頼嘉満
皆さん、こんにちは。
よろしくお願いいたします。
セクションを始めさせていただければと思います。
私、UBI Venturesマネジングパートナーのライと申します。
今日、モデレーターを務めさせていただきます。
ちょっと簡単に自己紹介と会社紹介をさせていただければと思います。
UBI Venturesは、日本語ベースにしているベンチャーキャピタルでございまして、
シリーズA以前のスタートアップに投資をしております。
投資領域につきましては、日本の人口減少の中でのいろんなソリューションというところのスタートアップを応援させていただいております。
今、ファンドサイズでいきますと、だいたい135億円を扱っておりまして、
2号ファンドにつきましては、6月にプレスリリースをさせていただいておりますので、
今から日本の課題を解決していきたい企業家の皆様、お待ちしております。
私の自己紹介を簡単にさせていただきますと、
元々、今ベンチャーキャピタルをやらせていただいているのですが、
7年、女性企業家として経営をさせていただいておりまして、
日本と海外の2つのマーケットでやらせていただいております。
その前は、実は今ほど盛り上がっていないスタートアップ業界で投資をさせていただいております。
なので、バックグラウンドとしましては、投資の経営でもう1回投資という形になっております。
はい、じゃあ私の話は以上にしまして、
今日登壇される3名の素敵な女性企業家に、
自己紹介と、会社の紹介と、今の会社のステージについて、
簡単にお願いできれば幸いです。お願いします、橋本さん。
橋本真里子
はい、改めまして、レセプショニストの橋本と申します。よろしくお願いいたします。
はい、ありがとうございます。私は10年ほどの受付状というキャリアを生かして、
2016年に株式会社レセプショニストを創業しています。
後でプロダクトの話はご説明するんですけれども、
今、小学校1年生の娘がいます。
あとは、経営もしているんですけれども、東京都とかがやっている女性企業家の創出支援だったりとか、
地元が三重県なので、三重のスタートアップの創業支援というところもやらせていただいています。
次お願いします。
はい、今、SaaSという形でプロダクトを3つ提供しています。
真ん中のクラウド受付システムというものを中心に、認定調整を効率化する調整アポというプロダクトと、
会議室管理、この3プロダクトを提供しています。
次お願いします。
はい、私たちは、いわゆるビジネスのタッチポイントというところを効率化するようなプロダクトを提供しているんですけれども、
今、これから労働人口がどんどん減っていくと言われている中で、
結構ビジネスの皆さん、習慣を見ていくと、アナログで古い非効率な文化が残っていると、
それ故に生産性のない仕事が多くて、従業員の方のエンゲージメントというのが下がりがちであるという風に思っています。
次お願いします。
我々は、そういったところをITの力を使って効率化することで、
より人にしかできない仕事に注力できる環境を提供することで、
皆さん、ビジネスパーソンの方々がエンゲージメントを深く持って働ける世界というものを作っていこうという風な会社でございまして、
フェーズとしては、いわゆるシリーズCというラウンドを終えているようなフェーズの会社になります。よろしくお願いします。
頼嘉満
橋本さん、ありがとうございます。
続きまして、ナルイさんお願いします。
成井五久実
みなさん、はじめまして。インターホールディングス代表のナルイと申します。
私は今、シリアルアントレプレーナーで2回目の挑戦をさせていただいています。
1社目は、クリエーションメディア事業を作りまして、
1年後でPR会社のベクトルグループにM&Aをして、5年間上場企業の子会社社長を務めておりました。
35歳になって、結婚もこれから妊娠・出産したいときに、
あれ、自分って企業家として10億20億のレベルの企業でいいんだっけ?
ナンバー友子さんみたいな2、3000億の企業になるんじゃなかったのか?
と思い、今のインターホールディングスの経済的インパクト、
そして社会貢献性が高い事業に挑戦しています。
次のページお願いします。
私の今やっている2回目の挑戦は、
真空率99.5%の特許技術を使って、世界のサプライチェーンを買いに行こうとしています。
1トンの真空容器で貿易を行ったり、真空の測り売り機で小売店にやったり、
最後に消費者のフードロスをなくすために、こういった真空パックを販売したりなどして、
結果的に産化を止めることで、世界のフードロスをなくし、
今後、人口爆発で、みんなが食べ物がなくなるときに、
食べ物が保存できるインフラになっていこうと思っております。
本日はよろしくお願いします。
頼嘉満
ありがとうございます。
続きまして、お願いします。
これはクライムスさん。
グライムス英美里
クライムスと申します。よろしくお願いします。
京都の大学に行ってきて、帰ってきた気持ちですごく嬉しいんですけれども、
私はずっと医療系で来てまして、初め武田薬品に入社して、
その後、スイスで留学をして、その時は医療系のデータとかを扱うような研究をしていました。
その後、コンサルティング会社に行って、
ずっと医療とデータというところに課題感があったので、創業をしたということが3年くらい前になります。
次お願いします。
我々がやっていることとしては、データってすごく患者さんの治療になる元になるので、
それをちゃんと整えて、研究とかの支援をしたいという思いがあります。
なので、結構ニッチなことをやっているんですけれども、
医療の裏側にある部分を整えるような仕事をしています。
大きく分けて、プロダクトというかソリューションが3つくらいありまして、
データの標準化だったりクレンジングというところと、
あとはデータの抽出をメインとしたプロダクトを、次、秋にローンチする予定でして、
データが自然と集まってくるところもあるので、
そのデータを使って製薬会社さん向けに事業を展開したりしています。
この後のローンチパッドに出るので、もしよければ事業の話はそちらで聞いていただければと思います。
頼嘉満
すばらしい。ありがとうございます。
スライドは以上にしまして、
今日のトピックなんですけれども、
Empower Herというふうに書いてあるので、
女性の器用化をいかに増やすのか。
あれ、これ、じゃあやめましょう。
もっとテーマのやつがあると思ったんですけど、なかったので、じゃあこちらで。
まず、簡単にお伺いします。
そもそも、なぜ器用したんですか?
橋本さん。
橋本真里子
私は長年受付というところに従事してきたんですけれど、
世の中どんどん便利になっていくのに、
まだ毎回内線で呼び出していくし、
毎回手書きで受付表を書いてもらっているし、
全然改善されないなというところと、
あとは受付にいるとすごいその会社のことがよくわかったので、
このデータを取得して、新しい価値として提供したいと思った時に、
そういうことをやっている会社がなかったので、
作るしかなかったというその逆算で、
方法として起業という選択肢を取りました。
頼嘉満
ありがとうございます。
頼嘉満
多分、お二人、さっきナルイさん1回目やっているので、
もっとでかいビジネスを作りたい。
これ後で戻ってお聞きしますけれども、
クライムさんはすごい素晴らしいキャリアを歩んでいて、
いわゆるみんなが憧れるような会社に在籍しながら、
なぜ起業されようと思ったのですか?
グライムス英美里
ありがとうございます。
もともと製薬会社にいた時に、
顧客に直接届くプロダクトがあるってすごいいいなって思っている中で、
そういう会社に転職したいなってもともと思っていたんですけれども、
やっぱりライフステージの変化とかあって、
結婚とか出産があって、
どういった仕事がいいんだろうと思った時に、
もしかしたらこの中にいらっしゃるかもしれないけど、
フォースタートアップスの清水社長とかとお話をして、
人生相談してもらって、
起業も一つの道なんじゃないかみたいなところから、
そこで投資家の方を紹介していただいて、
その方もすごくご縁があって、
ずっと壁打ちしてくれて、
最終的に勇気を持ってやってみようみたいな形になったので、
頼嘉満
勇気、キーワードですよ皆さん。
勇気というキーワードをちょっと覚えていただきたいんですけど、
3方ってそれぞれ起業しているステージで、
タイミングで違うと思っておりまして、
私も2010年、BC業界にいました。
今日結構若い方がいらっしゃるので、
2010年、11年って起業するってちょっと頭おかしい。
これほどお金も流れてなくて、
これだけの熱量ってほぼなかったです。
多分お二人は結構早い段階で起業されて、
その時にお金もついてないし、
起業っていうのもちょっと大丈夫みたいな状況の中で、
その不安をどう乗り越えて、
最終的に決断に至ったのかっていうのは、
まずなるいさんから、
次に橋本さんお願いできますか。
成井五久実
私の場合は環境にすごい恵まれていたというか、
その環境は自分で作り出したんですけれども、
私実は東大の起業サークルTNKっていうところからスタートさせていて、
今のTNKマフィアとか、
新卒はナンバトモコさん役割でDNAに入ったんで、
今はもうDNAとか、
私が歩いたところって当たり前のようにみんなが起業しているっていう状況で、
全く起業という選択肢に不安とか何もなかったというか、
そういう状況を自分で作れたっていうのが大きかったのかなと思います。
頼嘉満
環境っていうキーワードがあったんですけど、
もともとその環境を自ら選んでいったっていうことだと思うんですが、
なぜその環境を選ぼうと思ったんですか。
成井五久実
実は父と母親が起業家でして、
もう自分は大学生の頃から起業家になりたい、
もっと言うと中高生の頃から起業家という職業を目指してきたところがあります。
でもやっぱり私、起業家の女性にどうしてもなりたいと思ったのは、
妊娠・出産とか、
ただでさえ性役割的にハードシングスがあるのに、
自分で自分を雇用して、
勤務体系とか上司とか、
誰にも何も言われない自由な働き方って、
めちゃくちゃいいじゃないかということで、
自ら選びに行った感じがあります。
頼嘉満
一応株主に報告をしなきゃいけないので。
100%自由というわけではないんですけれども、
通常の企業に働くよりは自由であるっていうところですね。
成井五久実
自分の人生のタイミングを自分で選べるところに、
いいな、いい職業だなと思ってます。
頼嘉満
ありがとうございます。
橋本さんいかがですか。
橋本真里子
私が長年従事してきた受付という仕事は、
基本的に派遣社員として働く仕事で、
他の職種に比べると、
なんとなく性別であったりとか、
年齢に制限がある仕事だったので、
いつか手放さなきゃいけないなっていうことは思いながら、
仕事をしていたので、
このキャリアを生かして、
自分にしかできないことがあるかもって出会った瞬間に、
全然清水の舞台から取り帯びれるとかではなくて、
人生一回だし、
自分にしかできないことを見つかったから、
やってみようみたいな感じで、
全然そんな勇気、
私なんか全然勇気とかなくて、
やりましたけど、
ただ私もたまたま受付していた会社が、
トランスコスモス、
ユーセン、ミクシー、
ジエモンインターネットという、
皆さん創業者、
創業社長がやっているベンチャー系の会社だったので、
知らず知らず、
比較的企業家の近くで働いていたことは、
また刺激をいただいていたかもしれないです。
頼嘉満
今の3方の回答を見ると、
いくつかキーワードが出てきていると思っていまして、
1つは環境、
自分が置かれている環境の中に、
企業に近い人たちがいるかいないかというところと、
もう1つのキーワードは、
やってみようというキーワードと、
3つ目は勇気という、
この3つのキーワードであったと思うんですが、
すごい素晴らしいと思っていまして、
例えばこの3つあったとしても、
橋本真里子
海外に授業を展開していったりとか、
海外の会社に投資をするっていう仕事をしていたので、
月の半分とかがいないんですよ、そもそも。
なので、もちろん日本にいるときはしてもらいましたけど、
なんかもうそんな感じです。
頼嘉満
じゃあ、起業しながら、
育児をワンオーペでしなきゃいけないっていう環境だったんですか。
橋本真里子
そうですね。
頼嘉満
相当大変ですよね。
橋本真里子
でも結局比較ができないんですよね。
男性で資金調達したことないし、
育児も初めてなので、
こういうものかみたいな感じなので、
それはある意味いいのかもしれないですね。
頼嘉満
それはどういう形に乗り越えたんですか。
社員の協力なのか、株主の協力なのか、
その辺はいかがですか。
逆にそれがハードルになることってありましたか。
橋本真里子
全然なくて、
もちろん社員の皆さんにも協力してもらったりとか、
株主の方に理解をしていただくもありましたけど、
でも覚悟ですね。
頼嘉満
覚悟。
キーワード出ましたね、覚悟。
ちょっと後でフォカポリしますね。
ナルイさんどうぞ。
成井五久実
まず私の旦那さんはすごく私の仕事に協力的で、
彼は上場企業の2代目社長で、
ファミリービジネスを展開している彼なんですけれども、
私が羽ばたかないのは社会の損失だって言うぐらい。
かっこいい。
頼嘉満
名言名言。
ちょっと名言ですね、これは。
成井五久実
本当にありがたいパートナーを見つかったなと、
すごいしみじみ思ってるんですけど、
でもこういうふうにお互いをリスペクトし合える環境を
自分で作りに行ったなとまた思っていて、
というのも私たち実は週末婚というのを展開しています。
やっぱりお互い社長なので、
絶対にお互い会社から徒歩10分圏内を譲らなかったんですよ。
そうなると別々に住むしかないよね。
彼は横浜で、私は東京っていう形で、
やっぱり土日しか会わないんで、
すごい仲良くいられるんですよね。
すいません、わかりますか。
毎日コロナのときに一緒にいるときは、
もう死にそうと一瞬と思ったときがあったんですけど。
そういう仕組みというか、
自分たちが自分のモチベーションアップできるような、
働きやすい状況に2人を追い込むっていうのも
すごい大事な意思決定だったのかなと思います。
頼嘉満
いや、素晴らしい。
ちょっと三者三様のバックグラウンドではあるんですけれども、
じゃあちょっと少し話題を、
そもそも今、世の中全体的に
女性の器用化をもっと増やしていきましょう
というお話があると思うんですが、
お三方にお伺いしたいんですけど、
女性の器用化を増やすメリットって
どういったところにあるとお考えでしょうか。
じゃあ橋本さんお願いします。
橋本真里子
はい、そうですね。
さっきも裏でお話ししてたんですけど、
やっぱり女性って比較的配慮が得意だったりとか、
きめ細やかっていうところがあったり、
あと調和性もある方が多いのかなって思うので、
そのあたりはやっぱり女性の器用化が増えると、
もっと身近な課題解決のサービスが増えたりとか、
そういった可能性っていうのはすごくあるんじゃないかなと思っていて、
結局今AIとかいろんなテクノロジーがありますけど、
結局それはツールでしかなくって、
どういう課題を誰に向けてどうやって解決していくのかっていうのが、
多分器用化の考えなきゃいけないところなので、
そういうのってすごく女性の視点で
活かされるんじゃないかなって思います。
頼嘉満
ありがとうございます。
ナルイさん何か追加したいポイントだったり。
成井五久実
そうですね、おっしゃる通りで、
女性の視点だからこそ変えられる世界って絶対にあると思うので、
それが半径5メートル以内の幸せなのか、
本当世界的インパクトなのかっていうと、
公社の世界的インパクトを狙う意味でも、
もっともっと女性のアイディアが人類には必要だなと思っているんですけれども、
ただ今やっぱ女性起業家を増やしたいとか、このセッションがある通り。
VCさんはやっぱ女性起業家の出資先をやっぱりどうしても、
ニワトリ卵だと思うんですけど増やしたいとか、
機会をとにかくたくさんいただける超絶好のチャンスなので、
すごいチャレンジが増えれば増えるほどお金も集まるし、
社会にとって好循環だなと思います。
頼嘉満
ありがとうございます。
グライムス英美里
ダイバーシティを考えると、むしろ当たり前なんじゃないかな、
みたいな気持ちがあって、
普通になるべきなのが、今が違和感がある状態だと思うので、
やっぱり何か男女であれ、人種であれ、年齢であれ、
偏っているとやっぱりいいアイディアも出ないですし、
社会全体としては何か問題があるんじゃないかなと思うので、
普通に戻そうねという取り組みなのかな、みたいな形で。
頼嘉満
女性起用家が普通である世界が当たり前なんじゃないかということですよね。
私、BCとして、結構日本のベンチャーキャピタルの中でもっともっと
女性の起用家を増やすべきだと思うし、増えてほしいなって思うんですけども、
一方でさっきナルイさんがおっしゃってたインパクトのところっていうのは、
頼嘉満
すごく見てて、女性って身近な問題を解決すれば嬉しいっていうのが結構女性の特徴だと思うんですが、
ただBCという観点で見たときに、リターンを考えてしまうと、
小さいビジネスっていうのはなかなか我々としては投資しにくいという部分があると。
じゃあ何が変われば、もっと女性としてインパクトを出していこう、スケールを出していこうというふうに、
皆さんがその考えをシフトしていけるのか、そもそもそういう考えって必要なのかっていうのを、
サンタさんにお聞きしたいんですけど、じゃあナルイさんからお願いします。
成井五久実
これはもう逆算思考かなと思ってまして、やっぱり今ある成長の延長線上にある成功っていうのはとっても小さいと思っていて、
やっぱり例えば100億とか、今のやりたい事業が100億稼ぐとしたらっていう大きいところから捉え始めると、
全然違ったスケールのタイムスケジュールだったりトゥルルルが生まれてくるので、
なんかやっぱり今ここにいらっしゃる方、皆さん助成金よく多いと思うんですけど、
私も今一応グローバル銘柄で1000億、2000億のユニコーンになろうっていうところから発想を逆算して、
今回のビジネスを着手してまして、ぜひ100億とか、具体的に言うと日本だと100億ぐらいの売り上げを作るなら、
どういうことからしていけばいいんだろうっていうのを考えてみるとすごい良いんじゃないかなと個人的に思ってます。
頼嘉満
橋本さんいかがですか、今の意見。
橋本真里子
いや素晴らしいなと思います。でも難しいなって思うのは、やっぱり身近な課題の解決みたいなところの延長線上に、
やっぱりその世界にインパクトを与えていくみたいなところがあって、
やっぱりそこをスキップして大きな成長ってなかなか作れないって思うので、
VCの方にお願いするのは、ファンド期限みたいなものがある中で、
10年でユニコーンになってねっていうのはそういう事業もあれば、
やっぱり20年、30年かけてやっていく意味がある事業とかもあったりするので、
そこはすごく理解をしていただけると、
グロースしなきゃいけないから、IPをしなきゃいけないからこうなんだみたいな制限がなくなって、
より自由に社会の課題を解決するとか、こういう世界を作りたいというところに
まっすぐ向き合えるのかなっていうのは思うので、本当に難しいなって思います。
頼嘉満
そうですね、難しいですね。ファンドというビジネスは11年、もしくは長くて12年という中で、
どこまで我々としては長くお付き合いできるのかっていうのは、
結構この事業上判断が必要かなとは思うんですけれども、倉美さんはいかがですか。
グライムス英美里
ありがとうございます。難しい問題だなと思って聞いてたんですけど、
そもそも多分、女性って私自身はなんですけど、そんな前に出たいとか、
バリバリ1000億円とかそういうイメージもなくて、
どちらかというと身近な人が幸せになる仕事ができてればそれで結構満足っていう中で、
ただ私の場合は、これって本当に問題だし、解決したいよね、
ライフワークにしたいよねっていうものがあって、
それを解決するためには、しょうがなくじゃないですけど、
やっぱりインパクトを残すためには調達とかが一つの視野に入っていて、
そんな中で結構、投資家さんに恵まれた部分はあるのかもしれないですけど、
医療っていうところもあるので、比較的息が長い分野っていうところで、
この思いと、とはいえグロースさせないとお金も借りしているので、
それは返さなきゃいけないので、その部分をうまい子と相談に乗ってもらいながら、
身近な幸せをグロースに変えるみたいな事業計画がむしろ作れたのかなって思います。
頼嘉満
面白いポイントですね。相談しながら事業計画を作っていくっていう。
ちょっとVCの観点から、結構私ナルイさんのモデルはすごくあるかなと思ってまして、
やっぱりさっき3方に共通しているのは、身近な問題に自分は共感し、
それを何とかしたいという形でスタートはしているんですね。
じゃあその段階で、スケールという意味で見た時に、
もしかしたらそこまでスケール大きくないかもしれないんですけれども、
一つアドバイスがあるだとすると、そこにしがみつかずに、
まずちっちゃいものでエキジットしてみるっていうのは一つあるかなと思ってます。
一回一通り、ナルイさんみたいに数億のエキジットを経験して、
ある程度一通りを経験した中で、じゃあ次何をするのかっていう考えも、
もしかしたらもっと出てくるっていうのが、一つ女性の清かとしては、
方向性としてあるのかなってお話を伺ってて思ってたんですけど、
ナルイさんの経験者からするといかがですか。
成井五久実
おっしゃる通りだと思ってて、逆に女性って私も最初の起業そうだったら、
自分のできることで最初起業するので、どうしても私も3億円だったんですけど、
2、3億とかやっぱり5億以下の買収金額になりがちなんですけど、
ただやっぱりそこで一回キャッシュインすると見えてくる世界も違いますし、
私の場合は本当にもっと女性がM&Aっていうゴールを目指して、
起業してもいいんじゃないかなって本当に思ってまして、
私はすごいベクトルに子会社社長として5年いたんですけど、
すごい良かったんですね。
理由はやっぱり人物お金の起業のうち、
やっぱりベクトルという金の資本が割と担保された状態で、
20代後半から30代の時に人と物、サービスプロダクトだけに集中できたっていうのは、
経営としてすごい良いプロセスだったなと感じています。
ありがとうございます。
頼嘉満
他の2人ちょっと追加したいコメントがあれば。
グライムス英美里
M&Aもっと増やせばみたいなところに確かにと思ったんですけど、
今私は昨年からアメリカに出て海外で活動もしてるんですが、
出た理由がやっぱりM&Aの多さ。
日本なんですね。
頼嘉満
そうですね。
日本はM&AよりもIPOが一番大きなエキシストで。
グライムス英美里
それがやっぱりIPOってなると気持ちハードル高いって言いますか、
何十年やるんだろうみたいなところもある中で、
やっぱりM&A、額はいろいろあるとは思いつつ、
結構良い条件のM&Aは海外にはたくさんあるので、
そういうナルイさんみたいに一回やってみて、
もし何かあってエキシストしたいって思った時にオプションがあるっていうのは、
すごい良いことなんじゃないかと思ってます。
頼嘉満
そうですね。
橋本さんなんかそこで今IPOを目指されてると思うんですけれども、
どうですか?
橋本真里子
そうですね。
ナルイさんがジオンを前の会社の創業した時も、
もうその時からの付き合いなので、
最初から方向性決めてやるのって結構大事かなって思っていて、
ナルイさんはもう3年でM&Aするみたいな感じで、
もう経営も事業も売り上げの立て方ももうそっちにシフトしていて、
私は最初から比較的IPOを目指していくっていう感じだったので、
結構M&Aを目指す経営とか会社の管理体制と、
IPOをしていくっていうので全然違ってくるので、
全然IPOをしなきゃいけないわけでもないと思いますし、
割り切ってまず自分はどっちを目指すのかっていうのを決めて、
スタートするのも一つありなんじゃないかなって思います。
頼嘉満
逆算型ということですね。
成井五久実
聞いてみたいんですけどいいですか?
橋本さんって本当に私、昔からお会いしてるときから、
本当に今回の会社のIPOを目指して、
本当にコシたんたんと、これだけプロ経営者として
やりきれる人いるのかなってぐらい、
本当にやりきられてるなって毎回思うんですけど、
その厳選、IPOにすれば厳選ってどこにあったんですか?
頼嘉満
ナルイさんにモデレーターになってもらいました。
橋本真里子
そんな大層なものは全くなくてですね、
全然プロ経営者だとも思ってないですし、
まだ何も成し得てないので、
与えてもらったチャンスは生かしたいみたいなところですかね。
やっぱり10年会社やって、
残る会社って今5,6%って言われてる中で、
休憩やれてることで言うと、
せっかく生まれたし、
頼嘉満
何かを残したいってことですね。
橋本真里子
そんぐらいの感じです。
頼嘉満
ありがとうございます。
さっき橋本さんが覚悟っていう言葉を使ってたと思うんですけど、
ちょっとその言葉を借りて、
お三方に起業するときに、
これだけは覚悟しとこうみたいなのってあったりしますか。
じゃあ橋本さんから、
覚悟が必要ってさっきおっしゃってたと思うんですけど、
それはちょっと広げると、
何についての覚悟なのかっていう。
橋本真里子
何についての覚悟。
いろんないろんな覚悟なんですけど、
絶対諦めない。
最後の最後まで自分は絶対諦めない覚悟ってことですかね。
頼嘉満
じゃあ橋本さんは何があっても諦めないっていうのを
自分の中で結構決められたっていうことですね。
橋本真里子
そうですね。
頼嘉満
わかりました。
なるいさんは。
成井五久実
私は手放す覚悟の柔軟性かなと思って。
頼嘉満
逆に手放す覚悟。
お、面白いですね。
成井五久実
どうしても自分の生んだプロダクトって愛してるし、
会社って続けがち。
でもそれでリビングデッドになって、
借りた金を返せなかったら全く意味がない。
さっきのM&Aじゃないんですけど、
自分のやったことに対して、
ダウンバリエーションでも何でもいいから決着をつける。
その手放しができるっていう覚悟を持って進めるって大事かなと思います。
頼嘉満
逆にどのタイミングが手放すタイミングなのかって、
どう判断されたんですか。
さっきの逆算だともう3年で決めているのか、
それとも売り上げの規模なのか、
当時はどういう意思決定をされたんですか。
成井五久実
市場の終わりですね。
頼嘉満
市場の終わり。
成井五久実
あの当時、キュレーションメディア問題が起きて、
一気に広告の出稿がなくなって、
お金がダーッとなくなるタイミングで、
これは長く持っていても死ぬなっていうのが分かる。
市場が離れ始めたところを察知して、
エンマンデイに切り替えたっていうところがあるので、
頼嘉満
市場の終わりっていうのは敏感に感じ取ったほうがいいかなと思います。
素晴らしいポイント。市場の終わりかどうかっていうの。
グライムス英美里
どうですか、フレンズさん。
頼嘉満
私の言う覚悟は、ライフワークにできるかなみたいなところで。
ライフワーク。
グライムス英美里
結構空き一生なので、
1,2年で違うことしたいとか思っちゃうんですけど、
企業ってそんなわけにはいかないですし、
ちょうど子どもも生まれたタイミングだったりしたので、
やっぱりここから専門職じゃないですけど、
何かこの分野だったら私みたいな、
何か極めたいなって思っていく中で、
10年自分が続けられるテーマか、
みたいなところはすごく考えて、
自己分析を30代前後くらいにもう一回全部やり直して、
グライムス英美里
それでこれだと、
これなら自分が死んだときにずっとこの仕事やってても
すごい満足感あるだろうみたいなところを
企業のテーマにしました。
頼嘉満
3者3様で素晴らしい回答ありがとうございます。
続けまして、
多分女性が起業するときに、
男性ももしかしたらあるかもしれないですけど、
女性が多いのって文系出身の女性って多いと思うんですね。
じゃあテクノロジーを使った企業をしようと思ったときに、
いや、プログラミングできません。
友達周り基本的に文系です。
どうやって仲間を探せばいいのか、
CTOどうやって探すのか、
エンジニアどうやって探すのかって結構皆さん悩まれると、
うなずいてくれてありがとうございます。
悩まれるのかなと思ったので、
橋本さん、SaaSやってらっしゃるってことだったんで、
どういった形で最初、
ID系の人材を探されたのかっていうのをお願いします。
橋本真里子
そうですね、まさにおっしゃる通り超文系女子で、
受付しかしたことないのに、
やりたいことはプロダクトありきっていう感じだったので、
もちろんコードかけないんで、
誰かがいなきゃなっていうところだったんですけど、
その覚悟のところにも関係あるんですけど、
割り切り力はすごい大事かなって思うので、