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自分に宿を施してくれた人とか、こういうことをしてくれたとかっていうのって、ちゃんと記録に残ってるし、
あと、この人、1回目のチベットを出国した後に、旅の帰りの途中に、自分に良くしてくれた人が、
結局なんか怪しい奴を囲まってたみたいな感じで、なんか交流みたいにされてるっていうことを知った時に、そのまま、
申し訳ないわーで終わらずに、ネパール国王まで説得に行って、
ちゃんと、私は別に怪しい者でもないし、良くしてくれた人は、全然悪い人じゃないので、何とかしてくださいよ、みたいな。
交渉をするじゃないですか。だからすごい忘れてないなと思って。
帰っちゃえばいいもので。
帰っちゃえばいいと思うんですよね。
帰っちゃえばいいっていうか、帰っちゃえばいいと思うわって言い過ぎですけど、でも帰っちゃったとしても、理解、共感できるっていうか。
まあね、確かにね。
例えば、自分を慰めるために、なんか手紙を送っておいたとかじゃなくてさ、ちゃんとネパール国王まで会いに行って、
で、紹介状を書いてもらうみたいな。
でもその、読んでて、この、私がお坊さんをちょっと捉え間違っているのかもしれないですけど、
この恩を忘れないとか、お坊さんの恩を忘れないとか、
でもその、読んでて、この、私がお坊さんをちょっと捉え間違っているのかもしれないですけど、
この恩を忘れないとか、
こう、そういう福の高いことをしようっていう部分と、
騙してでも目的を達成しようみたいなところがすごい両立するじゃないですか。
うんうんうん、確かに。
なんか最後、ラサから逃亡する、グワッと一気に見えるみたいなところじゃないですか。
はい、立下でね。
めっちゃ騙しながら。
うん。
あれはなんか、どう両立するんですかね。
なんかその、一人の人の中で。
これはいいかな、みたいな。どうなのか。
確かになー。面白かったからなんかサクサク読んじゃったけど、よく考えたらなんだよって感じですよね。
そういう矛盾も含めて、あれってことだったなー。
やっぱ、絵描いさんの見せたい部分だけ切り取ったらよく大きなのかもしれないですね。
だからこう、魂がわかんないのかも。
なるほどね。確かにね。
まあ、面白いし。さて、やたら冷静ですしね、美容者とか。
覚えてんすかね、書いてんのかな。
絶対すっごいメモ取ったんだったと思うんですよね、この人。
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うん、メモマーだった。
メモマーだったと思う。そうじゃなかったらこんなの書けないですよね。
写真もないし。
こんな風に、ここからここへの道はこんな感じでした、みたいなの書いてたりするじゃないですか。
よくわかるよね。
なんか野沢さんは日本は嫌だったのかなって思ったって言ってたと思うんですけど、
私はこいつ多分、結構ずっと暇だったんだろうなーっていうのは思ってました。
勉強するって言っても、1日3時間くらいだったんじゃないかみたいな。
日本で?
いや、旅の中でずっと。
旅の中で?
ずっと暇だったんじゃないかなって。
確かに、言葉勉強してましたみたいな。
暇だったのかな?
多分ね、基本ね、ずっと暇でスマホとかないわけで、ずっとたぶん2機書いてたんですよ。
当時の人ってどうやって1日過ごしたかっていうと、
話すぐちゃうかもしれないですけど、
みちちゃんってスマホがなかった時って1日どうやって過ごしたの?
スマホがなかった時は、本読んでました。
教授館で。
真面目。
あと、友達と喋ってましたけど。
部活やってなかったんでね。
本読んでる時間長かったと思います。
本読んで、友達と楽しみ。
当時の人とか、暇だったのかな?
何してた?
でもなんか、肉体労働の比率が高いから疲れてると思うんですよね。
体が。
だからなんか、普通に寝てたんじゃないかって思ったりしますけど。
昼寝して、夜も寝て。
うん、夜も寝て。
でもこの人、酒も飲まないし、女も興味ないし。
だから、あんまり人と交流とかも短時間で満足できるから、
めっちゃ暇だったんじゃないかなって。
ずっとメモ取ってたんじゃないかなって。
自由時間が。
自由時間がたくさんあって。
内省の時間がすごいあって。
その中で、衛生観的なところだけどうしても受け付けなかったんだなって。
もう、生理的に無理っていうやつですかね。
っていうのが来ちゃったんだろうなって。
なるほどなー。
いや、なんか私、これ本を読み返していて。
当時、いつ読んだんですか?
20歳ぐらいの時に読んだんですよ、これ。
へー、よく読みましたね。
うん、で、当時めちゃくちゃ面白かったなと思った記憶があったんですよ。
へー。
今回読んでみると、
なんかもっと面白い本があったな、みたいな感覚になった。
情報、刺激を浴びすぎて、本の刺激が弱まってきちゃったじゃないですか。
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あー、そういうことかなー。
大体の本、前読んだ時より面白かったなって思うことが多いんですけど。
今回読むと、この人は、さっきも言ったみたいな、やったる現状の人は汚いっていうような、
自分の強い、日本にいた時の、
ある種、信者さんに向けて強い仏教の言葉があるわけじゃないですか。
仏の仏の顔に。
それと、人を騙しながら地面に向かっていることの、どういう人を解消しているのかなと、すっげえ気になっちゃって。
なんか、なかなかどうして、うーんってなりながら読んでましたね。
確かに、そういえば前半でね、その人の人生の楽しみだった、魚の網とか燃やしてましたよね。
そうなんですよ。
人生の次ぐらい大切だった網を燃やしたりとかしてる度に、出てきてたの。
魚の命をお前は、みたいなところで結構強めなことを言って燃やしてたじゃないですか。魚の網。
代わりに、俺への貪欠の何かとしてそれを燃やしてくるみたいな。
すごいことを言いますね。
私たちお坊さんとか聖職者に一貫性を求めすぎなのかもしれないですよ。
お坊さんでしょっていう。
それはある。それはね、あるわ。
一貫してほしいんですよね。まあでも言うこととかね。
でもこういうのの人確かに結構そう思うとブレてますね。
それらしく振る舞ってくれっていうニーズは強く出しちゃいがちですね。確かにね。
自分に向けられたらあんまり心地よくない、なんとからしく振る舞えよっていうのを
お坊さんによる話があるんですよ。
なんでこんなに感情がない感じの文章にしたんですかね。
なんか全部汚いのがすごい嫌だっていう感情だけじゃないですか。
この文章に乗っかってる感情って。
あとは全部こういうことがあった。この人は良くしてくれた。
ここは苦労したとかっていうのが淡々と書かれてて。
だからこそジャーナルとして面白い部分ももちろんあるんですけど。
私はお前の魂はどこにあんのって思っちゃったわけですよね。
なるほど。確かにチベットを歩いてる時にこういうところがめっちゃ綺麗だったとか。
ありそうですよね。普通に考えるとね。
とか別に特にこの瞬間は私が僧侶として生きてることの価値を強く感じたみたいなこととか言ってもいいじゃないですか。
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感動したとか嬉しかったとか正直きつかったとか。
そういうのは全部フラット。基本的に全部フラット。
確かに。
だからそれがやっぱり見せたい部分だけ見せるっていう。
日本だとすごい偉い漢字になっちゃってしんどいし。
そのテイストを保ったまま見せたい部分だけ切り取って出すかっていう旅行記なんですかね。
一緒に読みたい本リストに寄せてあげてるこのルワンダ中央銀行総裁日記っていう。
1970年代に書かれた本なんですけど。
これも本の内容としては日本銀行に勤めてた人がルワンダの中央銀行、ルワンダの地域みたいなやつに出向するって話なんですけど。
えっ、そのページだけで語るの?ぐらいの短さでお願いされてからルワンダに来るんですか。
濃縮されてるんですね、情報が。
そうです。めちゃめちゃキュッとされていて。
例えば今だったら日本銀行の人とか我々ぐらいの年代の人がルワンダ中央銀行になる。
そのノートを書いてくださいって言うと4万字ぐらい書くじゃないですか。
なんでそれを言われて。私がどういう。
瞬中してこういうオプションがあるんだけど家族にはこう言われてみたいなのめっちゃ書くじゃないですか。
めっちゃイメージつくじゃないですか、その構成。
そのルワンダ中央銀行総裁日記は国連から誰かの偉い人からルワンダの中央銀行に行ってくれないかっていう相談を受けて
いろいろ考えたけど行くことにしました。1ページで終わるんですよ。
えっ、もう行くの?みたいな。当時の文体なのかなって思ってしますね。
今の文章みたいに内面を語りすぎて一括二括に行きます。
ハードコアで行くんですね。
前回読んだかのようにとかって内面の描写が豊かじゃないですか。
うん、豊かだった。
あれ小説だからで、ドキュメンタリーっていうかノンフィクションっていうか
エッセイについて書いてるみたいな。
その真ん中のエッセイみたいなものがごそっと無いっていうか
私たちの最近のトレンドなのかもしれないですね。思考の過程をシェアするとか
あらゆる選択肢を出してから自分の結論を示すっていうのが
それはね、そうかもしれない。確かに。
明らかにこの人チビッと行く以外の選択肢ありますね。
うん、めちゃめちゃありますもん。
もうちょっと近場から始めてもいいじゃないですか。
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うん、ほんとよ。
多分大阪にインド人とかもいるからその人からね、習う。
いいのになる。
とか拠点移すとか、まださ日本で仏教が浸透してないところに行くとかね。
あー、確かにね。
すごいよなぁ。
こうはなれないし、こうは行動できないし、こういう文章は書けないだろうなっていう。
改めて思う。
この人の本当に手触りっていうか、本当にこういう風に歩いていったんだなっていう手触りはすごい感じるし
そうやって行動を起こした先でちょっとずつ世界が変わってるっていう感覚はすごいあって
長いし、まだつかないのかよって思いながら読むんですけど
でも、ちょっとなぜか読めちゃうっていうのは
なんかそういうところ、その手触りとか
あと本当に少しずつ世界を変えてる感じっていうのはすごいある記録だなと思いました。
旅行記っていうものが見ると自分が吸収してきて終わりな感じもあるじゃないですか。
うん。
明らかに旅行に行った先にアプローチして
そうそうそうそう。
なんかお気に入りを残して去っていってる感じがすごいありますよね、この人。
生きたい用語で言うと、この爪痕を残して
そうそう、爪痕を残して。
確かになー。
それを本当に二一つで、自分の体が本当に右足出して左足出してっていう感じで行動を起こす。
本当の一番ミニマムな行動を起こすをやってる人だなって思いました。
あー、なるほど。
誰にでもできるやつを本当に誰にでもできる感じでやってた人っていう感じもありますよ。
だって普通に行くとか歩くとかできるじゃん、誰でも。
行って歩いて、現地の言葉を勉強して
うん。
しかも子供と喋って
確かに。
感謝して、施されたら感謝して、肩外れしたら言えてあげて
確かにできないことはやってないのかっていう人です。
うん。
ただみんなが継続できないことをずっと継続してやるって決めてやってるっていう
その力強さみたいなリアリティみたいなのはありますよね。
あー、そうかも。そうかも。
ただ歩いて、ただ進んで行った先に都市がありました。
うん。こんな人がいました。
この本めちゃくちゃ売れたっていうのはそういうことなんですかね。
特に当時はめっちゃ面白いと思うんですよね。
誰も行ったことない鎖国のところの旅行記か。
あのテレビ東京のスーパーハードボイルドグレベリポートっていうバラエティ番組知ってます?
いやちょっと今初めて聞いたので今すぐググります。
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それだなって今ふと思って
それが本当に視点としてはみんなご飯何食べてんのっていう視点のバラエティなんですけど
そのご飯何食べてんのを聞く先が誰も見たことない人とか
アフリカのショーフとか中国のマフィアとか
やべえ奴のご飯何食べてんのっていうのをグレベリポートするっていうバラエティ番組で
めっちゃいいなって感じ。
めっちゃ刺激的だし結構危ない感じで撮ってる人も。
っていうやつ。そういうポジションだったのかな。
なるほどな。
誰も見たことないものに一つで体験して教えてくれる番組だった。
うわーなるほど。
ギリシャ 難民監獄島召 ケニア ゴミ山暮らしの馬鹿者召 アメリッツ
そういう見たことない、今私たちでも行けないし見たことない人たちが
ご飯何食べてんのっていうのを教えてくれる。
なるほどな。
当時の人が考えるチベットって
我々からした時にもしかしたら火星人みたいな勢いかもしれないわけですよね。
そうそう。もっと異国。
その人たちでも脱究するんだ。
こういう生活をしてるんだってなると
へーってなる。まさにテレ東の
このバラエティバグみたいな。へーってなるじゃないですか。
やっぱでも貴族は顔洗うんだとか
自分と同じところと違うところをどっちも発見して
なるほどねーってなるっていう意味では。
文章ギュって詰まってるからテンポはあるし。
私たちが文章ですごい長く思考とかダダ漏れにしがちなのって
映像とかに慣れてるからなんですかね。
出来合いのものっていうのはテンポ良くてカットされてギュって詰まってるものがあるからこそ
私たちが書く文章を誰々長くてもいいみたいな思想があるんですかね。
そうなのかもしれない。
当時出るとこのギュッと詰めたメディアが本だったのかなって。
確かにそうかもしれない。
このバラエティバグめちゃくちゃいいなー。
なんかすごい売れてますよ。本も出て
このプロデューサーさん私たちと同じ年ぐらいなんですけど
いろんなとこ出てますし。
そうだろうなー。
最近改めていろんな記事を読んだ日本を見てると
全然違うなと思った人も同じ人だったりするじゃないですか。
同じ人だったりするっていうか
韓国人嫌いやーって言ってる人だいたい韓国人の友達いなかったりするじゃないですか。
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一人二人知ってる人がいたりその人が生身の人間感が出ると
結局同じ人間だよねってなる気がして
違うところと同じところを同一に捉える?
例えば異文化研究してる人って
異文化の中の異のところと同の異のところを同じに考えるわけじゃないですか。
ここは同じだな、ここは違うな、ここは同じなんだけど
こんな感じに違うなとか考えるわけじゃないですか。
その流度が上がるものであればある方が面白いっていうのはある気がするんですよね。
それはそうですね。
それはそうだわ。
この会社の人って全然分かり合えないなって思ったけど
ここは同じだな、ここは違うな。
国の人ってここは同じだな、ここは違うな。
いやーみたいなことをめっちゃ思ってるんですよね。