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2023-10-20 20:29

第12回 「三冠の実況 / 2002年の菊花賞 / ワープする滑走路になった富士ステークス」

三冠実況、大好きな2002年の菊花賞の実況、鉄の女のワープを見た富士ステークスについて〜

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サマリー

「競馬けんぶんろく」は競馬のアートや音楽、文学など、競馬文化に触れる番組です。現在、G1第84回キッカーショーが行われており、その実況も注目を集めています。競馬の実況に関して話し、実況の魅力と感情を伝えることの重要性を説明しています。また、2002年の富士ステークスについても触れ、伝説となった実況の一場面を紹介しています。

競馬けんぶんろくの紹介
みなさん、こんにちは。競馬けんぶんろくへようこそ。ダルマー競馬場です。
競馬はギャンブルの要素だけではありません。
競馬はもっともっと深い世界で独自の文化が息づいています。
この番組では、競馬のアートや音楽、文学など、競馬がインスピレーションの源となった文化的作品にもスポットを当てていき、
競馬文化に触れ、競馬ファンとしての視野を広げていこうという番組です。
はい、第12回目の競馬けんぶんろくですね。
前回の11回目で、ちょっと話し足りなかったので、今週は2本立てでお送りしたいと思います。
今週末はG1第84回菊花賞が行われるんですけど、
この菊花賞って単なる84回の歴史がある日本のG1の中で2番目に距離が長い3000mという長距離を走る牡馬クラシック最終戦ではございません。
菊花賞って名実況が生まれやすいんですよね。
杉本清さんとか、馬場鉄志さんとか、岡安譲さんとかですね。
関西テレビのアナウンサーが名言とされる実況をされることが多いんですよね。
ちなみに競馬場で実況を担当されているのはラジオNIKKEIのアナウンサーの方々で、
この人たちってレースの内容を伝える人たち、要はターゲットが全然違うんで、
同じレースを実況していても全く違った雰囲気でお話をされています。
どっちも好きなんですけどね。
やっぱり実況って注目されるのはゴール前なんですよね、レースの最後になるんですけど、
このゴール前で偉業達成だったりとか、悲願達成の瞬間を伝えるわけですか。
もちろんそこが一番熱が入るのは当然なことなんですけど、
この菊花賞ていうのは、さっきも言った通り、牡馬クラシック最終戦なんで、
3冠達成の瞬間でもあるんですよね。
先週の秋華賞みたいに2冠馬が出てきたりすると、より名言的なものが用意されたりして、
偉業達成の瞬間なんで、やっぱり印象に残ったりとか、
あとは必然的に見る回数が増えていきますよね。
関西テレビのバージョンの牡馬3冠達成のゴール前の実況、これね、全部言えますね。
セントライトはまた別なんですけど、松本さんの「シンザンの3冠馬が達成します。
シンザンが3冠馬達成します」っていうとか、ウメノチカラを最後200mぐらいでかわした。
あと、完璧に抜け出したのを確認する、あの一瞬の間とかめちゃくちゃかっこいいですからね。
これが映像があるテレビだからこそだと思うんですけど。
菊花賞の名実況
あとはやっぱり杉本さんのミスターシービーの「大地が弾んでミスターシービー」に、
「史上に残る3冠の脚、史上に残るこれが3冠の脚だとか。」
もうこれはね、この実況はもう2回目の3コーナーの手前からもうね、
このゴール前までが全部一つの物語になってるみたいな感じですね。
で、もう皇帝シンボリルドルフですよ。
「赤い大輪が薄曇りの京都競馬場に大きく花咲いた。
三冠馬8戦8勝、我が国競馬史上不滅の大記録が達成されました京都競馬場」っていうね。
もうね、4コーナー回ってる時とかね、これ本当に伸びてくるのかなみたいなドキドキしてる時とか、
大川さんのくしゃみのような叫びとかね、やばいですよね。
で、その後のナリタブライアンですね。
「弟は大丈夫だ」っていうね、もうこのその前の週に、
昔はね、菊花賞って11月にあったんで、天皇賞の後の菊花賞だったりしたんですけど、
その天皇賞でナリタブライアンのお兄ちゃんのビワハヤヒデが怪我しちゃって5着に負けていたので、
弟のブライアンは三冠達成大丈夫かっていうところで、
「弟は大丈夫だ、弟は大丈夫だ、弟は大丈夫だ」って3回繰り返した後の「10年ぶり10年ぶりの三冠馬」っていうね、ところとか。
あとはもう、ダルマ大好き。
馬場鉄志さんですね。
ディープインパクトの時の「世界のホースマンよ見てくれ、これが日本近代競馬の結晶だ」とかですね。
馬場さんはね、すごいのが武豊とディープインパクトって言うんじゃなくて、
ディープインパクトと武豊って言うんですよね。
このどっちを先に言うかによって、
言葉の抑揚の耳心地がね、やっぱりこの七五調になってるほうがすごい入ってきやすいんで、これも耳心地最高なんですよね、馬場さんの実況って。
あとは岡安さんのオールフェーブルですね。
これが「第7代の三冠馬だ」って言って、ゴール後に「おめでとうオールフェーブル」って言って、
最後はちゃんと池添ジョッキーを外ラチで振り落とすオールフェーブルまでしっかり伝えるっていうね。
三冠達成以外でも、上げたらキリがないんですけど、84回もあるんでね。
逆に二冠馬が出てきて三冠を達成できなかったことを伝える場でもあるんですよね。
二冠馬に対して人気のない馬が勝つときなんかは若干の寂しさとか残念さが入り混じった実況になったりするんですけど、
一番はミホノブルボンの時ですよね。
ライスシャワーが迫ってきて逃げるブルボンにどんどん迫ってくるんですよね、ライスシャワーとマチカネタンホイザが。
200メートル手前ぐらいでライスシャワーに捕まるんですよ。
ちょっと間があって、「あーライスシャワーが先頭」って言って、もう残念そうに言うんですよね。
見本のブルボン三冠達成できませんでしたっていう気持ちがこもってるんですけど、後のゴール前、ゴール後ですか。
ゴール後のあーという悲鳴に変わりましたゴール前っていうのを2回繰り返すんですよね。
自分の気持ちと観客の気持ちが全部こういう感情なんですよっていうのを一旦に伝えた実況だったりするんですよね。
もうね、すげーショックを受けてるなっていうのはね、その言葉を言わなくても伝わってきたりしますね。
あとはネオユニバースだったり、メイショウサムソンだったりするんですけどね、メイショウサムソンの時なんて馬場さんなんですけど、
もうゴール前に「メイショウサムソン三冠なりません」って言っちゃってますからね。レース中にですからね。
そんなちょっと、まあまあうんうんうんっていう感じなんですよね。
人気がなくて勝った馬を、もちろんね強い馬なんですごい馬なんですけど、やっぱり三冠っていうのは特別なんだなっていうのはね、やっぱりこの実況からも感じ取れるんですよね。
で、そんな偉業を伝える菊花賞の中で、私が最も好きなのが2002年のヒシミラクルの時の菊花賞なんですよね。
この実況、マジすごかったんですけど、ダルマ大好き馬場鉄志さんが喋ってるんですけど、この時はですね、
この菊花賞って、ダービー馬のタニノギムレット、ウォッカのお父さんなんですけどが、
秋、9月に入ってすぐぐらいだったと思うんですけど、左前足の浅屈腱炎って言って、
左前足の外側の屈腱の腱繊維が炎症を起こしちゃう怪我で引退しちゃってたので、この菊花賞の一番人気は、
皐月賞馬のノーリーズンだったんですよ。しかも、しとしとと雨が降ってて、いかにも何か起こりそうな感じのスタート前だったんですよ。
じゃあこれからスタートだねって言って、全馬ゲートに収まった瞬間に、この馬場さんがですね、ここが一番好きなんですけど、ゴール前じゃなくて、
「3歳クラシック最終戦、蕭条振る秋霖に馬体を唸らせて18頭、今スタート!」って言ったんですよ。
もうね、言葉がかっこよすぎて、ブワーって鳥肌立ったんですよ。これね、めちゃくちゃかっこいいなと思って、後でどういうことなのか調べようと思って。
調べたところ、蕭条っていうのはひっそりととかしっとりとっていう意味で、秋霖っていうのが秋の長雨のことだったんですね。
しっとりと降る秋の雨の中、馬体を唸らせる18頭が今スタートしますっていうのをこの一言にまとめたんですよ。
うわ、めっちゃかっこいいと思って、後からね、もうさらに何回も見返してるんですけどこれね。
で、ガコンって言ってスタートが切られたんですよ。そしたらいきなり、一番人気の武豊ジョッキー騎乗の皐月賞馬のノーリーズンがなんと落馬したんですよ。
これまたすごいんですけど、実況アナウンサーってスタートすると、最初に何が先頭に立つかを伝えなきゃいけないんで、先頭に絶対目が行くんですよ。
スタート直後で一番後ろで落ちている馬のことはまず目に入らないので、スタートしてもう1コーナー入るかなぐらいのところまで、
いないみたいな感じで落馬してますって後から気づくのが結構多いんですけど、この時一番後ろで落馬してるノーリズム速攻伝えたんですよ。何が先頭に立っているのかも伝えずに、「あーっとノーリーズン落馬〜」って言ったんですよね。
テレビで見てる僕ら側からしたら、スタートを引きで見てるんで落馬したっていうのがすぐ分かるんですけど、実況アナウンサーってその場にいて双眼鏡で見てるんで、先頭にしか目が行ってないと絶対に見えないっていう風になるんですけど、
スタートして多分5間歩以内に落馬を伝えたんですよね。これめっちゃすごいと思って。スタンド前スタート以外の実況以外ではこのレスポンスの速さないと思いますね。
まあでも一番人気がここで落馬してるんですよ。しかも武豊ジョッキーが鞍上。そんな波乱で始まって、最後の3コーナーまでは一回落ち着いたんですよね、実況も流れも。
まあでも一番人気はいないは雨降って見にくいは4コーナーで先頭にいるのは後ろからの競馬で実績を残している馬だわって結構わちゃわちゃだったんですよ。
で、4コーナー回って最後の直線で200mの時点で、その時先頭に立ってる馬ですよ。もう10番人気もわけわかんない芦毛馬。これはね、勝ったヒシミラクルなんですけど。
で、大外から突っ込んできてる黄色いブリンカーのよくわからない16番人気のファストタテヤマっていう馬だわね。もうちょっとわかんねえ誰が先頭で誰が2番手だみたいな。見てる側も誰誰誰みたいな。
競馬の実況の魅力
実況頼りですみたいな感じなんですけど、その時にゴール前に言った一言が「今年も荒れるぞー」って言ったんですよ。え、待って。リアルタイムの人気も入っててなおかつこんな過酷な状況で前の年に6番人気と11番人気決着だったって普通思い出します?
いやもうね、見てる側も全然気づかなかったそんなこと。あ、去年もそういうあれ出たわーぐらい。何この準備と言い回しと思って。
この時にダルマ少年の心にもうズキューンとロンギヌスの槍のごとくにざっくり刺さったね。ババさんの実況ね。この人めっちゃヤバいわーと思って当時ずーっとね最初から終わりまでめっちゃかっこよくてめっちゃ聞きやすいし。
当時ね、結構見返しましたね。この、全然その思い入れがある馬が勝ったわけでもなく、あのーいや、ヒシミラクルってなんか全然知らない芦毛の馬が、あ、セイウンスカイ以来の芦毛だねーなんて、あ、乗ってるのは角田晃一ジョッキーねーみたいな、えーみたいな風に思ってたぐらいなんですけど、もう実況がかっこよすぎて何回も見直したんですよね。
もう競馬の実況アナウンスはマジかっこいいわって思った瞬間だったんですけど、まあね、やっぱりベテランが出せた味というか、まあその後はやっぱり杉本さんだったりとか、あのー馬場さんもね、引退しちゃったなーと思って競馬の実況を聞いてたんですよね。
で、やっぱね、そうなってくると、あのーラジオNIKKEIの方のね、実況のね、安定感の凄さにね、あーこれいいわーってなってくんすよね。
もうこれね、あれっすね、あのー子供頃に食べられなかったピーマンが美味しく感じたりとか、あとあのービールがすごい美味しく感じたりとかっていうのと一緒で、そういうところでね、あ、大人になったわーなんて実感しながらね、見てたりもしましたね。
まあ、あるんすよ、そのー綺麗な実況ももちろんあって名言ももっといろんな人が言ってたりとかね、もちろん実況なんて、あのーG1なんて菊花賞だけじゃないんで、あのーあるんすよ、名実況や迷実況、あのー迷う方の名実況ですね。
まあね、人間が喋ってるわけですから、これはもう絶対出てくるわけです。まあでもこれはあのー私がここで真似するよりも、まあ実際にね、聞いていただいた方がいいと思うんで、まあ気になる方はね、いらっしゃいましたらね、YouTubeでね、あのー競馬名実況みたいな感じで検索してもらえるとね、これね、本当にあのー普通にしばらくあのー聞いてられます。
おー結構時間経ったなみたいな感じで、何個も何個も見ちゃうっていう。
まあそんな感じであったりするんですけど、まあね、やっぱこういう人間くさいところをそのーちょっと間違えてしまったりとかっていうのとか、あとはもうそのー人の温かさ、あのー大丈夫かーとか言うのとか、頑張れーっていうその気持ちがねやっぱり入ってるのを見たりすると、
まあやっぱりあのーこのー実況の方々がその感情を込めて、あのー伝えてくれるんで、私たち一般人も競馬が楽しめてるなーっていう風にまあ改めて感じるところなんでね。
これはもう絶対にね、AIとかで自動で音声出ますとかっていう風にね、変わってほしくない分野の一つですね。
2002年の富士ステークス
でこのね、2002年って競馬界いろいろあったんですけど、今週の土曜日に行われる富士ステークス、あの東京競馬場で行われるマイル戦なんですけど、この富士ステークスが国際競走として認定された年なんですね。
でそれまではあのずっとオープン特別って言ってあのGがつかない普通のオープン戦、あのーまあどの馬も出てきていいっすよみたいな感じの東京の芝1800mで行われていたんですけど、
この富士ステークスね、1987年にジャパンカップに出走予定だったフランスの名品、鉄の女と言われるね、6カ国でG1制覇して延べ9勝かな?を成し遂げたトリプティクっていう馬が出てきて、これね伝説のレースの一つなんですけど、
直線の400mだけで全頭抜き去るっていう、しかもそこから5馬身差をつけるっていうもうね、ワープしたんじゃないかっていう比喩が用いられるぐらいすごいレースがあって、
この時の実況ももうね、そのトリプティクが強すぎて、「強い強いトリプティク」しか言えないみたいな、っていうその感想と馬の名前しかあの実況の方も言えなくなっているほど強かったっていうレースがね、あるんですけど、まあこういう実況もまた人が感じられていいですよね。
いやーね、今週はね、どんな名実況が飛び出すのかも注目ですね。
まあというところで、今週はこの辺になるんですけど、あのーこの時のも良かったっすよーとか、もしあればメールフォームからご連絡いただくか、SNSでハッシュタグ競馬見聞録をつけて投稿してください。
競馬けんぶんろくは競馬が漢字、けんぶんろくは平仮名です。お待ちしております。
またですね、前回の11回でご紹介させていただいたシービスケットの本とか紹介させていただいたんですけど、あの紹介した文字を起こしてブログで公開しておりますので、紹介のところもうちょっと詳しく見たいよっていう方はですね、
ぜひブログの方にも足を運んでいただいて、概要欄にリンクを貼っておきますので、そちらから飛んでいただくか、または私、ダルマ競馬場でGoogleで検索していただければ一番上に出てくると思いますので、ぜひ検索して遊びに来てください。
紹介した本のリンクとかもついてますので、ぽちぽちっとすぐ買いに行きやすいと思います。ということで、また次回の競馬見聞録でお会いしましょう。さよなら。
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