBGM一つもかけてないんですよね。
あそこはかけるBGMがないというか、かけられないといったところなので、
読み手にとっては一番その人の力量が問われるというか、
その人頼りというところが多い箇所だったと思うんです。
それでどんなふうにしようかと思って悩んだんですけれども、
今のインタビューで答えてくれてた笑い声、あれは彼女のアイデアなんですけれども、
いやー助かりました。それにやっぱりAさんだなと思いましたね。
あのアイディアはとっても秀逸だったと思います。ブラボーでした。
ではCさん。Cさんはいますか?
これね、具体的にイメージした人はいませんでした。
何かこういう感じ、こういう体型、こんな髪型とかいうのはありましたけど、誰?っていうのはなかったです。はい。
おやま。Cさんもいなかったんですね。
Cさんは一番、Cさんって感じでしたかね。聞いてて。
AさんもAさん自身を意識しているというのは感じたんですけれども、
それはまたなんかAさんのある目的があって、そこに向かってという感じだったんだけれども、
Cさんの場合は本当に自分自身でやろうと思ったかどうかはわかんないですけど、聞いてて、
Cさんっぽいな、Cさんが服着てヴィヨンの妻やってるっていうイメージが頭の中に浮かびながら聞いてましたね。
あと、Cさんがやったあの、奥さんを手に入れちゃう酔っ払いの男。
あれの読んでる声が、僕はとっても好きで、
あの、録音してる時、傍らで聞いてたんですけれど、声を殺してゲラゲラ笑いながら、
あの、「奥さんーすいませんー!」っていう、あの酔っ払いの男の声を聞いてました。はい。
それでは最後に質問になりました。3つ目。
気に入っているセリフ
この読み方、気に入っている?とか、逆にこれ好きくない?というのがあれば、それはどれですか?
Jさん、そういったものはありましたでしょうか?
これはですね、一番最後のセリフです。
あきれるじゃありませんか?というとこですね。
長い長い長ゼリー、まるでね、マラソンのようなセリフだったんですけどもね、
やっと最後ね、ゴールが見えてですね、
いや、やっとゴールだ!よし!あきれるじゃあーりませんか!?
チャーリー浜で行こうと思ったんですけど、怒られちゃうんでね、普通にやってみたんですけどね、
やっぱりね、最後、すがすがしい気持ちになったのという思いであります。以上です。
ああ、チャーリー浜ね。
読みたかっただろうね。でも、怒っただろうね。
そう読まなくて、正解ですよ。ちゃんと読んでくれて感謝してます。
ではAさん、Aさんにはありましたでしょうか?
うーん、気に入っているところとか、あんまりないですかね。
逆にちょっと途中で一度、2回ぐらいかな?
なまってしまったところというか、ちょっとイントネーション違ってたところがあったんで、そこは反省ですね。
いやー、Aさん、ストイックですね。今回のヴィヨンの妻、ストイックに臨んでいただいたようです。
柄にもなく、と言っちゃいけないですけどね。
これまた、Aさんの隠された一面が出た、今回の朗読だったのではないでしょうか。
なまってましたっけ? 全然気づかなかったですね。
ちょっと、美に入り妻に入り、聞き直してみようかな。
でも、なんかAさんの朗読、誠実さがすごく出てたような気がします。
はい、ではCさん。
Cさんは気に入ったところ、気に入らなかったことありますか?
これね、根本的なことですよ。
Cは自分の声が好きくない。
ねえ、本当になんでこんな声なのかな?
もうちょっと可愛らしい声とか、逆にハスキーとか、そういうふうに言われたかった。
以上です。
これは朗読する人というか、
自分の声を録音したりする人、みんなにあるあるじゃないですかね。
自分の声が好きじゃないっていうのは。
かくゆうBも、私もですね、本当に嫌いです。
今でこそやっと好きには慣れてないけれども、やっとまあいいかと思えるようになったぐらいですから、
最初から自分の声が好きっていう人はこの世にいないんじゃないかな。
いたら逆にちょっと気持ち悪いような気もします。
あとハスキー、うーん、ハスキーだったらこのヴィヨンの妻もっとニュアンス変わってもっと悲惨なものになったような気がするので、
ハスキーじゃなくて今回は良かったと思いますよ。
あと、なんかインタビューの最初に笛みたいな音が鳴ってませんでしたか?
でその後、多分娘さんの声がチラチラッと聞こえてましたけど、近くにいたんでしょうかね。
じゃあぜひ今度、親ばかヤロウ!で娘さんを笛吹いてください。楽しみに待ってます。
はい。
続いてのリレー朗読企画に期待
露読に関係ないことですけど。
以上3つの質問をお三方にしてみました。
最後の質問、Bはですね、実は好きなところあります。
ヴィヨンの妻が子供を連れて店に行く途中、井の頭公園に行ったところですね。
このお池にコイトトやキントトがたくさんたくさんいたのだけれど、いなくなっちゃったわね。つまんないね。
といったあのセリフ。
あのセリフは、僕の担当の中では、僕は一番力を入れました。
風景が一番聞いている人に伝わりそうなセリフだったので、これは頑張って言いたいなぁと思いながら言ったし、今でもちょっと気に入っています。
あと逆に気に入らなかったところ。これを言えばですね、終わってしまえばもう全部気に入らないという気持ちになっちゃいますね。
これはヴィヨンに限らず、今までずっとそうでした。だからなんなら撮り直したいなぁという気持ちが出てくるんですけれど、
まあもうそれはできないことなので、この思いは次の朗読に生かすというふうに考えながらやってきていました。
はい、やってきています。これからもそうしていくことになると思います。
以上3つの質問にキコアベメンバー答えてみました。そして振り返ってみました。
いつかはまたリレー朗読やってみたいですね。
なんかこの間、Jさんのラジオでドストエフスキーですか?でもやってみますか?みたいなこと言いましたけど、
ロシアに一番遠遠いキコアベメンバーがドストエフスキーなんか読んだらもうそっと押しちゃうと思うので、
ドストエフスキーじゃないものを次は読むんじゃないかなと思っています。
ぜひ皆さんご期待ください。
はい、というわけで今回はキコアベ2周年記念企画
リレー朗読ヴィヨンの妻、これを振り返ってみました。
次回はまた何かの作品を皆さんにお届けしたいと思っていますので、ぜひこれからも楽しみに待っていてください。
それではみなさん、ごきげんよう。
ばいちゃ。