何を観てきたの? シビル・ウォーを観てきたんですよ。
シビル・ウォーなんだっけ?サブタイトルが【アメリカ最後の日】。 あ、そうだっけ?
そうそう。 なんか、
ああ、まあ【アメリカ最後の日】っていうか【アメリカ最後の日】なのか。 なんか微妙なサブタイトルだなとは思ってるんだけど。
まあしょうがない。日本版だからね。シビル・ウォーとだけ言われてもよくわからんから。 現代がまあシビル・ウォーで、A25の映画を観てきたの?
観てきましたよ。 結果は?
早いな。今日結果出すまで早い。
いや、もう別にあれかなと思って。というより、すげえ良かったの。俺の中で。 これは傑作であると。
ありがとうございます。うちのシビル・ウォーをご引きいただきまして。
なるほど。お前はじゃあシビル側なのな?日本人だけど。 お前カリフォルニア側なのか、連邦側なのか知らんけども。
いや、俺死者で1回実は観てて。 そうらしいよな。
何月だっけあれ。結構8月とかだったような気がするんだけど。 その時に観て俺はもう今年一番これだなっていう感じになって。
いまだにそれはちょっと変わってないんだけど。 マジか。
そっか。 それぐらい良くなかった?あれ。
いやーって考えると、これ良かったんだけど、俺のいつもの癖じゃなくて。 逆割り?俺が良いって言うからお前って思ったら全然良くなかったわっていうこと?
逆割り天の尺じゃなくて、世間的な感想とか、SNSに上がってるような感想とか、ポッドキャストなりYouTubeなりっていう感想とかも基本的に入れてないわけ。
収録しようと思ったから。基本的に俺そうしようといつもしてんだけど。
で、すごい良かったんだけど、みんなが何で良いって言ってるのか、もしくは評判良いんだよね。
うん、多分良いはず。
なんだけど、俺が良いって言ってるところが良いってみんなが言ってるのかはよくわからんなと思いながら。
気になるね。
今日は答え合わせを今年1位だと、ベスト級だと言っているトリビアさんにぶつけてみようかなと。
ちなみに1回見てきただけってこと?今現地で。
そう、1回だけやね。今週の初めぐらいかな?に見て、1回だけだな、まだな。
俺はその試写で1回見せてもらった後に、ちょうど昨日見てきたね。
結構じゃあ、まだアツアツですな。
アツアツですよ。もう1回確認しに行って、うんって。
うん。
そうか、そのうんの鼻息もアツアツそうな感じの、なかなかネッキーがありそうな、そうか。
どの辺が良かったの?
いやね、これまでの戦争映画と全く違うなっていうところが良かったんですよ。
これまでの戦争映画全部見てる人ですか?
ね、そうなっちゃうから、この語り出しやめようかなと思ってるけど。
すべて見てらっしゃる、遠い先生から見てる。
そう、すべて見てらっしゃる、もうね、乱暴から。
乱暴、戦争映画まあまあ。
まあまあな。
ベトナム戦争5の話だよね。
まあそうだね、なんていうのかな、僕は君のために死に行くとかみたいな、そういう。
日本のやつも、1917とか言って、まあこれ言い出したらキリがないし、
俺の本当の感想を言うのがちょっと怖いから時間を稼いでるんだけど、
まあね、そんなんじゃ戦争には勝てないので、突き進んでいくと。
お前が今まで見てきた戦争映画のどれとも違ったってことね。
そう、何が違ったのかっていうと、一言で言うと、1ミリもエモくなかったっていうことね。
ああ、エモい、エモい。
なんか上手い言葉でまとめたいなと思ったけど、今何、俺、劣勢?もしかして。
いやわかんない、エモい? 最前線かな。
いいや、聞いてみよう。
いやこれね、つまりどういう意味かっていうと、
戦争映画ってさ、なんかやっぱ人間ドラマが引きついてくるじゃん。
うん。
で、つまり典型的には何があるかっていうと、
守りたい人を守る、守るべき人を守るために、みたいなもの、物語っていうのと、
もう一個は、やっぱ国を守るとか、対比みたいなものだね。
それに準じるとか、もしくはそこがぶつかるとか、
そういったようなものが、基本的に戦争映画の肝になってるっていうか、
ものだと思うんだけど、このシビルウォーは一切ないね、俺の中では。
確かにね、要するに愛だよな、そのなんか。
要するに、戦争へ行った夫みたいな視点とかもないし、
大義で言えば愛国心みたいなことに、
自分の感情を乗っけて戦って散っていった彼らみたいなのはないってことだよな。
そう、だからやっぱり彼らにも戦争に、夫にも巻き込まれてしまったが、
そこに思いがあり、この戦争は無駄じゃなかった、的な?
別に何て言うかな、それを否定するわけでもないんだけど。
アメリカが戦争の言い訳する映画ってことですか?
そういう映画いっぱいあるよね、もちろん。
あるある、いっぱいある。
言い訳って言ったらすごい残酷だしあれだけど、でもなんかでもさ、みたいな話だってすんじゃん。
でもそれこそ、シビルウォーの話に戻ると、この戦争さ、合衆国側と西部側が、西部連合、カリフォルニア側が。
なぜかテキサスっていう。
っていうね。
絶対ねえだろみたいな感じのあれになってるね。
なぜか分からないそのね、西部連合みたいな。
とにかくその二つが争ってる理由が全く分かんないんだよね。
そうなんだよね。
一切明かされない。
ていうか、もう、明らかに意図的にオミットしてあるんだけど、
だからなんていうのかな、こいつら何で戦争してるんだっけっていうことになってくるじゃん。
それ意図的にオミットしてるって思うよね、やっぱね。
おお、思う。
俺も思ったんだよ、それ。
えっ、これなんかあれ、俺劣勢か?
いやいや違う違う違う、俺も思った、その同意というか。
ああ、そういうことか。ごめん、ちょっとツキシニャンキになりすぎてるわ。
ビビリすぎだよっていう。
そう、戦争はね、一寸先闇だからちょっと。
思ったんだけどなんかね、世の中的になのか、
なんかその政治的な視点でばっかり語られてる気がするっていう。
えっ?
なんかこれが今のアメリカを表してるみたいな。
えっ?
ちょっと、視点にもよるけど、
ああ。
今のアメリカが、分断されてるのは分断されてるっていうのはそれはその通りなんだろうけど、
なんかその政治側の視点から読み取って、
これがアメリカの今のリアルなのかもしれないみたいな、
語られ方をしてるのをよく見るんだけど、
なんかあれ?みたいな、俺はなんか、
あえてそれぼかしてるっていうことだと俺は思ったんだけどなっていう。
いや、ぼかしてると思ったよ。
ぼかしてるよな。
うん。
ていうかそのなんていうのかな、
はっきり言ってしまうと、戦争に意味が全くないんだよ。
そう。
何で争ってるのか分かんないし、勝ってどうなのかも分かんないし、
何が悪くて争いが始まったのかとか、
大統領がなんか悪いみたいに言ってるけど大統領が何をしたのかとかもう全く描かれないわけじゃん。
そう。
これは登場人物たちも同じような感じなわけ、俺から見たら。
今回は追いかけるジャーナリストたちっていうことなんだけど、
戦争に大義がなければジャーナリストたちにも大義はないんだよ。
こいつら何で戦争を記録しようとして、
前線に向かい大統領のインタビューを撮りたいのか、
全く分からない。
うん。
ってかない、たぶん。
うん。
すごくこう、見てて興味なんだよね。
なんなのこれみたいな。
これ今何してます?っていう感じに。
戦争してます?みたいな感じになっていくんだよ。
それがでもリアルなんだろうなと思ったのよ。
うん。
いやでも実際、そうでしょ。
戦争だなんてっていうふうに見えたから、
それをこう冷酷に描ききってるっていうところに、
今までのとは全然違うなっていうふうに。
そこ嫌な気分になるっていう感じだし、
誰にも感情移入なんかできない。
なるほどね。
つまり、戦争に大義がないわけ。
で、ジャーナリストたちにも大義もドラマも、
やっぱあんまないように見えるのね。
で、その中で、じゃあ何があるのかって言ったら、
暴力衝動と死に近づいて戻ってくるっていうスリルを味わう快感だけなんだよね。
あとはジャーナリストで言えば、
スクープがとりてえみたいな。
何々のためにスクープがとりてえとかじゃなくて、
スクープがとりてえっていう、
なんの中身もない欲求というか虚栄心みたいな。
戦争ってさ、さっき言ったとおり、
なんかエモさとかドラマとか大義とかさ、
守るものとか実現したいこととか、
つきまといがちじゃん、戦争を描くってなった時に。
いや、そんなん嘘なんだよっていう風に言ってる話なのかな。
ないんだよ。
結局あるのは暴力衝動とスリルによる快感と虚栄心みたいなものしかないんだよみたいな。
大統領の首を取る瞬間を取るっていうことに意味なんか何にもないみたいな。
首を取ることにも別に意味はないし。
首を取る瞬間を写真で撮ったりインタビュー撮るっていうのも何にもない。
っていう風にやっぱり見えたのよね。
俺とはちょっと見方が違うかな。
そうかそうか。
俺は十分あそこにドラマがあったと思うし、
なんなら主人公たちにも大義はあったと思ってる派なんだよね。
なるほどな。
ある?
ある?とか言って。
あります?
キルスティーン・ダンスとか演じてたリーか。
実質主人公的な存在だけど。
そうね。女性のフォトジャーナリスト。
あの人がなんでジャーナリストをやってるのかには、
俺にはその理由というか大義があるように思えて。
やっぱり志を持って暴力的な行為が世の中に溢れているのを訴えたいっていう考えのもとを動いているように感じた。
なるほどね。それは元々はそうだったんだろうなと思うんだよね。
おそらくリーはね。年配の方の女性のフォトジャーナリストね。
はそうだったんだけど、
大統領府っていうの?ホワイトハウスなのかな?分かんないけど、
あそこに行く途中というか、
行き始める市街線みたいな、市街地線になった時からあの人さもう写真撮らなくなったじゃん。
撮れなくなったじゃん。
見れないみたいな感じになって、俺はあの時に、
もうほんと意味ないし残酷なだけだって気づいたんだっていうふうに見えたんだよな。
そのドラマはあったと思うのね。
元々は志高いジャーナリストだったと思うんだよね。
学生時代に写真を撮って、ショーとか撮ってっていうふうにやってたんだけど、
やっぱもう残酷な現実を、どうせ犠牲になってる人はどうせ死ぬからもう撮って記録するしかないんだみたいな感じになってて。
それもそうなんだけど、それは確かにそうなのかもしれないけど、でも多分無力感はすごいあるわけよね。
しかもその上で、
撮るっていうことに、ある種のそこに大義を見いだしてたんだと思うんだけど、
なんとか記録して残して伝えるっていうギリギリのあれはあったんだろうけど、
もう無理だわってなったんだと思ったね。
無理だわか。
意味ないわっていう。
その感じは確かにあったと思うんだけど、
ただ残酷なだけじゃんっていうね。
この映画のすごいところっていうか、
リーが着てる服がさ、
最初のシーンから追っていくと、ちょっと変化していくわけ。
あんま見てなかったな、そこは。
冒頭からフォトジャーナリストで、戦争カメラマンだよね、要は。
だから、一応アーミー色っぽい服とかを着てるわけ。
ちょっと迷彩色っぽい、暗めのアーミーグリーンとか、グレーとか、チャーとかって服を最初から着てるんだけど、
先輩ジャーナリストの先輩っていうか、おじいちゃんみたいなさ、サミーね、途中で亡くなっちゃう。
サミーが死んだ時から真っ白の服になるのよ。
へえ。
全然ちょっと気づいてないわ、それは。
最後のシーンは、白いシャツで死外戦に臨むわけ。
で、白い服になってから写真が撮れなくなるわけ。
で、一方、弟子みたいな感じになったジェシーって女の子がいるじゃん。
はいはいはい。
最初から白いTシャツを着てるの。
はあはあはあはあ。
ずっと白いTシャツを着てるんだけど、途中、人種差別的な、よくわからない、ピンクのグラサーかけたやつ。
はいはい。アーミールックのそれこそ。
そうそうそう。
あいつも何のためにやってるのか、マジでよくわからない。
戦争に加工つけて、自分の差別的な思想で人を殺してるだけの男なんだと思うけど。
そうね。
あいつに捕らえられて、サミーが車でバーンって助けに来た時に、死体の山に落ちんじゃん。
うんうん。
で、それで汚れるんだよね、白い服が。
そうね。
で、次の、そのサミーが死んだ次のシーンから真っ黒の服になる。
ほー。
で、最後の紫外線もアーミーグリーンみたいな服になる。
うんうんうんうん。
2人の着てる服の色が反転、あそこで進む。
なるほど。入れ替わるんだ。
そう。
で、なんでキルシティンダンスと演じてるそのリーが取れなくなるかっつーと、
やっぱり死の恐怖っていうのをこう、まざまざと目の前で見てしまうっていうか、
自分たちのその立場っていうのが、全く安全ではないっていうその暴力行為を実感、もう体験したわけ、あそこで。
うんうんうんうん。
それまではプレスって書いたさ、車に乗ってればとりあえずなんとか安心だし。
うんうんうん。
あれも結構衝撃的だったんだけど、その戦闘中もさ、プレスっていうヘルメットとかさ、ベストとかを着て、
結構近くまで行って、その兵士たちも来い!みたいな感じで、なんか入れてくるじゃん。
うん。
中立的な立場でいれば、身の安全は守られるんだ。
それこそがそのプロフェッショナルのジャーナリストのあるべき姿で、
どっち側からも身を守られるわけじゃん。
なるほど、確かに。
そのルールの外側の人間に本当に殺されそうになるっていうのがさっきのシーンじゃん。
そうなった時に自分の身の安全っていうのは本当に担保されなくなるっていう。
うんうんうん。
で、そうなった時にもう実感として、これはもう続けられない。
あの死の恐怖っていうのを完全にこう見ちゃったんだよ、多分。
うんうんうん。本当の意味で目の当たりにしたとか。
そうそう。なんか一瞬舐めてたっていうか。
うーん。
で、それがもうやっぱ無理だ。
そんなバリアみたいなのはないって分かってから、
その恐れみたいなものが彼女の目の前にバッって降りかかってきて、
うんうんうん。
やっていけないって言ってもうふぬけ状態になるっていうことだと思ったんだよ。
で、それが。
なるほど。
ある意味、服の色でも表されてて、あの白ってのはやっぱピュアな象徴じゃん。
そうだな。
そう、新人カメラマンのジェシーが白いTシャツを着てるのも、
ある意味、完全に素人でペーペーで憧れで飛び込んできましたみたいな。
うん。
感じの彼女が着てる服だからこそ、彼女は最初シャッターも着れないわけよね。
その死体とか拷問されてる人の姿を見ても、それに介入しようとするっていう。
うんうんうん、そうね。
だけど、プロのカメラマンからすれば、いやもう介入はしないんだと。
自分たちは目の前で死んでいく人を写真に写す、それが仕事なんだし。
うん。
役割立って、こう言い聞かせて活動してるわけじゃん。
うんうんうん。
それがあの服の色にも表れてるね、そのやっぱ。
うんうん。
汚れてるわけ。
あー、なるほどな。
うん。
で、
うーん。
目の前で起きてることに介入したっていう人物が、この映画の中に二人いて、
うん。
あのサミーっていうおっちゃんね。
はいはいはい。
おっちゃんも、その要は最初はもう放っておけと。
うん。
ジェシーが捕まったけど、もうそれはもうしょうがないと。
うん。
自分たちの役目じゃないし、自分たちの身も危険にもなるから、放っていこうって言ってたけど、最終的にはやっぱり介入したわけじゃん。
そうね。
うん。死にかけてる人の命を救ったんだよ。
うんうんうん。
で、その時もあのサミーも白いシャツ着てんの。
あー、なるほど。
そう。だから彼は死ななきゃいけなかったっていう。
あー。
ジェシーも最初は白いTシャツで、目の前にいる人、苦しんでる人がいたら、まあ助けようとするじゃん。
うんうんうん。
ガソリンスタンドのとこかな。
うん。
止めれたかもしれないのにっていう自問自答をするんだけど、それに対してリーは考えちゃダメなんだと。
うん。
どうせ死ぬんだし。
写真を撮れっていう感じなんだけど。
うん。
いわゆる戦争のジャーナリストで言えば未熟。
うんうんうん。
目の前に起きてることを自分が手を下して変えようとするっていう。
うんうんうん。
で、その彼女、ジェシーが成長して黒い服を着るようになるっていうのと。
ある意味成長して。
そうそう。逆に手を下そうとしてしまうっていうのが、サミーもその恋をするときは青っぽい明るい色のシャツを着てんだけど。
うんうん。
リーも最後ジェシーを救うじゃん。
あーそうね。
あれもだから白いシャツを着てんだよね。
あー。
そこでやっぱりその本来自分が持ってる人間性みたいなもので、その役割とその素の人間みたいなのの葛藤が描かれてて。
やっぱり自分はその霊国に目の前にいる人を見捨てたりはできないっていう行動を取ったから死ぬっていう風に描かれてると思う。
あーなるほどな。
どっちが正しいのっていうことでもあんだけど。
うんうんうん。
その答えは足してないよねこの絵方。
そうな。
あのこう入れ替わるっていうかさ、要するにジェシーが成長してリーがある種退化していくっていうか。
そしたら葛藤の素の自分がっていう風なが表に出てくるっていうかさ。
引きずり出されるみたいなことでいうとやっぱりそのなんていうかな。
まあ今は成長っていうのでそこに注目して語ったけど。
やっぱりそのジェシーがあのなんていうかな。
訳わかんないあの赤いサングラスのさ。
お前どこ出身だみたいな。
どの地域だお前はっていうかさ。
あーナニアニ州か。それでこそアメリカだみたいな。
それがアメリカだみたいな。
で、香港?香港だっつったらバーンっつって。
あれも何の中身もないじゃん。
あの場面で死にかけるわけだよね。ジェシーが。
で、そっから逃げる車の中でジェシーが今まで生きてきた中で一番怖かった。つって言うのね。
逃げる車の中じゃなくてそのサミーが死んだ後に湖のほとりかなんかでリーと一緒に会話する時に確か言ってたわ。
あーそっかそっか。で、その後にでも今までで一番生きてるって感じがしたみたいなこと言ってんの。
そうね。
あれはだからその言い方が難しいけどやっぱ闇落ちで本当に。
つまりもう一人の、じゃなくてジョエルね。
ずっと興奮する、戦地に行くんだぞみたいな。
勃起するわみたいなこと言ってるあのイカレ野郎。
あいつもまあイカレてるってか病んでるけど。
ああいうあいつみたいな感じでそのなんて言うんかな。
やっぱ死に近づいて戻ってくるみたいなスリルみたいなのに
そこで生の実感を持っちゃうっていう。
病的な生の実感をそこで得ちゃうっていうそのやられ方をしてしまったっていう意味で
フォトジャーナリストとして成長したと同時にやっぱり人間として行っちゃいけない方向に
つまり闇にやっぱ落ちていくっていう形になってると思う。
でリーも多分そういうとこあったと思うんだよ。
なんかやっぱあの紫外線、紫外線っていうかそのなんていうかな。
最初の近接戦みたいなところに同行する時とかもやっぱなんかちょっと興奮してるように見えたし。
なんだけどやっぱりそのあそこの分岐点つまりそのイカレアメリカ好き野郎に死に直面された時に
させられた時にもうその興奮とかじゃなくてスリルとかによる快感とかじゃなくてもうダメだってなったと思う。
本物の恐怖なんだよね。
だから今まではその守られた状態で感じてたスリルだったっていうね。
だからそこで分岐したっていうかそのある種だから最初の方のジェシーの状態に
俺の言い方って戻れたみたいなその状態に正常と言ってもあれなんだけど正常な状態に戻れたっていう風に見えたし
だからこそ全然意味ないんだからこんな戦争にも。
同僚を殺する瞬間の写真撮るインタビュー撮るとかにも何の意味もないんだから
こんなところで先走って興奮して突っ込んで死んじゃダメだっていうこの子を殺しちゃダメだっていう風になったから
守ったんだろうなって思ったよねそのジェシーをリーが。
そう考えるとやっぱりリーがそういう意味でのリーが正しいような気がしてもうほんと意味ないんだな。
ただ残酷と興奮があるだけっていう風にやっぱりそういうのが描かれてる映画だと思ったな。
なんかそれが俺がすごいなって思うのはそれをやっぱりこの監督はかなり視覚的に描いてて
その彼女の迷いみたいなものが画面に映ってるのね。
気づいたかどうかわかんないけどちょいちょいシーンの中で画面に映る周りの風景がぼやーって虹色に滲んでるのを気づいた。
気づいてない。
何箇所かあるのよ。
専門用語で言うと色収差とか言うんだけど色が滲んで赤とか青とかに分解されてぼやーってなる。
なんかプリズムをこう見てるみたいな。
たまにビデオとか撮ってるとなるよね。
なんでしょ画面の端の方とかになるんだけど。
それになるシーンが何箇所かあってそれはそのそれ専用のレンズを使ってるんだけど。
だから間違いなく偶然じゃなくてそこではこのレンズで行くって多分決めてるはずだから意味があって。
それが最初のリーがホテルでバスタブに使って今まで見た紛争とかの戦地とかで見た暴力行為の目の前でシャッターを切ってる時の映像。
回想シーンみたいになってるけど。
あの時とか途中でさ服をさこれも服なんだけど。
戦争と関係ないフリをして生活してる街みたいに行くじゃん。
あーはいはいはいはい。
あそこでなんか緑色のドレスを着てで写真をジェシーに撮ってもらう時。
あるね。
あの時あの緑のドレスを着て鏡にパッて向かった瞬間だけ出てんの。
で次のカットそのままジェシーの顔に行って戻った時にもう消えてんのそれ。
であとはクリスマスのゴルフ場みたいなところで銃撃戦になるじゃん。
あの時に身を隠した時に地面に生えてる花をこうめっちゃ近くで見るシーン覚えてない?
あったあったあった。
横にこう倒れて咲いてる花。
まさに撃たれるスナイパーが向こういてっていう。
すげーぼんやり見てるよなあそこで。
あそこの地面に生えてる花をなんかファーってうつろなめしながら見る時もそれが出てる。
なるほど。
でもう決定的なのが最後の死骸地戦。
そのもうフヌケになった状態の時はずっとそれが出っ放てなかった。
ああそうなの。いやすげーなあなるほど。
つまり彼女が普通の生活に戻った方がいいかもっていう迷いが出た時だけそのレンズを使ってる。
現実がちょっと現実離れしするっていうかなんかぼやーっとして不思議な色がこうにじんでいるみたいな。
あれは俺は死に対する恐怖心だと思ってた。
なるほどなるほど。
死なのか暴力的なものに対する。
うんうんうん。
でさっき言った大統領府みたいな踏み込む時は消えんだけど。
うん。
で最後まあ撃たれるじゃん。
うん。
でジェシーがこう写真を撮って。
うん。
で横に倒れる瞬間も確か出てたと思うんだけど。
うん。
彼女がそのジェシーの前飛び出す瞬間かな。
うんうんうん。
でそこまで全部そのDの視点でのみそれが出てたんだけど。
うん。
一番最後の最後にそのジェシーが大統領の写真を撮ってカメラを外す瞬間に初めてジェシーにも出るのそれが。
ジェシーもそう感じるようになったかみたいな。
これはって多分思った瞬間で終わるんだよ真っ白になって画面が。
なるほど。
そのだからお前が今言ったことと照らし合わせると確かにその。
うんうん。
これは正しい行いではないのかもしれないっていう恐れみたいなものが現れてて。
うんうんうん。
それが最終的にそのジェシーにも写って。
うん。
最後のシーンでその自分がやってる行為に対する迷いみたいなものがばって。
彼女にも芽生えた瞬間なのかもしれないっていう。
うーん。
風にも見える。
だからそれをこう視覚効果で直接的じゃなくて俺らある種視覚効果だから一番直接的なのかもしれないけど。
分からせて表現で分からせてくれてるわけよ。
そう。
世代交代の話でもあんだけど。
あーまあうんなるほど。
でもその先そのジェシーが見てる世界もリーの行動によって影響されてるっていうのが分かるような終わりだったのかなって思う。
うーん。
だからまあ服の話とまとめて言えば白い自分が出てくると画面にこう揺らぎがというか。
うん。
でダーティーな自分の時はそんなのない迷いがない。
でその虚無なものを伝えるためにリーとジェシーがその闇とジャーナリズム精神を継承するっていうその痛ましいというか痛ましいよね。
そこには大切さもあるけどでも元々だって戦争に意味ないっていうこのなんていうの。
何なんだこれはみたいな。
何に動かされてるんだっていう。
だからリーも元々は多分それを訴えたかったんだよねその。
うんうん。
でもあのサミーが死んだ後に確か結構取り乱しながら言ってたのが本当に自分たちがやってきたことは意味がなかったんだっていうようなことを言ってたけど。
これ続けていっても何にも変わんないんだなって言うってことはやっぱりそこには彼女なりのやっぱり大義がある。
むしろその完全なスリルのためだけにやってる人もいないんだろうなっていう。
そうなんだよな。
あともう1個おもろいなって思ったのがあの。
はいはい。
リーとそのジェシーが使ってるカメラが1人がデジタルで1人がアナログっていうか。
フィルムだよね。
で1人がカラーで1人が白黒っていうのがさ。
そうね。
あの2人が見てる世界そのものだなと思ってもう。
ほうほうほう。
先輩のそのリーの方はさデジタルのカメラでカラーで画面上に映し出されじゃん2人が撮った写真がパッて。
うんうん。
その血の赤とかも見えるわけカラーで。
なるほどなるほど。
あの鮮明に全て現実をもうあの見てんのね。
見れるような心になってるっていうか。
なるほど国名に見えちゃうってことね。
生々しくあの見てる。
見てあのもう平気だっていう心理状況にあって。
でジェシーはまだあれがそのアナログのフィルムの自分で現像しないといけない。
要するにもう文字通りプロセスって言うけどその。
自分の中で紙砕いて表現しないといけないっていう。
しかも解像度がそんなに高くないわけ。
白黒だし生々しく全部の現実をあの直視はまだできる段階にないっていう。
見えてないってことね。
見えてないし見れないんだと思う。
ああ。
無意識に見ないようにしてるみたいなのも含まれるのか。
ああ。
まだその写真ってさその場のもう生々しい現実をパッて切るだけじゃん本当は。
だけどそれがフィルムになって白黒になるとそれが自分の中で見た心理的な描写に置き換えられる。
抽象度が上がるからさ。
ああなるほど。
だから孫ことなき現実じゃないものを彼女の心では切り取って見ているっていう。
まだ自分の中で何かフィルターがかかってるっていう感じがするっていう。
うーん。
どっちがジャーナリズムとして正しいのかわかんないんだが。
まあ確かに。
なんかその2人の違いもおもろいな。
いやでもやっぱあれなんじゃない?
現実を鮮明にそのまま切り取るっていう行為と行為に対して
自分の内的な心のレンズ的なところを通してとか表現でとか
やっぱこれもさエモいよね。
こっちはエモいんだよね。
そう。
でも現実全然エモくねえっていう対比にもやっぱなってるってことなのかと今思ったな。
私あの劇中でポロッと言ってんのがジェシーが使ってるカメラお父さんからもらったものだっつってんの。
おー言ってたっけ。
エモいよね。
言ってた気がするエモいね。
エモいんだよ。
まだ全然その思い入れがあるんだよ彼女がやってることにはその時点では。
最後にはもうなくなってるのかもしれないけどこの映画の中では。
まだ思いがあってやってる感がすごい出てる。
大事に1個1個フィルムを現像して。
それを表現として整理させるっていうので。
1個1個の思いがあるんだけどもうリーに関しては別に何のカメラでも多分いいはず。
一番性能のいいソニーのカメラ使ってるしっていう。
そうだね。
みなさんトリビアさんはねカメラの仕事もする人なのでカメラ苦しいですよ。
カメラマンでもあるっていう。
そうだからその辺も2人の対比が効いてて。
すげーなって思ったなって。
なるほどなー。
どこを切り取っても本当になんか火の打ちどこがない作品だったなーっていう感じなんだよ。
いや、もう本当に。
嫌な気、嫌な気、一番嫌だったのはやっぱあの赤サングラスのあいつね。
あのシーン本当に映画館でさなんか久々にこうあの肘掛けにこうしがみついたもん。
あいつが持ってる銃の銃口がさもう怖くて怖くてさ。
こいつ本当に引くんだなっていう。
いつあの引くか本当にわからないっていう。
そうね。
膝掛けぐらいじゃこの寒気は止めらんないよね本当に。
無理だよ。
なんかちょっと繰り返しになっちゃうけどそのなんていうのかな。
戦争が残酷で空虚でもうそれ以上でもそれ以下でもなんでもないんだっていうことをやっぱりなんていうのかな。
大義とか言ってるけど結局人間のその残酷な部分。
あの暴力的な他者に対する暴力的な残酷な部分だったり死に近づいて戻ってくるっていうスリル快感みたいな。
自分に対しても残酷なそういう部分がグイグイ引き出されるだけなんだっていう風に。
なんかやっぱ描いてるように思ったけどな。
やっぱ生きる実感みたいなのをさ。
ちょっと話が若干この映画から離れるかもしれないけど。
今生きてるみたいな実感みたいなのとかエネルギーを発散してるみたいなのをさ。
悪い方向にそのなんていうのかな。
例えば人間のエネルギーが一定量あるのだとしたら。
普通に生活してるだけじゃ多分余るんでしょそのエネルギーが人間って。
これはちょっと心理学的な仮説みたいなもんだけど。
それをやっぱどう使うかっていうのが。
だって残酷な部分はあるから。
そっちに振ったらそっちで使っちゃうっていうことだと思うんだよね。
じゃなくてみんな映画作ったりしようっていう風に思ったりするよね。
こんな素晴らしいものができたりもするし。
余剰エネルギーを有効活用しましょうってすげえ安っぽいどこでもいい感じになっちゃうけど。
都知事みたいだよ。
政治的になっちゃったそれこそ。
本当にそう思うんだよ。
死のスリルの快感じゃなくてハグした時の快感とかもあるじゃん快感ってみたいな。
でも今喧嘩するのとハグするのだと多分喧嘩する方がハードル低いよ。
確かに。
そうでしょ世の中的に。
お前今ヘラヘラ笑いながら衝撃的にその通りだみたいなこと言った。
ツイッターで誰かに噛みつけば平気で喧嘩できるんだよ。
誰か悪そうな奴に喧嘩吹っかければ全然できるけど。
ハグは難しいからハードル高いよ個人レベルで落として考えてみると。
本当にそうだね。
ハグなんて西洋の文化だったらまだね、マインドハグみたいなのもあんのかもしんないけど。
なんだったらちょっと話そろえるけどセルフハグっていうのがあるらしいんだよ。
何それ。
心それこそストレス解消のストレスコーピングって言うんだけど技術でいろいろマインドフルな深呼吸とかいろいろあったりするんじゃん。
この話何か前もしたな。
その中にセルフハグっていうのがあって自分で自分のことをギュって抱きしめるっていう。
ギュって。
ポツヤス聞いてる今皆さんも前でやってみてください。
今自分の背中にクロスして両手を回すようにするっていうのもあるくらい一人でやってるっていうみんな。
喧嘩はね一人じゃできない。
一人じゃできないね。
でも気軽にできちゃうっていうね。
最悪だ。
始まるから。
そうね。