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最近VRで一番ハマっているゲームがあって
キュービズムだったかな
キュービズムっていうVRのゲームがあって
スクショとか見たらだいたいわかると思うんですけど
よくパズルで
ケトリスみたいな形のものを
敷き詰める系のパズルって実際あると思うんですけど
それを立体の形の中に敷き詰めていくっていう
これがパソコンとかでもできなくはないけど
VRだから
ぐるぐる回したりとかしやすいんですね
いろんな向きから手でひねってみて
ここにこうやってはめたらいいかなっていうのを
探りながら
シュポッシュポッってはめていく
はめる時の音とかすごく気持ちよくて
ずっとクラシックがかかってるんですよ
リラックスした体勢で
シュポッシュポッってはめていって
完成間際になると音楽が止まるんですよ
無音になって最後ポンってはまったら
完成みたいな感じ
よくできてますね
盛り上げっていうか
テンションの作り方というかが
そうそうそう
しかも派手じゃなくて
常に嬉しいけど
やったーとかじゃなくて
よしで次に進むっていう
で淡々とやり続けても
悪じゃないんですよね
そういうのいいですね
刺激があるというよりかは淡々とやれるというか
そうそうそう
むしろ現実の空間の方が刺激があるぐらいで
いろんなものが目に入るけど
VRだと目に入らないから
真っ白な空間にただただブロックが空中に漂っていて
それですって自分の手元で組み立てる
もうただそれだけ
それなんか一種の発明ですよね
VRって360度空間が体験できて
あらゆる刺激を与えることができるわけじゃないですか
人間の視覚に対して
それをVRによって周りが見えなくなるっていうことに対して
価値を作って
何もない状態を作れるっていうのって
ある種発明みたいな感じしますね
そうですねそれもなんていうか
引き算のVRみたいな
めっちゃ面白い
色々あんまゲーム買ってないけど
何個かゲームをやってみて
なんだろう
アドレナインが出るようなゲームもあれば
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どっちにも触れるっていうのは
なんか今までそんなにVRに近寄ってこなかったけど
やっぱり可能性としてはすごいあるなっていうのを
思いますね
それで言うと技術をどういうふうに使うかっていう
解釈の仕方で
すごい革新的だなと思ったのが
一個あって
2015年ぐらいのやつなんですけど
ゴダールっていうですね
フランス映画の巨匠みたいな人がいるんですよね
その人が結構現代的なというか
いわゆる一般受けするような感じじゃなくて
わけわかんない映画ばっか作ってるんですけど
その人が作った3D映画が出るぞって言って
ゴダールが3Dの映画を撮るの
3Dってだいたい飛び出してきて
すげーとかそんな感じじゃないですか
だからどうなるんだろうなと思って見に行ったんですけど
3D眼鏡かけて見に行く映画なんですよ
いわゆる本当の恐竜とかが飛び出してくるやつと
同じような感じで
それで見てたら何が起こるかっていうと
3Dって要は右目と左目に
別の映像を見せることができるってことじゃないですか
そうですね
それを使ってカメラであるシーンで
左の目はカメラがそのまま
同じその人の顔を見てるんですけど
右の目だけカメラがグーンって向きが変わっていって
気持ち悪そうですね
全然違う方向見ちゃうんですよ
っていうシーンがあって
マジかと思って
目に映る情報としては全然見たことないというか
すごい違和感しかないような情報なんですけど
その発明の凄さに僕は感動しました
それは絵としては基本的に3Dに見えてるんですか
絵としては一応そうですね
ちょっと映画として3D映画なんですけど
使い方が凄いなと思って
まずその3D映画をやるぞってなった時に
3Dっていう名前そのものに
普通人間の想像力が絞られてしまうじゃないですか
そうですね
技術としては右目と左目で
違う絵を出すことができるっていう技術なんだけど
それに3Dっていう名前をつけることによって
右目と左目の視差をかけて
それで3Dっぽい映像
飛び出して見えるような映像を出すことができるっていう
使い方に想像力が制約されちゃうと思うんですよね
それを一歩引いて技術が何ができるかっていうところに
一旦戻った上で
右目と左目に全く違う映像を出して
それを映画とするっていう
確かにそれじゃないとできないですね
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それができるっていうのがすげーなと思いましたね
それって
ということは3D
メガネが使える環境でないと意味がない映画
そうですね
じゃあ今見るっていうのは難しいですかね
今は見れないと思いますね
当時もすごい小っちゃい映画館でしかやってなかったんですけど
2015年でしたっけ
2015年とかそれぐらいでした
結構前ですね
「さらば愛の言葉よ」っていう映画なんですけど
確か
これ見たいなと思った人は僕含めてどうやって見るかっていうのは一つの課題ですね
それこそVRで見れたらいい
3Dとか見てもしょうがないんで
そうですね
VRだったら見れるのかな
VRっていうのもやっぱVRっていう言葉に縛られるところありますよね
そうですよね
バーチャルリアリティって言っちゃってるけど
でも根本的にはジャイロセンサーがついてて
2つのレンズというかディスプレイがついてて
2つの画に別々の映像を見せることができる装置じゃないですか
そうですね
それを根本的に違う捉え方で使うようなものって
やっぱなかなか出てこないんですよね
確かにほとんど見ないですね
まあしょうがないのかもしれないけど
この開発環境が元々地面と重力がある環境を
前提とした開発環境がほとんどというか
まあユニティがそうなってると思うんですけど
重力とか方向
こっちが上とか下っていうのを
仮定しない状態でVRって作れないのかなというのは
まあ思うわ思うんですけど
まあでも作っても気持ち悪いんだけどなという気もしながら
でも確かにトライしてみる価値はありそうですね
バーチャルリアリティっていう呼び方をしてる時点で
結構リアリティに制約されちゃう感じしますよね
なるほどそうですね
しかもVRっていう言葉も
本来別にゴーグルの話ではなかったのに
なんかまあリアリティだから触覚がないのにある感じがするとか
ないのに聞こえるとか
そういうのをひっくるめてVRって言ってたのが
今はゴーグルのことをVRと言ってるような
そういう意味ではVRっていう言葉にも制約をかけちゃってるし
ゴーグルの用途にも制約をかけちゃっていて
もちろんそれによって分かりやすさが生まれて
みんなが理解できるのはまあいいことだとは思うけど
確かに縛られてますね
と今思いました
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Unityの環境もそうですよね
そうですね
最初に立ち上げた時に地面と空があるじゃないですか
あれ最初見た時衝撃でしたね
僕プロセッシングからプログラミング始めてるような感じなんですけど
プロセッシングの世界観は
何もせずに立ち上げると白い四角形が出てきて
あれはスケッチですよね
そうですね
プログラムのことをスケッチと呼ぶんですよね
スケッチって呼んでますね
なんでスケッチボードというか
ノートを開いた時のイメージですよね
キャンバスを開いたぐらいの感じで
白っていうかグレーなんですけど
そこに四角形をかけていたら四角形が出る
丸をかけていたら丸が出る
そこからいろんなことを組み合わせて表現する
というのが僕の中の原風景というか
そしてある中でユニティを立ち上げたら
空があって空かけなって言ってないよみたいな
グラビティオンって言って
え重力定数とか何も決めてないけど
何もしなくても下が定義されてるみたいな
そうそうそう
あ下って最初からあるんだみたいな
それびっくりしたけど
最初に勉強するために作ったのがビリヤードで
シリンダー状のビリヤードボードを作って
シリンダーの中心に重力が向くようにして
それでビリヤードをするっていうのを作ってみたら
めっちゃ面白そうですねそれ
強くつくと脱出速度に達してしまって
ぐるぐるぐるぐるぐる
なっちゃうんですけど
ゆっくりつくとぐるぐるぐるぐる回りながら
どっかの穴に入ったりして
重力っていうものが最初から用意されてなかったら
そんな面倒くさいのなかなか作んなかったから
こう制約条件ではあるけど
確かに自分の手足が伸びたっていう感じはしました
確かに確かにいい制約を与えるっていうのは
そうですね
と言いつつそれを出したいという気持ちもあるし
VRはでも重力がない空間
気持ち悪いかもしれないけど
ちょっとやってみたいですね
なんかどうしてもそのメタファーに
すごく捉えられてしまうし
そのことに気づきにくいみたいなのってありますよね
ああそういうものだって思っちゃうと
最近なんかこう
新型コロナウイルス対策で展示会みたいなのが
できなくなっちゃってて
それをやるためにバーチャル展示会をやろうっていう
動きが割と広がってるんですけど
バーチャル展示会っていうネーミングをした時点で
もう本当にバーチャル空間に
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実際の展示会と同じようなものを作って
なんか完全再現しましたみたいな感じで
その中で歩いて人に近づいていくと
話しかけることができてみたいな
なんかそれでいいのかなと思います
そうですね
なんか何ですかねそれは
できないことができるようになったっていう
使い方ではなくて
例えっていうなら
3Dプリンターでも食器が作れましたって言ったら
それなら普通の食器の方がいいじゃん
みたいなことですよね
なんかどうやっても現実でやってることを
真似しようとしてるっていうか
再現できたら100点みたいな世界観で
やっちゃうっていうね
それだといつまで経っても
おそらく現実の展示会場を超えることはできないですね
もったいないですよね
せっかくそういうタイミングで
まあ1回やってみて
次のステップがあるのかもしれないけど
確かに展示会をVRで
VRでというかVR
ゴーグルを使いながら
体験としていいものにしていくには
名前ってなんか呪いだなぁとは思いますね
そう考えると
その名前で呼ばれることによって
もうそれぞれの人間の中に
この名前で呼ばれるのはこういうものっていう
インストールされているものを使うんで
どうしてもそこから離れにくくなっちゃうっていう
名前は呪いっていうのも
なんかどこかで聞いたことがある話な気がする
なんか僕もどこかで聞いたことある気がします
一番短い呪文は何だと思うって言って
名前だよっていう
何かの映画か漫画だったかな
千と千尋の神隠しとかでも
名前奪われますよね
ゆばばに最初
確か今日からあんたの名前が千だみたいな感じで
名前が奪われるっていうことが
支配されるっていうことなんですよね確か
そういう意味では名前を操るというのは
今通用する強力な呪いの一つっていうのは
わかるなという気がしますね
名前つけるのってすごい苦手なんですよ
例えば自分の作品に名前をつける時とか
名前をつけることによって
可能性を縛るっていう側面も
気になるところでもあるし
嘘をついてる気分にもなるんですよね
それはどういうことですか
いや例えばこの写真を撮ったとして
そのまあ例えば鉄桃の写真を撮ったとしてます
はいはいはいはい
でタイトルに何だろう
鉄桃って書いたら
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空も写っているのに
鉄桃って書くことに意味がすごい生まれちゃうし
空もあって鉄桃もあって
この風景全体のことを言いたいけど
それを全部言葉にするとめっちゃ長くなるし
かといってなんか堂々とした姿を
堂々としてる何かみたいな感じのタイトルにすると
そこに対してなんか擬人化して
それが堂々としているように見えたんだな
っていう見方を当然強要しちゃうじゃないですか
名前を付けるっていうのは
こう見ろよっていう風な指示を出してますよね
まあその指示を本当は出したくないけど
かといって無駄言ってタイトルも
かなり意味を持っちゃう気がして
どっちに転んでもダメなんですよ
だから写真はまあそういう難しさがあって
一方で自分の作品で多角形っていうか
まあ企画模様を使った作品で
インタラクティブにこううにょうにょ動くような
抽象的な作品を作ってた時期があるんですけど
抽象的なんでそれを心臓っていうタイトルにして
脈動するように動くような
もう周期的に動くものを見せたこともあるけど
そしたらもう心臓にしか見えないし
心臓の絵にしては下手だね
そうですね心臓にも見えるっていう側面を
名前に入れてしまうことで
心臓を描きましたってなっちゃいますもんね
そうなっちゃいますよね
でなんていうかいろんな表現
豊かな表現力でいかに言葉で語っても
なんだろうなすごい嘘をついてるっていうか
例えば再期的にプロジェクションしたものを
カメラで撮ってフィードバックして
またプロジェクションするみたいな作品を作った時に
再期っていう単語を使ったんですけど
別に再期的に動くことそのものに
意味があったかっていうとそうじゃなくて
出てくる絵が結果的に面白かったから
見せたくなったんですけど
なんか再期性そのものを表現しようとしたものだとしたら
そんな概念を見せようとしたみたいな
かっこいいことを言うつもりもないし
そうだとしてもなんか不完全な気がするし
でも再期的であることは確かにキーポイントだったりするんですよ
でじゃあどうしたらいいんだろうって
でもそこは本当は自分から見えている作品を
どう説明するかっていう観点で
名前を考えてるとどうしてもハマっちゃうけど
他人からどう見えたら
自分にとって成功なのかとか
なんかもうちょっと自分が作品を作った時の
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意気込みからはちょっと距離を置いて
ネーミングについて考えないと
ファイトはいけなかったのかなとは思ったりしてますね
だから途中から全部プロットって名前をよく使ってて
プロットは描画するっていう意味だったりするんですよ
ねえ描画したものだからプロット
で全部プロットプロットプロットって
無駄に近いですね
そうなんですよ結局それ解決しなかったんですけど
まあでもその頃まだ20代前半とかだったんで
ちょっとこう考えすぎちゃって
そんなことになってました
でもあずまくんはそういう意味では言葉をなんだろう
うまくどう思われるかっていうところを考慮したりとか
そういうところをすごい上手だなって思うんで
なんか確かにネーミングは割と好きですね
今働いてる会社とかもネーミングで
僕が名前つけたみたいなところがあるので
メルターですね
メルターってつけた経緯は何でしょう
いやなんかめっちゃ案をみんなで出しまくってて
200個とか300個とか出して
そんなに?
出してました出してました
なんかこう何時間に1回集まって
ホワイトボードにいっぱい書き出していって
でいろいろ出してきたけど
最終的に一番しっくりくるのがメルターだったっていう経緯ですね
結構意味とかも考えてしっくりくるっていう
そうですね
なんかこういろんな3Dプリントを主にやってる会社なんで
3Dプリントってこうプラスチックを溶かして書き出すっていう性質もありますし
あとはそのすごい技術にめっちゃ特化した会社というよりかは
その3Dプリント技術を今あるものとかいろんなものと掛け合わせて
で新しいものを作りましょうっていうスタンスなので
はい
製造業の方々とも関わりもあるし
こうイベントとかなんていうか企画とかそういうのも好きだしみたいな会社なんで
そういう会社の垣根を壊すっていうと
こうあんまりこうアグレッシブすぎるんですよね
自分ら的に壊すとか超えるとか
でも垣根を溶かすっていうとちょうどいいかなっていうイメージがあって
こうなんかじわっと壁があるところにじわっと穴を開けて溶かして流し込むみたいな
混ぜ合わせるとかそういうニュアンスでメルトっていう単語は割といいなっていうので
なるほど
そんな感じでしたね
ちゃんとそこまで聞いたことがなかったので今なるほどって思いました
結構ねみんな気に入ってますね
サイトでも溶かしてくっつけてその媒介になるような感じのことを会社のページに書いてあったり
そうですね割とこうそういうモチーフというかなんていうか方向性が一個見えるといろいろやりやすかったりしますよね
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多分僕は会社を自分で作ったとしたらすっごい悩んだ挙句決まらないことになりそうなんで
プロットとかに
プロットとかになってしまうのでちょっと多分知恵を拝借することになると思います
なりつけましょうイメージクラブで集まって
変な名前しないでください
そんな感じで
そうですね
じゃあ今回はそれだけ
はいさよなら
さよなら
[音楽]