夢見る男と本の紹介
みなさんこんにちは、ダルマー競馬場です。このポッドキャストは競馬の文学や歴史など、文化的な視点にもスポットを当てていき、競馬ファンとしての視野を広げていこうという番組です。
最近ね、めっちゃ夢見るんですよ。なんかね、毎日夢見て起きるみたいな感じなんですけど、あんまりやっぱりよく寝れてないんだろうなっていうふうには感じてるんですよ。
まあなんですけども、夢見るじゃないですか。内容覚えてるじゃないですか。どんな意味があるんだろうなみたいな感じでね、調べちゃうんですよね。
もうね、いいこと悪いこと、見るサイトにもよって違うんで、自分は今こういう心理状態なんだぐらいな感じで思って起きるんですけど、
まあ、寝てる時の夢じゃなくて、目標的な夢をね、ちょっと見たいなというふうには思いますよね。ああしたい、こうしたいとか、ああなりたい、こうなりたい的なね、目標的なのがね、ちょっと見たいなというふうには思うんですけどね。
まあそんなね、夢見がちな私ですけども、今回はあの夢見がちな男が主人公の本を一冊ご紹介したいなというふうに思っております。そんなね、結構ね、ファンタジーな感じでもないんですけど。ご紹介したい作品はこちら。本庄正人町、灯の牧場でございます。
ね、でもね、これあれなんですよ。冒頭から夢から覚めるところがね、あの書かれているシーンで始まりますんでね。まあそういう繋がりでね、話したわけでもないんですけども、というところで。話は本に戻りましてきましたよ。
本庄正人町さんの作品でございます。元ね、産経スポーツの記者をしており、日本のプロ野球であったりとか、あとは競馬、メジャーリーグなどを取材されていたそうで、スポーツミステリーとか、あとは野球、ミステリーを題材にした小説を多く書かれていらっしゃるんですけど、競馬の話も書かれていて、旗手の誇りっていう競馬ミステリーの小説を書かれていたりとか、
あとは夢を食う男っていう、ノースヒルズの前田浩二さんのことを書いたノンフィクションをね、書かれていらっしゃったりするんですよ。で、その流れでね、この明かりの牧場っていうのも、牧場が舞台のミステリー小説なのかな、みたいな感じで思ってたら、全然違いましたね。
もうね、感動の競馬小説でございました。もうね、表紙から結構ね、なんかもうほのぼのする感じなんですけども、で、このね、明かりの牧場っていうのは、まあ独立後に結構ね、あ、自分も頑張ろうって元気になれたりとか、うわ、よかったわーって言ってね、結構ね、感動に浸れるそんなね、一冊でございました。
発売は2020年と結構ね、新しめなんで、時代背景の設定とかもね、割と最近なもんで、最近競馬を見始めたっていう方もね、読みやすいんじゃないかなというふうに思っております。
もともと雄春で連載されていたものなので、あの、もちろん過失とかはされているんですけども、公読されていた方はね、あの、雄春公読されている方はもしかしたら知っている方もいらっしゃるとは思うんですけども、というところで、舞台がですね、北海道の小さな牧場なんですけど、この牧場が家族経営の牧場なんですね。
その牧場を営む主人公がメインで話が進んでいく本になります。
名称は出てこないんですけど、北海道の日高地区の話なので、家と家の距離が遠いんだけども、町自体は小さくて、コミュニティが狭いみたいな、そんな狭いコミュニティの中でわちゃわちゃする、そんなお話でございますね。
北海道の牧場がね、いっぱいあるところなんで、家と家は遠いんだけども、隣同士みたいなね、放牧地があるんで、隣同士言うても車でね、10分くらいかかったりするみたいな、そんなところが舞台だったりするんですけども、
その主人公が生産した馬がですね、なんと久々にG1に挑戦しますというのでね、町がね、大盛り上がりなわけですよ。
おめぇんとこの馬っ子強えでねえの、みたいな感じでもうね、みんなからね、注目されて、結構町がわちゃわちゃしてるわけなんですよ。
でまぁ、よくも悪くも、そういう狭いコミュニティというか、町っていうのは、なんて言うんでしょう、みんな知ってるから、そのお互いのことをね、すぐやっぱり噂とか回っちゃうんですよ。
やれ、どことの娘が帰ってきたとか、どこどこの馬ばっかり引きされてずるいぞ、みたいな。
ネタミとかヤッカミみたいなのがあったりとかして、あとあそこにいた従業員実はこうだったんだよ、みたいなっていう噂話とかもね、すぐ広まっちゃうようなコミュニティなんですよ。
で、そんなところから久々に強い馬が出たがもんだから、もうみんな、おいヤベェどうするどうするみたいな、勝ったらどうすんのよ、みたいな感じで、
祝賞会とかやんの、お前競馬場行かないの、みたいな感じになってたりとかしてるんですよ。
で、もちろんその強い馬、G1に出走する馬っていうのが中心となって物語も進んでいくんですよね。
どの競馬小説もだいたい主人公と一頭の馬、この二軸で話っていうのが進んでいくんですよね。
主人公がいるその周りの話と馬がいるその周りの話、言ってしまえば、生産者側の視点だったりすると北海道とトレーニングセンターっていうね、そういう二つの場所で繰り広げられる人間ドラマがあったりするんですけども、
だいたいこの構図だったりするとね、どの話も似たり寄ったりになっちゃって結構面白くなかったりするじゃないですか。
あとはありえないスーパー強い馬みたいな感じになっちゃうか、もしくはありえないスーパー強い馬を倒すか、みたいな感じになっちゃうと思うんですよね。
ちょっと非現実的な感じになっちゃうと思うんですけども。
今回読んでいて、裏テーマじゃないですけども、見えない人間の感情がテーマになっていることが多いなっていう競馬の小説っていうのは、
それがね、この本を読んで見えてきたような気がします。
そういえば考えてみたら、あの本はこうだったなとか、今回読んでる本はこういう感じだなみたいな、っていう風なのがあったりするんですよ。
それがね、普通だよって、今までお前気づかなかったのかよみたいな感じで言われてしまうと、そうなのかもしれないんですけども、
それが見えるか見えないかって結構大事だなと思ってて、
しかもその読む側によって、読む側がそのテーマを捉えられるか捉えられないかにもよって、また違うと思うんですよね。
これが見え隠れするぐらいがちょうど、わかりすぎちゃうとあれなんですけども、見え隠れするぐらいがちょうど面白さって出てくるなっていう風に最近勉強したんですよ。
で、このあかりの牧場はですね、何がそのテーマだったんだっていう、お前はどう感じたんだっていうところなんですけども、僕はね、信頼がひとつテーマになってるんじゃないかなという風に思ったんですよね。
これはでもね、読む人それぞれだと思うんですよ。
僕はそういう風に思ったけども、例えば他の別の方がね、読んだりすると、この狭いコミュニティだけども、人の温かさがあるよね、それがテーマだなって思った人はそれがいいと思うし、
小さい牧場だけども、頑張って大きな牧場の生産場に勝つ、そういう諦めない心がテーマだなと思ったら、そういう風に捉えてもいいし、それが何かしら見えてきたりすると、自分にとってこの本が意味があるものになってくるなという風に思いましたね。
物語の構成と展開
例えばそのね、人の温かさを感じられる本だったら、それを感じたい時にもう一回読み直してありとか、諦めない心がテーマだなっていう風に感じた方は、何かに立ち向かう時に勇気をつけてもらうために読むような本になってきたりするんじゃないかなという風に思いました。
私は信頼が一番テーマになってるのかなっていう風に今回読んでね、感じたんですよ。
この本は全部で6章構成になってまして、最初はね、主人公周りの北海道のその生産牧場で繰り広げられる話が結構メインだったりするんですけども、
中盤から後半にかけては、例えば負けられない機種のね、負けられない事情があるその機種の話が出てきたりとか、あとは長教師の見えない一面がね、垣間見えたりするような話が出てきたりとかするんですよ。
この展開がね、もうね最高でしたね。さすがミステリーを得意とされているだけあって、その話の展開とスピード感っていうのがめちゃくちゃ良かったですね。
そしてね、各登場人物、いろんなところにその主人公周りであったりとか馬周りに出てくる登場人物の背景がちょうど良かったですね。
わかりやすいというか、ここもうちょっと掘り下げて知りたかったなっていうような文章がなかったというか、これからはみ出てくるスピンオフ的な作品が欲しかったりとか続きが欲しいとかそういうんじゃなくて、物語が一冊ずつちゃんと完結できていたっていうのもすごい読みやすかったなというふうに思いましたね。
だからしっかりここで完結しているからこそ、この独領語のすっきり感っていうのにもつながったんじゃないかなっていうふうに感じましたね。
改めてこうやって話してますけど、良かったなこの本って思いましたね。
なのでこの本を読んで感動で涙してすっきりするのもいいし、ちょっと頑張りが欲しいなって思ったりするのもいいし、ちょっと元気もらえたりするようなそんな一冊でございますので、お時間ある方はぜひお勧めでございますのでご一読いただければなというふうに思いました。
さてさて、話題は変わりまして、今週のJRAのお話なんですけども、今週はですね、3日間開催でございますよ。大変。
先週に引き続き中山中京の2場開催なんですけども、日曜日に中山競馬場でG3フェアリーステイクスが行われて、月曜日に中京競馬場でG3新山記念が行われます。
まあ、金牌で完敗できなかった方々はね、ここで巻き返すチャンスでございますのでね、沼柱をね、今からね、すごい見てる方ね、いっぱいいらっしゃると思うんですけど予想の方はいかがでしょうかというところでございます。
フェアリーステイクスはね、中山1600m、芝1600mなんで、おにぎり型みたいなコースですよね。なのでスタートして徐々に下っていって、最後中山の急坂で上がるみたいな感じですよね。
ターコイズステイクスと同じコースなんですけども、もちろんね、まんま展開が同じにはならないと思うんですけど、ちょっと参考にはなるんじゃないかなというふうには思ってますね。
なんで、ある程度前に着けて頑張って坂登るみたいなスタイルがいいんじゃないかなというふうには思うんですよね。
なんですけど、あんまりペース早いと最後の坂で後ろから来る馬にね、刺されちゃうっていうのもあると思うんで。
それもジョッキーの皆さんわかってると思うんで、ある程度ペースは落ち着くんじゃないかなというふうに予想はしてるんですけども、
結構登録の馬がね、多いんで、枠順とか出走馬決定した後にね、また再行したいなというふうには思ってはいるんですけども、というところで。
新山記念の展望
そして、新山記念ですよ。こちらはね、中京開催でございます。中京芝1600mですね。
まあ、京都金牌と同じコース、先週と同じコースなんで、引き続きちょっとね、外枠はね厳しいかなって先週もお話ししたんですけど、
8枠の馬が1と2着に飛んできたのでね、びっくりしたんですけど、「おお、来た!」みたいな感じなんですけども、勝ちまでは難しかったですね。
やっぱね、首差ですけども2着までっていう感じでしたね。
なんですけども、やっぱり2桁の馬番はちょっときついような気はしてるんですよね。もちろんね、枠順メンバー次第だったりはするとは思うんですけども、
3コーナーあたりから上手いこと足を使って前に着けていって、そのまま押し切るっていうのが一番なんじゃないかなっていうか、セオリーになるのかなっていうような感じですよね。
まあね、中京だと坂上がった後に200mあるんで、結構長いじゃないですか。
なので、後ろから切れる馬が来たら結構ね、逃げ切るのは難しいんじゃないかなっていうふうには思ってるんで、
ここはね、上手く前に行きそうな馬と、最後の足を生かしそうな馬と馬を織り混ぜて馬券を作りたいなっていうふうには思っておりますね。
はい、というところで今週も皆様に心温まる感動の的中があることをお祈りしております。
はい、そして最後になりますけども、この番組への感想・質問などありましたらメールフォームからお連絡いただくかコメントもお待ちしております。
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はい、というところでまた次回の競馬見聞録でお会いしましょう。
さよなら。