レースの振り返り
IBUKI STATION
はい、えーと、では、実験番号17番、ダスティンこと、片野大輔選手にお越しいただきました。
まずは、ゴール。お疲れ様でした。
お疲れ様でーす。
どうですか?感想としては?
どっちの感想ですか?ゴールの感想?
レースの感想としては?
いや、特にないですよ。結構失敗した感が強くて、
あー、遅かったなーっていう感想が一番大きいですね。
公式のインタビューでね、ご自身が想定してた時間よりは遅かった。
うーん、あんまり言いたくないですけど。
失礼しました。ちょっとそこを失礼します。
でも前回よりは早かった?
半日ぐらい早かったんですかね。
あれだけね、なかなかすごい途中苦しんでらしたにも関わらず早くなったっていうのがすごいですね。
一回通してね、2018年で経験したっていうのが大きいですよね。
この後ロードがあるとか、ロードがあるから豆作っちゃダメだなとか、
そういうのが、ここで本当はゆっくり歩いた方がいいかなとか、それは大きかったかなと思いますよね。
今回ね、途中かなり苦しまれたと思うんですけど、それ眠気?
眠気、本当にびっくりするレベルの眠気が来ましたね。
過去のレースではそこまで眠気っていうのは?
経験したことない。
そこまで?
そうです、本当に。
歩いてて倒れちゃってるぐらいの。
なるほど。それは北アルプスぐらいから?
それはね、なかったですよ。南ですね。
南に入ってから?
そうです。
なるほど。足の豆とかそういうのは?他の体調とかは?
何もないですね。筋肉的にも問題ないですし、豆とかも足裏もなんか破れてるとかも一個もないですね。
本当に眠気が一番きつかった?
眠気はきつかったですね。何とも処置のしようがないというか。
眠るしか。
そうそう、本当にそうですね。
ただなんか今までの経験上、頑張ったら眠気がそのうちなくなるんじゃないかなとかっていう経験があったりとか、
眠気なら我慢すれば前に進めると思っちゃうところがあるから、失敗した感じがあるのかなっていう。
なるほど。じゃあ逆にそういう経験があったからこそそこにちょっと邪魔された?
あるかもしれないですね。
なるほど。大体1日何時間ぐらい?
大体2から3ですかね。
今までのレースでは1日?
似たような感じですけど、1.5ぐらいの時もありますし。
じゃあやっぱり今までの方が睡眠時間としては少なかった?
少なかったのもありますよね。でも全然やられましたね。
そこまで?
はい。
なんかそれってこれが原因かな?みたいなのってあります?
いやー、結局質が良かったか良くなかったかが結果的には、結論的にはなるかもしれないですね。
睡眠の質?
質ですね、そうですね。わかんないですけどね。
ぐっすり寝れて、ちゃんとスイッチが起きる方に切り替えられているのかどうかとか。
南アルプス入って起きた時も3時間しっかり寝てるんですけど、起きた瞬間からもう眠かったので。
起きた瞬間から?
いやもう眠かったです。スタートしたら体が温かくなってくるんで、起きるかなっていう経験値があるんですけど、眠かったんです、それで。
寝ても、寝て起きても眠いから、ちょっと寝ながら歩くっていう。
そうですね、ふらふらしながら。
でも多分全員の選手が思ってるんですけど、寝るイコール、結局ゴールにつながるんですけど、寝るイコール、タイムが遅れるっていうのも一対一なんですよね。
なので、なんとか睡眠をして、レースのタイムに支障が出ないレベルの睡眠に切り替えて、次のスタートにつなげるんですけど、そこが多分失敗したんじゃないですかね。
ちょっと今回はそこの歯車が。
そうです、合わなかったんじゃないかなと思います。
そうですね、本当に睡眠は選手によって割とちゃんとしっかりとるっていう方と、寝るとやっぱり距離が稼げないから、極限まで削って進むっていう方と割と似たく、今までゴールした選手を見ているとそういう感じがありますね。
ポップコーンの拒否
削って昼間ふらふらと行きながらでも、その日の夜まで粘れるっていうのは、そのタイプはやっぱりなかなかすごいなと思いますけど、それは多分あとはどれだけ自分の体力でカバーできてるかなっていうところが結構でかいと思うんで、それだけのトレーニングを積んできたんじゃないかなっていう感じはしますね。
そうですね、あとは自分の経験測知的に、このぐらいの睡眠になったらこのぐらいいけるだろうみたいなのもある前提ということです。
あると思います。
ありがとうございます。
ちょっとね、ご自身としてはちょっと納得いってない感があるかもね、そんなことないですか?
いってない。
いってない。ちょっと本音が出ましたね。
いってないですよ、でもしょうがないですね。
そこについてはいろんな条件もあると思うので、天気の条件とか。
最後は軌道修正したようになりましたけど、南アルプスに入ってもう眠くなっちゃって、すごい壊れた時間があって、また寝たんですね、お昼に。
夜また眠くなったんで、やっぱり寝ましたね。
ゴロ寝じゃなくてテントも張りましたし、その方が質がいいでしょうっていうところで。
そうしないと昨日の夜の80キロ、85キロでしたかね。
もう走ってこなきゃいけないっていうのがあるんで、あれは修正方法としてはあったのかなと思いますね。
じゃあ南に入って3、4時間、睡眠時間としてはどのくらい?
時間としてはトータル6くらいはとってますね。
全体でとってますね。
じゃあそれは細切れというよりはまとめて?
それはまとめて3、3という感じで。
なるほど、とったってことですね。
やっぱりあれですよね、レースをやっていて最初にやっていた方法がダメで、その後ちゃんと軌道修正できるっていうのはやっぱりね、今までの経験とかから。
1週間あるんでね。
1週間の間に同じことやってるよりは、こうしてみようかって考える方が得策かなって思います。
なるほど、まあそういう軌道修正があってゴールできたっていう。
そうですね。
では次はですね、もうここの話題を避けては通れない。
まさか。
通れない、これです。ポップコーンですね。
もうないですよ。
いや、私スタート時のインタビューでザックを紹介させていただいて、メッシュポケットのところにポップコーンが入ってますって方の選手がね、
これレース中にだんだん選手交代していくと思うんでっていうようなことを言われていたので、選手交代するのかなと思ってたんですよ。
スタートした後、私ちょっとインスタとかあまり見れてなくて、しばらくぶりに見たら、肩の選手のところにポップコーン選手っていう2つの名がついてて、
ひどい。
どういうことみたいな。よく見たら、ポップコーンは食べたくないって書いてあって、あれ?食べてないの?と思って、
あのゴールのね、インタビューを聞いていたら、全く食べなかったと。それは全く食べなかった。
食べなかったですね。
食べなかった。
食べなかったです。
いや、スタート時に入っているので、すぐ消費されるものだと私は思っていたのですが、それはもう全く。
僕も含めて全員がそう思ってたと思います。
全く食べる気が。
食べたかったですからね、スタート前は。
じゃあスタート前はもちろん食べる気で。
もちろんもちろん。
もちろん食べる気で。
それはもちろん。
そうですね、普段の練習でも食べられるって言われていたので、私は本当に驚きました。
えっ、食べてないんだ、全く?みたいな。
ネタみたいになっちゃって、なんか、わざと持っていったみたいになって、もう嫌だなと思って。
そうなんですよ、本当にスタート前の時、これ軽くてカロリーもあっていいんですよってすごく言っていたのを覚えているので。
それも、北アルプスに入っても最初の時でも全く食べる気は。
なかったですね。
暑くって、とにかく北アルプス2日間の間は。
あとやっぱりみんなペースが、自分の各自のこの辺を行きたいっていうペースがあるんで、やっぱり早いんですよね。
で、あんまり腰を据えてのんびりする時間がないっていうのもあって、暑いしっていうので水場が結構少ないんです。
で、ポップコーンを食べるっていうのはちょっとなかなかできないなっていう。
なるほどね。
そう。
ちょっとね、なかなか水分も持っていかれちゃいますからね。
そうなんですよ。もうそのままでしたね。
ね。全く。
全く。ポップコーン以外なら食べたかったですね。
ポップコーン以外なら食べたかった。
なるほど。何食べたかった?
でもなんかやっぱり食べたかったのは、お菓子よりも暑さできゅうりとか。
普通にほんとにさっぱりしたもの食べたかったなと思うんですけど、ないですから。何食べたかな。
でもチョコとかほんとに別にそういうものしか食べなかったですね。
でもポップコーンは全員拒否。
ポップコーンは無理ですね。世界一嫌いになりましたね。その時だけですけど。
今は大丈夫。
昨日の夜ゴールしてから食べましたね。
なるほど。食べましたね。お友達からいろいろいただいて。
そうですね。
びっくりしましたね。
でも一ノ瀬にもね、デポの中にも入っていたという情報を私は聞いたんですけど。
もうそのままそっと。
そっとしまいましたね。
ということでね、じゃあポップコーン選手が後退したのはどのあたりで?
食についての選択
彼は一ノ瀬で引退してもらって。
引退。
引退してもらってですね。
南アルプスはもうお菓子はなしで。
なしで?
はい。そういうスナック。
普通に行動するときの柿の種だったりとかナッツ系のやつは普段通り持って行きましたけど。
多分このまま行くと食べないだろうなっていう口が、そういう受け付けてないなっていうので持っていかなくて。
南アルプス下山したときにもう食類なくなったんですよ。
で、白樺層って最初に温泉があって、売店があるんですけど、そこでやっと買えるなと思ったら、
お菓子にカッパエビセンとハッピータンがあって、これだと。
これが食べれると思わなかったです。
暑かったんですよ、昨日の朝も。
ただポップコーンで失敗したのは、ポップコーンの味一択はまずいなと思って。
カッパエビセンの塩味かハッピータンの甘み、そのときの気分によって食べたい方を選べばいいなっていうので、2種類買ったんですけど。
どっちに転んでもいい?
大丈夫なように。
これお菓子の話ですよね、今。
お菓子の話です。
レースの話じゃないですね。
ポップコーンの拒否感
でも大事です。レースをいかにお菓子で乗り切るかみたいな。
そんな感じです。
選手交代、本当に南に入るまではずっと、ずっとメッシュポケットに1乗せで引退した後はお菓子なしで、その後は白樺層で選手交代。
それは食べました?
食べました食べました、両共。
それは喜んで食べたみたいな。
ポップコーンは行動食っていう風に売ってないんですよね。温泉街だったりとかなんで、食べれるものって限られてるので、軽くて食べれるものっていうとお菓子が一番買いやすいかなって。
それはもう食べながら、水飲みながら、大丈夫でしたね。
ポップコーン選手の拒否感がすごいないですけど、ちょっとかわいそうになっちゃうぐらい。
ポップコーンは僕、気づいたんですよ。ポップコーンはね、映画館で食べるものなんですよ。
あ、映画館で。
山で食べるものじゃない。
映画館で?
そう、ゆっくり食べてくださいみんな。
じゃあ、次もし練習とか行くときはポップコーンは連れていい?
いや、行ってみますよ。
行ってみます?
カレリーに悪いんでね。
あ、カレリーに。
カレリーに悪いんでね。
とりあえず一回。
だから一方的にはね、話聞いてみないと。
もう一回ぐらいは一緒に練習とかで行ってみてどうよっていう感じ。
何の話ですよ。
やっぱここはね、ちょっと突っ込まないとまずいですね。
ではですね、ダースティン選手は今まで3回出場されて、途中で1回は中止ということになってしまったんですけれども、
3回レースに出場されてどうですか?
完走としては1回、2回、3回と。
あんまりないですよ、そういうのは。
うん。
完走してやったぞっていうのもないですし。
あ、そうなんですね。
ないです、ないです。
もう完走しないのはもう考えてないので。
なるほど、もうそもそも考えにない。
ないです、全く。
ただまあ、命のスイッチがどっかで入るからね。
そこは下山せざるを得ないとか、小屋に逃げられざるを得ないとかあるんですけど、
それ以外のことに関しては、基本的にそれだけの装備は持っていくので、全然問題はないですね。
すごいですね。ある意味、絶対的な、絶対的って言うとおかしいかもしれないですけど、
ご自分なりの自信みたいのがあるっていうことですか?
それはあります、本当に。
だからレース、みんな結構レース中も仲良くして会話したりとかするんですけど、
ちょっと自分と違うなって思うのは、レースやってて、どっかで失敗したらこのままいけるのかなっていう感じはあるんですけど、
みんなでもすごいなって思ったのは、やっぱ行っちゃうんですごいんですけど、
今回の場合は小笠原諸島の方から嵐も来てるっていうんで、
ブリーフィングの時も、どっかで停滞の指示が出た時はお願いしますっていうのが実行委員からもあったので、
装備としては、レインも予備にも上下2枚持っていったりとか、靴下3枚持っていったりとか、
いろいろ重くした結果だったので、レースもしつつも必ず下段を合わせてくるよっていう、そこは問題なくやれるかなっていう。
なるほど。さすが、さすが3回目出場。ベテラン感が漂ってますね。
レースの戦略と準備
では、本当にゴールおめでとうございます。
2回目、2回目かな。
本当に2回目が初ですから。
本当にありがとうございました。
ありがとうございます。
ダスティンこと、肩野大輔選手でした。ありがとうございます。
ありがとうございます。
では、ゼッケンナンバー14番、関篤さんにお越しいただきました。本当にゴールお疲れ様でした。
ありがとうございます。
リザルトが6日と10時間11分ということで、関さんは2020にも出場されていて、その時が7日と15時間16分ということで、
1日、丸1日以上縮められたということなんですけれども、レースを振り返っていただいて、この点で短縮できたっていう、いろいろな要素があるとは思うんですけれども、
これが重いかなっていう点で、振り返りもしつつその辺を伺えたらと思います。
そうですね、やっぱり荷物を軽くしたっていうところは、一番の要因かなとは思います。
断然楽でした。
やっぱり。
はい。
ちなみに今回は、前回は11キロ以上の荷物っていうことだったんですけれども、今回は何キロぐらい?
今回はだいたい水を500含んで、7キロから、多分7.5はないぐらいだったと思います。
じゃあ4キロ、かなりですよね、4キロ。
はい、というか前回が無駄に持っていきすぎましたね。
ちなみにその無駄に持っていった装備とかって、これは今考えると無駄だったなっていうのって。
そうですね、傘は無くてよかったかなっていうのと、一応使ったら使ったんですけど、別に無くてもよかったかなっていうのと、あと着替えですね。
着替え。
あの、低体温症になるのが一番怖かったので、その低体温症でリタイアにならないように必ず乾いた服を必ず持っておけるっていうような状態にしたかったので、
特に前回の場合、南アルプスで台風が来るっていうような感じもあったもんですから、
乾いた服を必ず常に持っていられるように着替えを多めに持っていったっていうところは大きいですね。
じゃあ今回はその着替えとかも以前よりは少なく。
前回は3セット持って行ったんですけど、今回は1セットだけ。
1セットだけ。1セットってご自分が着てる分以外で。
以外でもう1セット。
それは逆に2セット削られたっていうことなんですけれども、その2セット削っても大丈夫っていうのは前回の経験値とか、あとは日頃のトレーニングから割り出したっていう。
そうですね、前回の経験値で、寝るときにだけでも必ず乾いた服があればどうにかなるなっていうのは分かったので、
また行動するときに濡れた服に戻して、でも全然動けばすぐ暑くなるので、
なので寝るときに必ず乾いた服が1セットあれば問題なく気持ちよく寝れるっていうのが練習で分かったので、そうしました。
あと食料とかっていうのは前回と今回で変えた点とかっていうのはありますか?
量に関してはほとんど変えてないです。
ただ前回はトップバリューのライトミールってやつをメインでやってたんですけど、若干それが飽きて、
バランスなんとかっていう、それこそカロリーメイト的なやつがあるんですけど、
それの果実ってやつがしっとりして食べやすいっていうのと、
もう一つ全粒粉ってやつがサクサク食べれるやつがあって、
栄養価としてもカロリーメイト的なものだったので、
それをメインでやったって、中身はちょっと変わってますけど、
そのカロリー自体、量自体はそこまで変えてないですね。
だから食料はそこまで削ってないです。
やっぱり食べれないと、結構食べる方なので、食べれないと動けなくなるので、
前回最後の方一緒に講堂した横井選手も、横井選手の場合は2021年出て、
2022年も出てっていう形で、2022年で食料をちょっと減らしたらしいですね、軽く。
結果的にタイム的に変わらんかったっていう話だったんで、
じゃあ食べたいものを食べた方がいいなっていう、
自分の楽しみにもなるので、
なので食料はそこまで重さとか気にせずに、
食べたいものを食べておいしいなって思えるものを、
ご褒美として食べれるように用意しましたね。
ありがとうございます。
そしたらですね、今度レース展開のことについてお伺いしたいんですけれども、
リザルトが6日と10時間、11分ということだったんですが、
こちらは当初関さんが立てられていた予定よりは予定通りだった、それとも、
予定よりだいぶ早かったですね。
だいぶ早かった。予定はちなみに。
予定はもう7日を切るぐらいの計画を立ててました。
なので、一応前半、北アルプスと中央アルプスは、
だいたいコースタイムの55%ぐらい、
南アルプスで70%ぐらい、
休憩時間をいくつか、この辺でこれぐらいっていうふうなのを作ったんですけど、
北アルプス終わった時点でだいぶ予定より早かったんで、
この流れであとは自分の体調とか考えながらやっていくかっていう形で、
結局予定は立てたんですけど、早すぎたんで予定表はほぼ見なかったです。
予定よりも巻き巻き巻き巻きみたいな、そういうペースでいったっていう感じですね。
想定外のトラブル
じゃあ本当に予定としては、むしろ順調に行きすぎたみたいな感じですよね。
結構荷物削ったのがここまで楽になるかっていうのは想定してなくて、
あと自分の場合、練習そんなに好きじゃないので、
結構皆さんTJRのコースの練習をされると思うんですけど、
自分の場合はもう全然違う山のルートをやるので、
実際今自分がどれくらいのペースで行けるかっていうのは、
そこまでTJRのルートだとどれくらいで行けるかっていうのはそこまで考えてなかったけれども、
多分これぐらいでは行けるだろうっていうのをやったんですけど、
ただ思った以上に行けたっていう感じでしたね。
非常に順調に行けたということなんですけれども、
その中でもこれはちょっと想定外だったなぁみたいなところって何かありますか。
想定外か。
トラブルというか、
まずスタート前で公民館で選手が休めるんですけど、
そこでまずムカデに刺されたということ。
ムカデに刺された。
こう寝てたらいきなり腕がガンって衝撃が来て、
で見たらムカデがウネウネしてて。
多分特に後残らなかったんで。
そうですね。今拝見する限りは特にっていう感じですが。
すぐに一応ポイズンリムーバーでやって、
でも別に何も出てこんかった。
多分本当にただ噛まれただけ。
毒入れられたとかではなかったのかなと思うんですけど、
一応ムカデに刺されて、
もうそこからちょっと目がパッチで寝れなかったっていうところがあるのと、
でスタートでロード走ってるときにスマホを落とした。
そういえば何か、
そうだった。それはすぐ気づかれた。
そうですね。初め行けそうかなっていうペースの人についていく。
あんまちゃんと失踪してなかったんで、
ロードの失踪してなかったもんですが、
誰かについていけばいいやっていう感じでやってて。
で、ちょっと一箇所つまずいたところがあって、
でつまづいてる間に置いてかれて、
ペース上げればまた追いつけなくもないけど、
レース中のトラブル
なんか嫌だなと思ったから、
ちょっと見違ってるか確認しようと思ってスマホを取ったらなくて、
もうめちゃくちゃ焦りましたよね。
え、俺いきなり失格かと思って、
でそこからもう急いで戻って、
ですれ違う選手にスマホ押しなかったですかとか言いながら戻って、
でつまづいたところになかったらちょっとマジでやばいと思って、
行ったら結果あったんで、
ちゃんと無事に電源も入って、
日々も入ってないし、
多分結果的に2キロぐらい戻ったのかなと思うんですけど、
そこで見事ビリに躍り出て、
戻るんだったらちょっとそれはもうしょうがないかなみたいな。
そうですね、これスマホいきなり落とすっていうのは想定外でしたね。
入れてた場所、結構激しく動いても落ちないなっていうのは一応確認はしてたんで、
それでも落ちたって。
確認してても落ちちゃったんですね。
つまづいた時に結構ガッて前になった時に、
その時気づかなかった。
なんでだろうなって思いながらも、
結果的にあったんでよかったですけど、
あと、なんかパンツが、
履いてたパンツが合わなかったのか、
汗、湿疹みたいなのができちゃって、
あと内側にもできちゃってて、
それがすごくヒリヒリして痛くて、
歩いてるぐらいだとまあいいんですけど、
走るとこすれて痛いっていうのがあって、
結構、しかもなんかブツブツの中にちょっとなんか海っぽいのも見えるし、
これやだなと思いながら、
そこ、この3つがちょっと想定外な感じでしたかね。
ムカデ、スマホ落とす、汗、湿疹が。
フィジカルトレーニングの工夫
その湿疹とか今まではできたことがなかったのにっていう。
そうですね。
しかも直前、2週間ぐらい同じパンツ履いて、
トレーニングしてもできなかったんですけど、
同じパンツ履いてってトレーニングしてて、
それを本番で使ったらいきなりっていう。
あ、そうだったんですか。
それだとわからないですよね。
そうですね。
事前にテストしててもっていう。
あとは、これは、あれだったな。
ガーニグを今回使ったんですけれども、
合わなかったかなっていう。
でもね、クリーム系って本当に人によって合う合わないとか、
今まで使ってて大丈夫でいきなりっていうのってやっぱりありますからね。
そうですね。
薬品というか薬系とか、そういう保護クリーム系とか。
ここ最近ですと、塗らないほうが自分には合うかなっていうのがあって、
どちらかというと乾いていれば豆ができるってことはほぼなかったんですよ、今まで。
そうなんですね。クリーム塗らなくて。
で、ちょっと違和感が出始めたなっていうときに、
靴脱いでちょっと乾かしてて、やればまたその違和感なくなるっていう感じだったんで、
基本はそれでやればいいかなって。
ただ雨降ってくるとどうしてもそれは難しいので、
その時に塗る形で考えてたんですけど、
ちょっと今回使ってみて、
12時間前くらいに1回塗って、保護膜を作ってっていうのがガニグの使い方だったんで、
やってみたんですけど、ちょっと普段できないところに豆ができたり、靴ズレが出たりとか、
ちょっとそこがうまくいかなかったなとは思いますね。
本番で練習では全く問題なくても、本番でっていうんだったら対象の仕様がないんですかね。
なるほど、そんな感じですかね。
2020に完走されて、今回2024出場されて、先ほど荷物を軽量化してそれでスピードアップっていうお話があったんですけれども、
他に何かフィジカル的にここを鍛えたみたいなのって何かありますか。
そうですね、日常的にやってるトレーニングとして、体幹トレーニング、1分間耐えるやつっていうのを、
前回は1分を3セットだったんですけど、今回は1分10秒を3セットにするとか、
ちょっと強度、あとスクワットについても100回普通にやってたのをゴムバンドみたいなのでちょっと負荷を上げた形で100回やるとか、
そういうフィジカルトレーニングと、あとはまだ自分フルマラソンでサブスリーやったことないものですから、
スピード練習もここ最近は取り入れてやってたので、そこは良かったのかなっていう気がしますね、フィジカル面でいうと。
そういうところを鍛えて、荷物も軽量化して、いろんなちょっとずつの要素が相まって今回の結果になったということですね。
体重自体も、自分の体重自体もちょっと落としはしました。3、4キロぐらいは落としたかなってところですね。
眠気のコントロール
レース中、北、中央、南に飛んでるんですけれども、ここが一番きつかったなっていうところっていうのは。
一番きつかったのは、ちょっと3つあって、一つは南、全部南なんですけど、
南あるとしたら。
全部南の三部岳。
ももさん言われますよ、三部岳。
あれきついってのは分かってたんですけど、分かってたふりをしてたっていうか、
もうきついのは分かって、知ったふりになってましたね。
ここまできつかったっていう。
土居さんも三部岳嫌いってインタビューで言ってて、土居さんがそこまで言うって相当だなと思ってたんですけど、やっぱり三部岳は。
三部岳は、あれはいろんな山登りましたけど、あれほど手強い山はなかなかないかなって思いますね。
どのあたりは、ちなみに。
ニセピークが多いって言うんですかね。
もう着くだろうって思ったけど、着かないっていう。
延々とニセピークが続くみたいな。
そうなんですよね。
今回初めて夜行ったんですけど、夜だとニセピークとか見えないから、いいかもねって思ってたんですけど、
ただなんとなくイメージとしてはやっぱあるから、ここ行ったらもうあとこう行くだけだなって思ってたんですけど、
それも甘くて。
それはもう着かないんですよね。
それが一つと、二つ目が赤石伊達で、
正直赤石伊達って今まで苦労したことなかったんですよ。
だからたいしたことないっていうイメージで行ったら、あれこんな長かったって言って、眠気まいまったのと、
あとけっこう霧と恐怖もあったので、けっこうでこずって。
一回ちょっとあまりにも眠気に襲われて、一回ちょっと軽くごろん寝しました。
あと南のもう一つ。
赤石伊達終わった後に百犬原っていうところ行くんですけど、
そこの下りがですね、本当に眠気に襲われて全然進まなかったです。
ほぼコースタイム通りになっちゃったかなってぐらい、3,4回ごろん寝しましたね。
もう本当に歩いてて目の焦点あってないんですよね。
もう全然あってなくてよく怪我しなかったなって思うぐらい。
なんかね、やっぱりこのレースやる上で、
その眠気のコントロールとか睡眠時間のコントロールってやっぱりすごく重要だと思うんですけれども、
今回なんかその辺工夫されたとかっていうのはありますか?
そうですね、これが自分の中でもけっこう一つ大きいところで、
前回、今回で言うともう眠くなってから寝るっていう算数。
特に予定を決めず、ここで寝るとか決めずにっていうことですよね。
前回はやっぱり必ず1日3時間は寝たほうがいいとか、
いろいろ皆さんの報告書を見てるとそういう感じで書いてあったんですけど、
自分けっこう寝れなかったんですよね、前回。
寝ようと思ってたところで。
上甲地、2日目終わって上甲地降りて、
そこで寝る人もいるし、
ロードで走って途中で寝る人もいるしっていうところで、
前回自分はとにかく暗いうちにトンネルを抜けたかったんで、
トンネル抜けたらちょっと寝ようかなって思ってたんですね。
トンネル抜けた後に広いスペースがあったから、
そこで紙に取ろうとしたんですけど、
結局あんまり寝れなくて、
次あんまり寝れない状態で進んでって、
中央アルプスの上りの付近に水場があるんで、
そこで寝てみたんですけど、
結局寝れなくて、無駄な時間を過ごしちゃったんですよね、そこで。
寝るのにも準備するし、
いろいろ荷物出したり片付けたりするっていう準備がかかるのにもかかわらず、
寝れなかったっていう状態だったんで、
だとしたら眠くなってから寝ればいいだろうと思って、
ここで寝るとか決めずにやったっていうか、
1日目、すごのっこしで寝て、
2時間くらい寝たんですけど、
2時間寝て、次に寝たのが一ノ瀬でした。
睡眠で無駄な時間を、
睡眠が取れないでゴロゴロしてるだけの無駄な時間を今回削ったことが、
タイムリムもつながったかなっていうふうには思ってます。
選手でね、しっかり寝てリカバリーしてスピードを出すっていう方と、
睡眠時間を削ってその分ロードとかを走るっていう方、
それにあてる方と、わりと聞いてるとそういうパターン、2パターンなんですけども、
眠くなったら寝るパターンですよね。
ただちょっと失敗したのが、
こまがねから一ノ瀬までが、
自分として思いっきり失敗したなっていうのが、
結構眠かったんですよね、さすがに。
しかも雨降ってきたっていうのもあって、
もうほんとふらふらしながら歩いちゃってて、
ゴロゴロにしたくても雨降ってるからちょっとできなくて、
だからこまがねで少し寝てから出てればもう少し効率的に行けたかなとは思いましたね。
結局やっぱ一ノ瀬についてで、
一ノ瀬でも明るかったら多分あんま寝れないだろうなと思ったから、
なるべく早く一ノ瀬に、夜中の暗いうちについて寝たいなと思ったし、
あと朝方とかになると当然ギャラリーの方とかも来られると多分寝れなくなるんですよね。
遠いとはいえざわざわした声とか聞こえちゃうので、
なるべく早く行きたいなっていうのが裏身に出て、
ちょっと効率の悪い動きをしちゃったかなっていうふうに思いましたね。
ありがとうございます。
では最後に2022のレースと2024のレースを振り返って何か思うところがあれば。
そうですね。
やっぱり1回経験してるしてないだと、
どう動くべきかっていうのは、
結構その経験は大きく生きるかなっていうのは思いました。
レース展開、タイムを上げれたのはその経験がやっぱり大きい面はあると思います。
あと2022と2024の違いで言うと、
うーん、なんていうか、
自分のレースというよりかは全体的な自分の思ったことなんですけど、
選手のリタイアとその理由
そのリタイアとか失格の理由がちょっとなって思うところが、
特に今回のレースは感じたなと思います。
特にこれほど応募者が多くなって、
抽選で涙を飲んだ人とかいる中で、
その理由で辞めるとかちょっと思う部分はありましたね。
そこが特に強く感じた部分かな。
経験者ならではのご意見なんですよね。
そうですね。
例えば、レギュレーション違反とか、
そのヘルメット被らなかったとか、
あとはチェックポイント通らなかったとか、
そんなボンミスやめようよって思っちゃうし、
今回大事に至らなくてよかったんですけど、熱中症とか、
暑いのとか寒いのとか、
当然準備してこなきゃいけない話だし、
そういう理由でレースを終わらすっていうのは、
ちょっとやめようよって思っちゃうところはありますよね。
本当に頑張って関門に間に合わないとかは、
仕方ない部分はあると思いますけど、
当然その日の体調とか天候とかによって、
うまくパフォーマンス出ないってことは当然あると思うので、
今回のレースで感じたのが、
選手の質って言っちゃちょっと失礼かもしれないですけど、
TJRの選手としてそう惜しくない方もいたのかなっていうのが、
私の中で結構他の選手と歩いてる中で、
どう思います?みたいな話をよくしてました。
ごめんなさい、たぶん全然…
全然大丈夫です、そこについては。
素直に思うところを感じたことを言っていただければなと思うので、
特に感じた、特に思ったのは、
今回はそこがすごく…
やっぱり自分としてはTJRってすごい憧れのレースだし、
皆さんにとってもファンの方もたくさんいるレースなので、
ここの質は下げたくないんですよね。
やっぱり最後まで出し切ってとか、
展開の挑戦っていうところがこのレースの魅力だとは思うので、
なんかそんな変なところで辞める形になってほしくないなって思いましたね。
関選手の最終レースの感情
ありがとうございます。
関さんは今回で一応レースは最後というふうに言われてますけど、
今回のレースで本当に出し切ったという感じですか?
そうですね、最後残り4キロぐらい全く走れなくなったので、
出し切ったかなっていう感じがありましたね。
ちょうどその時ぐらいかな、
理由もわからず、なんか走りながらというか歩きながら勝手に号泣してて。
一人で号泣されてた。
やり切ったかなっていう感じだったかな。
だから逆にゴールはスッキリと迎えられた。
華やかな感じで。
多分なんとなく家族の前で涙見せたくないっていうか、
子供の前で泣いてる姿は見せたくないっていうのがあったのかもしれないですね。
頑張ってるから泣けるんだよみたいなところは話したりはしてますけど、
やっぱりまだ4、小2の娘たちなので、
どうしても泣くって弱いってイメージがあるかもしれないので、
そこはやっぱり一応強いお父さんってまだあるべきかなっていうところはあったんで、
家族の前では泣かないようにっていうようなところはなんとなくあるので。
手前で号泣して、スッキリしてゴールを迎えるので。
なんであのタイミングであんなに涙が出たのかわからないですけど、
ただまあ、やっぱりなんだかんだ大変だったししんどかったし、
まあ当然楽しかったところもありますけど、
乗り越えてここまで来たなっていう感情から来たのかなと思いますけど、
いや初めてなんかあのひくひく言うぐらい、
めっちゃ汗を拭くようなフリしてめっちゃ泣いてました。
そこまでだったんですね。いろいろ思うところが終わりになったんで。
まあまあ自分の中では7日切れたんで、自分かなと思います。
はい、では本日本当にインタビュー応じていただいてありがとうございました。
いえいえありがとうございます。
関篤選手でした。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。