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みなさん、こんばんは。
キコアベのかけら、キコかけ。
金曜日は、先週のポックンです。
唐突ですが、音楽が頭の中をぐるぐる回るときって、みなさんにはありますか?
たぶん、あると思います。
例えば、ドンキホーテに行くと、買い物を済ませた後、
あの音楽がしばらくずっと鳴ってしまって、ついには口ずさんでしまうこと。
ドンキの音楽は、中毒性が高いですよね。
ポックンもあります。
ドンキに行ったやつその日は、その後、2、3時間は鳴りっぱなしになります。
でも、今日、みなさんに尋ねているのは、このドンキ現象でなく、
1人の時に自分の好きな音楽が、何の前触れもなく、頭の中で鳴り出すってことなんです。
どうですか?
10代の頃、ポックンはデビット・ボーイに入れ込んでしまいました。
特に好きなレコードが、ジギー・スター・ダストというアルバムで、
このアルバムに出会わなければ、芝居の世界に入ることはなかったと言えるくらい、このレコードに。
そして、デビット・ボーイというアーティストに惚れてしまいました。
そのせいか、気分が優れない時とか、なんか孤独を感じたりすると、
このレコードのある曲が、頭の中で鳴るようになりました。
多分、慰めを求めたんだと思います。
夜の帰り道に鳴り出して、しばらく頭の中の音楽を聴きながら歩き、
リピートし始めると、人気がないのを見計らって、今度は口ずさみながら家路に着く。
こんなことが皆さんにはありませんか?という問いかけなんです。
20代までのポックンには、こういったことが頻繁にありました。
30代でもありました。
でも、その回数はだんだん減ってゆき、今はほとんどありません。
20代の時のような唐突に鳴り出すということは、でも最近あったんです。
しかも知ってはいるけれど、デビッド・ボーイほど入れ込んだわけでもないアーティストの曲。
その曲が2週間くらい前から鳴り出したんです。
最初は1日に2回くらいだったんですが、日を追うごとに多くなり、
ついには1人の時は頭から離れなくなったので、なんでだろうと思いながら、
YouTubeでフルで聴き始めました。
その曲は、ボブ・ディランの、
A Hard Rain's A Gonna Fall
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放題が激しい雨が降るという曲です。
ちょっと歌詞の頭を読みますね。
どこに行ってたの、青い目の息子。
どこに行ってたの、かわいい息子。
つまずいてたよ、十二の霧の深い山に。
歩いたり、はったよ、六本の曲がったハイウェイを。
入ってきたよ、七つの悲しい森の中へ。
出かけたよ、一ダースほどの死んだ海の前へ。
一万マイル奥へ入ったよ、墓地の入り口から。
そして今、激しい、激しい、激しい、激しい、激しい雨が、
ロートしてるよ。
こんな風にいろんな問いかけに息子が答えるという歌になってるんです。
あんまり楽しい歌じゃないですね。
でも、曲調和三拍子の単純なコードで歌われるこの歌は、
今ポックンの頭の中にずっといて、
ボブ・ディランの声と彼が弾くアコースティックギターの音は、
ポックンを慰めてくれてるのです。
音楽や歌ってすごいですね。
言葉に表せない怪我や傷を治してくれる力を秘めてるということを
改めて感じさせてくれてるこの一週間です。
このYouTubeは、ボブ・ディラン・激しい雨・歌詞と検索してみることができました。
そして、数年前にノーベル文学賞を受賞した際、
受賞式を欠席したボブ・ディランの代わりに、
女性ボーカリストのパティ・スミスがこの歌を歌っている動画も見つけました。
ボブ・ディラン本人の歌は壊れてる息子が語っているように聞こえましたが、
パティ・スミスの方は息子を前にして語る母親のように聞こえて、
これはこれでとてもとても感動しました。
どちらのURLも添付しておきますので、
よかったら皆さんも聞いてみてはいかがでしょうか。
それでは今週の先週のポックンはここまでです。
皆さんの週末が良いものになることを願っています。
おやすみなさい。
