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2019-06-21

Q.147 句読点の打ち方が自分の呼吸と合わない本を読むのが苦しいと感じます

以前は様々なジャンルの本を読んでいましたが、子育てで時間がなくなり20年くらい本を読むことをお休みしていて、最近再開しましたが、読みづらいと感じる本を選ばなくなってしまいました。

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00:10
こんにちは、早川裕之です。石田衣良、恋と仕事と社会のQ&A、伊賀さん、今日もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今回も引き続き、神保町の某一室から。
いや、でも本当にいろんなところに歌詞スタジオというか、レンタリー会議センターがあるんだね。
そうですね、あんな急な階段、伊賀さん登ったことないんじゃないですか?
いや、そんなことないですよ。
大先生を階段に登らせて恐縮なんですが、汗も引いてきたところに入りたいと思います。
今日は50歳、女性の方から頂いています。本の選び方。
20代後半に子育てを始めるまでは、ジャンルを問わず、新旧問わず、国内外問わず、様々な本を読んでいました。
しかし、子育てを始めてからは、常に睡眠不足との闘いだったので、本を開く余力がなく、20年くらい読書をお休みしていました。
数年前より読書を再開したのですが、若い頃とは違い、句読点の打ち方が自分の呼吸と合わないと読み進めるのが苦しい。
なるほど。
と感じるようになり、普及な本しか選ばないようになりました。〇〇賞受賞といった作品でもそれは同様です。
このような本の選び方、読み方について、井田さんはどう思われますか?
これは本当にそうなんですよ。
ありそうですね。
だんだん本もずっと読んでくると、自分の好みの文章のリズムとか、句読点の打ち方というのがあるんですよね。
正直言って、大体合わないなという人は、
文章が下手くそな人なので、この方はもうそういう下手くそな文章を読まなくてもいいじゃないですか。
なので、自分のこの趣味でいいと思います。
それに考えたらさ、バカバカ新人の本とか、文章の下手っぴな本とか読む必要ないもんね。
ただ賞の場合とかって書いてありますけど、今回、実は昨日ですね、山本周五郎賞の選考会がありまして、
その賞を取った平和の月っていう朝倉架純さんの本は、多分ね、句読点の打ち方なんかは独特なリズムがあって、多分きっと面白いと思います。
しかもですね、この方と同年齢の話なんですよね。
51歳のかつての中学校の同級生が病院でばったり出会って、短い恋をする。
で、女の人の方はがんで亡くなってしまうという。
もうお決まりの難病ものなんですけど、文章のタッチがすごくいいので、この方にちょっとおすすめしたいですね。
そういう視点でちょっと読んでみるのもいいですね。
うん。でもやっぱり文章の場合はやっぱり好みが出てきますね。本当になんかきついな、下手っぴだなみたいなのは読めないですよ、僕も。
でもこう言ったらそれこそ炎上しそうですけど、なんでも丸々書を受賞みたいな本でも、
いや、嫌なのはあるよね。
なんかすごい読みのくらいありますよね。
あるあるある。だから例えばそれがほら人文みたいに、これが自分の文体だ、読みづらいけど、
03:04
読みづらいけどなんかその文章だけは伝わらない、俺には言いたいことがあるみたいな方がいいんですけど、
文章入られてもなんか話も面白くないみたいなのだとちょっと厳しいよね。
確かにこれは僕の個人的な性ですけど、何年か前にその純文で賞を取ったある作品ですけど、1行目でダメでした。
点がこれ1文に何個あるんだみたいな。
あー、点いっぱいいつ人だったんだ。
やっぱ好みなんでしょうけど。
だから点全く打たないでさ、1ページの半分ぐらい文章丸だけの人と、点がいっぱいある人どっちも読みにくいよね。
そうですね。
じゃあでも無理せず。
いや、もう自分の文章の感覚を信じていいと思います。
で、自分に合う素晴らしい作家っていうのはもちろんいるんで、そういう人を探して読んでみてください。
そうですね、この場合。平原の月っていいかもしれないですね。
いや、面白いですよ。
さあ、この番組では皆様からのご質問ご感想を募集しております。
また、イラさんとオンラインオフラインで交流してクリエイティブな体験をしていく石田イラサロンの方も引き続き開演を募集しております。
詳しくはいずれもイラさんのホームページをご覧ください。
ということで、イラさん、今日もどうもありがとうございました。
はい、ありがとうございました。

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