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はい、おはようございます。飼育員の丸岡です。
今日も、人と羊が繋がることをテーマにお話ししていきたいと思います。
今日はね、飼育のことについてちょっとしゃべろうかなとも思っております。
時期的にもね、これから暑くなっていくタイミングですね。
夏本番っていうところになってくるので、羊を飼育していく上で、私が意識していることとか、気をつけているところとか、その辺お話ししようかなと思っております。
たぶんダラダラしゃべると思います。特に台本があるわけではないのでね。
思いついたことをツラツラと、ダラダラとしゃべっていこうかなと思うので。
もしね、もうちょっと詳しく聞きたいわというところがあったら、またちょっとコメントいただけたら嬉しいんですけれど。
まずは、冬場と夏場でどっちが管理がしやすいかって言ったら、やっぱり冬の方が管理しやすいなっていうのは個人的にはあるんです。
羊の体調の面でね、冬は冬でもちょっと大変ちゃ大変なんですけど、夏に比べたらどっちもどっちやな。ごめん、どっちもどっちだわ。
夏は夏で大変だし冬は冬で大変だわ。夏の苦労をちょっと今回はお話ししようかなと思います。
夏これからの時期ね、大きく分けて2つかな。まず一つは暑さね。夏の暑さの厳しさと、もう一つは虫かな。
暑さでいくとさ、羊って暑いのと寒いのどっちが得意かって言ったらやっぱり寒い方が得意でね。暑いのはあんまり得意ではない。
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なので暑さに比較的弱い生き物だと思ってもらっていいかなと思います。
羊だから毛がもこもこで毛むくじゃらになるから暑さに弱いっていうわけではなくてね。
単純に羊っていうのも私たち人と一緒でね、熱が体にこもってしまうと熱中症になるので、それなりに体温をコントロールしていかないといけないわけですよ。
羊毛がね、意外とその…
実際に羊毛っていうものが熱中症に対してどれくらいの影響があるのかなっていうところでいくと、私の肌感でいくとあんまりそこまで影響はないかなって思うんですよ。
今はないと思うんですけど、昔ね、私が飼育員になりたての頃によく聞いた言葉で、夏暑くなるときにもう一回毛刈りしようかっていう話を聞いたことがあって。
羊毛がない方が熱を、コート着てるような感覚だと思ってるんですよね、昔の人は。
なので、やっぱりない方が涼しいんじゃないかと。地肌が直接出てた方が涼しいんじゃないかっていうところで、毛を刈ろうっていうふうに言ってたんですよ。
今の私の感覚で言うと、それはやっちゃダメで、羊毛っていうのがそもそも断熱剤の効果としてもすごく適しているので、直射日光から守ってくれるんですよね。
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なので、肌が直接火に当たるとそのまま体温が上昇してしまうんだけど、ウールがその間に入ってくれることで熱を通さないんですよ、外からの熱を。
なので、刈り取ってしまったら、もうそれこそ体温が上がってしまうっていうところで熱中症になっちゃうよっていう、そういうリスクが高まるよっていうことで、真夏に毛刈りをするっていうのはお勧めはしないです。
実際、真夏、炎天下の中、羊毛を身にまとった、ある程度、春に毛刈りをするから、夏はそれなりに毛は伸びてるんですよ、1センチ、2センチ。
それなりに指が入るぐらいの毛の長さでもできているので、なんていうのかな、しっかりと羊毛としては機能していて、
効果的にも、熱をちゃんと遮ってるなっていうのは見ててわかるし、何よりも羊が炎天下の中でも外でご飯を食べてるんですよね。
歩いてて、生えている草をもぐもぐ食べてたりしてるんだけど、ぱっと見、そんなに息はははしてるわけでもないし、そこまで負担はないんじゃないかなっていう気はしてます。
暑い子は日陰で休んでたりしてるので、羊毛があるからダメとかそういうことは全くないかなというふうにも思います。
とはいえ、じゃあもう大丈夫なのかって言ったら、やっぱりそうではないんですよね。やっぱり暑さには弱いです。なので、ちゃんと日陰っていうものは大事になってくるんですよね。
羊毛のことで言うと、外からの熱は冴え切ってくれるとしても、内側の熱、体の内部の熱は外に出せないんですよ。
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断熱剤だからさ、閉じ込めちゃうんですよね、体の熱っていうのを。なので、体温が上がっていくと、それをそのまま保温しちゃうっていうことにもなるので、内側の熱を上げないようにするっていうのはやっぱり大事。
なので、できるだけ日陰は用意しておいて、クールダウンできるような場所っていうのはやっぱり必要です。
一番適しているのはやっぱり木陰かな。大きな木が立っているところの根元によく羊は座って寝てたりしているんだけど、やっぱり木陰は日陰としてもすごく効果が高いかなと思うので、
そういう場所を確保してあげるっていうのはすごく大事だと思います。
移動式の屋根みたいな形で、木陰っていう形でテントを張ったりとか、簡易的な屋根を作って日陰関連車とか作ったりとかされている方もいるんですけれど、
日陰ができていればOKかって言ったら、そうではなくてね、これも結構あるんですよ。関連車つけたのに熱中症になっちゃった羊とかヤギとか、結構効くんですよね。
一応日陰は用意してたんですけど、ずっと日陰の中で休んでるから大丈夫かなと思ってたら、休んでるんじゃなくてぐったりしてたっていうね。日陰の中でぱっと見休んでるように見えて、近づいたらもうはぁはぁはぁって倒れ込んでたっていう状態。
っていう話もね、よくある話なんですよ。ここね、ぜひね、温度計とかをさ、もしあれば測ってみてほしいんですけど、その木陰の中が今何度ぐらいなのかっていうね。
たぶんね、木陰?大きい木の下の日陰と、自分たちが作った関連車と作った陰の日陰の温度って結構違うと思うんですよ。
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そこの違いっていうのをちょっとね、ぱっと見ではわからないかもしれないから、そういう温度で実際計測して、今何度かなんだろうっていうのを理解しておくといいかなって思います。
私の場合ね、スマホでさ、サーモグラフィっていうのかな、温度を可視化するそういうやつがあって、それで見たりとか、なんか面白がってね、どれだけ違うんだろうとか見てたりすると、やっぱね、可視化するとすごくよくわかるんだけど、
その冴え切ってる関連車自体がめちゃめちゃ熱を持ってるのね。
やっぱりね、関連車自体が熱をものすごい蓄えるというか、熱を持ってて真っ赤っかだったりするんだけど、その下の方が涼しかったりはするんだけど、
でもやっぱりね、関連車の周囲、関連車から下1メーターぐらいかな、は熱を持ってるんですよ。
関連車の熱が下まで伝わってるっていう感じで、
屋根のさ、関連車の高さが低い場合、結構危ないです。
高さはすごく必要で、私だったら関連車もしつけるなら、少なくても3メーター、地面からね、地面から3メーターぐらいは高いところに設置しないと、やっぱり下の方は涼しくならないんですよね。
熱がね、羊のところまで届いちゃうんですよ、関連車に溜まった熱が。
なのでその辺ちょっとね、実際自分がそこの日陰で、羊と同じ高さでさ、過ごしてみて、全然涼しく過ごせていれば、まず問題ないと思うんだけど、
日陰にいるんだけど、なんかちょっと頭がぼーっとするなーみたいなね、そういうところは羊も同じようにぼーっとしてます。
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熱をね、どんどんどんどん体温が、自分の体の中の体温が上昇していると思うので、そこをちょっと、実際ね、見た目ではちょっとわかんないから、
自分で体験するとか、温度を計測して測ってみるとかで、ちょっとその辺を意識するといいんじゃないのかなと思っております。
温度はね、低ければ低いほどいいと思うので、1度でも低い状態を目指してあげるといいんじゃないのかなと。
20度以下は行きたいよね。涼しいっていう場所を作ってあげたい。
なので、自分も色々とその辺はずっと意識して、小屋作ったりとか広場作ったりとか、設計の段階でやっぱりそこは意識しているので、
ぜひね、その辺ちょっと取り組んでもらえたらなと思っております。
あとはそうだな。
もう一個、虫。虫ね。虫のことがね、なかなか大変ですよね。
まあ、そうだな。2つあるな、これも。
1つは蝿だよね。蝿。冬はいなかったら蝿が温かくなると湧いてくるからさ。
夏はハエとか蚊とかアブとか、そういった子たちがいっぱい出てくるので、そこがまず1つだよね。
もう一個はお腹の中にいる虫だよね。寄生虫、センチュウだったり、コクシジウムだったり、なんか色々いるよね。
そういった子たちがまあまあ悪さをするところになるので、そことどう付き合っていくかっていうね、
その辺がすごくすごく、いかにバランスを取るかっていうところがポイントかなと思うので、
そこをちょっとお話ししてみると、なんか話が長くなりそうだから、できるだけ端的に説明すると、
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ハエとかはさ、やっぱりね、羊がいる環境の、
なんていうのかな、掃除が行き届いてなかったりとかさ、ちょっと腐敗しているような場所。
ちょっと地面がぬかるんでて、ぐじゅぐじゅしてて、特に梅雨明けとかも、結構ね、中靴で歩かないとちょっとぐじゅぐじゅして入れないような場所だったりすると、
まあそういうところにハエはね、卵をこので産んで、虫がわいて、ハエが一気に発生するということになるので、
そういった場所をいかに作らないかっていうのがすごく大事ですね。
いかに乾燥した状態を維持するかっていうところかな。
なので、そうなる前に掃除をしたりするんだけど、とはいえね、結構細かいところにハエは卵を産んだりするので、結構難しいっちゃ難しいよね。
なので、もうハエがいたら、つどつどハエ取り紙とかで物理的に捕まえたりとか、ハエ取りの殺虫剤とか振ったりとか、いろいろとその場所に合うやり方を選んでいけばいいかなとは思うんだけど、
とにかくこの絶対数を減らしていくということをしないと、どんだけ経っても減らないので、
ハエ除けのスプレーとかかける方よくいるんだけど、スプレーをした瞬間しか効果はほとんどないので、もう2、3分したらまた戻ってくるので、
そこはね、難しい。絶対数をとにかく捕まえて減らすということをしないと難しいかな。
なんかハーブとか植えたりとかさ、なんかいろいろやったとしてもあんま効果ないね。
なので、その辺かな。やっぱりきれいに保つというのがすごく大事だったりします。
あとは、お腹の中の虫たちについては、見えない場所にいる子たちなので、いかに早く気づくかというところが大事だったりしますよね。
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この辺の判断はすごく難しいんだけど、わかりやすい子は下痢したりするからわかるんですよ。
今お腹の中にセンチューがたくさんいるんだなとかさ、わかりやすかったりするんだけど、中には表に症状として出ない子もいたりするんですよ。
全然下痢じゃなくていいんだけど、実はお腹の中にはすごい虫がたくさんいるということも普通にあるんですよね。
急に朝来たら死んでいたということも結構聞きます。
なので、そうならないためには健康診断というか、この時期、これから暑くなる前に一回体調をチェックするというのはすごく大事かなと。
どうやって管理するかといったら、やっぱり貧血具合が一番わかりやすいかな。
捕まえてみて、瞼の裏をチェックしたりすると、血行がいいと瞼の裏は赤赤としているんだけど、貧血気味だともう真っ白なのね、瞼の裏が。
そうなっていたら、もう結構危ない状態だったりするので、すぐに糞の検査をすると、その糞の中に寄生虫の卵とかがたくさん出ていたりするので、
それでも判断できるんですよね。今はなかなかすごいことになっているなというか。
その場ですぐに薬を従事医さんから処方してもらって、治していく必要があると。
ここで注意してほしいことっていうのが、絶対に従事医さんと一緒に駆逐っていうものを一緒に考えてほしいんですよね。
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羊の駆逐に関して、牛ともやっぱり違うんだよね。
これね、僕も最初わかんなかったけど、一緒だと思ってたの。牛も羊もヤギも。
牛が見れる従事医さんだったらその辺わかるんだろうなと思ったら、意外と牛が見れる従事医さんってその辺わかんないみたいで、やっぱり牛とは違うんだよね。
貧血ってなった時に、牛はやっぱり乳搾りとかあるから、そっちの貧血を結構疑うというか、
っていう感じで治療の仕方も全く違ったりするし、駆逐するっていうことはあんまりしないんだよね、牛って。
カルシウムが不足してるのかみたいな感じになるのかな。
僕も牛舎にいていた時期が何年くらいかな、2年くらいかな、あったんだけど、その時は駆逐の話は一回も聞かなかったんだよね。
っていうくらいあんまり一般的じゃないから、その牛の従事医さんに羊を駆逐してほしいっていう相談をすると、やっぱりまず糞の検査をしないんだよね。
見た目で判断して、いろいろ薬とか処方してもらったりするんだけど、
いや、多分貧血の原因は虫だと思うんだけど、違う要因を治療したりとか栄養剤を打ったりとかするらしくて、
駆逐っていう選択はあんまり頭の中にないみたいなので、
一回ちょっとね、自分が担当してもらっている従事医さんが、もしその辺見てもらえなかった場合、まず最初に糞の検査をしてほしいんだよね。
そうすると一発でわかるはずだから。
なので、まずそこを一緒にちょっと見てもらって、今寄生虫がお腹の中にいっぱいいるっていうのがもしわかれば、またそこから治療の仕方も変わってくると思うので、
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ここもね、難しいんだけど、いろんな薬があったりするんだけど、イベルメクチンとかあったりするんだけど、
薬の耐性っていうものがどうしてもついてしまうから、むやみやたらには使わないほうがよくて、
この辺もね、わかる従事医さんとわからない従事医さんもやっぱいてやっかいなんだけど、ここは。
でもこれはしょうがない。わからない従事医さんに当たってしまったら、従事医さんも結局ガチャだから、そこにいる従事医さんに頼むしかないからさ。
その従事医さんと一緒になって、その羊を一緒に見ていくっていうことがすごく大事だから、一緒に学んでいくというか、羊っていう生き物を理解していくっていうことがすごく大事だから、
薬をとにかく従事医さんから処方してもらうと思うんだけど、でもそれが何であれ、一回薬が効いてるのかどうかっていうのをちゃんと再検査するっていうことをちょっと習慣化してほしいんですよね。
その薬が全然効いてないっていうことは、もう耐性がついてますよっていうことなので、それをまず知っておいたほうがいい。
ここにいる羊たちはこの薬効かないんだっていうのが、一緒に従事医さんと一緒になって共有するってことがすごく大事。
中には、飲ませた薬の量が少なかったのかなって感じで、量を増やす従事医さんもいたりするけど、それはそれでしょうがない。しょうがないから一回それ飲まして、ちゃんともう一回その後検査する。
全然減ってないと。もう耐性がガンガンついてると。ってなったら次の一手を一緒に考えていくっていうことをやるんですよ、とにかく。
僕も今、専属でついていただいている従事医さんがいるんだけど、最初の頃はお互いね、僕も羊のことはわかんないし従事医さんもわかんないと。
どっちかっていうとリア猫を専門としてた従事医さんだったので、家畜っていうところは従事医さんのお父さんは家畜の専門だったけど、
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自分は家畜が専門というわけではないけど、私がね、そこでちょっとお願いして一緒に見てもらうということで、一緒になってね、
羊のこととかね、ヤギとかウサギとかいろんなそういう動物たちを見てもらうっていうことを何年もかけてね、それこそ
僕が20歳だからもう20年ぐらいの付き合いになるんだけど、ずっとたくさん失敗して、そこから導き出した答えっていうものが、今の私の羊たちに生かされているわけなので、
そういうのを積み重ねていく必要ってあるんだよね。これをね、私とその従事医さんが積み重ねたものを他の方に伝えるってこともできるんだけど、やっぱり難しい。
堅実問題難しい。何が難しいって従事医さん、やっぱりプライドめちゃめちゃ高いから、自分のやり方っていうものに自信があったりするわけだからさ、
なかなかそこに口を挟めないというかさ、こうやったらほうがいいんだけどなっていうのは思いつつも、なかなかそれを喜んで受け入れてくれる従事医さんっていうのはなかなかいないんですよ。
なので、そこはそういうもんだからさ、一緒になって、もしそこで羊とかヤギとかねずかせようと思うのであれば、従事医さんと一緒にね、そこの地域を見てくれる従事医さんも一緒に育てていく、学んでいくっていう、そういう環境を作っていかなきゃいけないんだよね。
なので、ちょっとそこね、ぜひ頑張ってほしいなと思うんですよ。これはガチャかもしれん。運が悪かったらちょっとそこは、あそこでは羊飼えないかもなって、諦めるしかないか、自分が順位になるか、それだよね。
ただ一つだけ言えるのは、絶対自分で薬を選んで処方はしちゃダメ。絶対従事医さんと一緒にいらないと、そこは余計偉いことになるから、自分で薬を仕入れて仲間うちで羊を飼っている人たち同士で薬をシェアし合ったりする方が本当に多いんだけど、それ絶対やっちゃダメ。
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それでやってうまくいっていると、僕は見たことがないから、本当にひどいことになっているのね。薬の体制つきまくって、勝手に判断して、自分で勝手に判断して、勝手に薬やって、すごい状態の羊とかヤギとか、本当にいるのね。見てらんないようだねっていうことになっちゃうから、それだけはやめてほしくて。
なので、羊とか、どうしても犬や猫とは違ってマイナーな生き物なので、そういうところから一つ一つ環境を整えていくっていうのがすごく大事。
なので、そこをぜひ意識していただけたらなと思っております。
短くまとめることはできなかったな。
そんな感じで、今日はこれからの暑い夏に向けて、私が意識していることかな。これから忙しい時期になりますというところでございます。
これにプラスして、本来羊飼いの方たちは、冬場の草を今のうちにたくわえなきゃいけないから、そういう作業もあったりするから、めちゃめちゃ忙しいんだよね。
私はもう干し草は輸入品とか仕入れてしまうから、その辺の手間がない分、他のことに手が回るわけなんだけど、
でも実際は、この暑い中、冬用の草を作って育てて、たくわえて、本当に大変っていう感じだよね。
それぞれ、自分のあった環境の中でやれることを模索しながら、困っていることがあったら、互いにシェアし合って、力になれることがあればアドバイスできるといいかなと思っています。
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もし、羊とかヤギとかでもいいですけど、育てて飼育している方、特に個人で育てている方、もし誰か相談できる人がいたらいいなと思っている方がいたら、ぜひコミュニティの方に参加していただけたらなと思っております。
はい、ということで、これからの時期の羊たちの育て方というか、私が注意していることでございました。
明日からもね、違うわ。
今日もね、羊とつながってまいりましょう。
ではでは。