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2022-05-18 15:42

#79 ボスニア紛争。旅の終わり

亀っちの昔話編

■出演
亀山 敬司(DMM.com 会長)
長谷川 文二郎(42 Tokyo事務局長)

00:02
はい、どうもDMM.comの亀山です。
42東京の文次郎です。よろしくお願いします。
はい、どうも。
さては、前回、軟禁されて終わってますから。
はい。
こればっかりは前々回から聞いてもらいたいですね、聞いてない人は。
亀山さんは今30歳にして、某国へ軟禁されている状態にあります。
その続きをお聞かせください。
一応、太陽儀でしたね。
太陽儀で、パスポートも、そこに来た自転車も、全てを奪われ、銃を持った人たちに囲まれて、見張られて、椅子に座っているんですかね?
いやいや、そんなにたくさんいない。銃を持ってて、一人ぐらいだった、見張りはね。
とりあえず、待ってろって言われてたんだけど。
で、その後に、しばらく経ったら一人来て、その後にまた上官みたいな、一番偉そうな人が来て、ちょっと座れとこに。
てな感じで、そこからも尋問が始まりますという感じなんですが、
そもそも英語もよくできないんで、言ってることもいまいち分かってないけど、なんとなく雰囲気が分かる中で、
えー、頑張りましたという感じですがね。
めちゃめちゃ怖い。想像しただけですげー怖い。
だって相手が何言ってるかも分かんないし、相手をましてや怒らせたり疑わせたりとかした場合、銃持ってるから何されるか分かんないでしょ。
でもそこはね、結構俺強気でね、強気って言ってへんじゃんけど、
いやもうジャーナリストなんだって、日本人だとかって、
ジャパニーズジャーナリスト、パスポート返せみたいな、日本語になったりするんだけど。
テーマはぶらさずに、強気でジャーナリストで映るんです、持ってきたんだっていうので、
ちょっと怒った感じでやってたよ。
ちょっと半切れ状態。なんでこんなことするんだみたいな。
国際的に日本を敵に回すのかみたいな、そこは英語で言えなかったんだけど、なんかそれっぽい。
大事なとこ。
ここは反対で押すしかないみたいな感じになってたんだよね。
すごいな、その怒涛暴力。その怒涛暴力がこう襲うして。
こう襲うしたか分かんないけど、向こうもなんか呆れたんだろうね。
もうとにかく途中からさ、頼むからちょっと帰ってくれみたいな雰囲気になったわけ。
もう分かった分かった、でも帰ってくれと。
もう俺たちは遊びじゃねえんだと。
たぶんそんな感じだった。
確かにね。
今そんな揺れるわけにはいかないんだ、帰れ帰れみたいな。帰ってくれと。
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てかもうお願いする感じだったよ、途中からね。
なんか頼むから帰ってくれみたいな。
なんかその、ちょっとあの、なんていうかな。
そんな感じになってね。
だから外国人だから下手に手も出せないのかもしれないけど、
なんかもう、なんか懇願するように帰ってくれないかっていう感じで頼まれて。
始めはなんか脅しみたいな感じがあったけど、途中から頼まれるみたいになっちゃってね。
怒るとかでもなく。
そうそう、始めはちょっと怖かったような顔してたんだけどね。
当時は脅しには強かったんだけど、頼まれると弱いみたいなとこがあって。
確かになんか俺の中から興味深いんだけどさ、この人ら真面目に戦争やってるわけじゃない。
だからまあちょっと俺も申し訳なくなって反省してさ。
なんていうかな。
わかりました帰りますみたいな。
で、まあパスポートとかカメラ返されて、自転車ももらえて、
で、帰ってくれって言って、
まあそうだね、キロに着いたような感じかな、それは。
なるほど。
その時もらったけど、フィルムとか全部巻き取られてたんだけど、一応返してくれたんだよね。
全部フィルム巻かれてたけどね。
で、まあその時何がショックだったかというと、一番のショックは、あんまり恐怖というものがなかったんだよな、その時。
確かに求めてた時。
転校された時、なんかその時にピリッとする何かがあるんじゃないかみたいな、なんかそういう思いがあったのが、
なんか変な、収支すごく冷静で、なんかあんまり恐怖がなかったんだよね。
そっか、生と死の、死もあんまり感じずって感じか。
ていうか、いくらか危険は感じたんだろうけど、
まあその時になんていうかな、あれだよ。
やっぱりその、生っていうのは執着があるからやっぱり恐怖があるんだけど、
その時ってなんかその、まあいいやみたいなところがあったわけよ。
つまり生の執着がない中で、
なんかそういうものを、なんかそういうことを、そういうところに行っても、なんていうかな。
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それは勇気でもなんでもなくって、単なるスリルを求めてるだけみたいな。
そんなふうに、まあ俺の中でこう思ったというかな。
ああ、なるほど、なるほど。
だから、やっぱり生の執着があって、それを怖くて、恐怖みたいになるのが、
なんかそれはまあ、こんなことやってても何も見つかんねえなみたいな。
自分の中でこう、自分にショックを受けたというか。
なるほどなあ、その興味本位でというか、興味でいったけれども、
その興味でいったことということ自体がっていうショックさみたいな。
そうそう、なんかそれに対してなんかちょっともう、
ギザッとなったからもう、
やっぱり支援の執着みたいなのがちょっとうさがったね、その時はね。
で、まあこのままこんなことやってても何も見つかんねえやみたいな感じがあって、
で、まあ帰る気になったっていう感じなんでね。
おもろ。
そうそう、なんか意外、自分でも意外な発見だった、その時は。
そうですよね、求めてた答えとは何て言うんだろう、
ちょっと違う方向から来た答えみたいな。
で、まあ帰り、そうそう、でそのまま帰ろうと思ってずっと帰ってたら、
そしたら自転車がパンクしちゃってね。
はいはいはい。
で、まあほらもうこれ、で自転車も途中から押しながら歩いてたわけよ。
何十キロの帰り道ですね。
そうそうそう、帰り道ね。
途中でさ農家があってさ、農家があったからそこ行ってちょっとパンクの下って指で指して、
行ったらそこの農家の人がね、
じゃあ直してやるよみたいな感じで、
親切にしてくれたっていう、
じゃあ自転車俺が直してやるみたいな感じで。
優しい優しい。
ありがとうみたいな感じで、そこでこうやってもらってる間、
でまあそこはね、まあ多分その夫婦で、子供が2、3人いたかな、
でおばあちゃんとかもいてさこう、なんか普通の農家の家なんだよ。
でその中でも俺は子供と遊んでたりしながらこうしてて、
でばあちゃんは寝てて、お父さんはパンク直して、
お母さんはなんかお茶出してくれてみたいな、そんな感じでね、やってたわけよ。
でまあそこでちょっと、しばらく行ったんだけど、
でその時に、山の向こうから台風の音かわからないけど爆音みたいなのが聞こえるけど、
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でもその中でもすごいなんかその家族の営みがね、
すごくなんか普通にみんな子供が遊んでて、おばあちゃん寝ててみたいな、
なんかそういう日常があって、
でそういうのを見てるときにすごくなんかいいなと思った、その家族っていうのが。
なるほど。
でなんかすげえ感動したんだよね、なんかこういった、
なんか戦時中でもこういう中でもなんか普通に営みがある農家の人たち、
家族たちがみんな生活してるっていうのを見てね。
そこでなんかやたら感動してさ、ちょっとうるっとくるというかなんかその、
こういった中でもああこういう家族っていいもんだなあみたいな思って。
でなんかそういうやっぱり恐怖とか、
そのスリルから何も見つからなくって、そういうとこでなんかやたら感動したみたいな。
うんうんうん。
そうそうそう。
なるほどなあ、なんかなんて言うんだろう、なんとも言いがたい。
でもそれが旅の威力というか、なんだろう、なんか答え、答えではないのかもしれないけど、何か一つね感じれた。
そうか。
なんか面白いですね、パンクしたことでそこにいて、
で、帰って、
その時付き合ってた今の神さんと結婚したというお話でございます。
悔しい。
なんだろう、お家が綺麗な。
いやあ、でもね、なんかそういうものを持ってみたいとかね。
結局好奇心っていうのもさ、結局欲望の一つで、
自分を高めたいとか自分が知りたいみたいな、なんか欲望でさ、
なんかこれのまま進んでてもさ、本当に何も見つからないなと思ったけど、
家庭も誰かと生きる中で見つかるものはまだまだありそうな気もしたっていうようなことで、
それまで20代まで別に俺結婚する気もないとか、
もっといろんなことを見ていきたいとか思ってたんだけどね。
何かを見つけたいみたいな思ったんだけど、
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それも突き詰めたら自分の単なる好奇心という欲望かなみたいな、
なんかそんなことを思って、
で、帰って、やっぱりちょっともうこれ以上は、
こういう旅は卒業みたいな感じになって、
ちょっと付き合ってた上さんに、彼女に結婚しようって言って、
っていう感じですかね。
いや、悔しいけど、もういい話だな。
でもやっぱり見つめることにちょっと意味はあるのかもしれない。
ギリギリを責めた結果、そこに何か果てがあったんだな。
そこで好きものを押したって変だけど、
ちょっと別の生き方してみようみたいにちょっと変わったのが
ちょうど30の時だったかな。
そこからいろいろ考えたけどね、やっぱり所詮何かを、
そんなことやってても俺の旅なんていうのは、
結局、日本に帰ってからもニュースとか見てると、
やっぱりその国はやっぱり戦争を続けてるわけよ。
で、民族浄化とか、いろんなヤバい言葉がいっぱい出てきて、
要は昔まで近所同士とか住民同士が殺し合ってるような内戦だったわけよ。
で、民族同士の争いだったのかな。
なんか結構悲惨なニュースはテレビで流れてるんだけど。
で、俺なんかもそこには行ってきたんだけど、
結局は俺のやったことっていうのは、
興味本位って言ったら本当に申し訳ないんだけど、
戻ってきたらもう普通の生活なわけよ。平和な。
だからそこに生きてる人たちとは全く違う。
ヤバいとか言っても1ヶ月間だけの限定ヤバいみたいなやつだから。
だからすごいなんか自分でもそんなことをやったのは、
とても失礼なことをやったようなこともあって、
いろいろ反省もしてた。
まあ、てな感じかな。
で、行きようと思ったんだね、そこから。
なんか悔しいけど、悔しいなあ。
おちゃらけた旅編が始まるっていう話を聞いたときに、
おちゃらけた旅が始まるのかと思ったら、
なんかちょっとカッコつけましたね、これね。
ちょっと最後。
いや、でもいいじゃないですか。
いいじゃないですか。
いいじゃないですか。
いいじゃないですか。
こういうところでカッコつけないと仕方ない。
たまにはね、ちょっとおちゃらくてばっかり言ってもあれなんて。
まあまあ、そんなような話ですかね。
まあ、そんな感じで、
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とりあえず20代の旅は終わったということで、
まあそうだね。
そこからは家族とか、子供連れてモンゴルとか、
そういうのはあったんだけど、
一旦そういう感じで。
確かに。
じゃあ、いつかまた30代から始まる旅の、
聞けるか分からないけど、家族とかね、
そういう話もいつか聞けたら面白いなと思いました。
じゃあ、とりあえず一旦旅編はこれで終了にしましょう。
ありがとうございます。
終わった方がよろしいようで。
はい、お疲れ様です。
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