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みなさんこんにちは。大葉です。 1月2日にNHKのBS4Kでドラマ
「獄門島」が放送されました。 これですね、2016年に制作放送された
長谷川ひろき主演のドラマ1なんですが、 今回新たに4Kバージョンとして放映されました。
久しぶりに録画して見直したんですが、 これかなり面白いですね。
横水製紙の獄門島といえば一般的には、 やはり市川コン監督、石坂康二主演の映画版が
思い起こされますけれども、実はですね、 あの市川コンの映画のやつっていうのは、ラスト、特に犯人についてはですね、
あえて原作と変えてきてるんですね。 これはいろいろですね、事情があるんでしょうけれども、
正直なところそれがうまくいったかどうか、 見ていただければと思うんですけれども、やっぱり
原作版とすれば、きちんと原作通りの形で やってほしいなという思いがありまして、
それ以降もですね、テレビドラマで古谷一光とか 片岡鶴太郎とか、あと上川孝山でしたかね、
金田一光介を演じたドラマ版があるんですけれども、 それぞれ基本的には原作に順次てるんですが、
非常にですね、ある重要な要素を省いてしまっている、 というドラマもありました。
ぶっちゃけですね、ある大事なキーワードというのが 放送コードに引っかかってしまうので、そのままでは使えないということで、
最初からなかったようにされてしまっているんですが、 これですね、非常に事件の解決に当たっての大事な伏線なんですね。
この2016年のNHKドラマ版では、 そこはきちんと原作通りに言っています。
この言葉自体ですね、そんなにインパクトがあるわけではないんですが、 ただこれがあるのとないのとでは、やっぱりですね、その後の話の展開がかなり違ってくるという非常に大事なキーワードなんで、
こういうところはですね、変えてほしくないですね。 もちろん原作が書かれたのが昭和22年、
1947年ですから、今とは全然事情も違いますし、 その通りに映像化できない部分もあるとは思いますけれども、やっぱり変えてほしくはないですね。
そして今回のこのドラマ版ですね、 もう一つ大きな特徴としてはですね、この長谷川裕樹が演じる金田一光介のキャラクター。
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これがですね、かなり他の俳優が演じているバージョン、 あるいは原作とも比べるとぶっ飛んだ設定というかですね、
なんて言うでしょうね、かなりエキセントリックなキャラクターですね。 特にですね、あのクライマックスで犯人と
一対一で対峙して戦うんじゃないですけれども、 その事件の真相を暴くというシーンがあるんですが、ここはすごいですね。
ここだけ切り取ってみると絶対金田一光介には見えないんですけれども、 それ以上にこの演出と演技の凄さで圧倒されて、いやこれはこれでアリだなと
思わせてくれるような新しい金田一光介のイメージというのを作り上げてくれました。 でこの後ですね、NHKのドラマ版というのは
悪魔が来たりて笛を吹く、そして八つ墓村と制作されているんですが、 非常に残念なことにですね、金田一光介が別の俳優になってしまって、
まあそれはそれで悪くはないんですけれども、やっぱりこの極門島を見てしまうと、 それ以降の金田一光介のキャラクター造形がちょっと淡白すぎるというか、
無色透明になってしまっているみたいな感じになっているので、 できたらやっぱりこの路線で何作か作って欲しかったなぁというのはあります。
今からでもいいですから、またやってくれませんかね。 まだ極門島政治の原作は山のようにあるわけですから、ぜひお願いしたいと思います。
たまに再放送があったりしますので、また機会がありましたらですね、ぜひご覧いただきたいんですけれども、
もちろん細かい部分で、いろいろ時間的制約とかでキャラクターを整理しているとか、 このシーンがないとかいうところもいろいろありますけれども、
一つのドラマとして非常にユニークで面白い作りになってますので、 原作、そしてイチカワコン映画版も大好きな自分からしても非常にこれは好きなドラマとなってました。
おすすめの一本だと思います。 はい、そういうわけで今回はNHKドラマ版極門島についてお話しさせていただきました。
それではまた。