猫じゃらしと物事の目的
あとね、猫じゃらしの話もあるからね。
何それ、ちょっと今度してよ。
このまま、ぶっ続けていくか。
え、もうすぐに話せる?
うん、昨日考えたことだから。
えー、じゃあ、とっちゃう?
いいよ。
OK。
あの、昨日、廃車向かってて。
廃車?
廃車か、廃車じゃないね。
廃車って、車を廃したやつだね。
そうそう、廃棄になったやつ。
廃車、廃車行ってて、道端に猫じゃらしが生えてたんですよ。
で、「あ、可愛らしいなぁ。モフモフだ。」と思いながら。
猫じゃらしがね、やっぱあれ、群生するじゃん。
うんうん。
スポットにね、ふわーって生えてるじゃん。
そうだね。
で、ふとそこで思い出したのが、会社の後輩に対して、
周囲の物事に関心を持って、
なんでこういうデザインなんだろうとかね、
その電車の看板とかみたいな。
仮説を立てて、いろんな物に興味を持って行くと、
だんだん視野が広がって、
そして、楽しめるんじゃない?みたいなことをアドバイスしたことがあって。
うーん。
で、それを猫じゃらしを見たときに、ふと思い出したの。
いや、後輩に言う割に、自分やってねーじゃん。
自分もそれにはいかんやろうっていうので、
猫じゃらしをまずベースに考えたのね。
うーん。
猫じゃらし。なんで猫じゃらしって呼ぶんだろうとか。
まあ、猫をじゃらすときに使える植物だからだよな。
じゃあ、その猫じゃらしって、なんの目的で生まれたんだろうとか。
本当に猫じゃらしって名前なの?っていうので、
ちょっと調べてみたのね。会社行くまでの間に。
で、調べてみたら、
まあ、そもそも猫じゃらしっていうのは、夏から秋にかけて群生する植物で、
うーん。
まあ、9月10月あたりになると茶色くなって枯れていってしまう。
うん。
まあ、なんだろうね。麦に似たような形だよね。
うん。
麦のこう、もふもふ版みたいな。
そうだね。
ブラシ状になってると。
で、面白いのが、猫じゃらしが、えのころ草っていう名前らしくて。
あ、それが何?正式名称?
そうらしい。で、このえのころ草は、えっていう漢字がね、犬っていう意味らしくて、犬ころ草からえのころ草になったらしいの。
え?
もともとは、あの、もふもふが犬のしっぽに似てることから犬ころ草、えのころ草ってなったらしい。
えー。
面白くね?猫じゃらしって呼んでるやつがさ、語源が犬なんだよ。
えー。
そう、それをちょっと発見して、なんか、猫じゃらしっていう情報が先行して、その先入観で見てたからさ、
なんか、あー犬のしっぽから来たんだっていうその発想がたどり着けなくて、なんか可愛らしいなってそういう視点から見ると。
あーなんか芝居のあのね、もふもふしてるしっぽに見えるなーみたいな。
うんうんうん。
ちょっと可愛らしくなったと同時に、その昔の人たちが植物に名前をつけるときのその発想力というか、何か似ているものに転換して名付けるその想像力がすげーなーっていう。
無機物の目的と生物の目的
確かに。
先入観がないからこそつけられる名前じゃん。
うーん、そうだね。
うーん。
俺らはもうね、猫じゃらしっていうので通じてるからさ、そういう先入観でいるから、なんかうーんってなるけど。
ね。
確かに。
そういう昔の人たちって名付ける機会も多かっただろうから、新種の種類も多かったし。
うんうんうん。
そういう意味で言うと、なんか最適解にすぐたどり着けない、ネットもないからさ。
うんうんうん。
自分たちで考えるしかないっていう状況だったがゆえの、想像力だったのかなみたいな。
思って。
なるほどねー。
そうそうそう。
面白いなー。真逆じゃん。
そこから、うーん、なんか制限されてる状況を意図的に作り出すことによって想像的になるんかなっていう。
結論に達して。
うん。
だから、ネットとかもないし、なんか自分たちで想像を働かせて、やんないといけない、考えないといけない。
それって、今の俺らからすると、昔の人たちは制限されてる環境がなわけじゃん。
そうだね、確かに。
だから、意図的に、今ネットを遮断したりとか、何かしらこう便利なものをなくしたときに、人って想像的になるんかなって思ったり。
例が悪いけど、刑務所入ったりとかさ、出家してね、お坊さんのとこに出家してとかしたら、
本当もう考えることしかやることないから、もう考えちゃうよね、みたいな。
エネルギーがね。
それで想像的になるんかなって。
確かに。
そうそうそう。
うーん。
って、ちょっと思いました。
人間の目的や存在意義
まず猫じゃらしに着目するあたりがよね、面白いなーって思って。
なんかね、いろんなものを気にしちゃう癖があるね。
いや、いいと思う、それ。いいと思うよ、それ。
そこから派生して。
うん。
猫じゃらしから、今度は普通に佇む木を目にして。
まあ、俺はこれからどうやって生きていくか、どういうキャリアを積み上げていくか悩んでいるけれども、
この植物、木々たちは何も悩まんのやろうなーって思った、その時に。
うん。
その植物たちを擬人化して考えた時。
ほうほうほう。
果たして本当に彼らはそう思ってるのかな。
いや、そもそも考えてるのか?いや、考えてないのか?っていうところに行ったのね。
うん。
身の回りに溢れる俺たちのこのね、物ってさ、何のために生まれてきたのかって考えてないと思うのね。
うんうんうんうん。
その無機質な物体って基本的に人の手によって生み出されたわけだから、
彼らが、彼らって言うけど物をね。
うん。
彼らがどういう俺たちの目的はこうだっていう意思は持たずに生まれてきてるはずなのよ。
何でかっていうと、人間が生み出した物だから、人間の役に立つために生み出された物だから、目的がはっきりした物体なわけじゃん。
うんうん。
だから、お前はこういう役割を持って生まれてきたぞっていう命令をされて生まれてきてるから、
うん。
お、わかりました。じゃあ私はマイクに徹しますとか。
うん。
カメラの三脚に徹しますみたいな。
もう考える術がない。考えさせる余地もない状態で生まれてくると。
だから何かしらの用途とか目的を必ず持ってるの。人間に生み出された物は。
ただ一方で生物っていう括りで言った時に、僕ら人間であったり、動物であったり、みんな目的を持って生まれてきてないんじゃないかなって思ったのよ。
へー。
目的があって生まれてきているって言うんだったら、もう答えにたどり着いてるはずじゃね。
そのさっきの無機質なもの、物体を前提にして考えた時に、目的を与えられて生み出されたのであれば、
俺らも生物としての目的が与えられて生まれてきてるのであれば、俺らの上の上位にあたる何かしらの立場の人がいるはずだよね。
人じゃないかもしれないけど。
確かに。
って考えたの。
だからさ、なんかさ、そういうふうに今目的を持って生まれてきてないっていうふうに捉えるとさ、
別に何のために生きてるのかって考えるのもおかしい話だよねって思って今。
うーん、そうそうそうそう。
だよね。
そう。
だから別にさ、なんかよく、私は何のために生きてるんだろう、何のために生活してるんだろうみたいな、
っていう悩みを持つ人もいるわけで、私含めね。
うん。
でも、それって自分で自分の首を絞めてるというか、
うん。
自分が勝手に与えてる課題であって、
確かに。
そう、っていうふうに考えることできるなって、
そう。
思った。
なんか、人って、何かしら物事があった時、事柄があった時に、言葉って意味付けしたがるのね。
うーん。
言語が生まれてるからやっぱ、その物事と言葉っていうのでこう紐付けをしたがるの。
で、それで理解をしたい。
あー。
だって不安だから。
生物と目的
あーはいはいはいはい。
っていうふうにもうずーっとね、蓄積されてきてるわけじゃん。
ずっとこの人類の歴史の中で。
だから、この生きている生というこの物事というか現象自体にも目的とか意味付けをしたがるんだろうな、自然と。
はー。
で、そこで俺イメージしたのが、
うん。
日々の仕事があって、まあね、私はエンジニアとして働いてますと。
うん。
で、日々のタスクがあります。
で、タスクっていうその1個の目的があるわけじゃん。
うんうん。
これを、あ、連絡しないと、この不具合直さないとっていうタクスがパパパパ。
で、そのタスクを積み重ねてまとめた状態がプロジェクト。
で、そのプロジェクトにもお客様のこういう課題を解決するためっていうプロジェクトの目的があります。
うん。
で、またそのプロジェクトがまた複数にわたってあって。
このプロジェクトはこういう目的、こうこうこういう目的。
で、そのプロジェクトをまた包み込むお仕事っていう、IT業。
優雅抱えるお仕事の目的っていうのがあるっていう風に、流度がこうどんどんどんどん広がっていくイメージ。
うんうんうんうんうん。
そしたら、じゃあお仕事の目的はとか、プライベートで家族での目的は、友人の目的はっていう風に、それぞれのいろんな領域の目的目的目的って、意味づけを従うと。
うーん。
で、最終的に大きい外側のくくりが、じゃあ人生の目的とはっていうところにね、たどり着いちゃって。
みんなが、なんじゃ?なんじゃ?ってなる。
うーん。
そう。だから、まあ、俺がね、昨日考えたものとしては、生を持つもの、生物として生まれてきたものすべては、みんな何々生、だから人生とか、植物生、犬生、ニャン生、カエル生、カメ生、何々生があるんじゃないかなって。
うーん。
想像でしかないけどね。
うんうんうん。
もしかすると、自分たちが認識できていない世界線だけで、植物の世界としては、彼らももしかすると、私たちはなぜ植物として生まれてきたのかって考えてるのかもしれないよね。
うーん。
ただ佇んでるだけなのかもしれない。
で、佇んでるだけっていうことは、もしかすると、時間っていう、俺たちが勝手に決めつけたその時間っていう概念すらもない世界線で、彼らはただ、ああ、なんか人間がいる。なんか、そもそも人間って知らないかもしれないけど、なんかいるみたいな。
うん。
なんか、鳥ともわかんないけど、鳥がいるとか。
うん。
考え方の面白さ
なんか、車っていう言葉すらもないけど、なんか、移動してるみたいな、認識してるのかなって。
うわー。
なんかね。
面白いなー。
で、そこから、そういう時間も概念もない。そこで、観葉植物とかさ、人に育てられて、人の世話がないと栽培できないものとかあるわけじゃん。
うん。
一方で、自力で生きていかなければならない、アマゾンの壁地にいるような植物たち、その環境に適した生き方をしてる植物、サバイバル植物たち。
うんうん。
多種多様なわけじゃん。で、彩りがある、ない、背が高い木、低い木、花を咲かすか咲かないかとか。
なんかさ、もう、そうしてみると植物も人間も一緒じゃん。動物たちも一緒だよなって感じて。
なんか本当にね、俺らも追い求めてるけど、彼らも追い求めているのかもしれないなっていうところまでちょっと考えた。散歩してて。
うーん。
うん。
なんかさ、それもさ、自分の悩みと比べた時っていうか、なんか自分だけじゃないなって思えるというか。
うんうん。
人間以外もこういうふうに思ってるかもしれないって思うと、想像力が必要になるかもしれないけどさ、そう思うとちょっと気楽になれるというか。
うんうん。
目的がなくて当たり前なんじゃねって。
うん。
確かにな。
逆にね、今いるこの生物、全部に目的を与えられているとしたら、
うん。
じゃあそれを生み出した、目的を与えた上位、上位機関、上位にあたる何かの存在、めっちゃ頭使うよね。
あなたはだって小映えとか一匹一匹に目的を与えるわけでしょ。大変じゃん。
確かに。
確かにね。面白いな。考え方面白い。
すごいね。抽象的というか。
まあまあまあまあ。
私も結構その、擬人化というかさ、
うん。
物とか、
うん。
生物とかにも結構、こう感情輸入、感情移入しちゃうタイプだから、
うん。
すごくわかりやすかった。
おー。
うん。
ちょっとそういうことばっかり考えて散歩してます。
それがまたリラックス効果にもつながるしね。
そうね。
うん。
いいね。
ちょっとね、猫じゃらしから壮大になりすぎたけど。
いい。
ちょっとすごくいいのが撮れたな。
エア拍手。
風だけ。風だけ。
風だけ。
いいね。
いいね。
じゃあまた今度この話も、多分定期的に出てくると思うから、
うんうん。
また話そうよ。
そうね。
うん。
あとは、ちょっともうね、暑いから8月の収録は避けよう。
できる限り。もう早めにね。
できる限り。
とりだめて。
うん。わかった。
暑い。
OK。じゃあまた撮ろう。