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みなさんこんにちは。大葉です。 今回はしばるお太郎の小説
新選組血風録 こちらについて少しお話してみたいと思います。
1964年に刊行されました 短編集ですね。
ちなみに自分が生まれた年のことでして 57年前の本になりますけれども
今読み直しても全く古びてないですね。 新選組はまあみなさん名前ぐらいはご存知だろうし
いろいろなね漫画とかアニメとか映画とかドラマとか あちらこちらに出てますので全くご存知ないという方はおそらくいらっしゃらないと思いますけれども
この小説はその新選組の大使 一人一人を主人公とした
全15編からなる短編集ですね 全体の主人公的立場としては副長の肘方俊三と
一番大組長の沖田壮志が立っているんですが この2人も出番は決して多くはないんですね
話によってはほんの少ししか出てないエピソードもあります そしてですねこの一人一人を主人公というふうに言いましたけれども
実際はですね 現実に存在した新選組大使と全くフィクションの新選組大使が混ざり合っているんですが
読んでる間はもうそこの区別はつかないです まあ気にせず読んでいただいてもいいんですが
ただ一つ気をつけていただきたいのは まあこの作品に限らずですね
柴良太郎の小説というのはあまりに面白すぎてですね これに書いてあるのが
歴史上の事実だと そして登場人物もこういったキャラクターに違いないというふうに読者に思わせてしまう
そういった力があるわけですね これは小説としては本当に素晴らしいことだと思いますけれども
あまりに素晴らしすぎて誤解を招いてしまうところもありますよね 柴良太郎の他の作品
例えば龍馬が行くとか あるいはこの新選組副長
ひじかたとしぞうを主人公にした長編作品の萌えおけんとか 戦国時代を舞台にした国取物語とか
関ヶ原とか あるいは日露戦争を舞台にした坂の上の雲
西南戦争を舞台とした飛ぶが如く 本当にあの面白い小説がもう次から次にあるわけなんですけれども
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もしその小説を読んで興味を持たれた方は歴史書とかで少し調べてみていただくとですね
柴良太郎ここは史実を生かして ここはもう完璧に100%フィクションで書いてるなということが分かろうかと思います
分かったからといって小説の魅力が減るわけじゃ全然ないので そこは安心していただきたいんですけれども
ともかくですね 自分も本当に久しぶりにこの新選組血風録を読み直している最中なんですけれども
なんて言うんでしょうね もともとこれは柴良太郎が新聞記者だったということもあるかもしれませんけれども
本当にその新選組がいるその場にいて まあ例えばカメラを通じて
その大使たちの生き様を見ている そういうふうに思わせてくれるような魅力に溢れた小説になっています
柴良太郎が亡くなってだいぶ年数も経ちますけれども その作品の魅力というのは今でも全然衰えてないと思います
それでも柴良太郎の作品を一冊も読んだことがないという方は当然 世の中にいるはずなんですね
でまぁそういった方々にまず一冊目としておすすめしやすいのは この新選組血風録じゃないかなと思います
まあ全1巻の短編集 サクサクと読めますので
もしですね何かの話のついでに柴良太郎のことが出たりして その話し相手の方がまだ自分は柴良太郎作品を読んだことがないと
いうふうにおっしゃられたらぜひともこの新選組血風録をおすすめしていただければと思います
個人的にはですね龍馬が行くも大好きなんですけれども こちら全8巻でちょっと長いのでですね
いきなり全8巻の小説をどうぞって言っておすすめするのも難しいかもしれませんので まあこのあたりぐらいから
プッシュしていっていただけるといいんじゃないかなと思います 何はともあれ一度読み始めるとですね
柴良太郎の小説というのはもう次から次に読みたくなります 自分もかつて文庫本で小説エッセイほとんど集めたんですけれども
今はまた電子書籍でほとんど集め直してちらちらちらちら読んでいるという感じです
はいそういうわけで今回は柴良太郎の小説 新選組血風録
こちらについてお話しさせていただきました それではまた