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2021-06-06 21:22

037. 胡椒・唐辛子・クローブ・ナツメグ〜スパイスと冒険者たち

ニュースレター『STEAM NEWS』からスパイスのお話をお届けしました. 

毎週金曜日朝7時にアート,リベラルアーツと科学技術に関するニュースレター『STEAM NEWS』を発行しています.YouTube,ポッドキャストでまとめもお送りしています.

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いちです。おはようございます。今日は海辺にかかる橋の麓に来ています。
ここは普段は潮が満ちていて入ってこれない場所なんですけれども、今日はたまたま潮が大きく引いていたので入ってきてみました。
海辺なので、さっきから僕の周りはカニさんが歩いていたりとか、YouTubeでご覧の方は橋の下に広がっている水が見えていると思うんですけれども、ここは河口域で海水です。
普段は海とつながっているので海の生き物がまだいっぱいいるんですよ。僕の周りは今大きなお魚もいるんですけど、クラゲがたくさんふわふわ
しています。もし後でクラゲの映像を撮れたら、この動画の後ろにくっつけておこうと思うんですが、可愛らしいですよクラゲ。
クラゲって不思議な生き物ですよね。
クラゲちゃん。 さて、今日は何の話をするかというと、スパイスの話をしていこうと思っています。
すみません、ちょっと行儀の悪い格好で今座っているんですけども、ここに来る途中で何度もすっ転んで、手とかも結構ドロドロになっていて、カメラも泥まみれになっちゃっているんですけども、
まだ動いているのでこのまま録画録音を続けていきたいと思います。
橋の上からクラゲが見えたりとかお魚見えたりとかするので、橋の上から人がヒャヒャ言ってるのを聞こえちゃうかもしれないです。
あとね、僕の周りにね、やっぱりカニさんかな?結構大きなカニさんがウロウロしているので、ちょっとチラチラと気が散ってそっちに目が行っちゃうかもしれないです。
さすがにこのカメラには映らないと思うんですけども、周りカニさんが歩いています。
スパイスの話なんですけども、先週お送りしたニュースデータの中では4種類のスパイスとそれにまつわるお話をご紹介させていただきました。
最初がコショウで、2つ目が唐辛子で、3つ目と4つ目がそれぞれクローブとナツメグだったんですけれども、
僕手元にね原稿とか何もないので、覚えてる範囲で語れる範囲で語っていこうかなと思っています。
コショウから、コショウね、ほらもう今やありふれたスパイスじゃないですか。
インド原産のスパイスで、おそらくインドではもう昔から昔の紀元前からありふれたスパイスだったと思うんですが、
ツル製の植物の実で、タイ料理なんかはその生のまま使ったりもしますけれども、運搬する過程で悪くならないように通常は乾燥させて黒コショウとして流通しています。
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紀元前から、ヨーロッパの人々がインドにこういうスパイスがあるよ、コショウがあるよということを聞きつけたのか、商人が運んだのかしてですね、ヨーロッパの人々、特に古代ギリシャの人々とかコショウを大変好んだようです。
どんなふうな運ばれ方をしたかというと、インドからギリシャというのは一応陸続きではありますよね、インドのだいぶ南の方で採れるスパイスだったそうなので、ずっと北上していって、大変な経路だと思うんですけども、
北上していって、山脈も越えて、バグダッドと言いますから、今のイラクですよね、の辺りを通って、それから国海沿岸に出て、今のイスタンブールですね、そこを経由して、最後は船だったかもしれないですね。
今のシリアの辺りを通ったのか、あるいはファレスチナの辺りから船で行ったのかよくわからないんですけども、そこら辺はギリシャ圏内ということで、そこら辺からギリシャに運ばれたようです。
この胡椒なんですが、非常に陳腸されます。非常に高値で取引されたそうです。同じ重さの金と同じ値打ちがあったというのは、あれはちょっと胡椒で、実際には金の何分の1かの値打ちだったようなんですが、それでも非常に貴重なスパイスとして扱われました。
教科書なんかを見ると、当時当然冷蔵庫とかなかったので、お肉の保存に胡椒が使われたというような記述が出てくるんですけども、あれ多分嘘ですね。胡椒をお肉にふりかけても、お肉はそんなに長持ちしません。虫がつかないとかはあったかもしれないんですけども、お肉は腐ります。
僕の想像であり、ニュースレッダーの中では参考文献として挙げさせてもらった本にも書いてあるんですけども、そうじゃなくて、お肉を腐らせないためじゃなくて、腐った肉を食べられるようにするために胡椒が使われたんじゃないかと、確かに胡椒ってピリッとしますから、多少肉が悪くなっても食えるということなんでしょうね。
そのために胡椒というのは非常に貴重なスパイスだったということだろうかと思います。
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ギリシャの辺り、まだヨーロッパの中では南の方なので、いろんな植物が手に入ったりとか、それから日本で言う魚醤ですね、ガルムという調味料が作られていたりとか、
まだ比較的調味料が豊富な地域ではあったと思うんですけども、やはり日本、特に日本の西日本というのは緯度が低いので、いろんな植物が生えているのに対して、やはりヨーロッパ、特に北の方、イタリアで言うとミラノの辺りからはだいぶ北に近づいていくと思うんですけども、
スパイスが育たない。ハーブもそんなにたくさんの種類はなくて、調味料というか臭み消しに使えるスパイスというのはそんなに種類がなかったんですね。
当時の調味料というのは17世紀くらいまでですかね、よく使われた調味料を調べていくと、ワインですね、それからワインに漬ける、それからお酢、ワインを保存しておくと発酵が進んでワインビネがなりますからお酢ですね、それから柑橘類のカジュマレモンは北の方でも摂れますから、
柑橘類が使われた、あとは胡椒、これインドから運んだものですね、あとインドから運んだものには生姜とサフランもあったようです。そこら辺がメインの調味料だったようなんですね。
日本も平安時代は塩梅といってお塩と梅酢だったので、お醤油とかも江戸時代の後期になるまで普及していないですから、平安時代はそんなに種類がなかったということで、その似たような状況が非常に長くヨーロッパでは続いたということで、胡椒というものが非常に尋常されました。
胡椒を陸路で運んでいたのが結構長く続いて、そのためにトルコ、イスタンブールまで運ばれた胡椒、そこからは地中海ですから、ある程度当時の庭みたいなものだったんでしょうね。
ベネチア、ベニスですね。ベニスまで船で運ばれて、そのベニスの商人たちが胡椒防疫を独占したために莫大な利益を生んだと言われています。
それでですね、何が起こったかというと、大航海時代を迎えた時にインドに直接買い付けに行けば、胡椒を奪えるんじゃないかということで、最初にヨーロッパ人で最初に大型船でインドまで直接行ったのがバスコダガマですね。
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そこで、当時スウェズン河がないので、ポルトガルを出て、アフリカ大陸を西からぐるっと回って、南端を回って北上してケニアの辺りまで沿岸沿いに行って、ケニアからインド洋を渡って、インドの南端にたどり着いたんです。
そして、胡椒を買い付けたということだそうです。
これがポルトガルに莫大な利益をもたらすことになって、ポルトガルはその後インド洋、インドさらに越えて東へ進んでいきます。
東へ進んで、当時地域地域では攻撃されていたスパイスですね、特に現在のインドネシアにあるモルカ諸島、通称スパイス諸島ですね、ついついスパイス諸島って呼んじゃうんですけども、
そこで採れるナツメグとクローブなんかもポルトガルが攻撃の権利を独占しようとします。
実際には独占はできなかったようなんですけども、独占を試みます。
ポルトガルはさらに足を伸ばして日本にまで来ています。
僕が今立っているこの辺り、当時は海岸線ちょっと違ったと思うんですけれども、この辺り一時期ポルトガル領になっています。
正確に言うとイエズス海なんですけども、大村藩の藩主の、大村何でしたっけね、忠澄さんじゃなくて、ちょっとごめんなさい、名前忘れちゃいました。
安土桃山時代のキリシタン大名ですね、彼がイエズス海に寄進して、ここら辺は一時的にはポルトガル領だったと。
後で多分秀吉が取り返しちゃうんですけども、ポルトガル領だったということになります。
というわけでポルトガル海上帝国と言われた広域範囲の東の端、ファーイストがちょうどここまで来ていたということになります。
YouTubeの方は後でテロップで名前を入れておきます。
よくね、僕ね、間違いをして、YouTubeで上げる時にも気づかずに間違いのままも上がっちゃうこともあるんですけども、そういうのは後でコメント欄で訂正しておきますので、できるだけ鵜呑みにしないで聞いてもらえたらなと思うんですけども。
そんな感じでここまで、ここ長崎までポルトガルが来ていたということですね。
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それがバスコダガマが切り開いたインド航路ですね。
それに先立つこと、多分数年早かったと思うんですけども、スペインの方は西へと進みます。
スペインは東側をポルトガルに取られちゃって、しかも中西に、地球をどっちが取るんだという大喧嘩の末にバチカンが中西に入って、じゃあ東はポルトガル、西はスペインという最低があったので、スペインは西へ足を伸ばします。
コロンブスですね。彼はコロンブスはイタリア生まれなので、本名はコロンボが正しいお名前だったと思うんですけども、英語ではコロンバスで日本語ではコロンブスですね。
コロンブスさんが西回りでスパイス諸島、それから経由してインド、足元にカニさんがいてコリコリコリコリ音をさせていました。
コロンブスが西回りでインドを目指す。ただ彼は非常に地球のサイズを小さく見積もっていたんですね。これわざとなのか、それともスポンサーに吹いたホラなのかわからないんですけども、西に向かって大西洋を渡ります。
彼は小さく見積もっていたのでインドにはなかなかたどり着けないんですけども、行く前にたまたまアメリカ大陸があったんですね。ここはインドだということにして、彼が本気で勘違いしたのか、最後ひくにひけなくなってたのかはわかりません。
おそらく最初はインドだと思って、だんだんちょっと違うぞって気づき始めたんだけども、もうここまで来たからインドということにしようということにしたんじゃなかろうかと思うんですが、それで彼は3回アメリカ大陸に行っているんですね。3度目でようやくベネズエラに上陸しているんですけども、最初の2回は途中の島、もう大陸の目の前の島で引き返しています。
島でいろいろとれたんでしょうね。特に2回目の航海で配置に到達していて、そこで唐辛子を持ち帰ったようです。唐辛子をこれは胡椒の一種だと、赤い胡椒だと、レッドペッパーだと言って持って帰ったんですが、ヨーロッパではなぜかそのレッドペッパーはヨーロッパ人の口に合わずですね、あまり普及しませんでした。
ただあっという間に、公駅路を逆にたどってインドに渡り、それからアジアの東の方に渡り、日本にも来ています。唐辛子日本にも来ています。
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なぜかそのアジア人の口にあったんですね。これはうまいということで、爆発的に普及します。インドの料理も辛くなったし、それから今のタイの辺り、インドネシアの辺りの料理も辛くなったし、日本にも入ってきています。
それがレッドペッパー、唐辛子の由来ですね。なぜ唐の辛子なのかというと、またそれもストーリーがあるんですけども、それはニュースレターの方で詳しく書かせていただいているので、お読みいただければと思います。
結局コロンブスはアメリカ大陸をインドということにして引き返してしまったので、西回りでインドというのかスパイス諸島にはいけなかったんですけども、その後マゼラン、本名はマガリアネスですかね、スペイン語ではマガリアネスですね。
たぶんそうです。間違ってたらまた訂正しておきますけども、日本語ではマゼラン、英語ではマジェラン、あるいはマゲランと発音する方もいるようなんですけども、マゼランでいきますと、マゼランがついにアメリカ大陸を越えて太平洋も越えてスパイス諸島にたどり着きます。
ただ、たどり着く直前にマゼランは命を落としてしまうんですけれども、彼のセンダーのうちの一層、ヴィクトリア号がついにスパイス諸島までたどり着いて、スパイスを買い込んで、それからインドに立ち寄らずに一気にアフリカ大陸を目指しているんですね。
これはひょっとしたらポルトガル戦を恐れてのことかもしれません。ただ、当時の航海術でよく太平洋渡ったなとか、よくインド洋渡ったなとかも、見れば見るほど奇跡ですね。特に太平洋なんか大きさが知られてないですから、今の技術でいうと火星行って来いよりもレベルが高い話だと思うんですよ。
火星までの距離わかってますからね、一応はね。それすらわからない。地球が丸いっていうのも、だって世界一周した人がいなかったわけですから、マゼラン以前には。だから本当に丸いかどうかもわからないまま進んだというのはね、すさまじい冒険心だと思いますし、当時はビタミンCというものが知られていないのでバタバタ倒れていくんですよね。
船員がね。そんな仲良くやったなと思うんですけども、そこら辺の話もニュースレターに書かせていただいています。それでスパイス諸島で持ち帰ったもの、中心的なものがナツメグとクローブでした。ナツメグとクローブはそれぞれ別の島で育つんですけれども、非常にね、成分的にはよく似ています。香りも違うんですけれども、
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化学的にはオイゲノールという物質と、それからイソオイゲノールという、ほとんど同じような物質です。ナツメグの方がどっちだったかな。もうどっちがどっちかわからなくなっちゃいましたね。
クローブがオイゲノール、イソオイゲノールはどっちだったかな。忘れちゃいました。すみません、適当で。とにかくオイゲノール、イソオイゲノールという化学物質を実質運んでいたわけですね。
これが特にナツメグなんかは、ヨーロッパではお料理にジャガイモとよく味が合うということもあったんでしょうし、ペストを予防すると信じられたんですね。
実際にはペストを予防する効果はないと思うんですが、それでものみを寄せ付けないとか、ペストというのはのみが運びますから、のみを寄せ付けないとか、そういう効果はあったのかもしれないです。
そういったことで大儲けするんですね。ナツメグとクローブでスペインが大儲けします。ポルトガルも大儲けをします。
それに目をつけたのがオランダとイギリスで、もう血みどろの争いをするんですね。スペイン出てけ、ポルトガル出てけって言って。
まずオランダがスパイスを独占して、後からイギリスがやってきて、また戦争をして、もう決着がなかなかつかなかったんですけれども、
最後スパイス諸島における一個の島を血みどろの奪い合いで、最後オランダがイギリスを追い出すんですけれども、
代わりにオランダの植民地の一つをイギリスにあげるよと、あげるからこれで手を打とうと言って、
そのオランダからイギリスに渡された植民地、ニューアムステルダムという植民地だったんですが、これが現在のニューヨークですね、マンハッタン島という島でした。
この島はオランダ商人が原住民から買い取ったのか騙し取ったのかした島なんですけれども、イギリスに売り渡したということになります。
こんな話をニュースレターに書かせていただいてますので、またご興味あれば読んでいただければと思います。
今日はこの海辺からお送りしました。
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あとでクラゲさんいる。
クラゲさんちょっと流されていっちゃった。
クラゲさんいるいるいる。
ちょっと動画撮れそうなら撮ってみます。
今日も聞いてくださってありがとうございました。
見てくださってありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
市でした。
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