1. IVS2024 KYOTO SESSIONS
  2. データから読み解く日本と世界..
2024-08-20 59:53

データから読み解く日本と世界のスタートアップエコシステム

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Global Startup Ecosystem Report 2024は東京が10位にランクイン。世界300以上の都市における450万社超の企業からのデータを収録した、スタートアップに関する世界で最も包括的な調査を中心として、スタートアップエコシステムの現状をデータを通じて理解し、今後の展望を探る。

■IVS2024 KYOTO/IVS Crypto2024 KYOTOについて
2024年7月4日から6日まで、伝統と革新が融合する京都で、IVS2024 KYOTOとIVS Crypto 2024 KYOTOを同時開催します。

IVS2024 KYOTOは、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象としたカンファレンスです。資金調達や事業成長の機会を求める経営者や投資家、新しい事業アイデアに興味がある人々にとって、新しい未来を築くための貴重な機会を提供します。

IVS Crypto 2024 KYOTOは、クリプトとブロックチェーンに特化したカンファレンスです。この分野のパイオニアたちが、デジタル経済の進化とWeb3の可能性について深く掘り下げます。両カンファレンスは同じ場所で開催され、参加者は自由にどちらのイベントにも参加できます。


名称:IVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO
主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan/京都府/京都市)
日時:2024年7月4日(木)~7月6日(土)
会場:京都パルスプラザ他  

・チケットページ:https://www.ivs.events/tickets2024
・HP:https://www.ivs.events/
・X(Twitter):https://twitter.com/IVS_Official

#IVS #IVS2024 #スタートアップ #起業 #経営 #ビジネス

サマリー

日本と世界のスタートアップエコシステムについて議論が行われており、特に東京のエコシステムの成長と競争力の変動が注目されています。また、シリコンバレーやニューヨークとの比較を通じて、日本が抱える課題と可能性にも言及されています。現在、日本と世界のスタートアップエコシステムの状況や課題について考察が行われています。特に日本のスタートアップファンディングの状況やエコシステムのバランス、日本が直面している課題およびその解決策に焦点が当てられています。このエピソードでは、日本と世界のスタートアップエコシステムにおけるアントレプレナーシップの重要性と、成功するための課題について考察しています。東京と他の都市のエグゼットの違いや、ライフサイエンス、環境エネルギーにおける成長機会についても言及されています。日本のスタートアップエコシステムの発展には、アントレプレナーシップの教育やグローバルな視点が影響を与えており、大企業とスタートアップの協力体制の強化がエコシステム全体の向上に繋がると考えられています。日本のスタートアップエコシステムにおいては、国内外の多様性の確保が急務であり、特に人材の確保や多様な経歴の融合が成功のための重要な要素であると語られています。また、データに基づく議論を通じて、イノベーションや競争力の源としての多様性の重要性にも触れられています。日本のスタートアップエコシステムの成熟度と、優秀な人材を引き入れるための社会的な挑戦について考察が行われています。

セッションの導入
南 知果
みなさま、こんにちは。おはようございます。
では、11時からのセッションは、データから読み解く日本と世界のスタートアップエコシステムということでのセッションをやっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。では、まず自己紹介からということで、自由民主党幹事長のモテギとしみつさん、どうぞよろしくお願いします。
茂木敏充
みなみさん、ご紹介いただきありがとうございます。
みなみさん、スタートアップ界のアイドルと呼ばれている。
南 知果
すいません。アイドルをやらせていただいています。
茂木敏充
みなさん、こんにちは。自民党幹事長のモテギとしみつです。
自民党の幹事長というと、とってもドメスティックで中田町のことしか考えていない。
新しいビジネスから一番遠遠い存在、こんなふうに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここは違っていまして、最近、若手議員からよく、意外ととしみつ、意外ととしみつと言われます。
実際、私は民間のコンサルティング企業の出身でありまして、議員になってからも経済産業大臣、IT担当大臣、経済再生担当大臣、勤めてきました。
最近も20代、30代の若手経営者と議論する機会が多くて、まさにスタートアップ、日本経済成長の鍵を握っていると思っています。
これからも皆さんの活動、政策面でもしっかり応援していきたいと考えています。ありがとうございます。
エコシステムの分析
南 知果
意外ととしみつと呼ばれていらっしゃる。面白いですね。ありがとうございます。
では、名倉さん、よろしくお願いします。
名倉 勝
皆さま、初めましての方もたくさんいらっしゃると思うんですが、CICの名倉と申します。
私、普段はCIC東京という日本で一番大きなイノベーションセンター、そこに300社以上スタートアップを中心に集まっているんですけど、
そこの運営をやっているほか、様々なスタートアップ支援プログラムだとか、スタートアップエコシステムを形成するようなプログラムを運営させていただいて、
特にディープテック分野だとか、グローバルに展開するスタートアップの成長支援なんかをやっています。
それと共に、今日少しデータを出させていただくんですが、スタートアップエコシステム協会という一般社団法人をやっておりまして、
この一般社団法人、いわゆるスタートアップの支援者とかスタートアップに携わる方がたくさん集まった会なんですけど、
そこで、例えばこういった調査だとか、様々なスタートアップに巻き込む人を増やしていこうとか、そういったことをやらせていただいております。
いずれにせよ、最近特にこのスタートアップ界は盛り上がってきてはいます。
その一方で、どれだけ成長するスタートアップを出せるのか、スタートアップがどれだけ成功できるのかというところは、ちゃんと議論していかなければいけないところだと思いますので、
今日議論するのを楽しみにしていました。
皆様どうぞよろしくお願いします。
南 知果
よろしくお願いします。
では、スタートアップゲームオブジャパン代表取締役西口さん、よろしくお願いします。
西口 尚宏
はい、おはようございます。こんにちは。
私は2009年に産業革新機構、INCJの設立メンバーとして機構に加わって以来、
足掛け15年、大企業からのイノベーション創造、そしてスタートアップエコシステムの構築及びその成熟に一心に取り組んでまいりました。
このスタートアップゲノム社というのは、約12年前にスタートアップエコシステムの成功要因をデータで分析しようということで始まったプロジェクトが今会社になり、
かつ今はそれ以外にグローバルアントリプレイナーシップネットワークというワシントンDCにベースのある組織の日本の代表もしています。
今日は非常に豊かなメンバーなので、ここで楽しく会話ができればなと思って非常に楽しみにしてまいりました。
よろしくお願いします。
南 知果
よろしくお願いします。
モテキさんどうですか、このIVSいらっしゃって雰囲気。
茂木敏充
すごく活気ありますね。隣ではライブもやっているようでありますし、後ろ見るとグリーンとかイエローとかいろんなコーナーがあるということで、私も楽しみです本当に。
南 知果
よろしくお願いします。このセッションではまさにスタートアップすごく今盛り上がっていますが、
このエコシステム全体をもっとパワーアップしてレベルアップして競争力を上げていくためにはどうすればよいのかということを議論していければというふうに思っています。
冒頭西口さんの方からグローバルスタートアップエコシステムレポートというものが最近出ているかと思いますので、そちらについてご紹介いただきます。
よろしくお願いします。
西口 尚宏
では早速ですが中身に入っていきたいと思います。
先ほど申しました通りグローバルスタートアップエコシステムレポート通常GSERと読みますが、これは毎年6月頃に主に欧州の大きなテックイベントで大々的に発表しているものです。
これはスタートアップゲノム社とJENグローバルアントレプリナーシブネットワークが共同で出版しているという内容になります。
早速ですがどんどん中身に入っていきたいと思います。
ありがとうございます。
ちょっと確認です。
なぜ私たちがこのようなことをしているのかですが、スタートアップエコシステムというのは決して例えばシリコンバレーだけ、あるいはボストンだけのものではなくて、
世界各国で各都市でエコシステムが発展して成熟することが実は人間の文明のためにはプラスであるという信念に基づいて、地球丸ごとを見ながら活動しているというのが私たちの特徴です。
どのぐらい地球丸ごとでやっているかというと、
7大陸の中央もしくは地方政府の皆さん、あるいは世界各国の公的民間のイノベーション推進機関といわゆるナレッジネットワーク、非常に強固で相互交流のあるナレッジネットワークを地球丸ごと築き上げています。
その結果各国の方々と交流するのは当たり前、お互いの知恵を交換するのも当たり前、なぜならばエコシステムというのは一人勝ちの世界ではないんですね。
みんなで勝たないと文明は発展しない。
であるがゆえにどんどんと地球丸ごと巻き込んでエコシステムを発展させようじゃないか。
これが私たちの基本的なミッションであり価値観です。
このスタートアップエコシステムのレポートですが、こちらのQRコードを見ていただくと自由にダウンロードできるようになっています。
ちょうど6月10日のロンドンテックウィーク、そのおととしはアムセルダムのウェブサミットで出したわけですけれども、この中身をこれからどんどんと解説したいと思います。
ちなみにこれ400ページぐらいある非常に詳細なレポートなので、これの解説を真面目にやると4時間かかります。
でも今日は10分ですので、10分でどうしても皆さんにお伝えしたいことだけお伝えする。
そんなやり方でいきたいと思います。
まずエコシステムの定義なんですが、私たちは半径100キロ以内の地域都市をエコシステムと呼んでいます。
つまり日本のエコシステムじゃなくて、東京のエコシステム、京都のエコシステム、大阪のエコシステムというように都市にエコシステムが、都市別のエコシステムが基本構成であるというのが考えです。
というのは都市に人が集まるからなんですね。
そういう意味ではどういう都市が世界のランキング上にあるかというと、詳細はこの後お話ししますが、当然なことがシリコンバレーを最初としてニューヨーク、ロンドン等々とつながります。
そしてこの各2020年からのエコシステムの皆さんの変化を次にお見せしたいと思います。
ちょっと細かいですけど見やすくなりますか?
大丈夫ですね。
実はまずトップ20を4グループに分かれます。
まずダントツに先頭走っているのが先頭集団、シリコンバレー、ニューヨーク、ロンドン。
これは2020年から一切立ち位置が変わらず、何の上下もなく独走状況になっています。
その次にテルアビブ、ロス、ポストなどが若干の上下をしながらも追いついている、追いつこうと必死で頑張っているということですね。
その後にアジアの5都市がそれを追いかける形です。
つまりシンガポール、北京、ソウル、東京、上海と続きます。
実はアジアの各国の首都クラスは非常にエコシステムとして発展してきているというのがここから見て取れます。
その後はアメリカとヨーロッパの各都市がそれぞれ追いかけているというふうに、
トップ20だけでも4種類の人たちがいるということですね。
今日は東京に焦点を当てていきたいのですが、ちょっと見にくいですけれども、
今年は昨年の15位から10位まで一挙に急上昇しました。
しかしその前も急上昇しまた下がった時期があります。
まず今年なぜ急上昇したか。
これは5000万ドル以上のエグゼット、大体日本円で80億ちょい、今の為替での数が過去2年半で37件を超えたということです。
つまりエグゼットの量がエコシステムの競争力に直結するという考え方です。
実は2020年から2021年もドーンとエグゼットが上がったのですが、
その後若干成果が出ない時期が続いてドーンと毎年下がり、
過去2年半の蓄積が十分評価するに値するという結論になって、今回はその点が大いに評価されたという考え方です。
ではこの全体のエコシステムの分析、要は競争力の分析をどういう尺度でしているかということをお伝えします。
茂木敏充
何か鳴っちゃったりとかすごいですね。
西口 尚宏
5つの尺度で見ています。
詳細については実はこのレポートの290ページ以降にそれぞれの詳細内容が書いていますので、ここでは概略だけお伝えします。
まず5つあります。
1つパフォーマンス、これはエコシステムの価値とかエグゼットの状況を見ています。
これに全体の30%を見ています。
東京とトップ3都市の比較
西口 尚宏
次にファンディング、これはアーリーステージからレーターステージにかけるファンディングのアベラビリティを見ています。
次にタレント、それから約20個分。
ここまででパフォーマンスとファンディングで全体の5割の比重を占めているという考え方です。
この考え方というのは実は過去12年間にわたって様々な分析をする中で、これが最適ミックスであるという結論に達したという内容です。
次にタレントとエキスペリエンスですが、これはまさに投資家の皆様及びスタートアップの皆様がどのぐらいの経験値積んできているのかというのを見ておりまして、
さらにマーケットリーチ、これはグローバルマーケットへのリーチと、あと海外からのリーチ、そしてその他いろいろ織り込んでいます。
そして最後ナレッジ、これは主にパテントを中心とする蓄積を表しています。
ということで繰り返しますが、こういう全体としては重きを置いているのはパフォーマンスとファンディングということになります。
こうしてみますと、今のこういうものが毎年どういうふうに上下するか、かつ実は単年ではなくて2年半の蓄積によって数字を見ていますので、
どのようなエコシステム要素が蓄積が上がっていくか、単年で一気一流するというよりはどういう蓄積をエコシステムの実力として蓄えているかというのが実はポイントになるわけです。
そういう意味ではまだ日本は率直に言って安定していないです。
上がったり下がったりするということはまだ実力が安定せずに一生懸命頑張っている。
そして時としていい成果が出る。
しかしそれはトップ3とは違ってかなり激しい上下を繰り返す段階であるというのが大事なメッセージです。
ではこれを受けましてトップ3と東京の違いは何かを見てみましょう。
今ご説明しました5つの座標軸でシリコンバレー、ニューヨーク、ロンドンがどういう得点か。
ちなみにこの分析は1点から10点までという形で総合分析して点数を出していますのでこれは実は6点を真ん中に置いて分かりやすく差が出やすいようにグラフを作ってあります。
こうしてみると実は京都の地で東京の話をするのも若干気が引けるんですけどもお許しください。
東京は実はナレッジ、パテント等についてはなんとシリコンバレーやニューヨークを抜いてロンドンと同一です。
つまりむっちゃ地材がある国であるということがもう統計上明確になっています。
しかし残念ながらトップ3の都市に比べるとパフォーマンスとファンディングはかなり劣後しているということです。
パフォーマンスというのはまさにスタートアップの皆さんのエグゼットの量であったり金額をそれぞれを総合的に計算しているわけですが、
ファンディングと首都間比較
西口 尚宏
あとファンディングはまさにどれだけアベイラブルであるかということですね。
では次に中間日の首都間比較ですね。
こちらもナレッジは当然ボンと高いわけですが、見てくださいと例えば中国は今年はファンディングが前年比でいくまで約3割ドーンと落ちているんですね。
であるがゆえに中国についてはファンディングがへこんでいます。
一方ソウルは非常に面白いのは非常にバランスのとれた形をとっていて、ファンディングであったりパフォーマンスもしっかり出している。
決してその競争意識をぶき出し出してはいけないわけです。
あくまでも中立的にありますけれども、それぞれの国の経済の大きさということを考えるとまだまだ日本にはやれることがあるようにこのデータから読み解けることができます。
最後ですがこのトップ40ですね。
今までは20の話をしますがトップ40の都市別のエコシステムが国ごとにどう分布されているかというと非常に面白いですね。
やはり実力のある都市エコシステムの上位40のうちの15都市はアメリカに集中しています。
やはりアメリカというのは非常に強力なスタートアップエコシステムをシリコンバレーのみならず各地に分散させているというのがアメリカの特徴です。
これは15年くらい前だと多分シリコンバレー一人勝ちだったんですが、これがどんどんと今広がってきているというのがポイントです。
そしてヨーロッパこれは各国約1都市みたいで中国が中国インドとそういうふうになっています。
日本は残念ながらトップ40に入る都市が東京しかありませんので、あえて申し上げると是非ここにチャイナインディアの次あたりにジャパンという文字が出て
複数3つ4つのトップ40の中に3つ4つの都市スタートアップエコシステムが含まれているという姿になると
日本としては極めてバランスの取れた東京一点終局ではなく非常に分散されたエコシステムを日本は作っていけるということになろうかと思います。
ということでちょっと長くなりましたが私からお伝えしたかったことはまずは以上です。
スタートアップ調査の結果
南 知果
これあとはパネルディスカッションで皆さんとぜひつかまりをしていきたいと思います。
ありがとうございます。長大なレポートをまとめていただいてありがとうございます。
名倉さんからもエコシステムに関するアンケート調査をされているかと思いますのでその結果をちょっと共有いただきます。
名倉 勝
はいスライドの方出てきますかね。
こちらですねスタートアップエコシステム協会この私のこのここに立ってるCICじゃなくスタートアップエコシステム協会として行った調査がございますのでそれを簡単に報告させていただきます。
こちらですねまだ未公開のものです。
今回初めて公表いたしますので皆さんぜひご覧ください。
このスタートアップエコシステム調査ですねあの現在のスタートアップエコシステムはどんなものなのかっていうのをもう完全にあのアンケートベースで聞きました。
なのであのスタートアップゲノムさんの調査が比較的枕な視点から国際的な視点からやっているところこちらはですね日本のスタートアップに実際生の行為を聞くでかつスタートアップ以外の関係者からも聞いてくるということでやりました。
あの回答者の構成はこのような形でスタートアップが58%それ以外にVCアクセラーだとか大手企業そういった方々がご回答いただいています。
で特に今回ですねスタートアップの声のところをご紹介しようと思いますでその前提なんですけど今回ご回答いただいたスタートアップの方々のステージはこんな感じです。
プレシートの方シード調達後の方が比較的多いです。
その後シリーズA調達後シリーズB調達後そしてエクジット後このエクジット後の方ってのはまあそもそも比較的少ないのでこれぐらいの回答数になっております。
あとちょっと面白いのが資金調達はそもそも行いませんというスタートアップもいらっしゃいました。
でこちらが面白いデータその1です。
でこちらスタートアップの皆さんに成長にあたりどのような課題がありますか3つ答えてくださいっていう風に答えてもらったところです。
皆さんこれ見てどう思われますか。
一番多いのが資金調達18.1%その次に営業大変です14.2%そして組織構築大変です14%事業提携13.8%続いて採用研究開発海外展開マーケティングっていう風に続いてます。
こちらスタートアップの皆さんの実感値からしてどうでしょうか。
ただ多分ここから1つわかるのがスタートアップの直面する問題って本当に多様ということですね。
これをステージ別に分析してみるとまた大変面白くてですねこれも初公開のデータですよ皆さん。
まず会社設立直前からプレシードのところはやっぱり資金調達困ってるよっていうところが多い。
その傾向はシード調達後もほとんど一緒です。
ただシリーズA調達後から資金調達困ってるよっていうところはだいぶ減ってきます。
その一方で例えば組織構築大変ですっていうのがシリーズA調達後から急にきます。
もう一つ面白いのが海外展開この右から3つ目の海外展開がシリーズB調達後で急に大きくなってくるんですよね。
つまりこれ何意味してるかというと最初海外展開あんまり意識せず海外展開困んないよっていう風なスタートアップがどんどん成長を期してきて
シリーズBまで来ると急にあれ海外展開どうしようという風に困るということが一つ分かるということです。
こういったデータ出てます。
もう一つ聞いて面白かったのが政府や自治体のスタートアップ支援のうち自社の成長に一番貢献したものは何ですかっていうところです。
これご覧の通りのデータになってます。
一番多いのは政府系経由機関を通じたUC。
あとは政府や自治体の支援を活用していない研究開発事業ですね。
こちらNEDとかAMEDさんの授業かなと思います。
あとは公的なアクセラプログラムこんな風に来ています。
これ最初にそもそもお示ししました通りシード機のスタートアップが非常に多いのでお金困ってるというスタートアップが非常に多かったです。
それでこの信用機関を通じたUCというのが出てたんですけど
それ以外にも様々な政府の支援が少しずつ効いてきてるということが少し分かるかなと思います。
この辺りですねより深掘りしたものをまた今後公表していく予定ですのでぜひちょっとまた議論させていただければと思います。
グローバルな挑戦
名倉 勝
私からは以上です。
南 知果
はいありがとうございます。
では茂木幹事長今までのこの2人の発表を聞かれて
今茂木さんとしては日本のこのスタートアップのエコシステムの状況どういう風にご覧になってますか。
茂木敏充
はいあの今ですね西口さん名倉さんの方から
日本のスタートアップファンディングは問題だ資金調達は課題だこういう話があったんですけど
この話また後でするとしてですねせっかく京都に来たんで京都にいいことも言わなくちゃと思ってるんですけど
あの地元の京都銀行銀行の中ではかなりですねベンチャーとかスタートアップ応援をしてまして
こっちにある任天堂まだこんな大きな会社になる前にですね
相当そのなんていうか融資をしたり株式を買ったりして結構いい銀行なんですよ
それはともかくとして東京の順位5位上がったということなんですけど
まだあの私は日本のスタートアップまだまだ十分じゃないなこんな風に感じています
例えばアメリカと日本でですねこの20年トップ10に入るような企業顔ぶれを比較してみるとですね
アメリカはアマゾンとかアップルとかテスラーとか20年前はなかった
もしくはスタートアップだった企業6社がですねトップ10に入ってるんですよ
ところが日本の場合は残念ながらですねこの20年トップ10に入る企業の顔ぶれほとんど変わっていない
それだけ新しい企業が成長していない
もしくは経済の新陳代謝が進んでいないということなんだと思っています
じゃあなんでこんなに差がついてしまったのかここまで差がついてしまったのか
あの一番の理由はですね日本では失敗を恐れずにチャレンジをする
こういうですね社会意識がまだ十分に育ってないんじゃないかなこんな風に考えてもしてですね
もっとチャレンジできるそれが評価できる社会
そして一度失敗してもですね再挑戦できるような社会を作っていくということが重要だと思っています
一方で日本の予算お金はあります
例えば個人の金融資産2200兆円あるんですよ
2200兆円と言いますと国家予算のですね20倍になるお金がある
それから今回のですねIBSに集まっているような様々な人材これが存在するというのも日本の強みだと思います
そしてもう一つ日本今少子高齢化様々な課題に直面している
言ってみると課題先進国でありましてこの課題を解決していく
AIをはじめとしてディープテックを使う
この課題解決というのがですねスタートアップを成長させる大きな要因にもなってくるんじゃないかな
こんな風に考えているところであります
昨日はですね我が党の平さんさらには小林文明さんこのですね登壇をしてくれたようなんですけれど
今回のIBS我が党の議員7名がですね参加をさせていただいてます
数だけで言うんじゃないんですけれど自民党が一番多いということでありまして
スタートアップ育成5カ年計画これからも加速をしてですね
しっかり皆さんの活動サポートをしていきたい応援をしていきたいと思っています
南 知果
ありがとうございます
そういえば私自己紹介忘れてたような気がしてるんですけど
経済産業省でスタートアップ政策を担当しています
みなみと申します
まさに5カ年計画ができてから
本当に経済産業省ってずっとベンチャー支援とかやってきたと思うんですけれども
経済産業省以外の各省政府一丸となって
みんなでスタートアップを育成できる環境を作り上げようということで
いろいろと頑張っているところです
名倉さんも国の政策いろいろ関与いただいたりとか
見ていらっしゃるところいろいろあると思うんですけれども
直近の政府の活動についてどう思われていらっしゃいますか
名倉 勝
ありがとうございます
政府の活動最近すごいんですよね
それは国レベルの政府もあれば
東京都をはじめとした実際レベルの政策もあって
多くの高テク試験が最近スタートアップに流れてはいます
ただ本当に我々はお金を流すとか
政策をどんどん進めるだけじゃなくて
結果を出さなくてはいけない
その結果とは何かっていうのは
結局成長するスタートアップです
その成長するスタートアップの成長の定義なんですけど
結局先ほどモデリー幹事長がおっしゃられた通り
どれだけ大きなビジネスになるのか
どれだけ大きな企業になるのかが一つ重要です
そこで一番ポイントになってくるのが
グローバルに勝てるのかどうかというところです
これまで日本って国内で成長するスタートアップって
結構出てきたかと思います
その一方でユニコーンレベルになるスタートアップ
あるいは海外でも成功するスタートアップ
これは情報でも構いません
そういったところがどれだけ出てきているかという課題を
我々は取り直さなくてはいけない
最近政府の施策で
グローバルに送り出す施策というのは
増えてきてはいるんですけど
送り出すことだけではなくて
グローバルで成功させるところまで
しっかりやらなくてはいけないかなと思っています
現状ですね
日本のスタートアップについて海外の投資家から
声を聞くと
日本のスタートアップ何がいるの?みたいに
聞かれている状況なんですよね
そういった意味で日本のスタートアップがどんなものがいるか
というのはあまり知られていないような状況になっています
そういった意味で割と
国としてこんなスタートアップがいるぞ
というところを
戦略的に広報していくことも必要かなと思います
そういった意味で
しっかりと日本のスタートアップが海外で成長していく
成功していくような支援というのを
アントレプレナーシップの重要性
名倉 勝
もっとさらに進めるべきではないかとは
南 知果
最近感じるところです
ありがとうございます
石口さんはさっき東京が10位ということで
スコアが上がったとはいえ
トップ3とは全然差があるという中で
日本どうやったら
トップ3に近づいていけるのか
海外からの視察とかもあれば
ぜひお願いします
西口 尚宏
ありがとうございます
実はさっき幹事長がおっしゃったことに
少し反応したいことがあるので
それも加えておっしゃったことは
まさにリスクを取るチャレンジをする
実行する別の言い方をすると
アントレプリナーシップだと思うんですね
アントレプリナーシップというのは
課題を見つけて何が何でも解いていこう
というその気持ち
まさに課題先進国ですが
世界中に課題はあふれているので
世界中の課題を見つけ
そして日本人だけで解く必要もなく
日本人外国人の方
皆さんと一緒に具体的に
事業としてそれを解いていく
これは実は科学技術があるだけでは足りなくて
科学技術かける
アントレプリナーシップ
イコール価値
ということで言うと
アントレプリナーシップを
スタートアップの皆さんの中だけではなくて
政府行政含めて
あるいは大企業中小企業も含めても
日本中にアントレプリナーシップが
あふれている状況になることと
スタートアップの掛け算が
大きな成功になろうかと思います
そういう意味では
アントレプリナーシップを
改めて強調した上で
ご質問に答えたいと思いますが
東京と
他都市の
決定的な違い
まず何が一緒かというと
だいたいエグゼットに
かかる時間は
だいたい10年
どの都市も
だいたい10年かけて
最初のエグゼットをするというのはほぼ共通しています
9年から11年の間どこかだと
だいたい平均10年
ただし10年で
10年目にエグゼットするときの
価値が桁違いに
ゼロが3つから2つ足りないレベルでの
比較的
小さめの
エグゼットを
大量に日本はやっているというのが
データから見えてくる姿
この5年間で
東京だけで約600近い
エグゼットをやっているわけです
ソウルは約2,300という感じなんですが
ただしバリューエーションが全然
違うそういう意味では
競争力を上げていくという観点で
中村さんの話とも全部掛け算して
お話しするととにかく売り上げが
上がるそして売り上げが
上がる見込みが立つかつ
グローバルにそれが実現する
大量のスタートアップの
皆さんが急成長して
そしてエグゼットをする
エグゼットも別にIPOだけではありません
当然大企業等による
M&Aが
むしろ世界の主流で
IPOはむしろマイノリティというのが
現実なのでそうするとさっきの話に
戻るんですが
大企業の中にアントレプリナシップがなくて
そういうことはできないんですね
そういうことをいろいろ考えるととにかく
成長意欲を高めた
そして成長実績のある
スタートアップをいかに数多く
別に東京に限りません
日本全国から
そういったスタートアップが生まれるかどうか
なのでそこにまず焦点を当てることが
すごく大事だなと思います
エグゼットの比較
南 知果
なるほどありがとうございます
さっき名倉さんからも
世界にアピールしていく必要がある
ということがあったんですけれども
もてきさんは日本の
スタートアップどういう業域
とかどういう業界
どういうカテゴリーに注目して
おられますか
茂木敏充
まず名倉さんの
グローバル展開をしていく
という意味では日本やはり
ライフサイエンスは強いです
環境エネルギー組合も強いんですよね
この月末ちょっと東南アジアの
方に行ってくるんですけれど
何をしたいかというと
これから日本でグリーン
トランスフォーメーションを進めていく
おそらく薄型フィルム型の
太陽光パネルとか
これは日本が一番技術進んでますから
こういったものをですね
技術とかノウハウを
東南アジアの国々に提供
することによってですね
日本だけじゃなくて
アジアも含めた世界の
脱炭素に貢献をして
そこの中でグローバルな
スタートアップ企業を
生まれていくこういったことは
重要だと思っています
一方で世界では進んでいるのに
まだ日本では伸びていない
分野これもあるんですね
この典型がですね
ライドシェアのような
シェアリングエコノミー
この伸びが非常に日本の場合遅いわけであります
今ですね
個人の時間とか
さらにはですね
利用できるスペース
これは余裕とか余剰が生まれています
そしてこの
余剰をですね
有効活用するためのデジタル技術も
発達しまして
個人が自分の空いている時間をですね
ネットで登録をして
自由に働く
こういうスキマバイト
新しいビジネスというのも生まれてきている
わけなんですね
このシェアリングエコノミーのですね
市場規模今2.6兆円です
これが
10年後にはその5倍
15兆円に
拡大していくこんな風に
予想されているんですが
この15兆円というのはあくまで
日本の今のですね
遅すぎる規制緩和
遅すぎる規制緩和をですね
前提にしたものでありまして
潜在的な市場規模というのは
もっともっと
私は大きくなってくるんじゃないかなと思っています
スタートアップを
拡大していく
イノベーションを促進する
そのためのですね
最高の政策は何かというと
新しいビジネスとか
働き方というのを事前規制をしない
ということが
一番大切なんじゃないかなと思っています
ですから私は
ライドシェアにしてもそうだし
個人の副業についても
全面解禁すべきだ
こういう方針を打ち出すべきだ
こんな風に
言っているところであります
ライドシェアの問題
今の岩盤規制の象徴ですよ
言ってみると
私はそう思います
日本人のオペレーション能力
本当に最高ですよ
1分も遅れないんですから絶対に
この日本人の
オペレーション能力からしてですね
海外で導入をされ
広く活用されている
利用されている
ライドシェア
日本でうまく運用できない
考える方がおかしいんじゃないかなと
名倉 勝
私は思います
ちょっと追加でお話をさせていただくと
先ほどのスタートアップの調査でも
実は規制に関する声が結構
多かったんです
本当におっしゃる通りで
規制が動くことによって
このビジネスがうまくいくんだよなと思っている
スタートアップは非常に多いんじゃないかと思います
ライドシェアとかシェアリングエコノミーが
最大の例ではあるんですけど
それ以外のライフサイエンスだとか
規制とビジネスの成長
名倉 勝
新しいフードとか環境エネルギーも
規制が大きな役割を果たしていくと思いますし
それは政府だけの問題じゃなくて
そういったところに取り組むスタートアップが
どう政府と対話をできるのか
あるいは我々みたいなスタートアップの支援者が
その対話をどう促進するかという問題だと思うので
そこは解決していけたらいいなと思いました
西口 尚宏
そこにさらに付け加えさせていただくと
この話とグローバル展開は
掛け算の関係だと思うんですね
つまり日本が
規制がきついのでしょうがなくて
海外に出ていきますというのは
本当にのグローバル展開じゃなくて
日本で自由に
規制緩和がされたマーケットで
さまざまな試行錯誤をして
失敗もしますでうまくいく
そのうちいけるモデルを
海外の状況に合わせて
展開していけるのが理想です
その意味では世界の常識は
既に日本の常識になっているべきだし
つまり世界で
世界中の人がみんな自由に動いているものが
日本で自由に動けないということは
スタートアップの成長の足を
両足を引っ張ることになります
逆に言うと日本の
規制緩和を進める自由に
さっきのアントレプリナシも持って
試しながら世界も
場合によっては同時に試して
広げていく
私は売上を非常に重視した
ことを言います
なぜ売上が重要かというと
売上が上がるということはお客様がいるからです
お客様がなぜいるかというと
そこに付加価値があるからです
付加価値がないものにお客様は
お金を払ってくださいません
付加価値があるということは
インパクトが出ているということなんですね
つまり売上とは
インパクトそのものなんですね
そういう意味では
日本だけで売上を上げるということは
国内でしかインパクトを上げていないということだし
地球まるごと
売上が上がるということは
世界中でインパクトを出しているということです
私たち日本という国は
決して日本に閉じこもるような
国民ではなくて
世界中にインパクトを出し売る
かつ出してきた時代もいっぱいある
そう考えると
私たちは世界中にインパクトを出せる
スタートアップを
大量に輩出する
日本で試行錯誤が全くできないと
まさに手足を縛って
頑張れと言っているので
そこはぜひ
頑張っていきたいと思いました
茂木敏充
おっしゃる通りだと思うんですよ
例えばどんどん新しいビジネス
今アフリカなんかでも
流行り始めるわけですね
ボーイング車を
スピンアウトしたエンジニアが
ドローンを使って
輸血用の血液を
地方の病院に送る
こういう
ビジネスモデルを作ったんですよ
これをアフリカでやろう
ということで
どの国にしようか
注目したのがルアンダなんですね
なぜルアンダかというと
ルアンダにはポールカガメという
大統領がいます
非常に規制緩和とか熱心で
ルアンダだったら
本当にすぐにビジネス化できるんじゃないか
ということで
ルアンダを拠点にして始めたわけなんですよ
おそらく日本でやったら
国交省の航空局がダメだとか
厚労省がダメだとか
いろいろ言って
何年もかかっちゃうんじゃないかな
こういう岩盤規制を
やっぱり解き放てば
日本には能力があるんですよ
そしてこの日本でビジネスを成功させて
それを海外展開をしていく
海外にも貢献していく
ということが重要なんだと思います
西口 尚宏
さっきの
ゲノムのレポートでも
お伝えした通り
ナレッジは世界最高峰にあるわけです
ニューヨークシリコンバレーよりも
ナレッジは高いという
データが出ているので
それをどう活かすかというところにも
これからのチャンスがある
そこはまさに岩盤規制改革だったり
アントレプレナーシップの
より幅広い発揮であったり
アントレプレナーシップの重要性
西口 尚宏
いくつかの掛け算があるなと思います
南 知果
実際これから
日本人がもっとアントレプレナーシップを
持って各業界で
やっていくためには
どういうことを
やっていけばいいのかというのを
みんな考えるんじゃないかな
と思うんですけど
名倉さんは
どういうところに力を入れていくと
そこのマインドシェアが変わっていったりとか
日本が変わっていくなと思われますか
名倉 勝
そうですね
ちょっとさっきから繰り返すようで申し訳ないんですけど
やっぱり日本以外の
国のこともよく知ることかなと思います
例えば他の国の人たちが
どういう風に新しいビジネスを作っているのか
だとかあるいはキャリアを
どう考えているのかということを
知っていくことによって
自分の可能性を新しいものに築くことがあるかと思いますので
そういった意味でアントレプレナーシップ
教育かける
グローバルといいますか他の国のこと
世界のことあるいはより多様なことを
知っていくことかなとは思います
それに加えて
一つはこれ
申し訳ないんですけど
産業界のマインドが
ある程度
日本の全体のマインドに
大きな影響を及ぼしていると思います
日本の産業界の
例えば各大企業の考えている
カルチャーで
日本の大多数の国民のカルチャーって
決まってくると思いませんか
そういった意味で各大企業が
どれだけ
大企業に限らず中小企業もですね
どれだけの危機感スピード感を持って
新しいことをやっていけるのか
それを政策化
どうしていけるのかというのがポイントかと思います
この前フランスに行って
それでフランスのスタートアップと
話したんですよね
その時に聞いたのが日本の大企業
素晴らしい大企業多いので
日本の大企業と連携したいんだけど
日本の大企業はやたらスピードが
遅いと言われたんですよ
私は
そうなの?ちなみに
それって他の国に違うの?
スピード多いしスピード遅いんじゃない?
いやいや韓国の方がよっぽど早いです
っていう風に言われてしまったんですよね
そういった意味でスピード感を
どれだけいろんな方が
持って進められるのか
引いては大企業はどれだけの危機感スピード感を
持ってやれるのかっていうのは
そもそも日本全体のマインドだとか
あるいはスタートアップに取り組もうという人を
増やすのかとかそういったことをですね
変えていけるんじゃないかなとは最近思っています
エコシステムの協力体制
南 知果
まさにその
スタートアップどうやって大きく
影響するんだっていう話をするときに
スタートアップだけの話ではなくて
大企業って
スタートアップに出資もすれば
お客さんになることもあれば
いろいろ連携して
共同研究をやるということもいろいろあるので
そこのエコシステム全体が
もっともっとレベルアップしないといけない
ということなのかなという風に思います
西口 尚宏
ちょっといいですか
このスタートアップ
エコシステムという言葉で
誤解してはいけないのは
そのエコシステムにいるのは
スタートアップの人たちだけである
というのが一番まずい誤解です
スタートアップ
エコシステムの中には大企業
中堅企業中小企業
そして大学
その他いろいろ研究機関
その他全て含んだ形で
エコシステムというのは形成されています
特にパフォーマンスと
ファンディングのところに直接の影響を与えるのは
実はコープレートの
力です
中田さんが言ってくれた通り
意思決定が遅い
その他いわゆる大企業あるある話
というのがありますけど
実は欧州は10年前にそれに気づいて
彼らがやってきたことは
非常に参考になると思います
まず彼ら何やってきたか
負けないようにしゃべらないといけない
既存の組織から
イノベーションを起こすための
イノベーション経営の国際標準化というのを
欧州は10年前から進めていて
これをISOの国際企画として
作って広めながら
一方スタートアップエコシステムを
発展させている
いわゆる二刀流でやっているんですね
この両方が掛け算されると
欧州全体の力が高まるという
そういう基本設計を
欧州は10年かけてやってきています
その中私この両方にずっと関わってきたものですが
やはり両方が
変わらなければならないという問題意識は
ものすごく重要で
大企業からスタートアップ
大企業からイノベーションを起こせないので
スタートアップさんお願いじゃ全然だめで
大企業もむちゃくちゃ
イノベーションを起こすし
スタートアップもむちゃくちゃイノベーションを起こすし
必要に応じてコラボレーションをする
それは出資の形もあれば事業場のこともあるし
営業協力もあるし
いろいろなことの掛け算でものが起こる
そういうモデルを作れるかどうかが
さっき10位まで上がった
私たちのランキングが
上がっていくのか
横ばいなのか下がっていくのか
それは分水嶺だと思いますね
資金と人材の流入
西口 尚宏
なのでここにもおそらく
大企業の方もいらっしゃるでしょうし
中研修者の方もいらっしゃると思いますが
みんなでエコシステムを作っている
という意識がものすごく重要だと思います
南 知果
ありがとうございます
ここでモテギさんにも伺いたいんですけど
日本のこのエコシステム
どうしていけばいいんでしょうか
今後どういうところに力を入れていくと
良いと思われますか
茂木敏充
まず南さんごめんなさい
意外と私は握力が強いみたいで
ぎゅっと握ってたら
南 知果
マイク壊しちゃいました
茂木敏充
お詫びを申し上げなくちゃいけない
と思うんですけれど
いろんな課題あると思うんですけど
私はやっぱりスタートアップに
冒頭から出ている
資金そして人材が
流れ込んでいく
こういう仕組みを
作ることがやっぱり重要なんだ
こんな風に今
考えているところであります
お金ならあるんです
日本の個人の金融資産
これは2200兆円ですから
国の予算の
20年分
20倍あるわけであります
ところがその個人の金融資産
今どうなっているかというと
2200兆円の
半分以上が
タンスだったり銀行に
預金で眠っている状態で
ありましてもったいないんですよ
もったいない
この大きな資金というのを
企業成長とか企業収益に
連動した
株式とか投資新宅に
回していく
こういったことが重要なんじゃないかな
そしてそれが
スタートアップへの投資に回るということが
重要だと思っています
今新入社が非常に
好評なんですね
この新入社に関連して
今年の2月に
投資新宅に
未上場の
株式を
15%まで組み込んでいいですよ
こういうルールが
決まったんですけれど
残念ながらまだそういう商品はできていません
私はこれから
上場3年以内の
スタートアップ企業
さらには
未上場の
スタートアップ
この企業の株式が
組み込まれた
新入社のバージョンアップ
分かっていく必要があると思います
大切だと思っています
これ言ってみると
新入社の時代からで40兆円積み上がってるんです
今年になってから
もう6、7兆円
新入社でいってるんですから
こういった
スタートアップを応援するような
新入社のバージョンアップで
おそらく簡単に
5兆円ぐらいの資金調達ができる
5兆円ぐらいの資金調達が
できると思っています
それからもう一つ
人材なんです
まさに今日集まっていただいているような
若い人材
これが
スタートアップを支えていく
ストックオプション制度も整備をいたしました
これについても一定の評価を
得ているんですけれど
若い経営者の方と
いろんな話をすると
なかなか若い人が取りにくい
こういう話を聞くところで
私はやっぱり
副業を解禁するのがいいな
副業を解禁するのがいいな
と思っています
副業を解禁すると
個人にとっては
自分の時間をより自由に
そしてまた有効活用できるようになる
さらには
副業を通じて
本業のスキルアップにもつながっていく
さらには
副業をやっているうちに
仕事の選択肢が
広がって
転職の機会にもなっていく
ということなんだと思います
大企業の話もありました
大企業に勤めている方も
このスタートアップに
関与するということによって
刺激を受けて
参加意識を持って
スピンアウトするというか
このスタートアップに
自分から入っていく
こういう多くの人材が
出てくれることを
期待をしています
多様な参加が
スタートアップエコシステムというのは
私は必要だと思っていまして
スタートアップをする人はもちろんです
大企業も
金融機関も
研究機関も
そして国も自治体も
いろんな人が参画をする
これがスタートアップエコシステムを
強くするんじゃないかな
こんな風に考えています
南 知果
ありがとうございます
まさにみんなでアントレプレナーシップマインドを
作っていこうということなのかな
という風に思いました
西口 尚宏
ちょっと角度の違うことを
申しますと
今日議論している話と
ワイン作りってすごく共通点があると思っていて
ワインというのは
どういう日当たり
土壌であるといいワインが
作れるかというのは
だいたい可視化されていて
今日お見せしました
GSERのレポートで挙げているようなものは
まさに良いワインを作るための
基本的なレシピが書いてあるという
共通点が1つ目
しかし2つ目は
それぞれの土地の
特色を生かさないと
特色のあるワインは作れない
ボルドーのワインとナパバレのワインは
土地の強さを生かしているから
世界で売れるようになる
まさに3つ目が
ワインは世界中の人が
美味しいと思うから
ワイナリーとかワイン畑に
みんな興味を持つのであって
美味しくないワインを作っていると
結局誰も興味を持ってもらえない
美味しいというのは作った本人が
美味しいと言っているだけでは全然ダメで
まさに世界中地球丸ごとで
美味しいなこれはと思う
ワインがどれだけ作れるかというのが
ワインビジネスの根幹です
そういう意味でいうと
スタートアップも
スタートアップエコシステムはどうあるべきか
3つ目で分かりました
東京・京都その他各地方の
強みを生かす必要がある
でも3つ目はやはり
世界の人が認めるスタートアップを
いかに多く
作り出せるかというのがポイントで
それがエコシステム全体の
スタートアップと多様性
西口 尚宏
価値・評判を高めます
ただし
もちろん国内だけに
フォーカスするスタートアップがあってもいいんです
世界全体を
見るスタートアップがあってもいいんです
しかし国内にフォーカスしているスタートアップも
もっと海外に
知られる必要があります
そうか国内のそういう難しい課題を
日本のXというスタートアップは
アメリカ人も考えたこともない
やり方で解いているのか
日本人すごいなみたいな
情報が今ほぼないので
こういったことも含めて
国内でも育つ
地球上丸ごとで育つ
そんなスタートアップを
何百社も作れるかどうかが
非常に重要なことで
ワインと一緒に何のこっちゃと思われたかもしれませんが
よく考えると根本は一緒じゃないかと
思うように至りました
名倉 勝
先ほどの人材の安心のところに
一点追加してなんですけど
本当に人が足りないというのは今スタートアップだとか
スタートアップを立ち上げたい研究者の方にとって
非常に大きな問題になっています
私も
いろんな大学の研究者の支援だとかを
やることが多いんですけど
自分の研究でスタートアップは立ち上げたい
一緒にやってくれる経営者がいないという
研究者の方がすごくたくさんいらっしゃいます
あるいは経営者がいないので
大学の教員が経営者もやっちゃって
それで失敗するスタートアップというのは
本当に山のようにいらっしゃいます
そういった意味でどれだけ多くの人材が
スタートアップ界隈に入ってこれるかというのが
スタートアップの立ち上げのところも
そうですしあるいはスタートアップの成長ですね
先ほどおっしゃられたように副業から
初めてそこにジョインするといったこともあると思いますし
スタートアップとにかく
人が命なところがだいぶありますので
非常に重要じゃないかなと思っています
それに加えてより多くの方が
入ってこれるような多様性を
常に気にしなくてはいけなくて
今日本のスタートアップって
悲しいからだいたい日本人だけでやってるんですよね
日本人だけでやってるスタートアップに
海外の投資家は投資すると思いますか
それは圧倒的に
NOなんですよ
だって日本人の経営人しかいないのに
うちで世界を取りますって言って
誰が信じますかね
なんでアメリカ人とかいないのだって
1%の人材層ですよ
そういった意味で
外国人の方だけじゃなくて
例えばまだまだ少ないと言われる
女性だとか
性的マイノリティの方だとか
障害者の方々みたいな方が
今スタートアップって非常にまだ
入り込みにくいような状況が悲しいかな
そういった意味でそこのところを
みんなで議論することによって
変えていければと思いますし
このIBSでもそういったセッションが非常に多くあると聞いていますので
ぜひ皆様この期間を通じて
この多様性について考えていただくと
このスタートアップエコシステム
次のステージにいけるんじゃないかなとは
南 知果
思いました
人材の重要性
南 知果
私もその点はすごく同意しておりまして
この1年半
スタートアップ育成5カ年計画
すごくいろんな政策を
前に進めてきたと思っているんですけれども
その中でも
やっぱり人をどれだけ
スタートアップって人が全てだと思うので
人をどれだけ
このエコシステムの中に引き込んでいくか
ということがすごく大事だと思っていて
そういう思いで
ストックオプション前世の改正もやりました
ただこれから本当に
世界に誇れるような
企業が
出てくるためにはやっぱり
多様性っていうのはすごく大事で
本当にイノベーションの議論とかをしていても
どうやったらイノベーションが生まれるのかって
いろんな人のアイディアをぶつけ合うから
生まれるのであって
スタートアップってやっぱり
同質性が高い組織の方が早いし
最初はスムーズにいくところも
すごくあるし
そこの多様性というところに
目を向けるよりは
経済成長というか
お金をどれだけ早く
生み出せるかということがすごく大事
ということはじゅうじゅう分かるんですけれども
やっぱりそこの
もっと多様性の議論というのが
この界隈といいますか
業界含めてその外も含めて
もっと議論されていくべきなんだろうな
と思っています
西口 尚宏
さっきお見せしました
トップクラスの
シリコンバレー ニューヨーク ロンドンの
エコシステムの特徴は
実はいわゆるもともと
アメリカそれぞれの国生まれの
人たちだけではなくむしろ
移民の方々が
大いに活躍して
そしてまた女性の方も含めて
多様性を生かしてエコシステムを作りをする
というのが
三位
安定の三等子は
多様性を生かしきっている人たちが
あの場にいるんですね
そういう意味では多様性を生かせないということは
なかなか今以上に上がっていけない
可能性があるという意味で
非常に多様性はいいことしましょう
じゃなくて多様性は
競争力の源泉なんです
競争力を高め
強めていくためには
多様性を生かすしかオプションはない
そのぐらいの感覚が必要だと思います
これがデータから出ているという風に
茂木敏充
言えると思いますね
先ほどワインの話と
それから多様性の話に
なってきたんですけれど
ワイン
確かに日照条件というのは
極めて重要なんですけれど
ですからフランスや
イタリアでいいワインがかつてからできた
最近カリフォルニア
カヴェネスオビリオンを使って
いいワインを作っているんですけれど
日照もいいんですけれど
土壌改良を圧倒的にやっていますね
間違いなく土壌改良を
やることによって
オーパスワンから始まって建造エステート
素晴らしいワインを作っている
このエコシステムそのものが
土壌改良なんじゃないかなと
私は思っています
それがチリに行き南アに行き
最近はジョージアでオレンジワインが
素晴らしくなっている
土壌改良をですねこのスタートアップの
世界でもやっていかなきゃならない
そこでキーになるのが
やっぱり多様性なんですよ
いろんな人が関わる
さらにですね
世界トップクラスの人が関わる
ドジャーズ見てください
やっぱりですね
アメリカ人だけでやっていないんですよ
失敗を許容する文化
茂木敏充
大谷があれだけ打つじゃないですか
いろんな人が関わって
ドジャーズっていうチームができている
そしてこれから
フランスでオリンピック開かれますけれど
いろんなスポーツ日本
期待されてますけれど
バスケットも
監督は日本人じゃないですよ
それからバレーボール
男女とも出場しますけれど
石川兄弟というか
妹さんと含めて
イタリアでやっぱり
セリエアーでやっているんですよ
それによってですね
結局あれだけの高いブロックにも
耐えられるというかですね
世界のトップを見て
競争してきた
それが今の日本のバレーボールの強さに
私はつながっているんだと思って
ぜひメダルを取ってほしいな
と思っているんですけれど
やっぱりトップレベルのものを
受け入れてそこと
切磋琢磨するということが
日本のスタートアップ
これが世界で
勝っていくまた育っていく上でも
大切なんじゃないかなと
こんな風に思っています
南 知果
ありがとうございます
ワイン飲みたかったんですけど
ちょっとですね
そろそろ締めに入らないといけないので
では一言ずついただいて
終わりにしようかなと思いますが
西口さん今日のセッションを振り返って
今後に向けていかがですか
西口 尚宏
モテギさんとですね
この土壌改良の重要性
という観点で
共通言語が持ててすごく嬉しくて
先ほど岩盤規制の改革の
話であったり資金の話であったり
様々なものが
この土壌改良の中に
入っていてこれはスタートアップ
だけではできないものなんですね
ですので政府にやっていただきたいことも
土壌改良でも
スタートアップも大企業も
頑張らなきゃいけないということだと思います
今日私は
最後にお伝えしたいのは
そういった土壌改良が
生きるためには
やはりアントレプリナーシップ
が絶対的に必要
だと思います
どれほど規制改革をしても
どれほど資金を潤沢に応じても
世界中の課題を見つけて
それをあの手この手の
試行錯誤を通して解いていこう
じゃないかというアントレプリナー
アントレプリナーシップが
なければ全部無駄になっちゃいます
じゃあアントレプリナーシップというのは
スタートアップだけのものかというと
そんなことはなくて冒頭申しましたとおり
ありとあらゆる組織に
アントレプリナーシップは必要です
特に生成AIがこれからどんどん伸びていく中で
人間に残されている
重要な力ってやっぱり
実効力
アントレプリナーシップという意味では
変化を起こす実効力
それがアントレプリナーシップの本質になったので
私は日本は今後
課題先進国ではなくて
アントレプリナーシップ大国
日本中にアントレプリナーシップが
あふれている
アントレプリナーシップ大国を
目指すべきだと
南 知果
今日の議論を聞きながら
強く思いました
名倉 勝
ありがとうございます
ちょっと今何を言おうか
2つこの議論の中で出たことと
1つ出ていないことを申し上げます
ここにいろんな方
いらっしゃっていると思うんですけど
1つ目が最初に出た
挑戦を応援する失敗を許容する
っていうのをここにいる皆様の
基本的な態度としていただければと思います
挑戦しないっていうことは
成長がないっていうことですし
失敗しないってことは挑戦しないってことなんですよね
そういった意味でぜひ皆さん
挑戦失敗を許容する文化
挑戦をして失敗した人はもう叩いて
そして次のチャンスが巡ってくるような
社会づくりをしていければなと思っています
2つ目がさっきの
グローバルの議論の前提ですけど
そもそもグローバルにスタートアップを成長させるために
前提となる多様性ですね
これはおそらく皆様
常に心がけていただいて
例えば
ジェンダーダイバーシティもそうですし
あるいは外国人の方がどれだけここに
来やすいのか
皆さん周り見ていただいて
どれだけ外国人の方が来ているのか
スタートアップエコシステムの現状
名倉 勝
どれだけ外国人の方にとって居やすいのか
あるいは障害を持っている方に居やすいのか
ということをちょっと皆様
心がけていただくだけで
本当に多くの優秀な人材が
入って来れるんじゃないかなと改めて思いました
3つ目
今回の議論の中に追加をして
なるべく目線を上げる
ということですね
何かと申しますと
まだまだ日本のスタートアップのエコシステムは未成熟です
そういった意味で
スタートアップ自身も
スタートアップ支援者、投資家も
あるいは政府関係者も行政関係者も
おそらく世界のトップレベルのエコシステムに比べると
レベルが低いと思います
そこをちゃんと皆さん
世界トップレベルの
エコシステムを作れるように
皆様自身、我々自身が
レベルアップしていくというところを
なるべくやっていきたいなと思いますので
ぜひ皆様一緒にですね
もっとレベルの高いエコシステムを作っていきましょう
南 知果
ありがとうございました
成功とチャレンジの重要性
南 知果
ありがとうございます
中村さん、よろしくお願いします
茂木敏充
楽しかったです
そして今、中村さんの言葉を聞いてですね
成功と失敗
これあの
アインシュタインがかつてこんな言葉を言ってるんですよ
えー
成功の反対語は
失敗ではない
成功の反対語はやらないことだ
まさにそういうことなんだと思います
チャレンジできるような
社会を作っていきたい
同時に
そうするとですね
いろんな皆さんに頑張っていただくときに
政治がダメだから
政府がダメだからと言われないように
こっちも頑張らなくちゃいけないなと
文句言われないようにですね
こっちをしっかり規制改革をやっている
一緒に頑張ろうよ
名倉 勝
こういう状態にしていきたいと思います
南 知果
はい
では色々な意外とな話も
伺いましたが
本当に今日はありがとうございました
聞いていただいて皆さんも本当にありがとうございます
では拍手で締めたいと思います
ありがとうございました
59:53

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