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2023-12-02 13:23

#26 VRと制作者としてのアイデンティティの危機

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最近VRにまたハマっています。そこで感じたことについてお話ししました。

サマリー

最近、栗林健太郎さんはVRばっかりやっています。彼はメタクエスト3とレトナイトにハマっています。しかし、彼はVRの世界での表現の広がりやアイデンティティの危機についても感じているようです。

VRの世界にハマる
こんにちは、栗林健太郎です。最近はVRばっかりやっています。
いつ頃ですかね?
2週間弱くらい前に、メタクエスト3というヘッドマウントディスプレイを買いまして、
それから夜中にほぼ毎日、VRの世界にいるという感じです。
VR自体は、2年くらい前にしばらく余っていたことがあって、
その時は、NEOS VRというソーシャルVRプラットフォームに入り浸っていたんですけど、
そのNEOS VRというのがいろいろあって、最近、レトナイトという新しいプラットフォームとして
生まれ変わったというか、オークされたというか、そういうものとしてリリースされ直したんですね。
メタクエスト3もちょうど出たし、またやってみるかと思って、買ってやり始めている感じです。
何をやっているかというと、そもそもレトナイトとか、どういうものなのかというと、
いわゆるバーチャルSNS、SNSみたいなやつですよ。
よくテレビとかネットとかそういうところでも動画とか出てくるので、
VRでいろんなかわいい格好をしたアバターたちがワイワイしているみたいな、ああいうやつです。
そこに入り浸って、何かいろいろやっていたりします。
そういう系のプラットフォームで一番有名なのはVRChatというやつがあるんですけど、
それはずっとやったことがなかったんですよね。それで人気もあるし、ちょっとやってみようと思ってVRChatも始めました。
レトナイトはレトナイトで好きなんですけど、その好きなところというのは、
僕自身はウェブのエンジニアなんで、ウェブ的なことをやりたいわけですよ。
ウェブ的なことというのは何かというと、いろんなAPIと通信して、その通信結果に基づいて何かを出したり、
世界の中での何かを外の世界に送ってあげたりとか、そういうことをしたいんですが、
レトナイトというのはそういうのがすごく自由にできるプラットフォームなんですね。
ワールドという言葉をさっき言いましたけど、VRの世界をワールドという単位で数えるんですけど、
そのワールドの中にあるもの、いろんな道具とかものとかありますけど、
ああいうのをレトナイトというのはその場で作れちゃうんですよね。
僕自身はもともとそこから入ったんで、それが当たり前だと思ってたんですけど、別にそういうわけではなくて、
例えばVRチャットとかだとそういうことができるわけではなくて、
基本的にはパソコンのUnityというソフトを使って、そこで何かものを作って、
それをアップロードしてワールドを作るみたいな、基本的にはそういう流れみたいです。
それはそれで、面白いところはいっぱいありそうだなと思って、
最近はUnityについてもちょっとずつ触りつつある。
でもすごい難しくて全然わかんないです。
ちょっと一冊本買ってバーッとなぞるみたいなことをやらないとなと思ってるんですけど、
どうしてもそっちに時間を割くというよりは、VRの世界であれこれやることにかまけてしまっていて、
VRの世界とウェブの世界の違い
そういう基本的な全体像をつかむみたいなのをおろそかにしてしまっている感じではあります。
あとは3Dモデルを作るBlenderというソフトもよく使われるみたいなんですけど、
そういうのもちょっと勉強してみたいなと思ったりしている昨今です。
今日はVRChatで、外部と通信するみたいなのが面白いんだみたいな話をしたんですけど、
VRChatでもそういうのがいろんな方法でできるんですよね。
その中でOSCというプロトコルがあって、そのプロトコル経由で外の世界とVRの世界をつなげるんですけど、
それを実現するライブラリーみたいなものを書いてました。
そのライブラリー自体はいろんな言語であるんですけど、
僕がよく使っているElixirという言語だと、OSCというプロトコルのライブラリーはあるんですが、
VRChatのOSCだとそのままでは全て満たしているというわけではなかったので、
足りないところを書き足したりして、
ElixirのVRCのためのライブラリーみたいな感じのものを出して、
ちょっとした例を作って記事を書いたりしていました。
そんな感じで、ソーシャルバーチャルプラットフォーム、わかんないですけど、
そういうソーシャルな要素というのがVRChatとかレゾンナイトとかのポイントみたいなところだと思うんですけど、
あんまりソーシャルなことはしていなくて、
だいたい自分の部屋みたいなところにいて、そういう作り物をしている毎日で、
レゾンナイトでもVRChatでもそういう同じようなことをしていて、
ソーシャルな意味があんまりないという感じではあります。
そんな感じで、プログラムを書いて通信するとかテキストやり取りするとか、
そういうウェブ的なことっていうのは普通に自分は好きだし、ある程度できることはあると思うんですけど、
VRの世界にいると、結構アイデンティティの危機みたいな、大げさに言うとそういう感じになるんですよね。
それはどういうことかというと、ウェブの世界とかで遊んでいる分には、
自分はウェブのエンジニアリングをずっとやってきているので、
何か作ろうと思えば、やればできるよなという範囲が結構広いわけですよね。
もちろん難しくてできないこともいっぱいあるんですけど、
ただその仕組みが全然わからないとか、やってもできそうにないなみたいなことはあんまりないわけです。
それは長くやっているので、それはそうだろうという感じなんですけど、
ただVRの世界っていうのは、本当に視覚変調なんで、視覚っていうのは目に見えるものですよね。
もちろん音とかも聞こえますけど、基本的には目に見えるものが全てみたいな世界なんで、
そうするとやっぱりビジュアルな要素とか、あるいはビジュアルなものの動きとか、
そういうことが非常に優位な世界なわけですよ。
ウェブの世界だとテキストとか画像とかそういったものもいっぱいあるんで、
アイデンティティの危機
言ったらテキストをうまく書ければ、それはそれで一つの表現として十分成り立つわけですよね。
だけどVRの世界ではテキストとかは別に書けないことはないですけど、
テキストっていうのはそんなに表現として優位なものではなくて、
おしゃべりはするんで、おしゃべりというのはありますが、
ただやっぱりそのおしゃべりっていうのは、普通の我々が普段生きている世界でのおしゃべりと同じで、
表現というよりは日常的な行為みたいな感じですよね。
もちろんおしゃべりが表現になるようなことはあり得ると思うんですが、
少なくとも自分がやりたい表現というわけではないようなと思っていて、
そうなってくると、すごいんですよVRの世界。
いろんなこんなことができるのかみたいなものを作る人がたくさんいて、
めちゃくちゃ才能の塊みたいな人がうじゃうじゃいて、すごいものを作ってるんですね。
そういうところにいると、自分はそういうのを全然できる気がしないし、
AVの世界だとある程度いろんな制作をしてきたけど、
VRの世界だとさっき言ったようなプログラムを書いて何か通信をしますみたいなのはできるんですけど、
ただそれっていうのはそんなにメインのことじゃないというか、
下支えするようなことではあるんですけど、
VRの視覚的な表現としてはメインではないので、
あんまりその世界に対して何かことを成しているという感じはしないんですよね。
そういう視覚的な表現というのをすごいレベルでやっている人がいる一方で、
自分はそういうことが全然できないので、
そうなるとどんどんその世界におけるある種の消費者みたいな感じ。
もちろん消費者ではあるんですけど、消費者でしかないというか、
ものづくりをする側に回れるわけじゃないので、
そういう一方的に消費するだけみたいな感じにずっとなってきて、
やっぱり何か制作をするという観点から言うと、
やっぱりそういうアイデンティティーは持ちにくいなと思っていて、
これは2年前にレゾナイトというものの全身のNEOS VRに入ったときも
同じようなことを思っていたんですけど、
今回そういうことだったんだなと思って、
やっぱりパラダイムの違う世界にいると、
全然違うことになるんだなというふうに思ったりしました。
言っても現実世界でも、
僕自身は物理的なものというのはあまり作れないので、
そういう意味では一応同じなんですけど、
例えば電子工作をするとか彫刻を作るとか、
別にそういうことができるわけではないので、
同じなんですけど、
現実世界はあまりとりあえず置いておいて、
スクリーンの世界とかウェブの世界ですけど、
VRの世界とか、
そういうコンピューター上の世界という意味では
ある種並んでいるところがあるんでしょうけど、
やっぱりそれらの世界というのは全然違うので、
やっぱりそれらの世界というのは全然違うパラダイムになっていて、
そうすると自分の立ち位置というのが
そこでは全然変わってくるよなということを思うわけです。
そうやってアイデンティティの危機だとかだけ言ってても仕方がないので、
ちょっとユニティとかブレンダーとかそういったものを学んで、
そういう世界でも何か面白いものとまでいかなくても、
何かしらこうやったら作れるよなみたいなのをいろいろ試していって、
自分の料金を広げていければなというふうに思っております。
では今日はこの辺で終わりにします。さよなら。
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