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スピーカー 2
ハイパー起業ラジオ。というわけで始まりました。
ハイパー起業ラジオです。この番組は、起業家が知っておいた方がいい様々な知識を、数々の起業を渡り歩いたIT批評家の尾原さんと、シリアルアントレプレナーの私、けんすうが深く掘り下げて、皆さんに共有しちゃおうという番組です。よろしくお願いします。
スピーカー 1
よろしくお願いします。そして皆さん、明けましておめでとうございます。
スピーカー 2
明けましておめでとうございます。尾原さん、声どうしたんですか?
スピーカー 1
ちょっと修行しすぎて、喉が枯れてしまってっていうのは嘘なんですけど、ちょっと今年の風がしつこくて、1週間ぐらいこんな感じなんですよね。
スピーカー 2
大変ですね。もしかして聞いてる人、誰ってなってるかもしれないですね。
スピーカー 1
こっちの方がかっこよくないですか?どうですか?
スピーカー 2
渋い感じはしますね。
スピーカー 1
昔一回、海に向かってずっと声枯らして、喉をハスキーボイスにしてみようみたいなことも試したことがあったんですけど、やっぱり難しくて、今日は低音の魅力の尾原をね、蛇串として出していきたいなと思っているので、違和感なく皆さん聞いていただければでございます。
スピーカー 2
はい、よろしくお願いします。というわけで、新年一発目なんで、あんまり重い話をしてもねっていうので、ちょっとQ&A編みたいなのを試したいなと思っています。
マシュマロという質問サイトがあるんですが、そこにいろんな質問が届いているんですけれども、そこでちょっと企業家の人からの質問を尾原さんと僕が答えていくっていうのをやってみましょう。
スピーカー 1
そうなんだけどさ、だいたいこういうのってさ、一回目だから失敗できないからさ、事前にさ、この辺の質問をするよとか教えてくれるじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
一切ないよね。
スピーカー 2
教えないですね。もう尾原さんの瞬発力だけでやっていきますし。
スピーカー 1
まあまあ持続力がないので、瞬発力の方がいいっていうのはね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
あるんですけどね。ネットワーク効果のAIの辺も最新技術の話はしないでくださいとか言うから。でもあれも意外に評判良かったもんね。
スピーカー 2
そうですね。そうなんですよね。どんな質問が来てるのか。じゃあ早速ちょっとピックアップしますよ。
スピーカー 1
何でも来てください。
スピーカー 2
今年起業した資金調達はしていない31歳です。起業家以前は学生の頃から事業としてうまくグロースさせたこともありますが、いまだマーケ文脈でも経営マネジメント文脈でも人身をハックするのにどこか抵抗がありますと。
人身ハックね。
人身ハック。古典ラジオから発せられる情報や感化とかは懐かしくもあり大好きで、たぶんそういう人文知恵が好きなんでしょうねこの方は。
ビジネスもある程度ドカッとやってきた人間に対してアドバイスとして何かありますか。
要は人身をこうやったらこの人動くよねとか、こうしたら感動させられてうまくコントロールできるよねみたいにやるのがちょっと抵抗があるみたいな感じですかね。
スピーカー 1
そうですね。この話だと、人の心を動かすっていうことがマーケ文脈として買ってくださるお客様に好きになっていただくことだったりとか、あともう一つは経営マネジメントとしておそらくメンバーの人にうちの会社でより働いてもらいたいとか、あと経営ってのが入ってるから多分株主だったりとか、
いろんなステークホルダーの方をより自分を選んでもらうようにするってことを、ある種操作っていうふうに捉えると抵抗感があるのかなって話なんですけれども、答えから言うとそんなのなしでできるわけねえだろバカっていう感じですけどね、個人的な信念からお前何言ってるんだって話でありますけれども。
スピーカー 2
大金少なかれね、ここで優しい言葉をかけといた方がいいなみたいなことはずっとやってるわけですもんね、みんな。
スピーカー 1
だからもちろん大前提として、ビジネスというものがサービスを売ると同時に、やっぱり経営者の人生を買っていただくっていうふうになってきてる傾向はあるはあるんですよね。
例えばわかりやすい話で、なんでAppleがAndroidより端末の販売台数は4分の1しかないにもかかわらず、時価総額でいうとGoogleとAppleの時価総額が変わらないかっていうと、やっぱりAppleにブランドがあって。
じゃあこのAppleのブランドって何?っていうと、やっぱりスティーブ・ジョブズの人生とAppleという製品が提供してる価値が一致してるからみたいなところで。
こういうようなことをオーセンティックっていう言い方をするんですけれども。
スピーカー 2
オーセンティック。
スピーカー 1
オーセンティックって日本語だと権威っていうふうに捉えがちなんですけど、本来的なオーセンティックって意味は一貫性っていうことで。
この人は今まで人生をこう歩んできたから、この後もこういうことをし続けるに違いない。だから信じられる。っていうのがオーセンティックの意味で。
そういう意味でスティーブ・ジョブズって、もともと移民の二世として、養子として人生が始まりながら、常に自分に異物感を感じながら、一方で違うという考えを示すことによって世の中を変えれる人を信じたいっていう、いわゆるThink Differentですよね。
こういったものに彼の人生とサービスが完全一致してるし、自分もThink Differentしたい、できる人間になりたいってファンが思うから、アップルプレミアムって呼ばれるような、ちょっと値段が高くても買っちゃうよみたいなことができるっていう意味では、オーセンティックでやれたほうが、
Aはなっちゅうのはあるんですけど、こんなの全員が全員できるわけじゃないわけですよね。そういう意味で、割り切ってやっていかなきゃいけないし、そういう意味で言うと、ケニスってさ、俺よくわかんないのがさ、めっちゃいい人じゃん。
スピーカー 2
めっちゃいい人に見えるんですね。
スピーカー 1
そうそう。めっちゃいい人に見えるし、あなたってずっとSNS上でポストしてるから、いわゆる人身をコントロールするために、このポストをこうしようとかさ、株主にこう言おうとかっていう自分と、さっき言ったオーセンティックな、とはいえコミュニティの力を信じて。
しかも今の時代の流れだと、なんか副作用起きちゃうから、そういったところにちょっと抗ってでも、インターネットの美しさを表現していこうみたいな、これが僕が見るケニスのオーセンティックなんだけどさ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そういう、自然のままに表現している部分と操作している部分って、どんな割合であんたやってんの?
スピーカー 2
なるほど、これTEDに有名なHow to Start Movementっていう動画があるじゃないですか。
何かというと、要はリーダーシップはすごい強化が高すぎると、一番大事なのはフォロワーであって、ムーブメントだって。
スピーカー 1
フォロワーシップですね。
スピーカー 2
なんかバカなことやってる人が一人でいると、バカなことやってる人だねってなるけど、フォロワーがついて、わーすごいとか応援してると、それがこうだんだんフォロワーが増えていくきっかけになってムーブメントになって。
ムーブメントはニュースになるから大きくなっていくみたいな動画なんですけど、僕結構あれが近くて好きで。
スピーカー 2
リーダーシップとしてこれをやらなきゃいけないとか、リーダーとして僕がどうあるかみたいなことよりかは、ムーブメントとかフォロワーがどうなるかの視点なんで、そこが結構大きくありそうですね。
スピーカー 1
そうすると結局フォロワーシップの中にムーブメントが作られていくとすると、その件数がどうというよりかは、2番目に踊ってくださる方、3番目4番目に踊ってくださる方がどういうふうに感じるかっていう彼ら彼女らの認知の方がムーブメントの本質になっていくって話をしてるよね。
スピーカー 1
だから大事なことって、お客様がこの焼き菓子にどういう価値を感じてくださるかってところの深掘りが一個と、今ケンスがおっしゃったようなオペレーションセイリエンスっていう言い方をするんですけれども、内緒にオペレーションエクセレンスっていう言い方をするんですけど、
複数作っても高品質な味が保てるっていうようなものをどうやって作っていくかみたいな、この2つをAIで深掘っていこうっていう、やっぱりAIって道具だから、そもそも課題設定、何の課題をAIで深掘っていくのかっていうことを設定することのほうが大事だよね。
スピーカー 2
そうですね。でもこれもしかしたら、もうちょっと抽象度上げると、要は日々の暮らしに追われていて新しい技術の勉強ができないみたいな。
スピーカー 1
そうね。もう一個の話はね。
スピーカー 2
こっちですもんね。
スピーカー 1
でもそこってさ、言い方悪いんだけど、僕の考え方なんですけど、新しい技術が出てきた瞬間に変化が激しいから、そこで飯食ってこうっていう人は逆に、今日もこんな技術が出ました。驚きです。
今日の出た技術で全く世の中が変わるので、これは見なければいけません、みたいなクソみたいな驚き屋とかインプレゾンビみたいなふうな形で金稼ぎたいんだったら話は別なんですけど、あくまで道具として使いたいのであれば、僕がお勧めするのは半年ぐらいですね、技術が落ち着くところから使っても全く問題ないですよっていう話だし。
ましてや半年ぐらい経ってくると、いわゆるそういう驚き屋っていうところからテクノロジー系の雑誌だったりとかですね、書籍とかが出てくるんで、逆に書籍でまとまって学びますぐらいがちょうどいいと思うんですよね、1個目として。
スピーカー 2
これ僕もめちゃくちゃ同意で、最新情報を追い続けても多分そんなに実は積み重なっていかなくて、頭のいい人が1年ぐらいの結果を体系的にまとめた本とかを読むのが一番いいんですよね。すごく同意ですね、それは。
あともう一個でかいことが、最初の半年ってアイデアとかテクノロジーの原型だから、基本的に使いにくいんですよ。
スピーカー 1
おだしょー そうですよね、確かに確かに。
おだしょー マイクロソフトとかUIとかってプロ仕様になってるから、その時点で使えない、どうしよう、私ダメかもって思う必要性なんか全然なくて。だから例えば今、わかりやすい例で言うと、チャットGPTとかってプロンプトの魔法の使い方がわかんないと使えないみたいなことを、
初期の頃にAI情報屋がそこでマウンティングするためにそういうことを言いふらしてたけど、現実問題、こういうことを考えたいんだけど、プロンプトのパターンを10個考えてって言うと、今はもうプロンプトのパターンもAIが考えてくれるし。
もっと言うと、例えば今お菓子屋焼き菓子さんをやってて、焼き菓子のビジネスをもっとよくしていくためにチャットGPTに相談してみたいんだけど、どういうふうに考えればいいかな。
なんか適当にいろんな方向から質問してくれるみたいな形で、そもそもどういうふうに使ったらいいのとか、なんかわからないのでいくつか質問してくださいっていうふうにAIに振っちゃえば教えてくれるので、そのぐらいまで技術が熟成してから動いても全然問題ないんですよってことだと思うんですよね。
スピーカー 2
そうですね、まさにちなみに全然関係ないですけど、食とAIだと、最近動画を作れるAI使って、スパゲッティがめっちゃ固まって、周りにミートボールがあって、惑星みたいにぐるぐる回ってミートボールが飛んでいくっていう動画を作ってる人がいて、
なんかこういうAIがないとできない発想を今大喜利的にみんながやってるって状態で、これは面白いんですけれども、まだ要はそういうみんなが大喜利的に遊んでこんなんできるねって言ってる状態なんで、実用的かというとまだ実用段階にいってないはずなんですよね。
スピーカー 1
まあそうね、動画を作るとかに関してはね。
スピーカー 2
そうですね、それが焼き菓子の写真を撮ると、実際に食べてるCMが作れますぐらいになってから学んだ方が全然効率がいいだろうなって思ってます。
あと、繰り返すんですけど、ビジネスにおいてみんなうちのサービスの魅力を伝えることみたいなことに夢中になるんですけど、一番大事なのは、お客様がほっといても他の人に話したくなるように価値を磨くことなので。
スピーカー 1
価値を磨くことに関して言えば、最新ツールっていうのはあくまで価値を見出すための壁打ち相手なわけですよね。
だからどうしても新しいインターネットサービスって、伝え方の部分の最新最新最新みたいなことが多いんだけど、
そこって、言い方悪いけどお客様がリピートしたいとか、お客様が他の人にこの焼き菓子やばいよって言いたくなるようなものに磨かれてからの勝負だから。
最初にやっぱりケンスが言ったように、品質なものを安定的に作るための作り方の工夫はどうすればいいかなとか、価値そのものの磨き方をAIを使うにしてもそっちに集中したほうがいいと思いますけどね。
スピーカー 2
うん、確かに。いい答えでした。
スピーカー 1
ありがとうございます。
これちょっと近いんですけど、これめっちゃ短い。
スピーカー 2
今後、企業にブロックチェーンがどう絡んでくるのか教えてください。
なんだよ、その質問は。
これも同じですよね、結局。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
全く同じ。
スピーカー 1
ただ、こういう新しくみんながバズアートとして出てきたものを、本質、抽象的な概念と掛け算するときに大事なのは、今度は最新の情報を見ちゃだめです。
そもそもブロックチェーンってなんだっけ?っていう概念が現れたときにわかりやすく解説してくれた動画だったり、
そもそもムーブメントが起きた起点の論文だったりリリースだったりっていうものをしっかり読み込むこと。
かつ、そういう意味でいうと、ブロックチェーンで言えば、サトシの最初の投稿があって、その投稿とかってネットで見れるわけですね。
もちろんこれ英語だけど、今やAIで翻訳できるし、
例えばイーサリウムのビタリックのブログとか、むちゃくちゃインサイトがあって読みにくいんだけど、
今ありがたいことに、GoogleのノートブックLMとか、チャットGPTとかクロードでもなんでもいいんですけど、
そこに読み込ませて、ようやく教えて、ここってどういうこと?
いやこれって僕はこういうふうに考えてるんだけど、応用は考えれるみたいな形で、
出発点の原石、原液、ここを直接チャットGPTと壁打ちするっていうことの方が、僕はずっと大事だと思います。
スピーカー 2
まさにその通りで、YouTube出た時とかに記憶してるんですけど、これからやっぱりユーザーが好きに動画を作ってアップできると。
だからこれって、ジャーナリズムとか自己表現とかにすごい使われるよねって言われてて、
みんな最初そうだなと思ってやるんですけど、やっぱり時代が来るのってそんなに早くないので、
3年くらい経って2007年にあんま来ねえなと思って、次のトレンドを探しに行っちゃったりとかしてたんですけれども、
結局20年経っても、その思想そのままがようやく今実現してるみたいな感じなんですよね。
スピーカー 1
だからやっぱりYouTubeとかも、最初はハッとして人にシェアしたくなるような動画のほうが、一見すると人に伝わるからって言って、
スライムのプールに飛び込んでみたとか、いたずら系とかがやっぱり流行るけど、それって長続きしないわけですよね。
もちろんそれはジャンルとして残るけど、やっぱりそういう意味でヒカキンさんみたいな形で、
ゲーム実況を通して、彼のちょっとちょこちょいだけど実直でいいところに、まさにさっき言ったオーセンシティみたいなものが感じて、
ずっと持続的に生き残るのって、もともとのYouTubeってまさにさっきケンスが言ったような、
自分らしいものをみんなが配信することができるよ、自分が好きなものを好きなものとして配信できるよっていう、
オリジナルのコンセプトのもののほうがやっぱり持続的なんですよね。
スピーカー 2
そうですね。だからブロックチェーンでも最近だと、ちょっと前はMemeコインが流行ってるとか、今はもうMemeコイン流行ってなくて、
ハイリキが流行ってるとか、知らなくて大丈夫ですけど。
スピーカー 1
知ると迷うから知らないほうがいい。
スピーカー 2
でもやっぱ3年後にこれがあるかっていうと別ですよね。
スピーカー 1
そうそう。だからもともとのブロックチェーンの思想っていうのは、銀行の例えば海外送金とか郵便物とか、
遠くにものを届けるときに、間に入った人にめっちゃ手数料取られたりとかして、なんでなんっていう話とか、
あともう一つがインターネットのおかげで情報は、
例えば地球の裏側のブラジルのコーヒーポッドに今コーヒーがいくら入ってるかみたいなことが、
ワンクリックで見えるようになったっていうふうに、その情報は遠くにつなぐことができるんだけど、
情報ってコピーが簡単にできちゃうから、
不動産の契約書だったりお金だったりっていうものって、やっぱり遠くに届けるには改ざんコピーのリスクがあってできないよねっていうところがあって、
だったらインターネットのように遠くに持っていけるんだけれども、コピーはされないっていうことを実現すると、
いろんなものが一瞬で流通できるようになって、
しかも国際送金みたいに途中で手数料取られたり、時間がかかると気軽に送金しましょうとか、気軽にものを買いましょうみたいなものが滞っちゃうのが、
そこの価値の移動っていうものが手数料少なく一瞬で終わると、そこで価値の高速な循環だったり気軽な循環みたいなことが起こるよねっていうのが、
スピーカー 2
もともとのブロックチェーンの思想なわけですよね。
スピーカー 1
それをベースとしてビットコインっていうものが現れて、じゃあせっかく価値が流通できるんだったら、その価値の流通の価値の中にプログラムも中に入れ込んだら、こういうトラブルがあったときはすぐに返金しますよとか、
こういうふうに販売収益が出たときは、最初に売った人には何パーセント、二次流通させた人には何パーセント配分しますよみたいなもので、価値の流通の中にプログラムを入れていくことができるよねっていうのが、もともとのイーサリウムのワールドコンピューティングっていう意味だったりするわけですよね。
ここがやっぱり根っこなんですよ。ここをベースに考えておくと、やっぱりそこの思想に共感してこれだけの開発者の方が動いてくださっているので、そこに基づいたものは技術が熟するのにあと3年かかるかもしれないけれども、少なくとも技術が熟した後は10年20年持つビジネスになりやすいっていうのがあるから。
スピーカー 2
いや、めっちゃわかる。いろいろ言いましたが、やっぱり意外と技術って新しく出た時の概念とかこんなことできるよねっていう理想像とかって長く耐久性があるものだったりするけど、実現までにはやっぱりいろんなステップあるので、みんな3年ぐらいしてやっぱり来なかったじゃんとか、そういう判断になってまた新しい技術を探そうとしちゃうんですけど、
ブロックチェーンもなんだかんだとやっぱりかなり時間経って今の状態だったりしますし、まだまだこれからだと思うので。
スピーカー 1
だから僕今お勧めしてるのは、今世の中AIエージェントバブルだけど、もともとAIエージェントがどういうふうに世の中を変えていくかみたいなのは、実はマイクロソフトコパイロットの最初のコンセプトビデオ。
この中にユースケースとか、何をエージェントのトリガーにするかみたいなものがむちゃくちゃ考え抜かれて凝縮されてるので、今あれを見てない人がAIエージェントを語るとちょっとずれてるなって思うし。
例えば今Apple Vision Proが出て、今度GoogleもXRのグラス出しますみたいなところで、そこに現れるものって、もう15年前のGoogleグラスを作るっていうときの最初のコンセプト動画。
これとか本当に考え抜かれてるから、技術の制約がなかったとしたら何が作れるんだろうという時点のビデオには理想が全部詰まってるんですよ。だけど途中段階で、あれやってみたら意外と技術の制約こうじゃんって分かってから出てくるビデオって、今の制約を前提にして作られるものだから。
スピーカー 2
逆に言うと、技術の制約がなくなったときに、その制約を前提にしたビジネスって殺されちゃうんだよね。
スピーカー 1
だから繰り返すんだけれども、技術の起点になったときのものを見ると、本質がつかんだものができますよっていうところは、年初だから特にみなさん時間もあると思うので。
今やありがたいことに、YouTubeは字幕で見れるし、ジェミナイとか使えば動画も予約してくれるし、やっぱり英語でやったものがものすごく理解しやすくなってるので、なんか1本でもいいので、新年にそういう原点とかコンセプトビデオみたいなものをもう1回振り返るっていうのはいいと思いますよね。
スピーカー 2
いやいい話ですね。最新情報を追わなきゃと焦ってる人多いと思うんですけれども、どちらかというと原書のところをしっかりと学んだ方がいいし、今だったらYouTubeもあるけれども、本とかでもその辺がまとまっていて体系立ってたりするものもあるので、その辺だけを勉強した方がいい可能性はありますね。
スピーカー 1
なんかもう私とか、AIエージェントの次にエージェントとエージェントが会話し合うみたいな社会が来るので、そうするとやっぱりライプニッツの反進論とか勉強しないとダメじゃないですか。
スピーカー 2
あれね。
スピーカー 1
あれあれあれ。
スピーカー 2
あれですよね。
スピーカー 1
みたいな思想の現役ですね。
スピーカー 2
そうですよね。エージェントとエージェントが会話するとあれなんですよね。技術の制約でできてないけれども、もう理論とか考え方は結構前からできてるっていうのが多いんでしょうね。
スピーカー 1
そうです。そういうことです。だからもっと言えば、お方年老じゃないけど、SFOを読んでない企業家は小物が多いっていう話ですね。
スピーカー 2
そうですよね。ポケットの中でコンピューターがあるみたいなのもずいぶん昔からあって、今スマホがあるみたいなのが。
スピーカー 1
そうです。1970年代にMITのメディアラボを作ったネクロポンテは、すでにそういったスマホ的なものを夢描いてたし、XRみたいなものはサザンアイランドですねとか、それも1970年代後半ですよね。
お茶屋陽一さんがなんであんなに素晴らしい未来に対しての想像力があるかっていうと、そういう古典をちゃんと学んだ上で、次できるようになる技術を今はここで止まってるっていうところをちゃんと理解しながら、最小型でプロトタイピングをし続けてるから。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
やっぱ彼は誰よりも未来が見えてる。それは彼は誰よりも過去を知ってるからなんだよね。
なるほど。いいですね。新年一発目のメッセージとしてはやっぱり、原点とか原書とか古典をちゃんと学ぶのがいいよねって話。