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いたらじ。いたらじは、わたくし、いたろうが、
愉快なよもやま話を行っていく、奇妙なポッドキャストでございます。
よろしくお願いいたします。
ということで、第1回目の放送となりますけれども、
わたくし、いたろうは、
これといって、
何か語れるということはございませんけれども、
とりあえず、今日は気まぐれに、
文学について話していきたいと思います。
まあ、いろいろなことを考え、体験していくうちに、
誰しもその気持ちを、言葉に、文章にしていきたいという、
願いはあるわけですけれども、
文学というのは、そういった試みの一つの形だと思います。
さまざまな文学がございます。
詩や小説、エッセイ、批評、などなど、
さまざまなお谷の文章表現が、世の中にはございますけれども、
わたくしも非常に本を読むということ、好きな方でございます。
そこで、今日は私の好きな文学についてお話したいと思います。
では、わたくしの好きな作家の名前を言っていきます。
わたくしの好きな作家は、代表的な人が2人います。
わたくしなどの好きな作家ということで、別に迫がつくわけでは、もちろんございませんけれども、
一応、ここで申しておきたいと思います。
では参ります。
1人目、ロベルト・ムージル
2人目、埴谷雄高
おそらく、この放送を聞いていらっしゃる100人に、
1人が知っていられる、おられるかどうかという知名度かもしれません。
第一、100人聞いているようなポッドキャストなのかどうかもわかりません。
ですけれども、ロベルト・ムージルとハニア・ユタカは、
わたくしにとって非常に興味深い、好きな作家と言ってもいい、
小説家、文学者たちでございます。
では、ロベルト・ムージルとハニア・ユタカについて、
ざっとお話ししていきたいと思います。
ロベルト・ムージルの紹介
ロベルト・ムージルはオーストリアの作家でございます。
1880年に生まれ、1942年に亡くなりました。
現在の作家にも多大な影響を与え、
日本でも古井義吉さんや大江健三郎さんに影響を与えたと言われています。
オーストリアの作家ですから、ヨーロッパ文学にも多大な影響を与え、
その著作は古典の地位にありながらも、
非常に多くの言語に訳され、読まれ続けております。
ロベルト・ムージルには代表作がいくつかありますが、
諸著作であるテルレスの混乱、
この作品は学生たちの同性愛的思考や、
暴力や権力関係に関する様々な興味深いテーマが描かれています。
そして、最大の代表作は、大長編小説「特性のない男」という小説です。
ドイツ語では、「Der Mann ohne Eigenschaften」と申します。
この小説は非常に長く、そして複雑な構成を持っております。
しかし、その内容は非常に興味深く多岐に渡り、
同時代的な考察に加え、過去や未来を内包した非常に斬新な内容と、
残念なのは、日本語によってこの小説を読む機会が今はなかなか難しくなっていることでございます。
できれば、新しい翻訳、新しい出版物が今後も登場することを願う次第でございます。
また、この作家についての紹介も、これから日本社会にも広く行き渡るようになればいいと考えております。
簡単な紹介をここで終えます。
ハニアユタカの紹介
続いて、埴谷雄高の紹介をいたします。
ハニアユタカは1909年に台湾で生まれ、1997年に日本で亡くなった戦後文学の作家です。
彼は生涯で非常に大きな仕事を試みました。
それは長編小説「死霊」という小説です。
死んだ霊と書いて死霊と読ませるこの小説は、日本では非常に珍しく思想や哲学を扱っており、
また同時にコミックなスラップスティックなユーモアあふれる描写も多く含まれた難解さと面白さが同居した
非常に優れた形而上小説を書きました。
この死霊という小説は未完に終わってしまいましたが、
しかし今でも文庫などでも手に入り読むことができますので、皆さんもよかったら手に取って見てください。
このハニアユタカについては、まだまだ語りたいことがたくさんありますので、
いずれお話ししたいと思います。
さて短い期間でしたが、皆さんお付き合いいただきありがとうございました。
今日は文学についての私の非常に熱い思いと、ロベルト・ムージルと埴谷雄高についての本当に基本的な情報をお伝えいたしました。
これから機会があれば、ぜひこのイタラジポッドキャストをご利用していただければと思います。
では皆さんごきげんよう。