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みなさんこんにちは、おーばです。今回は映画、妖星ゴラス、こちらについてお話してみたいと思います。
1962年、昭和37年に公開されました東宝の特撮映画です。監督は本多猪四郎、特技監督は円谷英二。
主な出演者は池部亮、白川由美、久保明、水野久美。
現在ですね、午前10時の映画祭において、この妖星ゴラスの4Kデジタルリマスター版が上映されています。
午前10時の映画祭では、ここ何年か、東宝特撮映画の4Kデジタルリマスター版というのを上映してまして、
空の大怪獣ラドン、モスラ、地球防衛軍、そういった作品が上映されてきたんですが、今回の映画祭では、
この妖星ゴラス、そしてもう1本、海底軍艦、こちらの方が上映されるということで、なかなかいいラインナップじゃないかなと思います。
この映画ですね、自分が生まれる前の作品なので、多分初めて見たのは小学生の頃にテレビ放映された時、
あとは何回かBSとかで見たということで、劇場で見たのは今回は初めてですね。
しかも今回4Kリマスター版ということで非常に画質も良くてですね。
そしてこの映画ですね、もともとが立体音響で音声が作られてまして、今回の上映に際してもステレオ的な効果というのが、
この人の声が右に聞こえて、こちらの声が左から聞こえてという感じになってましたね。
ストーリーはですね、非常に単純明快で、舞台は1980年代。
宇宙の彼方から地球より少し小さい大きさなんですけれども、質量が6000倍もあるというね、
黒色矮星ゴラスが接近してきて、このままだと地球に衝突する。
衝突しないにしてもそばを通るだけで、その強力な引力によって地球上の空気とか水とか建造物とか、
全て吸い取られてしまって、人類は滅亡、地球は死の星になってしまうと。
この対策なんですが、あまりにも質量が大きすぎるので、破壊することはできないし、進路を変えることもできない。
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まあハリウッド映画とかでもね、地球に巨大隕石が落ちてくるという作品は何本もあって、アルマゲドンとかね、ありましたけれども、
大抵は隕石の方を破壊するとか、進路を変えるとか、あるいは結局何もできずに人類が滅亡してしまう。
そういったね、映画もあるんですけれども、この妖星ゴラスでは逆転の発想というか、
ゴラスの進路を変えることができないなら地球の方を動かそうということで、
地球上の国々と科学者が一致協力して、南極大陸に巨大なロケットエンジンをつけて動かしていくというね、
すごいですよね、この発想が。
まあ確かにね、ゴラスを破壊することも、進路を変えることもできなければ、もうこの方法しかないんですけれども、
現実的にね、そういうことができるかどうかというのはさておき、その発想はなかなかすごいと思いますし、
CGもない時代にどうやってこれを映像化するかというところでね、いろいろ苦労したと思うんですが、
こういったね、むちゃくちゃな設定、ストーリー、これにある程度のリアリティを与えるというのが、
まず一つはキャスティング、俳優の力ですね。
で本作は、ベテランの俳優陣がずらっと揃ってまして、
池部亮、田崎潤、上原謙、志村喬、西村晃、小沢栄太郎、こういったね、ベテランの俳優がずらっと揃っているので、
絵面だけでもね、ちょっとすごいなぁと。
ゴジラシーズとかの東宝映画とはまたちょっと違うね、キャスティングで、なかなか重みがありましたし、
そういった俳優たちが科学者や政治家を演じることによって、ある程度のね、このリアリティというのを感じることができますし、
もう一つやっぱり特色なのが、円谷英二による非常に大規模かつ詳細なミニチュアワーク、
南極大陸に巨大なロケットエンジンを作る時のその建設現場の様子とかね、
あとゴラスが接近する時に地球上大暴風が起こって、そして大洪水も起こると、
最終的にね、東京はもう水没して全滅するような状況になるんですが、そういったところの特撮シーン、
後にね、日本沈没とかでももっとグレードアップしてましたけれども、そういったものがね、
よくこの時代に作られたなという感じでね、見応えのある都市破壊シーンというのをね、見せてくれてました。
もしね、今リメイクするとなればどうなんですかね、
そもそも地球の質量6000倍の黒色外星が接近するという設定自体はかなり無理があるでしょうし、
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まして地球を動かすというのはもっと無理があるでしょうけれども、
現在の科学技術と、そして映像表現としてのデジタル技術を発揮して、
新しい妖星ゴラスの映画というのを見てみたい気もちょっとしますけれども、
多分ね、そういったリメイクをやると、また不必要な人間ドラマをね、
いろいろ入れていきそうな気もしますしね、恋愛ドラマとか親子の愛情とかね、
もうそんなもんはもういいんですけどね、
あの日本人没もね、一番最初の映画はめちゃくちゃ面白かったんですけれども、
リメイク映画とかドラマシーズ、あとアニメ版もありましたけれども、
なんかいろんな要素を入れて結局よくわからないような感じになっちゃってましたけれども、
まあリメイクすることないとは思いますけれども、
心のどこかではちょっと見てみたいなという気にはなっています。
この作品配信とかでもね、もちろん見ることはできるんですけれども、
せっかくね、綺麗な映像で生まれ変わりましたので、
お近くの映画館で午前10時の映画祭やっているようでしたらね、
ぜひ大きなスクリーンでね、見ていただきたいと思います。
自分今日見ましたけれども、当然ながら観客の平均年齢は非常に高かったです。
はい、そういうわけで今回は映画、妖星ゴラス、
こちらについてお話しさせていただきました。
それではまた。