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  2. 脳だけで考えているわけではない
2021-01-28 10:15

脳だけで考えているわけではない

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脳だけで考えているわけではない
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はい、本日2本目の配信となっておりますと、先ほどまで北九州でラジオ収録のディレクターとしてやってたんですけども、
前回も言いましたけども、ファンファン北九州っていう北九州の面白い人をゲストにお呼びして、
毎回ゲストの仕事だったり、あとは人生だったり、価値観だったり、いろんなものを聞いていくという番組をやってるんですけども、
今日出演された方がちょっと面白くて、福岡でたった1人の落語家さんなんですね。
福岡で落語の寄生とかはちょくちょく会ってると思うんですけども、本当に福岡県内に住んで、福岡県内の活動の拠点としてやってるっていう落語家さんって本当に1人しかいなくて、
その方が面白かったんですよ。詳しくは、ぜひファンファン北九州の本編で聞いていただきたいと思うんですけども、
そんな話をボーッと聞きながら、今車で小倉から福岡市の家まで帰ってる途中なんですけども、
喋るってなんなんやろなーってずっと考えてたんですよ。
喋り、ちょうどさ、前回の配信がエピソードトークが上手くなりたいみたいな、本当たまたまそういう話で、
その後にすぐに落語家さんの話を聞いて、今僕こうやって喋ってるじゃないですか。
喋りってなんなんやろなーって運転しながらボーッと考えてたんですけども、不思議だなと思ってるんですよ。
上手くなりたい云々は置いといて、何が面白いって思ってるかっていうと、
例えばこのラジオって、このポッドキャストって一人で喋ってるんですね。
ってことは別に本来であれば外的要因って全くないので、あらかじめこうこういう話題でこうこういう言葉を喋って、
でこう喋ろうっていうのはもう一語一句考えてやればいいわけですよ。
だから例えばじゃあ今から10分こうやって話してますと。
で10分話し終わったら、あ録音撮れてなかったって思ったら全く同じ話をできるはずなんですよ。
だし喋る前からどういう話をするかっていうのはだいたい頭の中でわーって構築しておけば、
もう話し出したら全く同じ流れで話せるはずじゃないですか。
でも現実は違うんですね。
一回やってしまったことがあって、録音をしてバーって話してたらなんかこう機材のトラブルみたいな、
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iPhoneがおかしくなって録音できてなかったんですね。
7分くらい喋って録音できてなかったっていうことがあったんですけども、
でもう一回撮り直すじゃないですか。全然違うんですね。
話の内容っていうかテンションもそうだし、話の流れとか構成とか言葉も全然違うんですね。
まあね、今僕古典ラジオとかやってますけど、古典ラジオでも結構同じことが起こってて、
深井さんと八重さんからお話をずっと聞いてるんですけども、
いろんな理由で結構撮り直したりするんですよ。
なんかこう、やべえ録音ボタン押してなかったとか、
やべえ思いっきり盛大に言い間違いしてしまったと。
で、ちょっと戻って、キーがいいところで〇〇のところから始めますみたいな感じで、
話をもう一回することってあるんですけども、
いやーなんか面白いくらい同じ話をもう一回やっても違うんですね。
で、これってなんかすごい不思議だなってまず思ってるんですよ。
だって頭の中のことを表現するのに、なんで毎回違うんだっていうことですね。
で、まあ1個絶対言えるとすると、
喋るっていうことと考えるっていうことを同時にやってるっていうことですよね。
で、でも考えることって、一人の人間が10回考えたら、
たぶん10回同じ考えになるはずなんですね。
でも喋ると毎回違うと。
で、実際今これ僕こうやって喋ってますけども、
全然想定してないことを喋ってるんですよ。
何を喋ろうとかこういう流れで喋ろうとかってあんまり考えずに、
とりあえず最初の1分、2分くらいこういう話題で入ろうと思って
ポンって録音ボタンを押して、
どこに着地するかもわからずに今ずっと喋っている状態なんですけども、
何て言うんですかね。
何が言いたいかっていうと、
頭の中で出来上がった世界をただ口を通して伝えてるんですよ。
出来上がった世界をただ口を通して伝えてるだけじゃないんじゃないかっていう説というか、
僕はそう思ってるっていうことです。
これどういうことかというと、
自分の喋りに対して脳がフィードバックを受けてて、
それにリアクションをしながら思考が前に進んでるっていうことなんですよ。
これもっとわかりやすく言い換えて言うと、
自分の脳みそと口から出る言葉っていうのが同じ人間から出るものであり、
別っていうことなんですね。
お互い違う何かしら機能を持ってて、
それがお互い相互作用的に影響し合いながらアウトプットしてるっていうことなんですよ。
この思想ってアフォーダンスとか身体勢みたいなことでよく語られるんですかね。
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という単語で語られるんですけども、
例えばすごくわかりやすい例で言うと、
ピアノとギターっていう楽器があるんですよね。
まあまあわかりますよね。
僕どっちもある程度弾けるんですよ。
作曲の仕事をやってた時があって、
僕ピアノで曲を作ったりもするし、ギターで曲を作ったりもするんですよ。
ピアノで作る曲の感じとギターで作る曲の感じってやっぱり絶対変わってくるんですね。
なんでかって言うと、ギターを弾いてる時の手がもうメロディーを無意識のうちに奏でたりするんですよ。
これちょっと伝わるかな。
要は頭の中の音をギターで作ったり、
頭の中の音、メロディーをギターで探していくんだったら、
そもそも楽器とかいらないじゃないですか。
でもなんでギターで作曲するかって言うと、
とりあえずパーンって鳴らしてみて、
それ1個目鳴らした音に対して2個目の音を決めていってるわけですよ。
それは左手の人差し指を押したところで鳴った音の次は薬指で、
薬指で薬指をグッと押して鳴った時の音の方が手の動きとしてスムーズなんですね。
だから全部人差し指で弾かないといけないフレーズってやりにくいじゃないですか。
でも人差し指薬指人差し指小指人差し指薬指みたいな感じの順番でタタタタタタって弾くと弾きやすいじゃないですか。
手が弾きやすい音に自然と手が動いて、
そこの一連のフレーズに対してまた脳みそがもっとこうしてって命令をしてそういう音を弾かせると。
ただその音に対してまた弾きやすい音にパーンって自然と手が行ってみたいなことが起こってるんですね。
頭とギターの間で。
今度逆にピアノで言うと、ピアノの例で言うと全ての鍵盤が全部一律で同律で並んでるので弾きやすい弾きにくいとかってないですね。
でもやっぱりこうピアノの指の運指っていうのがあって速さとかね。
ピアノで弾ける連打する速さとギターで連打できる速さって全然違うんですよ。
ピアノだったら結構厳しいし、ギターは同じ音を連続して速く弾くことができるんですよ。
ピアノだったら構造上難しいんですね。
ピアノってバンって鍵盤を押したら戻るまでの時間がちょっとあって戻ってからじゃないともう一回連続して押せないじゃないですか。
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でもギターって弦を弾くピックで弾くようになってるので連続して同じ音をこれくらいの速さで容易に出すことができるんですね。
この時点で楽器が持ってる特性っていうのが音に影響してるんですよ。
そういった形で、今9分くらい喋ったんですけど、まさか楽器の話をすると思ってないんですよ。
最初、喋りと言葉と脳みその関係を外す時にギターとピアノの話を例に出すって決めてなかったんですけども、
気づいたら10分くらい喋ると自分が言った言葉に反応して脳がまた思考を進めて、
またアイデアを出してくるっていうのをやってるなって思った時に、
改めて思いますね、物を書くとか言葉でアウトプットするって思考を深める一個の方法なんだっていうことで、
アウトプットは逆に捉えると同時にインプットになってるなっていうことをすごく思いますね。
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