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2016-11-04

Q.21 人を好きになるってどういうこと?

小説が好きで日本文学を専攻しています。専門的に学べば学ぶほど、恋愛というものが分からなくなってきました...。


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こんにちは、プロインタビュアーの早川洋平です。石平、恋と仕事と社会のQ&A、今日は11月に入りました。伊良さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今日はですね、こんな質問が来ています。今日は若い方から来ていますね。21歳、女子大生です。もともと小説が大好きで、女子大で日本文学を勉強しています。専門的に学べば学ぶほど、恋愛というのが何なのか分からなくなってきてしまいました。
なるほど。
伊良さんは様々な作品で、魅力的な恋愛作品を書かれていますよね。私も先生の作品はどれも大好きです。ズバリ、人を好きになるってどういうことなんでしょう?恋愛って何なんでしょう?
これね、完全に間違えてますよね。
間違えてる?
恋愛小説と恋愛が等価で結ばれちゃってるじゃないですか。それは確かにいろんな恋愛が書いてあるんですけど、それと自分の恋愛っていうのは別なので、小説を読んで恋愛が単純に分かるようになるとかできるってことはないので、
うん。
自分のやり方でやってみるしかないですよ。やっぱりぶつからないと。これはもうブルースリーと一緒ですね。
なんか実際、伊良さんもいろんな作家のお友達いると思うんですけど、すごい恋愛小説の天才みたいな人もいるじゃないですか。
はいはいはい。
そういう人が意外と実際の恋愛は全然だったりとか。
ぼちぼちだったりした人はたくさんいますね。だから逆に引きこもりの子が憧れに憧れて、君の名は的な恋愛小説を書くとかさ、今会いに行きますみたいなのを書くっていうパターンはありますね。
はいはい。
ザラにあるので。だから自分にとっての恋愛を考えた方がいいんじゃないですかね。それと、考えすぎだよね。
うん。
特に…
勉強しすぎじゃないですかね。
そうそう。昔から女性は漫画とか小説とか映画で恋愛ものをたくさん見て、シミュレーションを繰り返して力をつけていくんですけど、それだけだとダメなので、やっぱりちょっとブルースリー的にですね、Don't think, feelという、それをやらないとダメなんじゃないですかね。
その心とか体に効く。素直にこの子素敵だなとか、この人かっこいいなという人とちょっとデートしてみるっていうところから始めないと、いや、小説読んでるだけじゃ分かんないからね。
でも逆に作り手から言うと、さっきの話で言うと恋愛小説と恋愛は違うってイラさんおっしゃいましたけど、イメージでは、やっぱりイラさんは恋愛小説たくさん面白いものを書いていて、イラさんが恋愛の達人みたいな、Q&Aを見ててもそうですけど、イメージがあるんですけど、その辺やっぱり作品の中にもかつての当然恋愛の体験がかなり入ってたんですよね。
はい。
それは入ってるんですけど、交通事故の映画をいっぱい撮れたから、交通事故の達人にならないじゃないですか。
確かに。
達人もそうだし。
確かに。
なのでもちろん、過去の恋愛とか小説には行きますけど、でもそれだけじゃやっぱないんだよね。
うんうんうん。
ただそうは言いつつ、これは恐ろしいもので、この女の子ね、21.女子大生が一番好きな恋愛小説のパターンに恋愛をするとだんだん似てきますよ。
というのは?
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だからものすごい非恋だったり不倫だったりみたいなのが小説が大好きっていう子は、やっぱ惹かれ合って、というより自分の中にある部分がそういうところに惹かれるので、そっちの方の結構厳しい恋愛の方に走っていくんだよね。
なので自分が好きな恋愛小説の傾向もちょっと勉強しといていいんじゃないですかね。
そうですね。
うん。
ただ実際には本当にやらないとわからないので、試しましょうよ、まだ21なんだから。
うん。
まあ30で結婚するとして、あと9年間散々失敗できる。
うん。
でもね、楽しいって起こるじゃないですか。
じゃああんまり人を好きになるってどういうことなんでしょうか、恋愛って何なんでしょうかってあんまり哲学的に考えてないで。
そうですね。それと日本文学の恋愛小説は基本的に恋愛がもうひどいことばっかり書いてあるんで、あんまり信じない方がいいんじゃないですかね。
確かに。
幸福な恋愛ってほとんどないんですよね。
最後が散々そうですよね。
そうです。はい。
じゃああんまり考えずに。
そう。自分の心を見る本じゃなくっていうのをちょっと恋愛ではやってみてほしいですね。
ただ、その実際恋愛するときにも今まで読んできた本は無駄にならないので、恋愛小説とかほとんど読んでない男の子はバタバタと切れます。
ああ、そうですね。
ちょろいよ。シミュレーションで繰り返している。
そういう使い方は小説いいかもしれないですね。
そう。もうはっきり言って米軍と中東のAKしか持ってない、軍服も着てない兵士が戦うようなもんだから。圧勝でしょうね。
はい。
ぜひ作品もたくさん読んで恋愛もたくさんしてもらって。
はい。頑張ってください。
この番組と連動しているメールマガジン、石田屋小説家と過ごす日曜日の方も初月無料でこのQ&Aもお読みいただけますので、こちらもぜひ楽しんでいただければと思います。
はい。
ということで、恋と仕事と社会のQ&A、次回もお楽しみにしていてください。
伊良さん、ありがとうございました。
はい。下井伊良でした。ありがとうございました。

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