とても素人な人なんですけれども、 この人がですね、入所して、
老人ホームにいるいろんな人と触れ合うことによって、 本当に大事なものは何か、
人間に本当に必要なものは何かということをですね、 教えてくれるような、そんな物々とした映画なんですね。
でですね、この映画のタイトルは、 スパイというね単語が使われているんですけれども、
よくある有名なスパイ映画のようなスリルがあったり、 戦いがあったりというものではなく、
全く逆のものなんですね。
このおじいさんがですね、老人ホームの中で、 ある目的人物に対して調べて報告をするんですけれども、
そこは老人ホームなので、淡々と交流し、話したりする映像が続いて、
はっきり言ってハラハラする部分はほとんどないんですね。
この映画はですね、スパイ映画ということになってますけれども、 実はドキュメンタリーらしくてですね、
老人ホームにいるおじいさんおばあさんもですね、 演技者ではなく、実在の人物であり、
演技をしているわけではなく、 実生活そのままの姿を捉えたものなんだそうですね。
ですので本当にね、リアルな映像が出てきます。
だからでしょうかね、最初から最後まで盛り上がったり、 事件が起こったりというものがなくてですね、
平坦で老人ホームの中の様子が描かれているだけなんですね。
なので途中でつまらなくなったりですね、 眠くなっちゃう人もいるかもしれません。
または期待してた内容と違うというふうに思うかもしれません。
でも結局ですね、セルヒおじいさんがですね、 入居者の人と交流することにより、
その中の一人一人の人生が浮き出てきましてですね、 その人の悩みとか考えていることとか、
そしてみんなが一番必要としているものは何かということに だんだん気づいてくるんですね。
老人ホームにいる人たちはですね、様々な理由で そこに入らないといけなくなってしまったんですけれども、
でもですね、ほとんどの人は面会がないんですね。
ですので愛に飢えていて、あとは人生終わるだけというですね、
半分絶望に襲われている人が多かったんですね。
この映画を見てですね、感じたんですけれども、
私にもですね、年の取った父親が日本に一人暮らししてるんですね。
そしてだいぶ体もね、頭も弱くなってきて心配してるんですけれども、
必要なものはですね、介護もそうなんですけれども、
それ以上にやっぱり家族の愛情とか心配とか、
そういったものが必要なんだろうなということを感じてるんですね。
そして自分もですね、いつかこの老人ホームの中の人のように
なるんだろうなということを想像すると、何とも言えない気持ちになっちゃいましたね。
この映画はですね、盛り上がる部分がほとんどなくてですね、
淡々と進むドキュメンタリー映画なので、
余計に厳立味があってですね、心に染みる部分が多かったです。
私たちもですね、本当に一人一人に必要なものが何かということを考えさせられました。
この映画、星4をつけたいと思います。
次の映画なんですけれども、次はですね、君たちはどう生きるかという映画ですね。
これはですね、去年ですね、日本でも公開されまして話題になりましたけど、
宮崎駿作品なんですけれども、この映画ですね、半年ぐらい経ってやっとね、
こちらオーストラリアでも公開されましたので、早速見に行ってきました。
でですね、この映画ですね、皆さん言われる通りですね、
一回見ただけではよくわからない映画なんですね。
どうとでも撮れる内容でして、果たして何を言いたいのかというふうに思ったんですね。
で、色々とですね、調べてみた結果、真人っていうね、主人公は大人しくて、
2番目の母の夏子をね、避けていたんですね。
で、家が金持ちなのでいじめられていたということもあって、
何かしらね、言いたいことがあった。
そして米紙をね、自分で傷つけて、
自分のですね、孤独や絶望に気づいてほしいというふうに思ったんじゃないかなというふうに思います。
それからですね、この真人が、亡くなったお母さんがですね、真人に渡そうとした
君たちはどう生きるかという本を読んでから、真人はね、変わったんですね。
で、それまで避けていた夏子を探しに行って、
そこからですね、だんだんと変わっていくという映画なんですね。
で、結構ね、いろんな難しい内容があったんですけども、
結局ですね、これは何かというと、皆さん言ってましたけども、
この宮崎駿のことを、自分自身のことを描いたんじゃないかなというふうに思うんですよね。
えー、宮崎駿はですね、自分の若い頃の姿を真人に例えて、
現在の姿を王子に例えて、そして最後にね、党が崩れていきますよね。
それは自分自身が崩れていく、引退していくということではないかなというふうに思いました。
えー、時間のね、概念が違う世界を行き来したりですね、
そこで母親に会ったりですね、石がですね、石を持って動いたりですね、
そういうなんかすごい難しい内容なんですけども、結局ですね、
宮崎駿自身のことをですね、最後に描きたかったんじゃないかなという感じです。
見た人によっていろんな感想があると思いますけども、私はそういうふうに捉えました。
宮崎駿はこういうふうに生きてきた。真人はこういう体験をした。
では君たちはどう生きるかという意味なのかもしれませんね。
解釈をですね、それぞれに任せますけれども、一つだけ言わせていただくとですね、
このタイトルなんですけども、日本語ではね、現代では君たちはどう生きるかというタイトルなんですが、
これ英語のタイトルもあるんですね。この英語のタイトルは何かと言いますと、
The Boy and the Heronというタイトルなんですね。
これは日本語に訳すと、少年と鷺、鳥の鷺ですね、というタイトルなんですけども、
このタイトルではですね、この映画の内容をですね、表せてないんじゃないかなというふうに思ったんですね。
結局この宮崎駿の生涯をですね、描いているので、これは少年と鷺の映画ではないんですね。
ですので英語のタイトルはね、ちょっとこの映画には合わないんじゃないかな、
この内容を表してないんじゃないかなというふうに思いました。
多分ちょっと難しいので、分かりやすいようにね、少年と鷺というタイトルを付けたと思うんですけども、
これはちょっとね、タイトルはあまり良くないなというふうに思いました。
はい、ということでこの映画はですね、ちょっと難しかったので、星4を付けたいと思います。
はい、ということで新年第一弾はですね、映画のレビューから始まりました。
今日は日本の映画をご紹介しましたけれども、一つが83歳の優しいスパイ、
もう一つが君たちはどう生きるかというね、ちょっと古いですね、2つの映画をご紹介しましたが、
いかがでしたでしょうか。
もし優しいスパイの方をですね、興味を持ちましたらAmazonプライムでね、やってますので、
ぜひ見てみてください。
はい、ということで皆さんはですね、新年明けましてどんな日々を送ってらっしゃいますでしょうか。
お酒飲んで酔っ払ってる人、お休みの人たくさんいるのかな。
こちらオーストラリアですね、お正月というイベントがないので、
正月2日から平常通り営業してますけれどもね、
日本の皆さんはどうしてらっしゃるんでしょうか。
お休みの方多いんでしょうかね。長期旅行に行ってる方も多いんでしょうかね。
学校はですね、ずっと1月末まで休みなので、今夏休みなんですね。
ですので、こちらもですね、旅行に行ってる人も多いんですけれども、
1月いっぱいはまだ静かなね、街の雰囲気だと思いますけど、
2月からね、本格的に平常に戻るんじゃないかなというふうに思います。
2020をね、皆さんはどんな1年にしたいでしょうかね。
いろいろと考えてることありましたら教えてほしいなというふうに思います。
私の新年の様子はですね、また次回にお話ししたいと思いますんで、楽しみにしていてください。
はい、では今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
今日も聞いていただきありがとうございました。
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ではまた次回お会いしましょう。お相手はマースでした。
Have a good day.
こちらも日本も気温の変化激しいですので、お互い体調に注意して楽しい時間を過ごしましょうね。
ではまた。