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2021-06-11 17:56

スーツアクター伊藤 教人さんに仮面ライダーやヒーローショーの裏話を聞いてみた

今回のゲストは俳優でスーツアクターの伊藤 教人さん。
これまで仮面ライダーシリーズやヒーローショーなどでスーツアクターとして活躍してきた伊藤さんに、なかなか知ることの出来ない"スーツアクター"という特殊な職業のお話を聞いていきます!!
伊藤 教人さんHP http://brats4649.com/list/ito
番組の感想はこちらから!
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00:02
気になる特殊職業の世界、パーソナリティでインタビュアーの阿隆 ウララです。
この番組では、探偵やデイトレーダー、プロポーカー選手など、
普段なかなか聞くことのできない特殊な職業の方々にインタビューをしていく番組です。
今回のゲストは、俳優でスーツアクターの伊藤 則人さんです。
伊藤さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
伊藤則人さんは、秋田県出身の現在37歳ということなんですね。
そうです。
プロフィールなんですが、俳優としてドラマや舞台で活躍する一方、
スーツアクターとして、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーなどにご出演されております。
おりました。
ホームページとか、歴史を見させていただいたのと、
数々の仮面ライダーシリーズにご出演されております。
そうですね。
主に活動していたのは、10年前ぐらいになるんですけど、
その時は、計5年間ぐらいかな。
ずっとそっちの仕事ばかりでしたね。
現在、この収録をしている段階では、舞台刀剣乱舞にご出演ですね。
舞台刀剣乱舞、無伝、夕暮れの侍、大阪夏の陣にご出演中で、
公演の期間中お忙しい中ありがとうございます。
ありがとうございます。
伊藤さんもちろん俳優として現在ご活躍されているんですが、
今回はスーツアクターという経歴について、
そのお仕事の内容についてを詳しくお伺いしていきたいと思います。
スーツアクターという特殊な職業なんですが、
耳なじみのない方もいるのかなと思うんですけれども、
簡単にご紹介しますと、特撮映画や特撮ヒーロー番組で、
着ぐるみやスーツの中に入ってアクションを行う、
エニスタルで活躍する方たちです。
そうですね。でもあれなんですよね。
スーツアクターってあんまり職業じゃないみたいなところがあって、
呼んでくださっているだけで、
僕ら的には普通に入っているのはアクションマンだったり、
担当マンだったり、俳優だったりが入っているだけっていう感じなんですよね。
だから僕らでスーツアクターやってますっては言わない。
そうなんですね。でもそれもまた海外だと、
スーツアクターはスタントマンの仕事の一部だと言う認識で、
スーツアクターという言葉自体も日本独特なものになっている。
多分そうなんじゃないですかね。
なるほど。
だから僕らからスーツアクターですって言い始めたんじゃなくて、
視聴者の方だったりそういう人たちがスーツアクターって呼び始めたみたいな感じですね。
そうなんですね。そこがまだわからなかったので。
そんな感じですか。
この最初はちょっと気になっていたので、
03:03
まずスーツアクターになりたくて、
スーツアクターになるのが先なのか、
アクション俳優の延長上にスーツアクターがあるのかが最初わからなかったので、
それをちょっとお伺いしようと思ったんですけど。
人によるって感じなんですけど、
そのために事務所に入って、スーツに入ってやるっていう人もいれば、
僕とかはたまたまそこの事務所に入って、
仕事がそれ振られたんでやってたっていう方なんですよ。
だから全然僕最初から普通にアクションとかスタントとか
俳優業をやりたかっただけで進んでいったところ、
そっちの仕事に圧戦されるというか。
なるほど。結果だったり需要も。
どんどん仕事が増してって。
そうですね。
結構でもそういう人って多くて。
だからスーツアクターになりたいぜっていう人ってそんなにいなかったりするんですよ。
そうなんですね。
でも結構男性っ子だと夢。
仮面ライダーになりたいとか夢。
全然なかったですね。
いいですね。なかったということで。
本当たまたま運力というかやらせてもらったっていうだけですね。
ただ最初は俳優さんなのかアクション俳優なのか、最初の入り口ってどうでした?
僕最初はスタントマンになりたくてこの業界入ってやってたんですけど、
俳優の方が面白いなと思ってだんだんそっちに寄ってったっていう感じなんですけど。
それでスーツアクターも結構芝居を要求されるんですよ。
なのでそこで芝居とかも教えてもらったりアクションも教えてもらったりしながらやってたって感じですね。
なるほど。じゃあ本当に結果気づいたらスーツアクターだったっていう形なんですね。
そうですね。
なかなかそんなにスーツアクターの方って俳優さんとかよりも人数が少ないと思うので日本でも。
ちょっといろいろ伺っていきたいんですけど。
まずパフォーマンスは普通の芝居と全く違いますよね?
そうです。でもそんな変わらない感じはしますね。
ちょっと表現を大げさにするっていうだけと、あと表情で伝えられないとかはあるんですよね。
例えば目線でも伝えられないし、表情全般で伝えられないので大げさに動いてあげるっていうのはあるんですけど、
一応現場でも全部セリフを覚えてその場で出すんで。
伊藤さんがその場でセリフを出すんですか?
そうですね。だから基本撮影は普通の撮影とそこまで大きくやることは変わらないですね。
セリフを出すんですね。それ初めて聞きました。
そうしないと後で音を当てる時にわからなくなっちゃったりするので、伝えづらいですよね。こっちもセリフ喋らないと。
そうですね。で、喋るけれども後に声優さんだったり、変身する前の俳優さんが声を当てていくって感じなんですね。
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そうですね。
面白い。なるほど。
そんな感じでやってましたね。
でも元々アクションだったり、身体能力が高い訓練をされてたからこそスーツアクターの動きはそんなにスムーズに?
いやもう最初全然できなかったですね。
どういうことですか?
アクションも僕そっちの現場に行き始めたのが、アクションを養成所で1年間習ってすぐ出てその現場に行かせてもらったんですよ。
そうするとやっぱり所詮養成部あがりなんで、アクション全然先輩たちに比べたらできないんで。
現場で現役でやってる先輩たちよりは。
そこで知った激励をいただきながら。
でもベテランさんというか先輩たちたくさんいそうですもんね。
そうですね。教えてもらいながら、じゃあお前今度やってみるかみたいな話になってやらせてもらうという感じでしたね。
最初でもおしゃれも大変だったと思うんですけど、養成所で学ぶアクションとスーツアクトのパフォーマンスの違いとか苦労した部分がありましたか?
そうですね。純粋にやっぱり養成所卒業したばっかりの頃、アクションまだ下手くそだったんで、見せ方の違いとかはありますけど。
皮を着てる分、表現しづらい。パンチ一発でも若干表現しづらいからもうちょっと大振りにするとかそういう細かいのはあるんですけど。
純粋の場合は技術不足っていう感じですね。
技術。
アクションとしての。
いつか投げられるとか飛ぶとか、パンチするとかトータルでですか?
そうですね。養成所で教えきれないものってあるんで、養成所で例えばトランポリンで飛んでドラム缶に突っ込むっていうことは習わないんですよ。
そうですよね。なるほど。
トランポリンの踏み方自体は教えてもらえるけど、そういうドラム缶に突っ込んで転がって起き上がるみたいな訓練はあんまりしてなかったんで、そういうのは現場行ってやったって感じですね。
大変ですね。
逆に養成所でどういうことをやるのかもすごく気になりますけど。
立ち回りの基礎とか体操とかそういう感じですね。
あとお芝居とか若干ナースとかやったりとかそういう基礎的なことをやるっていう感じでしたね。
なるほど。本当に基礎なんですね。
現場に行っていろいろ大変で。
あと普段のお芝居もですけど、さらにスーツを着ていると大げさに言っても想像より3倍、いや5倍、10倍多くやるとか具体的に言うとどれくらいの大きさになるんですか?
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表現によりけりですね。
案外スーツ着ててもそんな動かなくてもカメラの画角だったりしてだわるんだったらそんな動かないでやろうとか、ここちょっとだわりづらいから大きくやろうとかそのぐらいですね。
それはバックアップだったり経験でわかっていってって感じなんですかね。
そうですね。
普通のお芝居でもまだ初心者だと自分が思っているより映像とか舞台で見ると表現ちっちゃいっていう場合ってあったりするじゃないですか。
そのさらに上をいけるわけなので相当大変なんじゃないかなと思うんですけどね。
そこは慣れでしたね。
一応オンエアがあるんで撮ったものをオンエアで見てこここうだなとか思いながら修正していくという感じですね。
最初事務所に入られてオーディションとかなんですか?どういう形で?
僕はオーディションでそこの事務所に入りました。
そうなんですね。でその仮面ライダーだったり特撮モノのお仕事が入るときもオーディションですか?
言われていくだけって感じですね。
そうなんですか。すごい狭きもんのイメージがあったね。
一応アクションできないとその現場入れないのでアクションマンのうちから選ばれるんですけど、そもそもアクションマンってそんな人口いないんでっていう感じですね。
なるほど。じゃあオーディションではなくて現場に行ってってことですね。
現場では監督が指示してくるのか、それともスタントの監督的な方が密に指示してくるのか、現場はどういう感じなんですか?
アクション監督の方が基本的に指示してくれて、芝居部分だったりとかは監督さんが行ってくれたりとかですね。
アクションに関してはアクション監督の指示に従うという感じですね。
その前にアクション監督さんと監督は話して、ある程度の意思疎通を取った上でやってるという感じですね。
あとは現場での印象的なエピソードとか苦労だったりとか、あと暑かったりもすると思うんですけど、その辺をちょっと詳しく。
気温にはめちゃくちゃ左右されますね。
どっちかというと冬の方がきつかったりもするんですよ。暑いより寒すぎてみたいな。
怪人とかだったら結構あったかいですよ、着ちゃえば。
確かに結構大きいですもんね、怪人とかだとまとってるものが。
ヒーローの場合は結構薄い生地の場合があるので。
タイツみたいな。
そうですね、そういう場合があるんでめちゃくちゃ寒いですね。
そうだったんですね。
そっか、じゃあ待ち時間はこういうコートに。
そうですね、ベンチコートに着てっていう感じ。
なんかちょっと想像とか面白いですね。
ヒーローはそんな待ち時間ベンチコート着てるんだ。
12:00
そうですね、毛布とか。
毛布も。
夏は夏できついですけどね、やっぱりロケ場所によっては日陰がない場所とかもあるんで。
スタッフさんはテントを建ててくれたりとか、氷を用意してくれたりとか、すごいいろいろやってくださるんですけど、
ほんとやっぱり40度近いとかなってくると、割とすぐ脱水症状があったりとかはありましたね。
大変ですね。確かに森とかではなくてコンクリートのイメージですもんね。
仮面ライダーだったりとかさっそく戻って。
山と山みたいな。石切り場みたいなところとか。
確かに日陰ないですよね。
日陰がないところとか。森とかは森で湿度が高いとききついとかなんかあるんですよね。
大変。まとってるってそんなに大変なんですね。
そうですね。ワンカットワンカットこう一回お面外したりとかするんですけど、滑ると暑いみたいになりましたね。
うーん、なるほど。あとはその視界も悪いんですか?
あと意外と逆に見えるとかどうですか?
ものによるっていう感じですね。視界は今回悪いなとか、今回の視界めっちゃいいじゃんとかありますね。
ラッキーみたいな。
一応その見えやすいように作ってくださってるんですけど、造形的にちょっとあんま目の穴開けれないよねみたいなものもあったりするんで。
伊藤さんはその仮面ライダーのヒーロー側とか怪獣側とかどういう役だったりキャラクターが多かった?トータルで多かったとかありますか?
怪獣的な敵が多かったですね。
じゃあそのヒーロー側と怪獣側の動きもパフォーマンスもやっぱ違いますよね。
違いますね。
その辺でどうですか?
ヒーローはかっこよくいないといけないじゃないですか。結構それを考えますね。かっこよくするっていうことを考えて。
怪獣の場合は別にキャラクターにもよるんですけど、そんなかっこよくなかったりもするんで。
暴力的だったりとかそういう表現では違いますね。
その表現の仕方っていうのはどうやって学んだんですか?
先輩の見て学びました。
そういう授業ないですもんね。怪獣の動きの授業とかないですもんね、養成所で。先輩の見てなんですね。
そうですね。手取り足取り教えてくれるわけではないので、どっちかというと見て学ぶっていう方が多かったですね。
あと何か映画とか見たりはそういうのもありますか?
ありますね。映画からちょっとインスピレーションをいただいたりとかはする時はありましたね。
その表現って、そうですよね。見たことあるっていう表現もありますけど、そこも研究しようと思ったら結構いろんな動きが研究できると思うので、なるほど。
15:10
体作りとか体資本なので、体重管理とかその辺はどうですか?こうしないといけないとかあったんですか?
現役当時は全然やってなかったですね。
そうなんですか?
ジムたまに行ってたりはしたんですけど、現場が毎日のようにあるんで、まず全く太らなかったっていうのはありますね。食いまくっても全然太らなかったし。
現場だと空いてる時間とかトランポリンの練習したりとかするんですよ。
焼き時間もですか?
焼き時間をやったりしてたんで、特にその筋力トレーニング的なものはやってなかったですね。
なるほど。じゃあもう相当、1日でトータルして相当な運動量ですよね。どのくらいですかね?
汗とかめっちゃ出るんで、ブーツみたいなの履くんですけど、終わった後、バシャって出ますから、出るくらいのかけがわからない。
本当ですか?ブーツから水がそんなバシャって出ちゃうくらいですか?
出るくらいは出ますね。なんで、もう水分取りまくって。
一番現場で印象的だったエピソードとかってありますか?
いっぱいありますけどね。さっきの暑さの話じゃないですけど、面白いなと思ったのが、めちゃくちゃ暑くてその日。
勝負が入って、テストって目をかぶらないテストをやるんですよ。
アクションテストをやって、きついと思って、これかぶってできるかなくらい暑かったんですよ。
エグーみたいな、ちょっと長かったんでアクションは。
しててもかぶって、よいスタートって声がかかるんですよ。
こうやって、いけるいけるいけるって言って、いけるいけるって言って終わったと思って、カットってかかった瞬間に膝から崩れたことがありますね。
脱水で手とかもしびれちゃって。
すごいなって思いました。
自分でも。
カットってかかるとダメになるんだって思いました。
スイッチが。それまではもうあぐれないんだったり。
でもなんか出てるんでしょうね。
大丈夫でした?その後。
その後大丈夫ですね。水いっぱい飲んで。
なんとか運ばれずに。
命がけですね、結構。
一応そうですよね。
ということで、いろいろとお話を伺ってきましたが、次回も引き続き、俳優でありスーツアクターの伊藤則人さんにインタビューしていきます。
この番組のご意見ご感想は、番組詳細のリンクからお待ちしています。
次回の放送もお楽しみに。
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