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2023-03-07 23:09

ポール・オースター『ガラスの街』 #1

みきさん選書、のぞみ大興奮の本でした。

  • 展示の作り方に苦戦し、焦っている byみき
  • よくわからなくてもなんとかする仕事に慣れてきた
  • 世界一周旅行に行く byのぞみ
  • あらすじの紹介
  • 不思議な読後感:読んでいた目的すら見失ってしまうような彷徨い型

--書籍紹介--

「そもそものはじまりは間違い電話だった」。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく。探偵小説を思わせる構成と透明感あふれる音楽的な文章、そして意表をつく鮮やかな物語展開――。この作品で一躍脚光を浴びた現代アメリカ文学の旗手の記念すべき小説第一作。オースター翻訳の第一人者・柴田元幸氏による新訳!

00:12
最近忙しい。
忙しいですか?
イベントがあって、その準備が…
ギャラリーの人の仕事みたいなことが多いから、やり方がわからなくて焦るみたいなのが多い。
ギャラリーの人の仕事?
演劇系の返事とか作る系だから、カッティングシートを発注しなきゃとか、
返事のディスプレイ、布垂らすみたいなやつってどうやってやるんだっけとか、電球どうやって置こうとか。
ここに映像があって、ここにも映像があって、音を反映しようしないかなとか。
そんなの普段やらないから、ギャラリーの人の仕事だって思いながらやってる。
なるほど。
全然勘どころがわからない仕事だね。
そうなの。でも私がやるしかないみたいな。
音とか光とかは専門家の人がすごい技術を持ってるなっていうことしかわからないね。
でも予算がない小さい団体はやる人がいるしかないから。
まあね。
しかも美大の子にディスプレイの方とかを学べる本とかあるって聞いたら、
そういうのは美大生でも授業で習わないんだよって言われて、経験で学んでいくよって言われて、そうなんだって。
なんか実務上何かありそうだけどね、こういうふうにしましょう、マニュアルみたいなやつ。
まあ、もしかしたらあるのかもしれないけど、巡工堂とかで買える感じではないらしい。
うーん、そうなんだ。
わからんけど。
舞台音響みたいな、照明みたいなこと?
まあ、私は今ギャラリー展示みたいなのをディスプレイしてたから。
なるほど。ちょっと小さい場所になるとまた難しいのか。
そうそう、劇場とかじゃなくて、劇場のステージライティングとかはあるんだけど。
ラリーみたいな、ただの白いスペースみたいなとこでの、なんかわざわざな展示の作り方。
うーん、なんかあれだね、芸術家がそれで飯を食っていくなら、大事そうな技能の一つではありそうだけど、あんまりそういうことではないってことだったね。
まあ、あと美大生だと死ぬほどやるから、経験としては溜まっていくよね。
なるほど。舞台音響技術概論っていう、ザ教科書みたいなやつが出てきたね。
これなんかあれだね、大きいやつなんだろうね。会場大きいところでドーンとやるみたいな。
へー、面白い。
舞台技術の共通要素。
へー、こういうの面白そう。
舞台、ステージ舞台照明入門。
へー、何人でも専門家っていうのはいるなあ。
毎回それで、なんかここ心が焦ってる、すごい。全部わからなかった。
03:01
なるほど。
舞台監督の仕事。舞台作りの基本から仕掛けのテクニックまで。
へー、すごい。
へー、充実した日々を過ごされているようで。
はい、そう。久しぶりにすごい焦り続けている日々を過ごしている。
それは何?やることがとにかく多いってこと?
あの、わかんない。なんかこうやればいいみたいなのが見えないままやっているみたいな。
うん。
みんなわかんないもんね。そんなもんね。
しかも相談できる人がいたらいいけど、別にいない、一人でやってくる。
へー。
なかなかなかな感じですな。
わかんないもんね そんなもんね
しかもそれを相談できる人がいたらいいけど 別にいない人でやってる
うーん
なかなかななかなかな感じですな
のぞみさんは?いかが?最近忙しそうだけど
そうねー
そうねー まあやることはたくさんあるし
初めてっぽいというかなんだその仕事みたいなやつもまあ多いけど 慣れてきたかななんかよくわかんないけど
なんとかするみたいな仕事
だいぶ慣れてきたっていうかそういうもんだよなーみたいな 感じがするよねー
うーん そうねだいぶ平和かな いいいいというか
お客さん側にもいい人がたくさんいるし 楽しくやってるかな
最高だね うーん
なんかびっくりする
びっくりする?そうね 若いスタッフの子みたいのが
いてですねチームに なんかなんて言うだろうその子の仕事ぶりを見て結構びっくりしててさ
なんか とあるシミュレーションというか試算というかまあいろいろやることがあるじゃない
市場規模とか新規制御の売り上げとか なんかそのなんとかのパーセンテージを取るとかいろいろあるじゃないですか
それをなんかすごい時間がかかるのね その子にお願いしてた20いくつくらいの子なんだけど
なんかあの電卓でやってるっていうのを聞いてさ
20いくつの子で積極的に電卓を選択する子がいるんだみたいな えー持ってたってこと?電卓
持ってたのかブラウザとかで開いたのかあれなんだけど 電卓でやりましたって言っていて途中で明示的にエクセルかスプスかでやったら
みたいな話はした気がするんだけど なんか
06:00
あれどう?みたいな話をしたら いや電卓でやってて みたいな話をされて
電卓ってなんか比喩とかじゃなくてスプレッドシートで関数を組み込んで計算することも 電卓使うって言ってるとかじゃなくて
いやーなんかそんなオシャレななんて言うんだろうね そんなオシャレな表現をしてるというかはもうピュア電卓を使ってるのかなーみたいな
感じですね まだ電卓というものは生き残っていたんだっていうのを
なんだろうあの本はかと振り返るみたいな いい時間でしたね
確かに飲み会で割り勘計算するときにしか使わないイメージだよね
あーする?
使わない?暗算?
暗算でしょ
何?17人の飲み会とかやってて割り勘するのは ちょっとそこから言った方が欲しいけど
8人いるとするくない?
8はいけるでしょ
でも酔っ払ってる時信頼できないから
それはそうだね酒の量によるね確かにね
一応面倒くさいとかやるけど
いいね真面目ですね
なんかもう最近は面倒くさいなと思うから
とりあえず何かしらの適当に割ってお札を出すっていう
おっさん仕草になってくるよね
なるほどね
ちょっとこう何て言うんだろう
若い時とかさおっさんが一人4千円とかの飲み会でも1万円ポンと置いて帰るみたいな
いやなんかたくさん入って払ってかっこいいなみたいな思ってたけど
あれ多分たくさん払いたいっていうかもう
面倒くさいっていうことだったんだなっていうのは最近感じるよね
お釣りがね
お釣りとか
いやこれ軽車つけると6で
4千円戻してみたいなやつが
バチクソ面倒くさいから
あとどうぞ
1枚出して帰るっていう
それがいいんだっていう風に思うようになったね
おっさん化がね進んでますよ
確かに
おっさん化で思い出したけど
この前大学3年生のサークルの後輩とご飯行くことがあって
サークルの後輩にバイト頼んだから
でも私あんまり後輩と接してない
自分が後輩気質だから
大学生と飲み会誘っちゃってあるあるだったらどうしようとか
うまく喋れなかったらどうしようって思えたから
お店に行ったら10分遅れて行ったら
もう日本酒1合飲めなくなってた
大学生って
仕上がった大学生だ
すいませんって言われて
仕上がった大学生だな
それぐらいの感じの子の方がいいよね
お箸割らずに待ってましたみたいな感じよりかはね
思って自分の若い時全然そういう感じはなかったから
それこそ待ってましたみたいな感じだったから
このぐらいの方が良かったんだなって思うのと
09:01
そこから先はどうぞ飲みな
誰でも飲みな
って言ってすごいおばさん感じた
大学3年生でしょ
そりゃそうなるわな
若い子が飯食ってるの見てるだけで楽しいもんね
そう若い子がご飯をいっぱい食べてるのが気持ちいい
分かるわ分かるよ
焼肉とかたくさん食べてほしいもん目の前で
そうっていうのを
いっぱい食べてくれる子だったら全然いけるんだっていう
発見があった若い子緊張しちゃうなとか思ってたけど
だから人はみんな若い子とご飯に行くんだね
男女とかそういうことじゃなくて若いやつが
飯食ってる姿見たいっていうこの欲求ね
それだね
いいじゃないですか心が洗われてるじゃないですか若さに
そうそれはそう
いい経験ですよ
さてさてどんな話しますか
やりますか
何も繋がらないまま突然
確かに
いいよ細かいことは
もう繋がりゼロでいこう
本当はこれミキさんが紹介してくれた本
ガラスの街舞台がニューヨークじゃないですか
今私この夏のお休み予定を立ててるんですけど
もう会社も始めて5年目になるので
まとめて休暇を取ろうと思って
いいですね
世界一周航空券を買ってみたんですよ
買ってみた?買った?
買ったんですよ
最近便利だなと思うんですけど
スターアライアンスのホームページ上で
世界一周旅行プランニングサービスみたいのがあって
自分で日程と都市を選んでいくと
勝手にマイルを計算してくれて
飛行機はユナイテッドのこれで
こっちは大航空で全部やってくれるんですけど
ニューヨークに行くかどうかをめちゃめちゃ迷って
結局ニューヨークに行くと
すげー大変だってことが判明し辞めたんですけど
ニューヨークというかモントリオールから
そのまま中米の方に飛ぶ風になっちゃって
ニューヨークを飛ばす感じ
上行かずに横行く感じね
モントリオールからアメリカの上空通って
パナマまで飛ぶんですけど
12:00
平和に
ニューヨーク経験はこの本で今年は終わりですね
いいですね世界一周旅行
すごい楽しみ
何ヶ月?
1ヶ月ぐらいかな
航空券の規約上太平洋と太西洋を
それぞれ横断しないといけないんですよ
それが世界一周の定義で
そうなんだ
だから例えばヨーロッパ行って帰ってくるみたいになると
その航空券発見できないんですよね
だから東回りか西回りかによるんですけど
いずれにしても
アメリカ北米か中南米かには一回寄らないといけない
っていう航空券の仕様ですね
これ本読んでニューヨークいい街だなっていう感じ
どうぞどうぞ
お一人で?
そう一人一人もちろんもちろん
楽しみですよ
何にも仕事しない1ヶ月とか
まだない怖くてできない
働きながら海外とかはあるけど
そうなんですよできる限り仕事を
少なくともクライアントワークはしない1ヶ月に
なんかしたいなみたいな感じですよね
いいですね
その一周旅行前に
イランにも行くので
今行けるんですねイランって
行ける行けるただ行くと
アメリカのエスターが使えなくなっちゃう
だから一回一回ビザは取らなきゃいけなくなっちゃう
これからずっと取らなきゃいけなくなっちゃうけど
一回ビザ取れば5年ぐらい確か観光ビザ行けるし
それだったらイラン行く人も減っている
昨今ですから楽しんでいこうかなというあれですね
一番楽しみにしてる国がイランですか?
世界一周旅行で
イランは世界一周旅行と別枠で行くんですけど
夏の行く海外で楽しみになるのは
イラン南アフリカパナマかな
楽しみに行ったのは
パナマって行ったことない?
あんまり行かないですよね
文化しかイメージないから
ニューヨークは忙しい都会だから
世界一周はゆったり見に観光地とか行くって感じですかね
ニューヨークは本の中でも出てきますけど
いろんな人が行き交う街でもあるじゃないですか
だからいつか行く機会あるかなと思って
だったらあんまり行く機会のなさそうな
15:02
いろんな人が行き交う街でもあるじゃないですか
だからいつか行く機会あるかなと思って
だったらあんまり行く機会のなさそうな
漫画とか機会がないと当分行かないので
私もたまたま先輩が仲大してる時に行っただけです
ヨハネスブルク?
ダーバンっていうヨハネスブルクの近くの街に仲大してて
ダーバン経由でヨハネスブルクとか3年くらい回った
いいですね
楽しみな旅っていう感じですね
いいですね
2月3月この季節はガラスの街でニューヨークを感じる
感じましょう
みきさんがオススメしてくれたポールオースター
アメリカの作家さんですね
3部作の1本目みたいな位置づけ
デビュー作?
ポールオースターの小説第1作だし
後にニューヨーク3部作と言われる
3部作の1つでもある本
ガラスの街という小説を選びました
これは何きっかけで選ばれたんですか?
これは本棚に私生活変札2なので
縦だったり横だったり斜めだったりする状態で
渦高く本が積まれてるんですけど
そこから発掘して一番古い本
これでした
これは長いこと持ってる本?
いつ買ったか覚えてないんですけど
結構綺麗なので
この部屋引っ越してまだ3年とかも経ってないので
3年以内に何かのノリで買って読んでない
買って読まないまま一応置いといたっていう感じ?
読んでなかったんですよ
だからこれにしよって初めて見ましたポールオースター
恥ずかしながらポールオースターという人も全然知らなかった
読んだこともないし
どういう人かもよくわかんないしっていう感じでしたね
私も知ってるような気がしてたけど
アメリカの古典演劇の名作でガラスの動物園ってやつがあるんですけど
それと多分混ざってたような気もします
ガラスの動物園
紙の動物園っていう中国のSFの本と混ざった
ガラスの動物園ある
海外商兵公園ガラスの動物園
この前新国立劇場が新しくなって
コケラ落としがガラスの動物園だった気がする
18:04
去年2022年の9月10月にやってますね
そうそうそれ見に行きましたもん
ビジュアルもテネシー・ウィリアムズの
そうそう
ガラスの街もお話もあったと思ったくらい曖昧だったので
初めて今回ちゃんと認識しました
読んでみた第一感はいかがでしたかミキさん
あの不思議体験
不思議体験だなって
不思議体験
追っていく
こういう感じかと思って追っていくうちに
だんだん形が変容していったり
思ったのと違ったっていうことは
読書体験とかでよくあると思うんですけど
こういう感じかって思ってたら最後なくなったみたいな
そしてなんでこの本を読んでるのか分からなくなったみたいな
体験で不思議体験でした
この本の構造というか
三部作って言われているうちの一作目っていうのは
この本の主人公に出てくる
主人公として出てくるダニエル・クイーンっていう
男の人がいるんですけど
その人は一部も二部も三部も
共通して主人公をするんですよねダニエル・クイーンさん
そうなんだ
らしいですよ確か
そう読んだ気がする
そしたら第二部三部
ちょっと引きのある主人公ですもんね
この人はニューヨークで生活をしていて
かつ作家ですと
作家をしながら本を書いて
それを年頃伝授をやっているというか
ちょっとボーッとする期間みたいなのがあって
その時はお散歩したり何したりみたいなやつを
ニューヨークで生活していると
いう時にとある間違い電話がブーンとかかってきて
そこからいろんなドッタバッタドッタバッタみたいなのが出てくるっていう
ミステリーなのかなミステリーか
ミステリータッチだけど全然ミステリーではないよ
ミステリータッチっていうか探偵小説風の始まり方する
だから私も探偵小説ねはいはいみたいな風に思って読んだんですよ
そうね探偵小説感ありますもんね
なんかこの本の中
話の中に突然ポール・オースターっていう登場人物出てきたりとかして
なんて言うんでしょうねシリアスな探偵小説ミステリーみたいなことを
冒頭で液体させておきながらちょっとこう
ミキさんのようにふっと抜けてるというか
ちょっとこうくねくねっとしてる感じのタッチで
そうなんだよ探偵小説ではないってか何小説かわからん
21:00
ポール・オースター小説
っていう感じがして
驚きの連続でしたとかじゃなくて不思議っていう
余韻の残る独語だったなって思います
このガラスの街ってものに対する批評っていうのがいくつか
加工されてきていて
カンテクスト主義なんて言ったら業間がめちゃくちゃあるっていうのと
あとポストモダニズム性
反探偵小説っていう
探偵小説の反対っていうのが
主要な批評のテーマになってましたっていうのが書いててましたね
確かに探偵小説を読みたいと思って買った人は
見事に裏切られた気持ちになるでしょうね
全然問題解決しないですもんね
不思議だったな本当に
なくなっちゃったみたいな
それこそ前ちょっと不思議なSFとか読んで
あれ私どこに来ちゃったんだろうって思う戸惑いとか
好きだなって思うんですけど
そういうのでもない本当にちょっと嫌な落ち着かさがある
何これみたいなちょっと気まずい感じっていうか
なんでこんな気持ちになっちゃうんだろうみたいな
モヤモヤが残るような
不思議なところに持って帰る感じがあるなって思いました
なんか読んでて特にこの辺りから分からなさが
増したみたいなところはあるんですか不思議さが
そういう意味では本当に終わり方が
気持ち悪いっていうか気持ち悪いっていうか
いい意味でね
結構ここで終わってしまうんだっていうことが
驚きだったっていうのが一番かな
23:09

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