で、なんか人間ってやっぱりどうしてもさ、
目の方が手よりは早く進んじゃうんだよね、成長しちゃって言うか。
読むのは簡単じゃん、書く方が本当に大変だから。
確かに、ほんとそうですね。
なので、今はね、何年かこう書き始めてみて、
その手が目に追いついていく段階だと思うの。
なので、正直ね、あのアマチュアの人だし、
そんな無理して書き続けることはないと思うんだけど、
やっぱりちょっとずつでも書いておいた方が、
そうか。
腕が上がって目に追いつくよね。
へぇ。
へぇ。
この小説書くときって、あの、ごめんなさい、ちょっとバカな質問なんですけど、
どうやって書いてるんですか?なんかその、あの、起承転結ってあるじゃないですか。
はいはいはい。
まあ、結末から考えてるんですか?それとも。
いや、あの、そういうのを考えるタイプも考えないタイプも両方あるんですよ。
あ、そうなんですね。
あの、例えば、外国人の作家で、すごいアクロバチックに、
2点3点して最後どんでん返しですごいなっていうような人は、
実は書く時間と同じくらい、その筋書き、プロットを考える時間を、
あー。
書くの。作るの。
へぇー。
だから半年考えて考えて、何度も何度もストーリー組み直して、キャラクター足したり引いたり、
うん。
で、どんでん返しどうしようかって悩んだりして、プロットを組んだ後で、
でも実は書くとき3ヶ月で書くみたいな人もいるわけ。
へぇー。
かと思えば、日本の作家で多いのは、
はい。
結末とかそういうのを決めずに、キャラクターと、
多いですよね。
最初のエピソードだけパッて書いて、
あー。
そこからお互いのキャラクターがどう絡んでいくかっていうのを作っていくみたいな人もいるわけ。
よく漫画家さんでそういうこと言う人います。
うん。
なんかこのキャラクターがこういう風に動いたから、相手がこういうリアクションしてきたみたいな。
そうそうそうそう。うん。
なんで、どういう意味だろうなって思ったんですけど。
うん。でもそれはさ、派手なキャラクターが出てると、それはすごくうまくいくよね。
うん。
うん。
うん。あの、自分たち、実際の自分よりも、あの、勇敢、ものすごく勇気があるとか、
へぇー。
単刀直入な人物であるとか、すごく皮肉であるとか、悪いやつであるみたいなのが、
うん。
いくつか組み合わさると、化学反応を起こすからね。
うん。
なので、どっちが正解ってことはないです。
あ、じゃあ別に描き方がどうとかっていう話じゃないですね。
え、でも描けないときどうしてる?
え、いやでも描けない、またなんかつまんない話になっちゃいますけど、
うん。
描けないとき、あ、でも、やっぱりもう1日、僕はもうここまでこの時間描くってもう決めてるんで、
うん。
描けないときは、昔はそれで諦めてたんですけど、もうそれでも描く。
その時間までは描く。
そうそうそうそう。
あ、だからそういうのでいいんだよね。
だからイラさんに、それこそヒントを去年一昨年とか頂いて、まあそういう認識解釈じゃなく、間違ってたかもしれないですけど、まあとにかく描けと。
そうそう、習慣にすればいいの。
そう、描けないとか、あのなんかそのダメだとか、まあそういうのも置いといて、とにかく描けと。
うん。
いやでも、描けないっていうのは、描くと思って机に向かってればまあいいんだよ、ある意味。
そうですね。
んー。
描けなくても、例えばもう諦めて遊びに行っちゃわないで、とりあえずその時間だけ机に向かって、それを次の日も繰り返すっていうのを続ければっていうね。
でもイラさんおっしゃってたように、やっぱりこの方もそうだと思いますけど、そのまあ僕は小説じゃないんで、ちょっとまたあれですけど、でもやっぱり目が先にかなり越えてるので、そうするとますます描けなくなるんだけど、でもなんかもうその目とか、あと勝手な見えない周囲のお前、そんなのしか描けないのかみたいな、やっぱもう無視するしかないですよね。
あ、そうそうそう。
ネットっぽいよね。
ネットはさ、頻度が大事なんだよね。
だからこの人が例えば1ヶ月に10本あげてるとして、それで頻度が落ちて5回になっちゃったって言ったら、それはなんか別にいいんじゃないの?と思っちゃいますけどね。
まあね。ただ、今はネットの小説ってさ、短くていいから毎日更新が。
毎日更新がパターンなので、なかなか10回か5回になったら、ファンは大変だよ。
そうですよね。
まあ競争激しいからね。
そうですよね。
そっちの世界も。
そっか。なんかもう数とか頻度とか、もうそういうのに追われて生きてますよね、私たちって。
って感じだよね、ひろなさんって今言おうとしたんだけど。でも相当書いてるじゃん。
え、何がですか?
文章も上手だし書いてるから、だからそれこそひろなさんは結構しんどいんじゃない?ひいひい言いながら書いてんの。
私も全然書いてないですよ、もう今。2ヶ月ぐらい書いてない。
でも文章上手いし。
ツイッターしかやってないですもん。
でもなんかそれこそステロタイプな質問ですけど、男性と女性ってやっぱりなんか女性の方が文章上手いような気がするんですけど。
関係ない。
関係ないですよ、そんなことない。
関係ない。すごい。
そんなことない。
そんなことない。
それね、なんか歌、歌聞いて、男性と女性で女性の方が上手いんですって言うと、全く一緒だと思うの。
いやいや、でもそう、だから僕何千万パターン見たわけじゃないんですけど、じゃあ僕の周りにいる人が自分も含めてたまたま男性があんまり上手じゃなかった。
だから男性ってロジックに考えて理屈で語ろうとするじゃない。女性の方が自分の感覚とかセンスに割と正直にスッと柔らかい文章が書きやすいっていう傾向はあるけど、それと上手い下手はまた別だから。
じゃあフォローしていただきました。それが痛かったの。ごめん、後付けだけど。
この上手い文章って人によってやっぱ感じ方って違うものなんですか?
いや違う違う。それに作品によっても違うじゃない。例えば、誘拐事件を書くのにいい文章と恋愛小説にいい文章って全然違うじゃない。
あー。
まあそうですよね。
だからそれぞれの作品にとっていい文章っていうのが変わってくるんで、しかも時代によってまた変わってくるしで、いい文章の完成された形なんてないのよ。で、みんな頭からいい文章を書く、完成された文章を書くって思って書けなくなる。それがもうパターンなので。
でも今まで何十回も聞いてますけど、なんか僕が知る限りイラさんほど幅広いジャンル書く人ってやっぱ尊相いない感じするんですけど。
まあ、飽きっぽいし、いろんなことやりたいっていうのもあるし。
いろんなことやりたいっていうのがあるからね。
でもそれと実際書けるか、商業的にそれこそちゃんと出せるかってちょっと別じゃないですか。
でもそれは多分ね、自分のジャンルの中でってことだよ。だって例えば、時代小説書かないし、本格推理とかも書かないし、SFもあんま書かないしさ。
いろいろ書いてるように見えるけど、やっぱあくまでもイラさんの箱の中で。
うん、そうそう。自分の幅の中のようなことだから。それはもう誰でも全て書ける人なんて当然いないので。
うん。
うん。
で、その書く作家さんによってなんか、なんていうんですか、文章のテンポっていうんですか。
あるね、あるある。
なんかあるじゃないですか。イラさんってそのジャンルが違くてもそのテンポってやっぱイラさんテンポなんですか。
いや、違うね、全然。そのテンポを実はみんなね、あの文章が上手いか下手かで考えるじゃない。プロの人はみんなね、テンポを設定できる。
あー。
で、文章って下手くそでもテンポが良いとスーって読めるもんなのよ。
あー。
うん。
うん。
だから文章はザクザク刻むような速いダンスミュージックみたいなテンポで書くし、恋愛小説だったら流れるメロディーみたいな感じのゆったりしたテンポで書くわけ。
へー、面白い。そうなんですね。
そうそう。だからプロになると上手い下手じゃなくテンポがいじれるようになるってことですね。
へー。
でもみんなだってそうでしょ。音楽聴くときにいろんな音楽聴けるでしょ。
確かに。確かに。
うん。
だからそれを文章を書くときにできるようになれたらプロだってことなんだよね。
そうか。
なんかあの、今回なんですか、あの読書サロンの。
うんうん。
サロンの読書会ね。
サロンの読書会です。サロンの読書会であの今回テーマになった谷崎さんの本読んできたんですけど、なんか私結構あのテンポが。
気持ちいいでしょ。
気持ちよく入ってきて。
うん。読みやすいよね。
なんか言ってること結構すごいのに。
確かに。
なんかこうどんどん読んじゃうみたいな。
まあでもさ、もうほんとにさ、変態丸出したもんね、あの短編。
ほんとに。
ちなみにあの、谷崎純一郎の少年という、あの子供が変態遊びをするっていう短編を今日やるんですけど、面白いんだよね。
へー。
なんの意味もないし、なんの説教も入ってないわけよ。
そう。完全あの人の性癖ですよね、あれ。
そうそうそうそう。デビューした当時からシルマギアまでずーっとおんなじなの。
なんか今日来るときにwikipedia見てきて、あの人の。
うん。うん。すごいよね。
そしたらなんかあの、自分の奥さんとの妹を好きになっちゃって、その不憫に思ったその純一郎の友達がその奥さんを好きになって、なんか三角関係になってとか、なんかあの人3回ぐらい結婚して離婚してみたいな。
行動問題みたいな。
そうそうそうそう。
なんなのと思うの?
いやだから、あの自由に生きている変態ってそういうことをやるんですよ。
いやーいいですよね。
でも、でもなんかそうそう。いやそれこそ、なんか。
いいなー。いいな。もう変態連発。
いや、イラさんの、イラさんのオフ会でそういうね、あのもう日本のすごい文豪みたいなね、人たちで、僕恥ずかしながら本当にやっぱりまだまだ全然本読んでなかった、その名前だけ知ってるみたいな人ってすごい人いっぱいいるじゃないですか。
で、イラさんのオフ会とかイラさんとこうお仕事させていただく上で、なんか読んでくと、広野さんの話なんですけど、なんかみんな変態?みたいな。
ていうか、僕が好きな作家が変態ばっかり。
変態だよ。
てことですよ。じゃあこれ、俺が問題発言か。
いやだからね、大真面目な人もいるよ、もちろん。
いますか。
いるんだけど。
ほら、だからああいう人たちみんな変態になる。
いや、いるんだけどそういうの好きじゃないんだよな。
なんか小学校の時、名前見てて、あ、なんかすごいなと思って尊敬してたら、全員ただの性癖語ってるだけだって。
あのね、だから日本文学の中心線にある政党の主流派っていうのは、あの王朝のほら、あの紫式部からさ、源氏物語もほとんど変態じゃないですか。
はいはい。
で、変態の色好みの文学っていうのが日本の小説の中心にあるわけ。
そうですよね。
そのラインが僕が好きだからそういうのを取り上げてるってだけで、カチカチの歴史物を書くみたいな人もいるよ。
でも中心にあるってこと。
面白くないんだよね。
中心にあるってことは、そういう日本の文学の中心は変態ってことですよね。
そうそうそうそう。
でも日本のあの変態のエロスってすごい変態ですよね。なんていうんですか。
確かに確かに。アメリカとかよりね。
いやでもさ、それは世界ではさ、あれあれ、あの例えばドイツ人と日本人の変態っていうのが際立ってるじゃない。
はいはいはい。
はいはいはい。
それはやっぱり大したもんなんだよ。
すごいですよね。
別に変態って文化ってことだから。
それなのになんか今の人たちってなんかちょっとセックスするの嫌だとか。
いやだからね。
意味不明ですよね。
はっきり言ってもうね、日本文化の危機、それは。
そう、本当ですよね。意味不明と思って。
でもその話さ、今日の後のさ、読者会でしよう。
そうです。
盛り上がっちゃう。盛り上がっちゃう。
今23歳の女性の方からの切実な文章の悩みですからね。
そうですね。すいません。こんな23歳の方。
でもどうでしょうね、今こうほら、そのスランプに陥ったとき。
うん。
ここは言ってもその箱の中でちゃんと、例えば僕だったらとにかく書くってありますけど、それこそ休んでみるとかもそうだし。
そうだね。自分を責めないで、でも逃げなくてもいいと思うんだよね。
向き合いながらあんまり自分を責めないで続けてみる。
で、あまりにもしんどかったらさらに休む。
で、その間に人のものを読むのもいいし、アマチュアなんだからその自由さは。
そうですよね。
もっとね、生かした方がいいと思うな。
あとどうです?イラさんがよくこう、若すぎて、まあこの方プロ目指すかは別ですけど。
うん。
若すぎてデビューしたりすると、その後がやっぱそのなんだろう、人生経験とかが。
まあつらいね。
だからそういう意味ではこの方若いからやっぱりね、何か好きなことをたくさんやって。
そうだね。だから休むって言ってもさ、なんか普通の生活ちゃんとしてみるのもいいんじゃない?
うん。
あの、例えば大人になるっていう感じで、一人でお寿司を食べてみるとか。
いいですね。
いいですね。
一人でバーに行ってみるとか、あるいは男の子とがっつり付き合ってみるとかさ、そういう普通の経験をいろいろ試した上で、また書くことに戻るっていうのも全然アリだからね。
そうですね。
ものすごく自分はなんかつらくて、良くないところにいるっていうふうに思うかもしれないけれど、小説が書けなくなったぐらい全然大丈夫だよ。
普通にちゃんと仕事して暮らしてるんだし、全然問題ないから、ちょっと趣味の上でスランプがあったなぐらいで、また次に向かえばいいんじゃないですか。
それと全然違う題材を書いてみるっていうのもアリだよね。
エロス書いてみたらいいんじゃないですか?おしるこさん。
結構なんかエロス押すよね。
23で書けるエロスってどんな感じ?
もっとね。
逆にあのなんかちょっと結構すごいの来るかもしれないですね。
想像とか妄想だから。
本当にそういう点もあります。今まで全然書いたことないものにチャレンジしてみるっていうのも似てたと思うな。
ちょっとこれ、この質問とリンクしないかもしれないんですけど、私さっき葬儀の仕事をしてたって言ってたじゃないですか。5年ぐらいやってたんですよ。
で私最後辞めるときに、もうあんまりにも体調が悪すぎて。
うん。
で、漢方を処方してくれるお寺があって、そこにお勧めされて行ったんですね。そしたらそこのお寺さんに、このままやってると死ぬよって言われて、やめなさい仕事って言われて、それで結果、じゃあもうここの辺で潮時なのかなと思って辞めたわけなんです。
え、漢方の薬は買わなかったの?
買いました。買いました。
え、それってお寺さん処方の漢方の薬高いの?
めっちゃ高い。